同じ頃、突如として現れた上位悪魔に、皇女たちは危機へと陥れられていた……。
栗色の髪へと伸びる悪魔の手。
「わっ!」
少年が声を上げる。
栗色の髪の少年は、その綺麗な髪を後ろから掴まれた。
――駄目っ!
白銀の鎧の乙女は剣を突き立て、身を投げうつように上位悪魔へと地を蹴った。
それに呼応するかのように、少年も身を翻して短剣で後ろを狙った。
『カラーン……』
金属の跳ねる音。
少年の放った刺突は悪魔の体に弾かれ、彼は短剣を手放していた。
悪魔は何事もなかったかのように、青く縁取られた目を細める。
そして携える長い剣を、白銀の鎧へと振った。
鋭い旋律と共に放たれる衝撃波。
「また来た!」
乙女はそれをかわせず、白銀の鎧で護られた躰に悪魔の旋律をまともに受けた。
「ぐふっ!」
もんどりうってその場へと突っ伏す乙女……。
その時、数発の小さい光の玉が悪魔の体へと着弾した。
悪魔の体の所々から細い煙が上がる。
その手を離れ、手を突く栗色の髪の少年。
「やはり、これが限界ね……」
手に持つ僧侶の戦棍を目の前にして、黒衣の少女が言った。
煙に包まれる悪魔の衣。
しかしそれが晴れた時、無傷の体が現れた……。
――こいつ……今までの魔物なんかとは次元が違う!
乙女は胸を押さえ、剣を握り直す。
その手には冷たい汗が、『べっとり』と滲んでいた……。
同じ頃……。
教会拠点の突き当たりの部屋。
その肌を全て晒す熟れた年頃の女性。
彼女は寝台の奥へと後ずさっていた。
壮年の男は縄を手に女へと迫る……。
「卑怯者!それで私に乱暴するのね!」
女はその熟れた顔を歪ませ、男へと言葉を浴びせた。
「俺はそんな無粋なことはしねえ、よっ!」
その鮮やかな手捌きで、女体の起伏へと縄が絡みついていく。
巻き付けられたものが躰の筋という筋へと割り込んで、その熟れた部分を際立たせた。
「ああっ……」
女は声を漏らして身をのけ反らせる。
「あんた、よく見ると美人だな……」
声を低くして目を細める壮年の男。
女は顔を横へと向けた。
『カチャ、カチャ』
外される装備の音。
壮年の男は、その傷だらけの肌を晒し始めた……。
場所は戻って。
少年は四つん這いで地を這った。
しかし、悪魔の長剣が伸びて彼を襲う。
『ズブリ……』
下半身を貫く剣の先。
響く絶叫。
悪魔は呟いた。
「この剣を穢す事になろうとは……」
女たちはその惨劇に目を背けた……。
祝福部屋の寝台では獣の口吻(マズル)が花を嗅ぐように、男の腰が女の脚を割って、奥の蜜を貪っていた……。
「はぁぁぁっ♡」
響く女の声。
動く度に『ギチッ、ギチッ』と音を立て、躰を締める。
男はその年輪を刻んだ顔で、女を見下ろしていた。
「ギュウギュウに締まってるな……」
彼は呻くように声を出す。
「嫌っ……言わないで……」
女の顔と躰はその羞恥で、すっかりと茹で上がっていた。
『クチャッ、クチャッ』とかき混ぜられる蜜壺の音。
「やぁん、やぁん♡」
女はその動きをそそるような可愛らしい声を張って、男の耳を楽しませていた。
「縄で縛られるとは、こういうことだぜ……」
壮年の男はそう言いながら、女の躰へとお仕置きを与え続けた……。
処置室では、すっかり元気になった小さな獣が「ミュウ、ミュウ」と鳴き声を響かせていた。
身を躍らせる獣。
「あっ……!」
うら若き女神官が声を上げる。
獣は扉の隙間に『スリスリ』と額を擦り付け始めた。
女神官が甘い声で言った。
「出してほしいの?」
彼女が扉を開くと、獣は我慢出来ぬ様子で頭から飛び出していった……。
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