一行はその暗闇を進む中、大量の邪悪な影に遭遇する……。
「グルㇽㇽㇽ……」
皇女一行の周囲から聞こえる、恐怖を煽る唸り声。
「ゴ、ゴブリンだ!」
従者は震え、恐れおののく。
ゴブリンは古の伝承により、姿と凶暴性が知られていた。
初めて目にするその怪異に、従者たちは右往左往する。
「うろたえないで!ゴブリンは魔物の中でも弱い方だと聞いています!」
乙女はランタンを足元へと置き、帯びた剣を鞘から抜く。
――さすが聖剣……軽い!
どこかぎこちない剣の筋。
それはいとも簡単に、武骨な棍棒に阻まれた。
「くっ……」
乙女の手に強い衝撃が走る。
鈍器と交わる刃へと、目に見えるほどの亀裂が入った。
飛ばされるその刃先。
『カラーン』
それは地を打って跳ね、澄んだ音を響かせる。
「えっ!?折れた!」
彼女の自慢の剣は、脆くも砕かれてしまった……。
乙女の顔から血の気が引く。
「ひえぇぇぇっ!」
従者たちは、背を向けて逃げ始めた。
退路を阻むゴブリンたち。
従者たちはあっけなく、魔物たちの餌食となっていく。
――いけない!
乙女は折れた剣を捨て去り、慣れない体術の構えを取った。
何とか一匹を打ち伏せる乙女。
しかし背後に衝撃を感じた瞬間、顔の横から緑の五指が不気味に『ヌッ』と伸びてきた。
「キャァァァッ!」
岩壁に響く女の悲鳴。
魔物たちが次々と群がり、その女体に飛びついた。
数の暴力に抗う力を奪われ、乙女はその場へと押し倒されてしまった。
醜悪な手が素早く手足を押さえ込む。
乙女は横を見た。
従者に群がるゴブリンたちが、衣服を貪るように剥ぎ取っている。
――何とかしないと、私もあんな風に……。
彼女の中で焦りが込み上げた。
一匹のゴブリンが、潰れた鼻を乙女の首筋に近づける。
そして満喫するように匂いを吸った後、醜悪な手を白銀の胸当てへと伸ばした。
強引に剥がされる胸金。
絹の肌着が晒される。
「嫌っ!」
その辱めに力を込めて抗おうとするも多勢に無勢。
肌を覆うものも、簡単に裂かれていった……。
覆いを外される桃色の頂き。
その屈辱に、嘲笑する者たちの幻聴が頭の中で鳴り響いた。
「皇女さまって、ホントは弱かったのね!ざぁこざぁこ、皇女さまのざぁこ……」
――ゴブリンなんかに負けるなんて……。
彼女の喉から嗚咽がこみ上げる。
その自信は砕かれて、乙女を守っていた薄布までも、力任せに引きちぎられた。
暴かれる、『ツルン』とした、少女のように無垢な恥丘。
小鬼たちはそれを舐めるように眺める。
秘めた嗜好を視姦され、乙女は『ぐっ』と唇を噛んだ。
一糸纏わぬ高貴な肢体。
魔物の一匹が、その曲線を雑に撫でる。
「ひやっ!」
駆け巡る感覚に、乙女は思わず嬌声を漏らしてしまった……。
小鬼たちの手の平に敷き詰められた不気味な突起。
それが一斉に蠢き始めた。
「ひゃあぁぁぁん!」
鳴り響く乙女の声。
毎日一人で這わせていた慰めの指など比べものにならない、耐えがたい悦楽が彼女の全身を駆け巡った……。
使い慣らされた花弁が開き、蜜が滴り落ちる。
そして自分で愛でる時と同じように、少年の姿が脳裏に浮かんだ。
「ちがっ、これは違うの……」
清浄を受け入れるはずの潤滑液が、拒む意思とは裏腹に、嬉し涙を流していた……。
小鬼たちは耳打ちし合うと、ボロボロの腰布を脱ぎ始めた。
――まさか……。
最悪の予感が躰を締める。
誇示される緑の醜悪な突起。
その異様な形状が灯りに照らされ、乙女の目の前を侵食していく。
――嫌っ!……こんなもの無理よ!
涙で霞む乙女の瞳には、絶望の先が映っていた……。
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