※この作品はR-18です。

厄災の魔窟 ―魔界の皇太子誕生―   作:裏の影

94 / 94
 うら若き女へと、子種を気ままに放ちきる青年。

 しかし、その苗床の正体が、声を戻したエヴァルールーよって明かされる……。


魔の血筋

『ビュル!ビュルルルル……』

 

女の股の花弁に突き刺さった、逞しい授粉の肉棒。

 

そのほとばしる粘液が、一滴も残さぬ勢いで放たれている……。

 

栗色の髪の青年は、その顔面から色を失いながら声を震わせた。

「うっ、嘘だぁぁぁっ!……こんな若い女が、俺のママのはずが無い……」

 

司祭服を纏うふくよかな男が、手に持つ戦棍で前を牽制しながら語った。

「そのおなごは私と同じ魔法使いの血筋……しかしその躰に聖紋を宿す、稀有な存在として産まれた……」

 

白銀の鎧の女は剣の構えを崩さずに、男へと声を放った。

「それが彼とどう関係しているの!」

 

司祭服の男は舌打ちを鳴らすと、話を続けた。

「私はアモンの言に従い、聖紋のおなごが御子を産んだ白夜の日、魔蟲を遣わしてその意識を乗っ取った……」

 

栗色の髪の青年の出生が語られている頃、一糸纏わぬ碧眼の青年へと先の尖った虫の脚が迫っていた。

 

碧眼の青年がそれをかわす。

 

するとその体の横を、股に魔蟲を宿し、躰を甲殻の脚に縛らせた女が、突き出した二本の足先とともに通り過ぎていった。

 

女は青年の背で方向を転換する。

 

突き出される魔蟲の脚。

 

彼女は叫んだ。

「いいわぁぁぁっ!もっと私の魔法力を吸ってえぇぇぇっ♡」

 

魔蟲の脚がその太さを増す。

 

そして再び、突き刺す勢いで青年へと迫っていった。

 

それを横目に見る司祭服の男。

 

彼は再び話し出した。

「私が悪魔の力を借りて生み出した魔蟲……それには奴らと同じように、歳を取らぬ効力が宿っていた……」

 

静かに女の股より、その中で何度も果てた先を抜く栗色の髪の青年。

 

彼の見下ろす下腹部の聖紋は、その輝きを失っていた……。

 

「もうそやつは、魔法の力をも失ってしまったようだ……」

横たわり、異臭を下半身より放つ女の方へと目を細める司祭服の男。

 

女は、声を搾り出すように出した。

「坊や……やっと会えた……」

 

「うわあぁぁぁぁぁぁっ!!」

魔窟内に響かせられる叫び声。

 

栗色の髪の青年は身を、自分の生命の汁を注ぎ切った母なる躰より後ろ向きで離した。

 

辺りへと首を振る青年。

 

止まった目線の先には、蒼い果実が転がっていた……。

 

青年はそれに手を伸ばす。

 

「ダメっ!」

「イカン!」

 

白銀の鎧の女と、司祭服の男が声を上げる。

 

その制止も虚しく、青年の手には蒼い実が鷲掴みにされていた。

 

「もこんな世界!どうにでもなれぇっ!」

青年がそう言って果実をひとかじりする。

 

飲み込まれる禁断の実。

 

もう、後戻りは出来ない……。

 

「えほっ!えほっ!」

少し咳き込んだ後、意を決したかのように青年はそれにかぶりついた。

 

白銀の鎧の女は負傷した左腕を下ろしながら、彼の下へと近づいていった。

 

「御子おぉぉぉっ!」

同時に、司祭服の男も青年へと足を進める。

 

果実を半分ほど食らったところで、膝を突く栗色の髪の青年。

 

彼はうずくまり、身震いを始める。

 

地面に落ちる、果実の半分。

 

鎧の女が立ち止まって声を上げた。

「あれは!?黒い……翼!」

 

青年の背中より盛り上がる漆黒の翼。

 

その顔面の模様が碧い光を放ち始めると、翼が左右に広げられた。

 

「ううううっ……」

唸り声を上げる青年。

 

彼はうずくまったまま、顔を押さえる。

 

「誰かの記憶が、流れ込んでくる……」

青年はそう言いながら身を震わせ続けた。

 

司祭服の男が青年の躰へと手を伸ばす。

「いってはならん!いってはならんのだ!」

 

立ち上がる栗色の髪の青年。

 

彼は近づくふくよかな司祭服の男を、右手の一振りで弾き飛ばした……。




評価をぜひっ、お願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【R18】こちらがいろいろ考えたけど他のSSには用いなさそうなネタを用いた大人向けお話集(作者:oosima)(原作:色々)

今現在、登校中のSSは話が長くなりそうなものばかりなので、一話完結方式で気軽にかけて、読者の皆さんも時間が空いた時にでも気軽に読めてあれのお手伝いも出来る作品を目指しているものです。▼息抜きに書いている作品なので、更新速度はそこまで期待しない方が良いです。▼それと●がついているお話には大人向けシーンはございません。▼◎が付いてるのはイラスト付きです(違和感を…


総合評価:125/評価:-.--/連載:41話/更新日時:2026年10月20日(火) 01:10 小説情報

【R18】貞操観念の終わってるカルデア(作者:若山羊)(原作:Fate/)

https://www.pixiv.net/users/124939526 堕落の司祭 #pixiv▼様の同名のイラストから着想を得て許可を貰ってSSにしたものです。


総合評価:235/評価:-.--/連載:45話/更新日時:2026年09月20日(日) 03:18 小説情報

【R18】悪魔「孕ませ卿」(作者:乳酸菌が美味い)(原作:ハイスクールD×D)

 子孫繁栄を最優先とするオリ主の悪魔が、数多くの女性を孕ませようと手を出しまくる話。▼ ※注意!▼・基本的にタグにある通りの作品ですが、オリ主とその遠い血縁者による濡れ場シーンもあります。そういうのが苦手な人はブラウザバックGO!▼・更新については不定期の0時投稿。気長に待ってね。▼・以下のタグにある原作キャラたちがオリ主とその配下悪魔たちの眷属や配下として…


総合評価:1373/評価:8/連載:9話/更新日時:2026年10月11日(日) 00:00 小説情報

【R18】未亡人と勝ち気女子高生の爆乳母娘が金持ちイケメン大学生に揃って美味しくいただかれる話(作者:れみ)(原作:雨のバケモノ)

亡き夫と共に始めた居酒屋を守る未亡人、新藤渚とその娘の葵▼その美貌と爆乳で様々な男から狙われる母娘であるが、そこに一人の男が加わった▼遠野章一朗、女遊びの激しい大学生である▼一目見て彼女たちを手に入れようと決意した遠野はあの手この手で画策していく▼果たして新藤母娘は無事でいられるのか…▼肉助様の同人ゲーム▼雨のバケモノ▼を原作としています▼NTRはいいぞ。上…


総合評価:2258/評価:9/連載:13話/更新日時:2026年07月05日(日) 18:00 小説情報

【R18】のび太になってしまった私(作者:六本線)(原作:ドラえもん)

昼寝から目覚めた瞬間、知らない天井と縮んだ身体。▼そして目の前には――青い猫型ロボット、ドラえもん。▼自分は成人男性のはずなのに、どう見ても“のび太”の身体に入っている。▼混乱しながらもドラえもんに事情を説明すると、どうやら未来の道具「入れ替えロープ」が暴走したらしいことが判明する。▼ドラえもんは原因究明のため未来へ向かうが、なぜか戻ってこない。▼残された“…


総合評価:1244/評価:8.54/完結:10話/更新日時:2026年08月30日(日) 13:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>