※この作品はR-18です。

厄災の魔窟 ―魔界の皇太子誕生―   作:裏の影

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 玉園の守護者『エルーク』に敗れたクーザー。

 その頃、碧眼の勇者は『逢魔の扉』の正体を大司祭によって知らされ、その醜悪な姿に身を震わせていた……。


逢魔の扉

明るさを抑えられた薄暗い部屋。

 

その地面には、空の瓶や、さまざまな色をした筒状の物が散らばっていた。

 

筒に切れ込まれた筋からは、悪臭を放ちそうな粘液がこぼれ出していた……。

 

その股をしごく桃色の筒を、躰へと深く押し付けるふくよかな身を晒す男。

 

「くっ……」

彼は身を震わせると、手を縛って寝具に寝かせてある、栗色の髪の青年の方を向いた。

 

男は筒をその身から引き抜くと、割れ目から粘液を漏らすそれを青年の顔へと近づけた。

 

「うわっ、臭い!」

青年はその醜い物体から顔を背ける。

 

男は唸るように言った。

「この中には、『神の卵子』を宿してある……」

 

そして彼は、高らかに言い放った。

「これに『聖降の碧眼』を持つお前と、私の種を掛け合わせ、次世代の王を誕生させる!」

 

「やめっ……!」

男は青年の頭を押さえつけ、寝具に膝を付かせた。

 

降ろされる青年のズボン……。

 

『シュッ……』

その股を覆う、薄布の片紐が解かれる。

 

青年の股で力無い聖槍が、その身を垂らした……。

 

その頃、白銀の鎧の女は、大きな扉の前へとたどり着いていた。

 

「何、この扉……?」

 

彼女がそう呟いていると、扉の脇より白い長衣の姿が現れた。

 

長衣の背袋に覆われたその頭。

 

「ミィウ!」

蒼き小さな獣が、その姿へと鳴いた。

 

「あなたは……誰?」

女は眉を顰めて声を捻り出す。

 

白い長衣姿が頭の被りを跳ねるように脱ぐと、逆立てられた金色の髪が現れた。

 

目の回りに隈取りが描かれた、白い顔が言った。

「ワガハイは『アモン』……かつての主から、大元帥の職を仰せつかっておる」

 

「上位悪魔……」

女はそう呟いて、手に持つ聖剣を構えた。

 

――この剣があれば、奴に勝てる……。

 

「覚悟なさい!」

剣を振りかぶって叫ぶ鎧の女。

 

アモンは腰裏の戦棍を抜いて勝負に応じた……。

 

再び薄暗い部屋。

 

床の上に投げ出されて、紐を流す白い薄布。

 

ふくよかな男の指が、青年の股にぶら下がるモノを包み込んだ……。

 

「はぁっ……」

声を漏らす青年。

 

男は言った。

「私は知っておるぞ……毎日これを、自分で愛でていた事を……」

そして彼は、声を荒げ言った。

「皇女の事を叫びながらなっ!」

 

きつくしぼめられる男の指。

青年の顔が紅潮する。

 

男は青年を解放し、手の平を『ベロリ』と舐めた。

 

青年の穂先には血の巡りを表す管が、『クッキリ』と浮き出ていた……。

 

「フン!忌々しい、あの女め……!」

 

彼は鼻息を荒げながら、青年の尻へと身を覆いかぶせる。

 

そして自分の種を滴らせた桃色の筒を、青年の猛るものへと当てがった。

 

「やめて……そんな気持ち悪いモノにいれるな!」

叫びを上げる青年。

 

「私の温もりの残った愛の筒……その穢れなき先で受け止めてぇぇぇっ♡」

ふくよかな男はそう声を上げながら、青年の聖槍を逢魔の扉へと一気に刺した。

 

「はぁぁぁっ♡」

青年は悶絶の声を上げた……。

 

扉の前で行われている鍔迫り合い。

 

――おかしい……。

鎧の女は焦りを覚えていた。

 

何度か打ち合って感じるその違和感。

 

――この男、それ程でも無いのに、なぜ打ち負かせられないの?

 

繰り返される凡庸な突き。

変化の無い体技……。

 

女はかつて自分に挑んできた男たちの、剣の腕前を思い出していた。

 

――私は、最強の剣を得た筈なのに……。

 

なぜかアモンにその身を捻らされる女。

躰が示すその認めがたい真実を、彼女は心の中で抑え込む……。

 

「前のようなキレが無いね……」

身を隠し、戦いを見守っていたエルフが呟いた……。




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