手続きを終えた譲治は、10年間会えていなかった息子・光(ひかる)をようやく自分の家に迎え入れた。
その日、譲治の家のリビングは少し緊張した空気に包まれていた。
譲治は光の目線に合わせるように膝を折り、ソファの前に座った。光は10歳とは思えないほど静かで、表情をほとんど変えずにソファに座っていた。小さな手は拳を軽く握り、視線は床の一点に固定されている。
「光…10年間、何もしてやれなくて…会いにも行けなくて、本当に悪かった。俺をすぐに父親だと無理に受け入れなくてもいいから、1から一緒に暮らして『家族』になっていこう…!」
譲治の声は低く、誠実だった。10年分の後悔と、これからの決意が込められていた。
光はしばらく沈黙した後、小さな声で答えた。
「……よろしくお願いします」
暗く、心を閉ざしたような表情。笑顔はなく、ただ形式的な挨拶だけだった。
その場に同席していた希も、優しく微笑みながら挨拶した。
「譲治さんと仲良くさせてもらってる東條希です。良ければこれからよろしくね、光くん」
希は譲治と恋人関係であることはあえて濁し、母親役に徹するつもりでいた。しかし光は目を合わせず、ぼそっと「はい」とだけ返事をして、すぐに用意されていた自分の部屋へ引っ込んでしまった。
こうして、譲治と希、そして光の3人の生活が始まった。
譲治はその日から、10年分の空白を埋めるように積極的に光に関わった。
夜は宿題を一緒に眺めながら、わからないところを根気強く教えた。
週末にはキャッチボールをしたり、二人でゲームをしたりと、父親らしいことを精一杯した。
光も誘いを断ることはなく、素直に応じてはくれたがそこにはどこか緊張したような硬さがあり、笑顔はほとんど見せなかった。
希も負けじと努力した。手作りのお弁当や夕食を作り
「今日の学校はどうだった?」
と明るく話しかけた。光の好きな食べ物を覚え、洗濯物畳みの手伝いを誘ったりもした。
しかし、光の返事はいつも短く、心を開かれたと感じる瞬間はほとんどなかった。
光は好き嫌いもわがままも言わない、大人しい子だった。
だが、それは家族を突然失い、10年間会ったことのない父親の家で暮らし始めた子供にとって複雑すぎる過酷な環境に置かれているからだと、譲治も希も察していた。
無理に過去の傷を抉るような質問は避け、二人はただ真剣に愛情を注ぎ続け、光が自発的に心を開いてくれるのを待つしかなかった。
そんなある日――光も新しい環境に少しずつ慣れてきた頃。
リビングで洗濯物を畳んでいた希の後ろから、控えめな声がした。
「希さん」
「なあに?」
希が振り返ると、光が少し距離を置いて立っていた。希は優しく微笑んで返事をする。
光は少しも迷う様子もなく、率直に切り出した。
「希さんってお父さんの彼女なんでしょ?」
希は一瞬言葉に詰まった。光の前では恋人の顔を封印し、母親役に徹しているつもりだった。
「そ…そんなことないよ? ただの友達よ?」
しかし光は静かに首を振り、希の隣にぽつんと座った。
「別に…隠さなくていいんですよ。僕は気にしません。お父さんって言っても…いまだに実感薄いし……」
そして、光は希の顔をじっと見つめて、もう一つの質問を投げかけた。
「お父さんの…どこが好きなんですか?」
観念した希は、優しく微笑みながら素直に答えた。
「…周りを包み込んでくれるような…温かくて、優しいところかな。どんな時もちゃんと話を聞いてくれて、一緒にいるととっても心が落ち着くの」
光はボソッと小さく呟いた。
「……同じだ」
「? 何か言った?」
「いえ、何も……」
光はすぐに誤魔化した。希が
「どうしてお父さんの好きなところを聞こうと思ったの?」
と尋ねても、光は
「興味本位です」
とだけ答え、それ以上は語らなかった。
次の日、早朝から家に光の姿がなかった。
