※この作品はR-18です。

オレ様っ娘な相棒(ドラゴン)は、エロ本なんかに負けたくない!〜共に世界を救った二人が、人生のパートナーになるまで〜   作:APP3

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第十六話 また明日 ☆

『覚悟は良いか? ダイチ』

 

 

 言葉はなかった。

 ダイチは、右手でレッドラグーンの左手を掴み、指を絡めるだけ。

 

 それだけで、全ては伝わった。

 

 

『うぅ……くっ』

 

 

 痛みに耐える、痛々しいうめき声。

 少しずつ、少しずつ腰が降ろされ、進む度に形が変わり、包み込んでいく。

 

 柔らかな肉を押し広げていく感覚。

 ぎゅうぎゅうと締め付け、ダイチのソレに内包する熱を吸い取ろうとしてくる感覚。

 熱い、苦しい。でも、離れたいとは微塵も思えなかった。

 

 

「ドラっ……グーン」

 

 

 どれもこれも初めてで、ダイチは必死に歯を食いしばる。

 苦しそうに顔を歪ませる相棒に声をかける余裕もなく、ただただ黙って受け入れるしかない。

 

 そんな情けない自分を思うと、胸の真ん中に、冷たい石を押し込まれたような重さを感じてしまう。

 

 

『ダイ……チ…………もっと、力、込めてにぎっ……て?』

 

「……わかった」

 

 

 言われた通り、指を絡ませ、握った手に力を込める。

 肌が白くなるほど、強く、硬く。

 

 震えながら、腰を落としていくレッドラグーン。

 その震えが、繋がる手と下半身から、伝わってくる。

 

 

『あぁっ……!』

 

 

 そして、ついに一番深くまで届いた。

 

 このまま少しでも動けば、我慢できず、熱を放出してしまうだろう。

 

 

『はぁ……はぁ…………奥まで、入ったな』

 

 

 レッドラグーンはそのままダイチの方へと倒れ込む。

 ダイチは手を握りながら、まだ開いている左腕をレッドラグーンの背中に回す。

 

 

『なぁ……ダイチ?』

 

「どう、した?」

 

『……この身体はな、精霊王から習った術を使って作ったのだ』

 

 

 レッドラグーンは耳元に顔を寄せ、ささやく。

 耳にかかる甘い吐息がくすぐったい。

 

 

『簡単に言えば、この身体はオレ様の魂そのものだ。オレ様の言っている意味……わかるか?』

 

「……」

 

『オレ様に初めて傷を付けたのだ。他の誰でもない、ダイチが』

 

『誰にも傷付けられることのなかった、無敵の魂に、深い深い、消えることの無い傷をな』

 

『これがダイチの証だ。オレ様の心と体、そして魂まで。オレ様の余すことなく全て、ダイチのモノだという証だ』

 

 

 ──その言葉を耳にした時、心が揺れた。

 愛する相棒と繋がれた幸福感とは別の何か。

 

 ダイチはレッドラグーンの背中に回した腕に力を込める。

 

 

『……ダイチ?』

 

 

 黒く、もやもやとした、多分いけない感覚。

 腕の中の愛する相棒を、他の誰にも渡したくないという、真っ黒な感覚。

 

 顔を寄せ、レッドラグーンの頬に軽く唇を落とす。

 どうしたのかとこちらに顔を向けたレッドラグーン。

 

 

『んっ……』

 

 

 その唇に、もう一度キスをする。

 今度は深く、落ちていくように長く。

 

 

『ぷはぁっ……はぁ………ダイチ……? どうしたのだ?』

 

「俺…………誰にもドラグーンを渡したくない。離れたくない。ずっとずっと、一緒にいたい」

 

 

 止まらない。

 真っ黒な思いが、留めどなく溢れてくる。

 

 

「俺を一人にしないでくれ……ずっと側にいてくれ……」

 

 

 この温もりが失われることを考えたら、怖くて怖くて仕方がない。

 

 

『ダイチ。起き上がるから腕、退けてくれないか』

 

「……ドラグーン?」

 

 

 レッドラグーンに言われた通り腕を退けると、温もりが遠ざかってしまう。

 

 繋がれていたはずの手も離れ、レッドラグーンの温もりを感じられるのは、今も尚、深く繋がっている場所だけになった。

 

 ダイチの胸板に手を添え、腰を上げ始めるレッドラグーン。

 どんどん繋がりが浅くなり、赤く塗れた自身の熱が見えてしまう。

 

 そして、そのまま抜けると思った瞬間──思いっ切り、腰を叩き付けられた。

 

 

「かっ!?」

 

 

 得体の知れない、暴力的な快感がダイチを襲う。

 真っ白になった頭をどうにかしようとするも、もう一度、先程よりも大きな快感が押し寄せる。

 

 

「ドラグーン! 待って! 待って!!」

 

 

 どこか湿った肉と肉がぶつかる音と、ダイチの制止の声が部屋に響き渡る。

 

 巫山戯た快感に視界をチカチカさせながらも、何とか止めようとレッドラグーンの腰を押さえる。だが、止まらない。

 

 

『なぁっ……ダイチ! んっ、あんっ……オレ、様が、ダイチを離すと、思うか?』

 

『こんなこと、するの、も……あぁ、んんっ……お前だけだ、ぞ? ダイチ、だから……したいん、だ!』

 

 

 腰の揺れに合わせて揺れる、淫らに喘ぐ相棒の声。

 

 

『離す……ものか! 絶対に! ダイチの全部……全部全部全部全部!! オレ様の、モノだ! 誰にも……渡すものか!! それが世界の理であっても! 永久に! 永遠に!!』

 

「ドラグーン……! もう──!」

 

『出して! 全部! オレ様の魂の一番深くに刻み付けて!! オレ様がダイチのモノだって刻み付けてくれ!!』

 

 

 そして──ダイチの熱が、一番奥に、注ぎ込まれた。

 魂すら焦がしてしまうのではないかという程の熱が、何度も、何度も。

 

 

『あっ……! あぁっ!!』

 

 

 レッドラグーンもその熱を感じてか、背を反らし、身体を震わせ、締め付けてくる。 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

『あぁ……あぅ』

 

 

 二人の息が重なる。

 跨るレッドラグーンの震えが治まると、ダイチは上半身を起こし、抱き締めた。

 

 

「ドラグーン」

 

『ダイチ……』 

 

「……ありがとな。俺のために」

 

『ふふっ……今度はダイチからしてくれよ?』

 

「…………いいのか? その、またしても……」

 

 

 レッドラグーンも背中に手を回し、同じように抱き締め返してくる。

 

 

『当たり前だろう? それに……オレ様も、またしたいって思うから……』

 

 汗で前髪が張り付き、頬を染め、微笑む親友の姿。

 そんな姿を見てしまうと、また下半身に血が巡っていくのが分かってしまう。

 

『んっ…………ダイチ? まだしたいか?』

 

「ッ!! し、したいけど! 明日も学校だし!」

 

『そう、だな……じゃあ、また明日だな』

 

 

 腰をゆっくりと上げ、今度は叩き付けられること無く、抜けきった。

 

 一気に広がる開放感と、冷えた空気にさらされスースーする。

 

 

『シャワー、浴びにいこうか』

 

「おう」

 

 

 レッドラグーンに支えられながら立ち上がる。

 

 絡めた指を離さないまま、二人で浴室へと向かった。

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