皇女は精神世界の中で、開いていく碧い花を見ていた……。
「綺麗……」
白銀の鎧の女は恍惚とした表情を見せる。
真っ白い空間で、中の柱頭を見せていく花。
その開花の光景が、彼女の心を釘付けにしていた……。
その頃、薄暗い部屋で敷布を『ギュッ』と握る栗色の髪の青年。
「くぅぅぅっ……」
彼は歯を噛んで声を抑えていた。
『パンッ!』
その抵抗も虚しく、ふくよかな男の腹の下が青年の後ろの桃形へと密着させられてしまった……。
「やぁっん♡」
青年の口から漏れる、鼻に掛けたような甘い声。
その瞬間、女の意識の中で碧い花が、一番綺麗な姿を見せた……。
ふくよかな男が、顔を紅潮させて言った。
「はぁぁぁっ♡お前のうぶな穴が、私を絞めているぞ……」
「やらぁぁぁっ!」
青年は恥じらいの声を吐く。
彼の閉じられた目からは、輝くものが溢れていた……。
「これは御子が、私を好いている証拠だ……」
男はそう言うと、その身を『ヌッ』と引き抜いた。
「はあぁぁぁっ♡……違っ!」
目を見開いて声を上げる青年。
男は声を絞って言った。
「皇女の事は、クーザーがとっくに始末している筈、んっ♡……お前を惑わせる存在は、もう、いない……」
「うぅぅぅ……」
青年は唸り、碧い瞳を曇らせる。
男は青年を後ろから抱くと、その穴を穿(うが)ち始めた。
『ヌッ、ヌッ、ヌッ……』と、性を楽しむ音が妖しく鳴り始める。
「やぁっん♡やぁっん♡……」
青年が甘い喘ぎを響かせる中、ふくよかな男は言った。
「お前は思い違いをしている……」
「ふえっ……!?」
青年は言葉にならない声を返す。
男は続けた。
「勇者と言う肩書きがなければ、お前は皇女などという高貴な存在に近付くことすら叶わなかったのだ……」
『ヌッ、ヌッ、ヌッ……』
腰を突き入れられ続ける青年。
「そして、お前を勇者だと広めたのは……私だ……」
男はそう言うと、青年の首裏から垂れる勇者の前掛けの紐を解いた。
『パサッ……』
前へと落ちる胸を隠す布。
二つの濃ゆい円形がその姿を見せる。
「やぁっ……恥ずかしい……」
青年はメスのような声を上げた。
身を飾るものを全て剥がれた勇者。
彼のエメラルドのような瞳が強い光を放ち、敷布には授愛の液が垂らされていた……。
女の見る白い空間では、宙に浮く碧い花が美しく咲き誇っていた。
――綺麗……。
目を細くして花を眺める女。
その視界が突然、岩の天井へと戻された……。
「うううっ……」
女は首を起こす。
すると仰向けになったお腹の上に、青い果実が一玉乗せられていた。
「何、これ……」
彼女はそれを掴み、『ヨロヨロ』と立ち上がる。
金色の髪を逆立てる、白衣の姿が言った。
「ほほう、青か……」
女は足元に目をやって声を出す。
「あれっ?ルシェイルは⁉」
先ほどまでいたはずの蒼き小さな獣が、その姿を消していた……。
寝具の上でうつ伏せに重なる男同士の背中。
部屋へと酸っぱい臭いを漂わせ、ふくよかな男はその身を小刻みに震わせていた。
彼は下に敷いた躰へと囁いた。
「皆が馬鹿正直に勇者の伝説を信じてくれたお陰で、お前の始めてを得る事が出来た……」
青年の綺麗だった碧い瞳は、その透明さが失われていた…。
桃色の筒に刺さったままの青年の股。
それが『ビクッ、ビクッ』と、収縮を繰り返している。
男はさらに放った。
「これで私無しでは、生きられん躰になったであろう……」
その顔を敷布へと伏す青年。
「『神の子宮』を孕ませるまで愛し合うぞ……」
ふくよかな男はそう言うと、手に入れた躰を再び愛で始めた……。
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