※この作品はR-18です。

厄災の魔窟 ―魔界の皇太子誕生―   作:裏の影

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 宿主の女へと再び寄生しようとする魔蟲。

 突如として現れた黒衣の女が魔法の炎でそれを焼き尽くすも、その火の壁には、大量の虫の姿が照らされていた……。


躰に纏わりつく蟲

黒衣の女の足元……。

 

その踵へと六本脚の虫が忍び寄る。

 

彼女がその気配に気づき後ろを振り返った頃には、無数のこぶし大の魔蟲がその足元を囲っていた。

 

音を鳴らす虫。

「ママ、ママ……」

 

黒衣の女は声を上げた。

「ひぃっ!私はママじゃない……!」

 

不意を突かれた彼女は、涙目の顔を見せた。

 

しかし虫たちは容赦なく衣の裾から中へと潜り込み、その女体を一斉に駆け登り始めた。

 

「ひいぃぃぃっ!」

生脚を這う虫たち。

女は悲鳴を上げる。

 

女は黒い衣を脱ぎ捨てる。

その中には下着すら纏わぬ、あられもない姿が収められていた……。

 

「これでは魔法が使えない……」

そう声を震わせる彼女。

無毛の股へと魔蟲が張り付く。

 

『ツプッ』

侵入する魔蟲の頭。

「ひぃっ!」

彼女はそう声を上げ、木の杖を手放した。

 

『カラーン』

 

丸腰になった彼女は、股の虫を素早く払う。

しかし這い登る虫が彼女の胸へと到達した。

 

『ジュルジュルジュル……』

その頂きを覆う魔蟲から音が鳴り始める。

 

「はあぁぁぁっ!」

身を反らせて喘ぐ女。

彼女の目が、薄目に開けられる……。

 

その目の前では倒れていたうら若き女が、同じく一糸纏わぬ躰をゆっくりと起こしていた……。

 

その頃蝋燭の灯りに照らされる広間では、壮年の男が熟れた年頃の女神官を羽交い締めにしていた。

 

白銀の鎧の女は襲い掛かる悪魔の剣を聖剣で受け止めると、その光景に声を上げる。

「あなたたち!こんな時に何をしているの⁉」

 

壮年の男は語り始めた……。

「魔窟で貯めた欠片を金に換えてさぁ……」

 

瞳を閉じて顎を引く女神官。

 

男は顔を背けて言葉を放つ。

「お前と一緒になりたいんだ!」

 

必死な様相で叫ばれる叫び。

 

その想いは悪であるのか、善であるのか……。

 

女神官は瞼を閉じた。

 

突然の愛の告白が行われる中、鎧の女は剣技を振るい続けた。

 

――こんな時に……。

彼女は崩れた勝算に焦りを覚える。

 

『カキーン!』

その迷いをあざ笑うように、悪魔の剣が聖剣を弾き飛ばした。

 

「しまった!」

回転しながら放物線を描く剣。

 

それは『ソリッドペネトレイター』という剣の名の通り、地面へと深々と突き刺さり、その刀身を立てた……。

 

大量の魔蟲にその躰を覆われる女を前にして、肌を全て晒したうら若き女が立ち上がる。

 

その下腹部に刻印されているハート型の紋が、水色の光を放った。

 

「今……楽にしてあげる……」

彼女はそう言うと、魔蟲に覆われる女の方へ歩みを始めた……。

 

「もがぁっ!」

魔蟲群に身を包まれる女の口の中へと、虫の体が侵入する。

 

「ママ、ママ……」

虫より鳴る音。

 

黒い殻が、その幼さを残す美しい顔を覆い、視界を遮った。

 

『ツプッ……』

股へと張り付いた一匹が、頭から女の股の裂け目へと侵入を試みる。

 

「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っ!」

口を塞ぐ虫の隙間から漏れる悲鳴。

 

女の股からはその不快感を緩和するための、諦めの体液が流れ始めていた……。

 

『ヌルッ……』

容易に侵入していく魔蟲の頭。

 

「ママ、マ……マ」

しかし、その音が途中で止む。

 

虫を掴む光を帯びた手。

 

「えいっ!」

うら若き女は声を上げながら、向かい合う女の股に張り付く一匹を、その手で引き剥がした。

 

『ヌルッ……』

深く入り込もうとしていた魔蟲の頭が、女の股より抜かれる。

 

手の中で虫を逝かせるうら若き女。

虫の顎から、白い液体が『ビュッ!』と吹き出し、うら若き女の顔を汚した……。

 

彼女は粘液を手で拭うと、虫の層をなす女の躰へと再び手を伸ばした……。




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