彼女は次々と押し寄せる快感に侵され、その身を悶えさせていた……。
『パン、パン……』
闇の中で鳴る、肌を打つ音。
その主客を入れ替えるように、緑の茎を花の赤い蜜が染める。
「あぁっ!あぁっ!」
『ゾクッ』とする度に漏れる声。
女は花弁を引き千切られるたびに、二の腕に強い寒気を感じていた……。
緑の小鬼は腰を前後させる。
――私は、あなたを求めてる訳じゃない……。
躰へと植え付けられる淫華の種を、女は強く拒絶した。
しかしその無垢だった花園は、感覚の主となる緑の根を、淫らにキツく締めていた……。
「あぁん、あぁん、あぁん……」
女は目を閉じ眉間を寄せる。
――体は屈しても、心までは……。
彼女は自分を保つため、あの少年の瞳を脳裏へと呼び起こした。
浮かび上がる、曇りのないエメラルドの色。
しかし強く打ち込まれるものが、その膜を何度も破り去る。
「はぁぁぁっ♡」
その度に女は、背を弓なりに大きく反らせた……。
暫くして小鬼は、その戯れを突然『ピタリ』と止めた。
――えっ!?なぜやめるの!
こわばる女の表情。
ゴブリンは股を重ねたまま、女の躰を乱暴にひっくり返した。
「やんっ!」
漏れる声。
後ろの窄まりが晒される。
――まさか⁉
女の桃肌に触れる空気。
言い知れぬ嫌悪感が彼女の全身を駆け巡った。
別の小鬼が女の腰を掴む。
硬い突起が彼女の窪みに触れた。
――そこは……!
女の臀部に激痛が走る。
「あぁぁぁっ!」
埋められていく異物。
羞恥と痛みが顔面を一気に沸騰させた。
――痛い痛い痛い!
苦悶の声を上げようとした瞬間、その口を素早く魔物の淫棒が塞いだ。
「もがぁっ!」
詰め込まれた先のくびれに、女の唾液が絡みつく。
その桜唇までも蹂躙され、三つの穴は同時に埋められた……。
『ヌチャッ、ヌチャッ……』
女の躰と三匹の姦魔が、粘液を練る音を卑猥に奏でた。
淫らで邪悪な躰の揺れが、魔窟の壁に巨大な影を映し出し、女はその中心で魔物の宴を満たしていた……。
下から突き上げる小鬼が、身を震わせる。
――まさか……!?
眉を寄せて歪む女の顔。
彼女の下腹部に、生温かい感覚が広がって行く。
――嫌あぁぁぁっ!
躰を駆け巡る強烈な悪寒。
雌しべから溢れる白濁の汁が、緑の茎を伝って流れ出す。
――いっぱい、出されてる……。
次から次へと容赦なく出される、屈辱的な交わりの跡。
皇女という肩書は、もはやどこにも存在しなかった……。
湿った地面に仰向けに倒れる、気品の欠片もない汚された躰。
女はゆっくりと意識を取り戻した。
「えほっ、えほっ……」
生臭い味が、咳き込む口に残る。
――わたし、生きてるの……?
辺りに漂う刺激臭。
その露出したままの股の下で、赤と白の穢れた水たまりを作っていた。
下肢に残された、『ジンジン』と疼く爪痕……。
――もう、お父様の所には帰れない……。
女は洞窟の天井をぼんやりと見上げる。
その時、通路の奥から一筋の光が走った。
女は自分を無慈悲に晒す、その灯火へと視線を向ける。
すると、あの少年が一人で立っているのが目に映った。
――嫌っ……みっ、見ないで……。
手足を微かに動かす女。
ぼやけて見える彼の顔には、溢れる涙が光っていた。
「うぅぅぅっ、皇女さま……何でこんな事に……」
怒り、悲しみ、欲情――。
どれともつかない複雑な表情をして、少年は腰の辺りへと手を添えた。
空洞に響く、『カチャカチャ』という金属音。
少年の唇が微かに動く……。
秘めたるものを解放しようとしているその瞳からは、エメラルドの輝きが完全に失われていた……。
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