※この作品はR-18です。

厄災の魔窟 ―魔界の皇太子誕生―   作:裏の影

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皇女の少年への危惧が、彼女を魔窟の旅へと駆り立てた。

一行はその暗闇を進む中、大量の邪悪な影に遭遇する……。


折られたその剣

「グルㇽㇽㇽ……」

皇女一行の周囲から聞こえる、恐怖を煽る唸り声。

 

「ゴ、ゴブリンだ!」

従者は震え、恐れおののく。

 

ゴブリンは古の伝承により、姿と凶暴性が知られていた。

 

初めて目にするその怪異に、従者たちは右往左往する。

 

「うろたえないで!ゴブリンは魔物の中でも弱い方だと聞いています!」

乙女はランタンを足元へと置き、帯びた剣を鞘から抜く。

――さすが聖剣……軽い!

 

どこかぎこちない剣の筋。

それはいとも簡単に、武骨な棍棒に阻まれた。

 

「くっ……」

乙女の手に強い衝撃が走る。

鈍器と交わる刃へと、目に見えるほどの亀裂が入った。

 

飛ばされるその刃先。

『カラーン』

それは地を打って跳ね、澄んだ音を響かせる。

 

「えっ!?折れた!」

彼女の自慢の剣は、脆くも砕かれてしまった……。

 

乙女の顔から血の気が引く。

 

「ひえぇぇぇっ!」

従者たちは、背を向けて逃げ始めた。

 

退路を阻むゴブリンたち。

従者たちはあっけなく、魔物たちの餌食となっていく。

 

――いけない!

乙女は折れた剣を捨て去り、慣れない体術の構えを取った。

 

何とか一匹を打ち伏せる乙女。

 

しかし背後に衝撃を感じた瞬間、顔の横から緑の五指が不気味に『ヌッ』と伸びてきた。

 

「キャァァァッ!」

岩壁に響く女の悲鳴。

魔物たちが次々と群がり、その女体に飛びついた。

数の暴力に抗う力を奪われ、乙女はその場へと押し倒されてしまった。

 

醜悪な手が素早く手足を押さえ込む。

 

乙女は横を見た。

従者に群がるゴブリンたちが、衣服を貪るように剥ぎ取っている。

――何とかしないと、私もあんな風に……。

彼女の中で焦りが込み上げた。

 

一匹のゴブリンが、潰れた鼻を乙女の首筋に近づける。

そして満喫するように匂いを吸った後、醜悪な手を白銀の胸当てへと伸ばした。

 

強引に剥がされる胸金。

絹の肌着が晒される。

「嫌っ!」

その辱めに力を込めて抗おうとするも多勢に無勢。

肌を覆うものも、簡単に裂かれていった……。

 

覆いを外される桃色の頂き。

 

その屈辱に、嘲笑する者たちの幻聴が頭の中で鳴り響いた。

「皇女さまって、ホントは弱かったのね!ざぁこざぁこ、皇女さまのざぁこ……」

 

――ゴブリンなんかに負けるなんて……。

彼女の喉から嗚咽がこみ上げる。

 

その自信は砕かれて、乙女を守っていた薄布までも、力任せに引きちぎられた。

 

暴かれる、『ツルン』とした、少女のように無垢な恥丘。

小鬼たちはそれを舐めるように眺める。

秘めた嗜好を視姦され、乙女は『ぐっ』と唇を噛んだ。

 

一糸纏わぬ高貴な肢体。

魔物の一匹が、その曲線を雑に撫でる。

「ひやっ!」

駆け巡る感覚に、乙女は思わず嬌声を漏らしてしまった……。

 

小鬼たちの手の平に敷き詰められた不気味な突起。

それが一斉に蠢き始めた。

「ひゃあぁぁぁん!」

鳴り響く乙女の声。

毎日一人で這わせていた慰めの指など比べものにならない、耐えがたい悦楽が彼女の全身を駆け巡った……。

 

使い慣らされた花弁が開き、蜜が滴り落ちる。

そして自分で愛でる時と同じように、少年の姿が脳裏に浮かんだ。

「ちがっ、これは違うの……」

清浄を受け入れるはずの潤滑液が、拒む意思とは裏腹に、嬉し涙を流していた……。

 

小鬼たちは耳打ちし合うと、ボロボロの腰布を脱ぎ始めた。

 

――まさか……。

最悪の予感が躰を締める。

 

誇示される緑の醜悪な突起。

その異様な形状が灯りに照らされ、乙女の目の前を侵食していく。

 

――嫌っ!……こんなもの無理よ!

涙で霞む乙女の瞳には、絶望の先が映っていた……。




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