自室の置かれたままのランドセルと、開いたままの部屋のドア…譲治と希は青ざめ、すぐに近所を探し回り警察にも連絡した。
一日中、心配で胸が張り裂けそうになりながら街を駆け回った。
夕方近く…隣町の交番から連絡が入った。光が保護されたという。
譲治と希は急いで駆けつけた。交番の奥で小さくうつむいている光を見て、譲治は膝をついて同じ目線になった。
「光…!無事で良かった…!……どうして何も言わずに家を出ていったんだ?」
光の小さな肩が震え、堰を切ったように泣き出した。
「っ……おじいちゃん達には…お父さんはとんでもなく悪い人だって言われてきたけど……お母さんの日記にっ…お父さんの優しく包み込んでくれるところが好きって書いてあって……! 希さんも同じ理由でお父さんが好きだって聞いて…っ…僕、おじいちゃんもおばあちゃんも大好きだったから…! どっちを信じていいかわからなくなって……! だから…怖くて……逃げたくて……!」
譲治はその言葉を聞いた次の瞬間、光を強く抱きしめた。大きな背中が震え、声が嗚咽に混じる。
「気づいてやれなくてごめんな……! ずっと会いに行けなくて、ごめんな……!」
二人はしばらく泣きながら抱き合い続けた。希も涙を堪えきれず、そっとその光景を見守っていた。
交番からの帰り道。
光を真ん中に、三人はゆっくりと家までの道を歩いた。
光はまだ鼻をすすりながら、小さな声で言った。
「お父さん……希さん……探してくれてありがとう。…急にいなくなって…ごめんなさい」
譲治は光の頭を優しく撫でた。
「…気にするな。こうして見つかって良かった」
希は涙を拭い、優しく微笑んだ。
「いいんだよ…。…ねぇ、光くん。私に譲治さんが好きな理由を聞いてきたけど…もちろん人の意見も大切だけど、光くんから見たままのお父さんに対する印象が何より大事なんじゃないかな?」
光はキョトンとして、隣の譲治を見上げた。
譲治は穏やかで、真剣な眼差しで息子を見つめた。
「俺は確かに…おじいさんやおばあさんの言うように、お母さんを事故で死なせた悪い奴でもある…。…そこは否定しない。そういうどうしようもない悪い部分も俺の一部だから…。でも、光を大切に想う気持ちも、間違いなく本物なんだ。だから、光には俺の良いところも悪いところも全部ひっくるめて、ありのままを見て判断して欲しい。拒絶してくれても良い、反発してくれても良い。俺はお前の父親として……絶対にそばを離れないから」
その言葉に、光の瞳が大きく揺れた。涙が再び溢れ…しかしその涙は先程の悲しみと動揺からの涙とは違う種類の涙だった。
「…うん……っ!」
光は照れくさそうに頷きながら返事をした。
そして、両サイドにいる譲治と希の片手をそっと握った。三人の手が繋がる。
「早く帰ろう……お父さん……お母さん」
その瞬間…希は目を見開き、涙が溢れ出した。
胸の奥が熱くなり、声が震える。
「そうだね…っ! 早く帰って夕飯に美味しい物でも作ろう!」
譲治も笑顔で頷いた。
「そうだな! 父さんも手伝うぞ! 光は何が食べたい?」
光は照れくさそうに、初めて心からの小さな笑みを浮かべた。
「…ハンバーグ!」
この瞬間、間違いなく真の意味で三人は一つの『家族』になったのだった。
夕陽で照らされた三人の影を長く、しかし温かく地面に伸ばしていた。
光の家出騒動を乗り越えてから1年が経った。
譲治と希、光の三人の関係は、確実に、しかし温かく良い方向へと変わっていっていた。
光はすっかり新しい生活に馴染み、表情も以前より柔らかくなった。
ある週末の夕方、希と二人で近所のスーパーへ夕飯の買い物に出かけた時に重い野菜の袋を両手で持とうとする希を見て、光は自然と荷物を先に持ってこう言った。
「手伝うよ、僕これでももう11歳だし結構力あるんだよ!」
「えへへ、ありがとう光。でも無理しないでね?」
