最後の一匹を仕留めようとした時、女は自分の魔法力から産まれたそれを、受け入れる意思を示した……。
女の股へと張り付く黒い殻の魔蟲。
幼さを残した無毛の裂け目を、鎌首のような頭が出入りする。
『ズルズルズル……』
「はぁぁぁっ♡」
『ズルズルズル……』
「はぁぁぁぁぁぁっ♡」
魔蟲を受け入れた女は頬を両手で覆い、その感覚を愉しんでいるかのような表情を見せていた。
虫の本体より伸びた六本の脚が、女の躰を拘束具のように包み込む。
『メリッ……』
縛られた女の躰より鳴る圧迫の音。
「坊や……もっと私に甘えて……」
その口から声が漏らされると、魔蟲は母に甘えるかのように、内側の粘膜への頬ずりを早めた。
『ズッズッズッズッ……』
引っ掛かりのある虫の頭が、母なる股を啄木鳥が樹皮を突付くように穿(うが)つ。
「ああぁぁぁぁぁぁっ♡頭の中が、白くなる……」
女はその何も身に着けていない躰を後ろへと反らせて、激しくその身をくねらせた。
向かいでその様子を見守っていた女は手を光らせ
「いけない!このままでは私と同じように、意識を支配されてしまう!」
と危惧の声を上げ、女の股をほじくり尽くす黒い殻へと掴みかかった。
しかし、その殻に触れようとした手が止まった。
「これは……」
手を光らせる女が呟く。
女の素肌を抱いていた長い脚が、本体へと向かって縮み出した。
『ブルブル』と身を震わせる魔蟲の本体。
大量の白い粘液が女の内腿を『ドロリ』と垂れ始めた。
彼女は目を見開いて大声を上げた。
「やあぁぁぁっ!熱い魔力の汁が中に出されてる!!」
尻を付ける地へと白の溜まりが出来て、事後のような酸っぱい臭いを漂わせる。
魔蟲がその震えを止めると、女は『フラフラ』と尻を上げて言った。
「私の魔法力で産まれた魔蟲……思った通り、打ち勝てたみたいね……」
依然として張り付く黒い殻の向こうで、股から子宮へと注ぎ込まれたモノが、『ブビッ』と恥ずかしい音を鳴らす。
女はその頬を濡らしながら、笑みを見せた……。
女が魔蟲と生殖器を戦い合わせていた頃、白銀の鎧の女は、『叡智の果実』の譲渡を迫られていた。
鎧の女は勇ましく声を放った。
「私は果実を持ってない!」
獅子のようなたてがみの悪魔は長い剣を振り上げて言った。
「ならば、あの男の元へ逝け」
女の頭上に振り下ろされる剣。
彼女はその目を閉じた……。
『ビィィィン!』
その時、弦の弾ける音が鳴り響いた。
顔を上げる鎧の女。
その目の前で、浅葱色の髪の少年が涙型の弦楽器を前にかざし、剣の斬撃を遮っていた。
たてがみの悪魔は声を震わせる。
「ルシェイル!何のつもりだ……」
少年の姿の悪魔は言った。
「彼女との約束を果たすためさ……」
「ルシェイル!」
鎧の女はそう声を上げながら立ち上がり体勢を整え、地に突き刺さる聖剣へと視線を向けた……。
聖剣の近くでは熟れた年頃の女神官が、金色の髪を逆立てる黒い姿と、互いの戦棍をぶつけ合っていた。
「キサマ……中々やるな……」
金髪頭が女へと声を放つ。
「皇女さまとの旅で色々と経験値を積ませていただきましたからね……その辺の神官よりはレベルが高いわよ!」
女神官はそう言って余裕の表情を見せた。
「ならば……」
息を吸う金髪頭。
「結局、その力頼りなのね!」
彼女がそう言って身を構えた時、背後で誰かがその肩を叩いた……。
悪魔の金色の髪先が鋭く尖り、その力の集中を見せていた。
「ン、ナ!」
その口から声が発されようと開かれた時、金髪を蓄える頭が宙を舞った。
目の上に青い線を引いた顔面が『カッ』と目を見開いたまま、地面へと転がった……。
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