皇女は上位悪魔が護っていた、大きな扉を開けようとしていた……。
衣服を纏わぬ青年は、大きな扉へと両手を突いていた。
『パンパンパン……』
後ろからの衝突で跳ねる栗色の髪。
ふくよかな男は青年の腰裏で魅惑的なふた山を見せる桃肌を鷲掴みにして、その男穴を執拗に味わっていた……。
「やぁぁぁん♡やぁぁぁん♡」
鼻に掛かった甘い鳴き声を吐く青年。
その時、彼の目の前に一筋のたて線が走った。
「えっ!?」
青年の声が、夢から覚まされたようにかすれた声色へと戻る。
ふくよかな男は舌打ちして言った。
「アモンか……」
少しずつ開いていく重い扉……。
「嫌っ、見られる!」
青年は恐れの声を上げ始めた。
地で蠢く桃色の筒。
ふくよかな男はそれをひと目見た後、青年の耳元に囁いた。
「喜ぶがいい……私たちは男同士で子をなし、歴史にその名を永遠に刻まれるのだ……」
「やぁぁぁっ……そんなの、嫌ぁぁぁっ!」
青年は必死で現実を拒絶する。
しかし彼は吐く言葉とは裏腹に股の竿を太くして、隠せぬ興奮で自分の腹を『パチン、パチン』と打ち鳴らしていた……。
少しずつ開いていく扉。
それは、青年の生まれ変わった肢体を披露していった……。
大きな扉。
その取っ手を引く白銀の鎧の女。
「うわっ!臭い‼」
彼女は隙間から漏れる臭気に、その眉間を最大限まで寄せた。
「――やあぁぁぁっ……」
耳へと触れる、聞き覚えのある声……。
鎧の女の横に立つ金髪の麗人がその長い耳を『ビクビクッ』と激しく動かすと、慌てた様子で扉の取っ手を引き出した。
普段あまり表情を動かさないその凛とした顔は、今まで見せた事の無いほど歪んでいた……。
「扉が開かれるぞぉぉぉっ!」
ふくよかな男は腰の突き入れを速くする。
『ズッズッズッ……』
「やあぁぁぁっ!いやあぁぁぁっ!」
後ろを突かれる衝撃で、自ら扉を押しながら進む青年。
顔の光の線が、意地悪く横へと広がっていく。
鎧の女はエルフと共に、力いっぱい取っ手を引いた。
『ギギギ……』
遂に開けられた扉……。
鎧の女の目が、黒い瞳と合った。
「うっ……!」
男の子の唸り声が聞こえる。
その瞬間、斜め上を向いた男の先より、何かが放たれた。
下から勢いよく飛ぶ粘液の粒。
それは鎧の女の美しい顔を、白濁の汁まみれにした。
『ドロリ』と顔で垂れる粘液。
女は、顔の色を失っていく。
「いやあぁぁぁっ!!」
我に返った鎧の女は、辺りの音をかき消すような悲鳴を上げた。
師を白く染めた青年の汚辱の先。
それは満悦を極めたように、『ダラリ』と垂れていた。
顔を真っ赤に染める栗色の髪の青年。
「はぁっ、はぁっ……んくっ……」
と彼は喉を鳴らす。
その時、何かが産声を上げた……。
青年の後ろと股で繋がるふくよかな男は
「皇女!?何故ここに」
と声を上げながら、自分を引き抜いた。
後ろの穴より白い粘液を垂らしながら、前のめりに倒れる青年。
「エヴァルールー!あなた……」
鎧の女は顔で垂れる汚物に片目を塞ぎながら、剣の柄を握った。
「クーザーめ……仕損じおって……」
男はそう唸ると、地面に散らばった衣服を集め、『ビチッ、ビチッ』と跳ねる桃色の筒を拾い上げた。
身を伏せる青年が、鎧の女の顔を見上げる。
「瞳が……黒い……」
エメラルドの輝きを失った青年の瞳。
彼女はそれを見て、言葉を失った……。
ふくよかな男はその隙を衝くように身を動かし、奥の幕をめくり開けて隠し通路から逃げる……。
その『扉』を開けてしまった皇女。
彼女の瞳には地面に身を伏せる、裸に剥かれた青年の姿が映っていた……。
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