黒衣の少女はその一体を消滅させるも、うら若き女神官によって身を組み敷かれた……。
揺れる蠟燭の火。
それが、少女の滑らかな線を妖しく照らす……。
「ほっほっほ……少々魔法が達者だからと、頭に乗りおって」
司祭服を纏うふくよかな男は、白き衣のうら若き女の手によって地に敷かれる少女へと冷たく放った。
「あなた、目を覚まして……」
肌を隠す黒い衣を開かれた少女は、か細い声を絞り出した。
すると、うら若き女神官の股の薄布を突き破って、黒い光沢を放つくびれのある根が急速にその姿を現した。
「ひいっ!」
声を上げる少女。
その『キュッ』と閉じられた腿が上げられるも、桃形の臀部の近くでは、恥ずかしい筋が丸見えになっていた……。
五体の上位悪魔たちの体の周りに黒い楕円が現れる。
それはゆっくりと小さくなって行き、やがてその姿を消した……。
ふくよかな男が言った。
「新たな王の覚醒には『叡智の果実』が必要……」
彼はだぶついた司祭服を翻し、蝋燭の間から退出していった。
黒衣の少女は呟いた。
「こんな事になるなんて……噓でしょ……」
少女の黒衣を開く白き衣の女は、細くした唇の端を上げた。
すると彼女の白き衣服は自ら裂け、その切れ端を飛ばし始めた。
晒される完成された女性の曲線。
その下腹部ではハートを模した淫紋が桃色の光を放ち、股の裂け目より甲殻の棍が力強く反り返っていた。
少女は顔を横にして、その潤いを帯びた瞳を隠す。
黒い棍から無数の昆虫のような脚が這い出る。
それは女の躰を包み、その起伏した部分を強調するように締め上げていった。
「はぁぁぁっ♡」
嬌声を上げる女。
そしてその黒き縄状のものが、女の躰を淫らに飾り上げた……。
女は静かに言った。
「私の名はステラ……魔なる種の使い……」
彼女は羽交い絞めにする少女の両膝を手で掴み、いとも簡単に開帳していった。
「嫌っ!」
抵抗の声も虚しく、晒される乳白の肌と柔らかな甘い香り。
「あらっ……?」
甲殻を生やした女が声を出す。
「あなたっ!もしかして濡れてるの?」
高らかに宣揚されるその言葉に、少女は顔を赤くして唇を噛んだ……。
魔なるその正体が明かされていた頃、岩壁の小さな窪みに張られている幕の前へと、金色の髪を背に流す長耳の麗人が立っていた。
「入るよ……」
麗人は外界を隔てる帳に声を掛け、それを開いた。
窪みの中には栗色の髪の青年が膝を抱えて、依然としてその身を丸くしていた……。
金髪の麗人が彼に語り掛ける。
「皇女さま……行っちゃったよ……」
微動だにしない青年……。
彼の近くには、二本の角があしらわれた兜が転がっていた。
麗人はそれを拾い上げ、その描かれた模様を見て言った。
「ん?……古代文字が書いてあるね……」
兜に描かれているそれを、エルフは『すらすら』と読み上げる。
「愛するあなたの為に、これを残す……エー・シー・ミース……」
エルフは兜を地面に置くと、青年の隣に座って、その身を寄り添わせた……。
麗人が、青年の耳へと囁く。
「ねえ……私と一緒に、エルフの森で静かに暮らさない?」
肩を『ピクリ』と動かす青年。
エルフはその声を荒げた。
「あの女はキミに酷い事ばかり!……あんな最低な奴の事より、私の方を向いて!」
そしてエルフは青年の頭を平らな胸へと包みこんだ。
しかしその瞬間、栗色の髪が振られる。
青年はエルフの躰を巻き込むようにして、その胸の下に敷いた。
「あの『ひと』を汚していいのは……俺だけだ……」
唸り声を出す青年。
エルフは仰向けの体勢でそれを見上げる。
青年の瞳は真っ黒に濁りきっていた……。
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