彼女は手を光らせて、魔蟲にその身を覆い尽くされる女から虫を引き剥がし始めた……。
広間を照らし続ける蝋燭の灯。
弦楽器に奏でられる邪悪な旋律が、玉座の間の緊迫した空気を震わせる……。
依然として羽交い締めにされる、熟れた年頃の女神官。
彼女は『くっ……』と歯を噛む。
そしてその身を引くと、勢いをつけて後ろで拘束する壮年の男を前に投げた。
『ドッ!』という体を打ち付ける音。
壮年の男は背負った背嚢ごと、その身を地面へと投げられた。
「いてぇぇぇ!」
男の声が辺りへと響く。
奏でられていた旋律が『ピタリ』と止んだ。
女神官たちの向かいで、腹を両手で押さえ笑う金髪頭。
神官服を纏う女は言った。
「神官たちは皆、それなりの訓練を受けているのをお忘れ?」
「フハハハハハ!これは、傑作だな!」
悪魔の頭の、針鼠のような金髪が前に振られる。
「いいかい……これは、腑抜けた事を抜かした、あなたへの鞭だよ」
その艶のある顔を引き締めて、叱咤の声を放つ女神官。
彼女は手を放し男を解放すると、手に持つ戦棍を前へと出して言った。
「これは、女神官を悪しき戒律から解放するための戦い……それらを正さないまま、私ひとり幸せになれない……」
そう言って、女は金色の髪へと戦棍を振り上げた……。
部屋の一方では、獅子のたてがみのような頭髪の背の高い悪魔が、その影で白銀の鎧の女を覆っていた。
「これで、一勝一敗だな……」
悪魔は静かにそう言った。
「くっ!殺せ……」
鎧の女が歯を噛んで呻く……。
たてがみの悪魔は手の平を出して言った。
「『叡智の果実』をよこせ」
悪魔の言葉に体を『ピクリ』と動かす、段上の玉座に腰かける男児。
その隣に控える司祭服を纏うふくよかな男はその姿を見て、小さな頷きを繰り返していた……。
女神官が戦棍を振るおうとしていた頃暗い坑道では、うら若き女の手で逝かされる魔蟲が、白い粘液を吐き出して、次々と果てさせられていた。
辺りに漂う酸っぱい臭気。
魔蟲は立ち尽くす女体を這い上がり、股への侵入を繰り返す。
うら若き女は光る手で、何体もの虫を女の体から引きはがし逝かせた。
『ヌプッ』
「はあぁっ!」
「えいっ!」
『ビュッ!』
『ヌプッ』
「はあぁっ!」
「えいっ!」
『ビュルッ!』
『ヌブブブッ』
「はあぁぁぁっ♡」
「ええいっ!」
『ビュルビュルビュルッ!』
地へと虫の殻が放り投げられる度に、女たちの裸体が白濁の汁で汚された……。
躰を覆う虫が取り除かれ、細身の女体がその肌を見せていく。
うら若き女が最後の一匹を駆除しようと手を伸ばした時、虫が音を鳴らした。
「マッ……マ……」
その身を魔蟲に襲われていた女は瞳を潤ませる……。
彼女は、うら若き女へと言った。
「待って……この子たちは私の魔法力を吸って生まれた……」
手を止めるうら若き女。
その身に虫を這わせ、女は話を続けた。
「この成長した躰なら、この子を克服出来ると思うの…」
女の股へと張り付く最後の一匹。
彼女はそれに顔を降ろし『ゴクリ』と喉を鳴らした。
鎌首のようなかさのある頭を『ヌッ』と伸ばす魔蟲。
それが無毛の股の裂け目へと入り込む。
『ヌプッ……』
「はあぁぁぁっ!」
虫が、躰への侵食を始めた……。
温かい湿った肉壁へと頬ずりをする魔蟲の頭。
「はあぁぁぁん♡♡♡」
女は喘ぎ、その腰を引く。
うら若き女は耐える女へと向かい合って、その肩を支え言った。
「大丈夫……?」
白目を剥く女。
「はがががが……」
女は生脚に液を滴らせ、その場へとへたり込む。
魔蟲の脚が、母なる躰を抱こうと伸ばされた……。
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