熟れた年頃の女神官たちはその動きを封じられ、皇女は依然として丸腰の状態だった……。
熟れた年頃の女神官と壮年の男の脚に絡みつく透明色の軟体物。
男はそのかつて味わった感覚を思い出すように、その身を震わせていた。
「うわあっ!やめろおぉぉぉっ!」
聖剣をその手に持つ女神官へと、白銀の鎧の女は駆け寄ろうと躰を動かす。
「おっと!行かせませんよ……」
しかし彼女の前に、司祭服を纏うふくよかな男が立ちはだかった。
鎧の女は男へと叫んだ。
「エヴァルールー!」
「剣を持たねば皇女もただの女……恐るるに足らん」
司祭服の男はそう言いながら、腰裏に装備した極太の戦棍を手に取った。
鎧の女の後ろでは浅葱色の髪の少年が膝を突いて、双剣の片割れを杖にしていた……。
立ち尽くす鎧の女。
彼女を極太の戦棍が襲う。
その一撃を難なくかわすも、次の瞬間、鎧の女は躰の異変を感じた。
「体が……動かない……」
「ほっほっほ……我が子がその力に目覚めつつある」
司祭服のふくよかな男が、そう言って段上へと視線を向ける。
鎧の女は何とか首を動かして、玉座のある方を見上げた。
「ええっ……!」
今まで男児の姿をしていたそれは、青年へと姿を変えていた……。
青年はその手を前にかざし、目を碧く発光させている。
身に付けていた男児の衣服は張り裂けられて、辺りへとその生地を散らばらせていた。
彼の成長を示す股より下がるモノ。
鎧の女の意識がその妖しい魅力に釘付けにされる……。
その隙を衝くように、太い戦棍が横へと豪速の線を描いた。
『ゴキッ!』
悲鳴を上げる鎧に包まれた左腕。
「くっ!」
鎧の女はその打撃に声をこらえる。
「ほっほっほっほ。我が子の『聖降の碧眼』に見惚れおって……この、好きモノがっ!」
司祭服の男は、そう言って戦棍を振り上げた。
「だめっ!動けない」
声を上げる熟れた年頃の女神官。
彼女と壮年の男に纏わりつく軟体物が『ジワリ』とその下半身を侵食し始め、二人の股を覆い尽くそうとしている。
「では、クーザーの所へ行かせてやろう!」
振り下ろされる戦棍。
鎧の女は目を瞑る……。
その時。
司祭服の男の握る太い戦棍に、つづら折りの光る線が直撃した。
「ぎゃぁっ!」
叫びを上げて、戦棍を手放す司祭服の男。
地にそれは落ちた。
右手を押さえて司祭服の男は言った。
「魔法か……忌々しい……」
「はっ!」
金縛りが解け、鎧の女は視線を巡らせる。
辺りを囲む蝋燭……。
その切れ目の穴に、黒い衣と白の衣を纏った、うら若き女がその姿を見せていた。
「ステラ!」
鎧の女が声を上げる。
白き聖衣を纏う女は、鎧の女の方へと歩みながら言った。
「その名は、そこの薄汚い男に語らせられていた名……」
「お前……躾が解けたのか……」
司祭服の男はそう声を震わせる。
白き聖衣の女は言った。
「私の名は、『澄洸(ちょうこう)の賢者』」
少し遅れて黒い衣の女も動き始め、鎧の女はその姿を見て声を上げた。
「その黒い服は……まさか!」
黒い衣の女はその言葉に応える。
「ご明答。私は、『霪影の魔法少女』……いえ、『霪影の魔女』」
白き聖衣の女はその手を光らせると、透明の軟体に身を包まれる二人の方へと走り出した。
「姉ちゃん、あの時の!?」
壮年の男がそう叫ぶ。
光の手が彼の股間へと伸ばされた。
声を漏らす男。
「うはっ♡」
透明の軟体が『バチン』という音を立て、聖衣の女によって除去される。
「まさか、姉ちゃんの方からこれを外してもらう時が来るなんて!」
男がそう歓喜を上げた。
しかし彼の後ろに、誰かの影が立っていた……。
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