希が笑うと、光は少し得意げに笑顔になった。「今日の夕飯、何作るの?」と光が楽しそうに尋ねて希が「今日は肉野菜炒めだよ」と答える。帰り道では光の学校の話や互いの好きな食べ物の話で盛り上がり、希の胸に温かなものが広がった。
譲治との時間も増えた。夜、リビングでテレビゲームをすると光は譲治を何度も負かしては嬉しそうに笑う。
「お父さん、ゲーム得意じゃないんだね~。ほら、ここはこうやってジャンプすればいいんだよ」
「まいったな…光に教えてもらうとは思わなかったぞ。でも、ありがとうな!次は負けないぞ」
「あはは、僕だって!」
譲治が大げさに肩を落として見せると、光はくすくすと笑いながらコツを教えてくれた。照れくさそうに、しかし確実に父親に心を開いている姿だった。
学校にもすっかり馴染み、夕飯の席でその日の出来事を楽しそうに話してくれるようになった。
「今日ね、クラスでサッカーの試合やってさ、僕が決勝ゴール決めたんだ!」
「すごいじゃないか、光! お父さんも見に行きたかったな」
「うん、次は河川敷で隣町のチームと試合するから見に来てよ!」
希と譲治はそんな光の明るい笑顔を、温かく見守っていた。
三人で過ごす食卓は、毎日が穏やかで、静かな幸福に満ちていた。
そんなある日の夕食後…。
三人でリビングのソファに並んでくつろいでいた。
テレビの柔らかな光が部屋を照らす中、光が少しもじもじと膝の上で手を握ったり開いたりしていたが、やがて意を決したように顔を上げた。
「ねぇ……お父さんとお母さんは結婚しないの?」
突然の質問に、譲治と希は思わず顔を見合わせた。
「光、いきなりどうしたんだ?」
譲治が優しく尋ねると、光は少し俯き加減になりながらもはっきりと言った。
「この前、お母さんとお買い物に行った時、アンケート用紙書いてたよね。名前のところに『東條希』って書いてたから…どうして僕やお父さんと同じ苗字じゃないんだろうって、ずっと気になってて……結婚してないんじゃないかって思ったんだ」
光の声が少し震える。
「もしかして……僕のせいで、二人とも結婚できてないの……?」
その不安げで儚い表情に、譲治と希は同時に強く首を振った。
「違う! これは父さんと母さんで決めたことだ。光が自分のせいだなんて、絶対に思う必要はない」
「そうよ、光! 私は光にお母さんって呼んでもらえるようになっただけで、本当に幸せなんだから。形とかにこだわることじゃないの」
希は優しく光の肩に手を置いた。しかし光はいつになく真剣な瞳で二人を交互に見つめ、声を張り上げた。
「やだ……! 三人一緒で本当の『家族』じゃなきゃやだよ! 本当に僕のことを考えてくれてるなら、二人とも結婚してちゃんと幸せになってよ! お母さんも……本当のお母さんになってよ!」
それは光がこの家に来てから初めて口にした、子供らしい精一杯のわがままだった。
瞳には涙が浮かび、必死に二人を見つめている。
希は目を見開き、胸の奥が熱く震えた。
ゆっくりと光に近づき、膝をついて目線を合わせ、優しく問いかけた。
「光…私が、本当のお母さんになっても……いいの?」
光は涙をぽろぽろと零しながら、激しく頷いた。
「うん…! お母さんがお母さんじゃなきゃやだ! お父さんがお父さんじゃなきゃやだよ…! 僕たち三人じゃなきゃ、いやだ! ずっと一緒にいてほしい……!」
その純粋で切実な言葉に、希の目からも大粒の涙が溢れ出した。
彼女は光を強く抱きしめ、光も希の胸に顔を埋めて泣きじゃくった。
譲治は二人を大きな腕で包み込むように抱き寄せ、声をかすかに震わせながら言った。
「……光に背中を押される形になってしまったが……俺も、希とずっと一緒にいたい。正式に…結婚してくれるか? 俺の妻になって、光の本当の母親になってほしい」
希は涙を浮かべたまま、満面の笑顔で力強く答えた。
「うんっ…! 私を…譲治と光の、正式な家族にしてください! 大好きだよ…!二人とも!」
