最初のキャラクター描写までお上品に仕上げてみました。
作者には向いてないかもしれません。
月明りも届かない、暗く静かな地下酒場の中に、そこだけぽっかりと温かな陽だまりができたかのような錯覚を覚えさせる女性がいた。
お日様の光をそのまま溶かし込んだような、柔らかくウェーブする金髪。はにかむように微笑む彼女からは、隠しきれない高貴な気品とおっとりとした上品な空気が漂っている。
どこか視線が定まらないまま、ゆったりと天然めいた仕草で場違いに綺麗な色のジュースを楽しむ姿は、薄暗い酒場よりも、仕立ての良いドレスを纏って最高級の紅茶を嗜む、優雅な貴族のティータイムこそが相応しい。
なぜ彼女のような深窓の令嬢らしき人物が冒険者などしているのか―――なぜこんな仄暗い者達が集まるような酒場で飲んでいるのか―――誰もがそう首を傾げるが、彼女の纏う装備をよく見れば、その疑問は別の驚きへと変わる。
贅沢に波打つ金髪の下、仕立ての良い旅装越しにもはっきりと主張する豊満な双丘。それは歩くたびにふわふわとした彼女の雰囲気に合わせるように、たわわに揺れている。しかし、きゅっと恐ろしいほどに引き締まった細い腰から下――機能性を重視したタイトなレザーパンツに包まれた脚は、驚くほどしなやかに鍛え上げられていた。無駄のないしなやかな腕もまた、彼女が単なる御令嬢ではないことを無言で物語っている。
何より、その闘気とでもいうべき、強者だけが醸し出す純粋な強さの気配。危険を察知する能力に長けた者達ほど、この存在には迂闊に手を出せないだろう。
要するにこの女、見た目は貴族で脱いだら凄そうなのに、見る者が見れば明確な冒険者で鍛えられた戦士であるのだ。
場末の荒くれ者達の群れに、一人でこんな美女を放り込めば普通は退路を断たれ、酒でも盛られて順々に汚い肉棒で犯されて無責任ナマ中出し輪姦されて終わりのところ、未だに誰も手を出してこないのはそういう理由だった。
とはいえ、どんな場所にも馬鹿はいる。
酒場に新しく入って来た若きチンピラ2人......街にやってきたばかりで、無知蒙昧で無法な一応冒険者の男たちは、一目見て女を気に入った。
男達は溜まっていた。少し危ない橋を渡り、非合法な取引をし、小金を稼いで逃げてきて。その過程で、貴族とも少々揉めた際に、やたら綺麗だった交渉相手の貴族娘を犯そうとして失敗したばかりだった。
命からがら逃げだして生存本能は全開。勝手に因縁感じている貴族っぽい相手。でけぇ胸。綺麗な身体。
場所もいい。ここはそういう非合法な者が集まるタイプの酒場で、持ち前のアウトローな嗅覚でそれを嗅ぎ分けた男達は、たとえ誰かが犯されても周りが参加してくるパターンだと完全に見切っていた。
―――力量差と、周囲の荒くれが沈黙している違和感に気付けるオツムが無かったのが所詮下賤なチンピラだったということか。
「おい乳のでっけぇ嬢ちゃん、ちょっとその乳で酌してくれよ」
「俺とはちゅっちゅしようね~、あ、下の方にちゅっちゅしてくれてもいいぜ~?」
乳と顔にそれぞれ手を伸ばそうとした男たち。
周辺の沈黙していた男たちもまた、もしあいつらが上手く言ったら男を蹴散らして一番槍で肉棒擦りつけてやろうと見守る中―――男たちが飛んだ。
比喩ではない。初動も見せず振りぬいた女の拳が、男達の伸ばした腕を殴りつけ、その勢いだけで身体ごと吹き飛ばしたのだ。
微笑み、何も言わない女に全てを悟った男たちは酒場から転がり出ていく。その財布からは、稼いだはずの小金が抜け落ちていた。
―――こうして、汚い金を手に入れた女は、金は金、と特段何も思わず、男達の手垢を拭くために酒場のマスターへ水と布を注文する。
布は売り物にはねぇ......マスターはその一言が言えなかった。
あの女はダメだ。触れちゃいけねぇ。改めてそれがここにいる男たちの総意になってそれから少し。
次は、なぜかこの酒場に相応しくない子供がやってきた。
「......あ、もしかしてエクレシアさん、ですか?」
「貴方がアルフくん? 初めまして、リーナから聴いてるわ、お悩みの解決、お姉ちゃんに任せて」
女はその子供を連れて、マスターに鍵を貰う。
それを見て、酒場の男達は凍り付いた。
マスターから受け取る鍵。それは、この地下酒場のさらに地下にある、特殊隔離部屋の鍵だ。
何が起きても外には一切分からない。外界から隔絶された部屋。
あの女が、あの無垢そうな子供に何をするつもりなのか、分からない。
そんな商売をしているマスターでさえ、震える手でコップを磨き、ついには取り落としてしまっていた―――
扉が閉まる音がした。
鍵のかかる音がした。
封印の起動する音がした。
もう何も―――聞こえなくなった。
※ ※ ※
「―――それで、リーナから聴きましたけれど......人に言えない悩みがある、とか」
「はい。実は―――」
最近、クランハウスに新しい子を迎えた。客人として、しばらく面倒を見ている。
でも、その子の抱えている特殊な悩みが私では解決できなくて苦しい......