その様子を見ていた光は、涙を拭いながら明るい笑顔を浮かべた。
「おめでとう! お父さん、お母さん! これでやっと、僕たちの家族だねっ!」
譲治と希は再び光を優しく抱きしめ、声を揃えて言った。
「ありがとう、光…! 本当にありがとう」
「ありがとう…これからも、ずっと親子としてよろしくね、光!」
三人はリビングの真ん中で固く抱き合い、涙と笑顔を交わした。この夜、三人の絆はさらに深く、揺るぎないものとなった。
その後、光が中学に上がるタイミングで二人は婚姻届を提出した。正式に夫婦となり、光を含めた三人家族が法的に認められた。
二人は結婚式は挙げず、ささやかながらも心のこもった記念写真を撮ることにした。
写真館のスタジオで、譲治は黒のタキシードに身を包み、希は純白のウエディングドレスを優雅に纏い、光は入学したての中学校のまだ少し大きめの制服を着こなしていた。
カメラマンの「はい、準備できました!」という声に、三人は自然と寄り添った。
譲治が希の腰に腕を回し、希が光の肩を抱く。光は照れくさそうに二人の間に立ちながらも、嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「光、緊張してるか?」
「ううん…なんか、嬉しいよ。お父さんとお母さんが夫婦になるの、見られて」
希は優しく光の頭を撫で、涙を堪えながら言った。
「光…これからも、ずっと一緒にいようね。私たち三人で」
譲治は深く頷き、低く温かな声で締めくくった。
「そうだな。これが俺たちの家族だ。光、希…愛してるぞ」
「私も…愛してるよ!」
「僕もっ…お父さんとお母さんが…そのっ…大好きだよ…!」
思春期特有の照れた様子で精一杯両親への愛を伝える光を見届けたカメラマンが微笑みながらシャッターを切った。
「はい、いい笑顔です!」
フラッシュが光る瞬間、三人は心から幸せそうに笑っていた。
写真の中の三人は、互いの手をしっかりと握り合い、未来への希望と愛情に満ちた表情を浮かべていた。
記念写真を撮り終えた夜。
光が自分の部屋でぐっすりと眠りについたのを確認した後、譲治と希は二人きりでベッドルームへと向かった。
柔らかな間接照明だけが部屋を淡く照らし、淡いオレンジ色の光が二人の影を優しく揺らしていた。
譲治はパジャマの上着を脱ぎ捨て、上半身裸になるとベッドに横たわる希にゆっくりと覆い被さった。
ネグリジェをまだ着たままの希は、頰を桜色に染め、少し恥ずかしそうに俯く。
「希…」
譲治の低く甘く響く声に、希はびくっと肩を震わせた。
譲治がゆっくりと近づき、彼女の細い腰を引き寄せる。
「今日の希は本当に綺麗だった。光と三人で撮ったあの写真は、一生の宝物だ。これからも、ずっとこの家族を守っていこうな…」
「うん…そうだね…。…譲治も、すごくかっこよかったよ。私…譲治に最初に恋した時みたいにドキドキしちゃったもん…」
希が照れながら上目遣いに見つめると、譲治は優しく微笑み、彼女の唇に深くキスを落とした。
最初は優しく触れるだけのキスだったが、次第に熱を帯びて舌を絡め合う情熱的なものへと変わっていく。
希の息が乱れ始めた頃、譲治は彼女のネグリジェのボタンを一つずつ焦らすように外し始めた。
ネグリジェがするりとずり落ち、希の豊満で美しい裸体が露わになった。
張りのある巨大な乳房が、柔らかな照明を受けて艶やかに輝き、桜色の乳首がすでに硬く尖っていた。
「んっ…恥ずかしい…見ないで……」
希が腕で胸を隠そうとするが、譲治は優しくその手をどけ、大きな手で両方の乳房を包み込んだ。
「隠さないでくれ。久々の夜だ…余すことなく、君の全部を俺に見せてくれ」
譲治は感嘆の息を漏らしながら、指が沈み込むほどの柔らかな乳肉を両手で丁寧に揉みしだいた。
形を変えるほどに揉みほぐし、親指で敏感な乳首を優しく転がす。
「あっ…んっ…譲治……優しくして…はぁ…っ」
希の身体がびくびくと跳ね、甘い喘ぎ声が漏れ始めた。譲治はさらに上体を屈め、左の乳首を熱い口に含んだ。舌で丁寧に舐め回し時折優しく吸い付きながら、もう片方の胸を手で愛撫し続ける。
「はぁ…あぁんっ!そこ…気持ち…いい…あっ、んんっ!」
「綺麗だよ、希…君の全てが俺のものだと思うだけで…興奮する」
希の腰が無意識にくねり始める。譲治は焦らず、じっくりと彼女の身体を味わうように首筋にキスを落とし、鎖骨をなぞり、胸の谷間を舌で辿り、下腹部へと唇を滑らせていった。
下着をゆっくり脱がせ、希の秘部に指を這わせるとすでに熱く愛液で濡れそぼっていた。
「希…もうこんなに濡れて…俺を欲しがってくれてるんだな…」
「言わないで…恥ずかしいよ……譲治のせいなんだから…っ!」
譲治は自分の衣服も完全に脱ぎ捨て、逞しく勃起した男性器を露わにした。希はそれを一目見て頰を真っ赤に染め、目を逸らした。
彼は希の脚を優しく開かせ、顔を埋めて秘部を舐め始めた。
舌で花弁を丁寧に割り、敏感な芽を吸い、指を一本、二本と挿れながら内壁を掻き回す。
希は喘ぎ声を必死に抑えようと口に手を当てたが、快感が強すぎて甘い声が漏れ続けた。
「あぁっ…!だめっ…!光が起きちゃうっ……んんっ、あっ、あぁん!」
譲治はその我慢する姿にさらに昂り、舌と指の動きを激しくさせた。希の腰が跳ね、ついに強い絶頂が訪れた。
「あっ…いっちゃう……!譲治…!」
希の身体が大きく痙攣し、達した。
ぐったりと脱力した希に再び覆い被さった譲治は、彼女の背中に腕を回しながら熱く反り立った自身を秘部に押し当てた。
「希…挿れてもいいか?」
「!…うん……きて?譲治…」
希は譲治の首に腕を回し、甘く囁いた。
譲治は腰をゆっくり進め、熱く硬いものを希の中へ沈めていった。
「あぁっ…!んんっ…大きい…!…そんなっ…奥まで…ああ…ん!」
希の眉が寄り、甘く切ない喘ぎが上がる。
内部を押し広げられる感覚に、内壁がびくびくと収縮した。
譲治は根元まで完全に埋めると、動かずに希を強く抱きしめ、耳元で熱く囁いた。
「希の中…熱くて、最高だ…愛してる」
しばらく希の身体を慣らしてから、譲治はゆっくりと腰を動かし始めた。
深いストロークで、確実に希の感じる場所を突き上げる。
「あっ、あっ…んんっ!譲治…気持ちいい…もっと…!」
希はシーツを握りしめ、譲治の背中に爪を立てた。
ピストン運動のたびに巨大な乳房が大きく波打ち、譲治の胸板に柔らかく押しつけられる。その感触に興奮した譲治は、腰の動きを少しずつ速めながら、再び乳首を口に含んで吸った。
「希…愛してる…!もう離さない…!一生、俺のそばにいてくれ…!」
「あぁんっ!私も…っ!譲治から…一生離れない…!んっ、んっ…あぁっ!いっちゃう…また…!」
快感が頂点に達し、希は背を大きく仰け反らせて強く達した。内壁が激しく収縮する中、譲治も低くうめきながら希の奥深くで熱いものを放った。
二人は激しく息を荒げながら、抱き合ったまま長い余韻に浸った。
譲治は汗ばんだ希の紫の髪を優しく撫で、額に、目元に、唇に、何度も優しいキスを落とした。
「希…ありがとう。君と…光と…これからずっと家族でいられることが、とても幸せだ……愛してるよ」
希は涙を浮かべながら、幸せそうに微笑んだ。
「…うん。私も…譲治と光と家族になれて、本当に幸せ…愛してるよ、譲治…ずっと一緒にいてね」
譲治は再び希を抱き寄せ、静かな夜の中で二人は何度も身体を重ね、愛を確かめ合ったのだった。
数年後…譲治と希の間に待望の娘・桜(さくら)が生まれた。桜が4歳になった頃、光は高校2年生になっていた。
家族4人の絆は日々深まり、温かな日常が続いていた。光は妹の桜を可愛がり、希と譲治はそんな子供たちの成長を嬉しそうに見守る日々を送っていた。
そんなある夏休み、4人は念願の家族旅行に出かけた。緑豊かな山間にある温泉地と、願いが叶うと有名な古い神社を巡る旅だった。
車内は終始賑やかだった。桜が後部座席で元気に歌を歌い始めると、光が笑いながら一緒にハモっていた。
「桜、歌上手いな!。お母さんより上手いんじゃないか?」
「えへへ! おにいちゃんも一緒に歌って!」
桜が小さな手をぱたぱた動かしてねだると、光は照れくさそうに桜の頭を優しく撫でた。
「わかったよ。じゃあμ'sの歌な!」
運転席の譲治がバックミラー越しに微笑みながら声をかけた。
「光、最近学校はどうだ? 部活も頑張ってるみたいだな」
「うん、サッカー部でなんとかレギュラーやれてるよ!父さん、昔サッカーやってたって聞いたけど、今度コツとか教えてよ!」
「ははっ、俺の時代とはルールも違うかもしれないが、基本はパスを大事にすることだ。試合があったらまた見に行くからな!」
希も助手席から振り返り、光に優しく声をかけた。
「光、部活も勉強も頑張ってるみたいだけどあまり無理しないでね?お母さん、いつも応援してるから」
「ありがとう、母さん!そういえば最近、お母さんの作るお弁当が部活の友達に好評なんだ、栄養バランスがきっちりしててボリュームもあって美味そうだって!」
希の頰が緩み、譲治が穏やかに笑った。
「希のお弁当は本当に美味しいからな。俺も会社の昼休みがいつも楽しみだよ。桜も母さんの弁当好きだよな?」
「うん!おかあさんのおりょうりだいすき!」
「ふふっ、みんなありがとう!」
旅館に到着すると、広い和室でくつろぎながら夕食を囲んだ。桜が箸で豆を落としそうになると、光が素早く手を伸ばして支えてやる。
「ほら、桜。箸はこうやって持つんだよ。兄ちゃんが教えてやる」
「うん!ありがとう、おにいちゃん!」
桜が無邪気に笑うと、光は照れながらも嬉しそうに妹の頰を軽く突っついた。
「ゆっくり噛んで食べるんだぞ〜」
希が微笑みながら光に話しかけた。
「光、桜のこと本当に良く面倒見てくれてありがとう。優しいお兄ちゃんね!」
「当たり前だよ。桜は俺の可愛い妹だし、母さんがいつも家族のために頑張ってるんだから俺も兄貴としてできることはするよ」
譲治も頷きながら箸を置き、光の肩を軽く叩いた。
「光、お前がこうして家族を大事にしてくれる姿を見ていると父さんすごく嬉しいよ。ありがとうな…」
「…お父さんこそ、ありがとう。俺、家族4人でこうやって仲良く旅行できてるのが本当に嬉しいよ」
夕食後、4人で旅館の庭を散歩した。桜が疲れて譲治ににおんぶをねだると、光が「兄ちゃんが背負ってやる!」と言って自らおんぶを買って出た。光は眠る桜を背負いながら希と譲治に話しかけた。
「桜、軽いんだな。ずっとこうしててあげたいよ」
「桜も幸せそう…お兄ちゃんの背中に安心してるんだね」
「桜もこれからどんどん大きくなっていくんだろうな…。光、今度俺がお前をおんぶしてやろうか?成長したお前の重みを体感したい」
「ちょっ…やめてよ!恥ずかしいし、腰やっても知らないよ!?」
「いいからいいから!」
幸せそうに笑う譲治と照れ臭そうに笑う光…一緒に暮らし始めた当初からは考えられなかった気安い父子のコミュニケーションを希は微笑ましく見守った。
翌朝、4人は願いが叶うと評判の神社へお参りした。
境内は夏の陽光に輝き、家族4人で石畳を歩いた。
桜は希の手を握り、スキップしながら楽しげだった。
お賽銭を入れ、鈴を鳴らし、深く頭を下げる。4人それぞれが静かに願い事をした後、境内を歩きながら希が尋ねた。
「みんな、何をお願いした?」
譲治が穏やかに微笑みながらこう言った
「家族みんな仲良く、健康に過ごせますように…ってお願いしたぞ」
光が少し照れながら
「俺も同じ。4人でずっと幸せでありますように…って」
と言った。そして桜も元気いっぱいに
「さくらも! みんなといっしょ!」
と言ったのを聞いて、希は目を丸くした後、嬉しそうに笑った。
「私も!まったく同じお願いだった!」
4人は顔を見合わせて幸せそうに笑い合った。
譲治が希の肩を抱き、光が桜を抱き上げて高く持ち上げる。桜の笑い声が境内いっぱいに響き、家族の絆がより強く感じられる瞬間だった。
その夜…先に光と桜が布団でぐっすりと眠りについた後、譲治と希は浴衣姿で縁側に出て寄り添っていた。
涼しい夜風が吹き、遠くで虫の声が聞こえる。
柔らかな月明かりが二人を優しく照らしていた。
譲治と希はどちらからともなく顔を近づけ、自然に優しく唇を重ねる。穏やかで愛情に満ちたキスだった。
譲治は希の腰を引き寄せ、静かに言った。
「希…今までのことを思うと…こうしていられることが、本当に感慨深いな。…バーで初めて君に声をかけたあの日から、色々あったよな」
希は譲治の胸に寄りかかり、懐かしそうに微笑んだ。
「うん…仕事の失敗で落ち込んでいた私に、譲治が優しく声をかけてくれた。あの出会いがなかったら…今の私たちはなかったよね」
「そうだな…離れなければならないと思った時もあった。…でも、君が勇気を出して戻ってきてくれた。俺だけじゃなく二人一緒に光を迎え入れる決意をして、本当によかったと思ってる」
希は頷き、譲治の手を握った。
「光が最初は心を閉ざしていた頃は心配だったけど…今はこんなに立派なお兄ちゃんになって。桜が生まれてからは、もっと家族が賑やかになった…。光が桜を可愛がる姿を見るたび、胸がいっぱいになるの」
譲治は希の肩を抱きしめ、月を見上げながら続けた。
「俺もだ。光が『お父さん』と自然に呼んでくれるようになった日、桜が元気に生まれてきてくれた日……どれも大切な宝物だ。これからも、家族4人で目一杯幸せに過ごしていこうな。どんなことがあっても、俺は君と子供たちを守るよ」
希は涙を浮かべながら、幸せそうに微笑み返した。
「そうだね…譲治も、光も、桜も……それに私自身も、ずっとずっと仲良く幸せに暮らせることをこれからも願い続けるよ。愛してるよ、譲治。あなたと出会えて本当に良かった…」
譲治は希の額に優しくキスをし、二人で窓の外の綺麗な満月を見つめた。
「俺も愛してる、希。なんだか…この月が俺たち家族を見守ってくれてるみたいだな…」
「ふふっ、そのセリフはロマンチックすぎるよ」
「はは、そうか?」
二人は小さく笑い合った後に再び互いを熱っぽい視線で見つめ合った後に静かに唇を重ね、穏やかな夜を過ごした。
過去の苦難を乗り越え、今こうして得た幸せを、心の底から噛み締めながら。
こうして、希と譲治、そして光と桜——4人の家族の物語は、温かく、幸せに続いていくのだった。
おわり
ここまで読んでくださりありがとうございます。
私事ですが、小説を描きたいキャラは一通り書き切って次のアイディアがあまり出てこないことや他サイトに上げていた分の小説のストックもなくなったので、これからは毎日投稿から小説のアイディアが浮かんで書き終えたら上げていく不定期投稿とさせていただきます。
アブノーマルな性癖やキャラが過度に可哀想な目に遭うシチュはあまり書かないようにしているのでそういうものは書かないのですが、ラブライブ!シリーズのキャラでこんな小説が見たいとかあったらコメント欄に書いてくださればランダムになるかもしれませんが、そのアイディアを元に小説を書かせてもらうことがあるかもしれません。
アニメ履修済みのラブライブ!作品は、初代とサンシャイン、スーパースターです。履修途中のニジガクと未履修の蓮ノ空のキャラはリクエストキャラ対象から外させていただきます。
長くなりましたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。また小説を書いたら読んでくださると嬉しいです。