仲間のリーナからそんな連絡を受け、私、エクレシア=ヴァルティエは遠征任務から帰って来てすぐ、酒場へやってきていた。
クランハウスでは他の仲間の目があって少々難しく、防音がしっかりしていて、その子が誰の視線も何も気にしなくていい場所。
それが必要だと言われた時は一体どれだけ重い悩みなのかと思ったけれど......
まさか、その、おちんちんが勃起して治まらない、なんて。
思春期になり始めた男の子なのだろう。知識としては私も知っている。なんでリーナが私に頼んだのか、包容力のあるお姉さんが必要だと思うから、そんなことを言っていたけれど、少し会わないうちにちょっとおバカさんになってしまったのだろうか。
「うぅ......やっぱり気持ち悪いですよね......それに、会ったばかりの人にこんな......」
「! い、いいえ、大丈夫ですよ? アルフくん、でしたね。まずは座りましょうか」
マスターに事前にお願いしていたため、この部屋は今、薄暗く、対面して話す為の椅子と机だけがある。まさかこういう悩みだとは思わなかったけれど、とりあえず座らせて私自身落ち着く必要があった。
私、エレクシアはクランでコユキちゃんと並んで立つ前衛のB級冒険者の格闘士だ。
その真髄は、チカラとワザ―――それを支える観察眼。目の良さ。
何であれ不安を取り除いてあげないといけないと思い、服を脱いでもらったアルフくんのおちんちんを観察してみる。
「......その、おっきぃですね......」
「は、破裂しちゃうのかな、死んじゃうのかな」
「大丈夫、大丈夫ですよ......えーと......」
話には色々聴いたことがある。
元貴族の私は、色々あって冒険者をやっているけれど、花嫁修業の一環で子供の頃は色事の師事も受けて来た。
将来、夫になる方から子種を頂き、孕むための手順。夜伽の手法。
結局、私より弱い男の人に嫁ぐのが嫌で家を出てしまったけれど、まさか、こんなところで治療目的に使うことになるとは思ってもみなかった。
思い出せ私。アルフくんは怖い思いをしてるんだ。これを射精させて、子種を吐き出させれば小さくなるはず。
思い出すんだ。侍女長から教えてもらった交合術を。ドン引きするものばかりだったけれど、今、初めて感謝する時が来るのかもしれない。
「ま、まずおちんちんを消毒します」
「消毒......? うわっ!」
―――いいですか、お嬢様。男の子種で孕むためには手順と言うものが有ります。
―――まずは子種の濃度を上げるため、勃起した肉棒を口で含み、全体をヨシヨシ、と丁寧に舌で優しく撫でながら、唾液で消毒をします。この時、口に含む前には舌を一度長く出して、空気を舐めるように動かして見せつけてください。
―――なぜこれで濃度が上がるのか? 原理は分かりませんが、そういうものなのです。
「んじゅっ、んぶっ、すごいねっ、アルフくんのっ、おっきぃし、おいしぃ」
―――お嬢様。
―――舐めている最中、男を放置してはいけません。舐めている感想を口に出し、大きい、美味しいというのです。実際に大きい事も、美味しいこともまずありませんが、それが子種の濃度を上げ、ひいては貴族の務めを果たすことになります。この男性器を模した模型で試してみましょう。ご安心ください。新品です。出来れば水音を立てられるように唾液と口の隙間を上手く使いましょう。
―――お上手です。お嬢様。そうして、肉棒を清めたら次は根本まで喉あたりまで使って納めましょう。
「これを......根本まで......あの模型より相当大きいのに......喉の奥まで入っちゃいそう......実際に大きい事が無いなんて嘘じゃないですか......」
「うっ......うぅぅう......」
「!」
アルフくんが苦しそう、私が、私が頑張らないと......アルフくんはもっと辛くて、悩んでるんだから。
苦悶の声に、股間の根本へ向けて顔をさらに深く深く鎮めていくと侍女の言葉とは遥かに異なる大きさのソレが奥まで埋められていく。
それでも、意地で進め続け、根元に唇が接触したその瞬間、漏れるように熱い粘性の液体が出始めたのが分かった。
射精―――精液が、私の口の、いや、喉の奥で出てるのだ。
思えばキスもしたことがないのに、なぜ私はこんな事をしているのだろうか。
精液が優しく出続ける。でも、量が多い。
精神集中、格闘士としての心得を駆使してアルフくんを絶対に不安にさせないよう、射精に集中できるように―――
呼吸と言うのは、格闘士にとって非常に重要なものだ。
チカラを入れる。抜く。
心を整える、意気込む、敢えて乱す。
その全てに呼吸が関係していて、身体と感情を使って爆発的なチカラを送り出すにはこれらをコントロール出来なければいけない。
喉というのは、それを行うための器官の1つ。私の喉は繊細なコントロールが出来る。だから―――射精に集中できるようにどうするのか。
「! うぐっ!」
「っ」
喉でおちんちんを扱く。それは、別に教わったことではないけれど、侍女は手で扱くと良く出ると言っていた。なら、喉でも同じことではないだろうか。
出る精液の量が増えた。いや、第二波と言った様子で出始めた。
まだ出るの?
いつ小さくなるの?
リーナはなぜ......あの子の性格なら、自分で対処しそうなものなのに。包容力のあるお姉さんが必要と言うのも良く分からなかった。信頼する仲間の言葉を疑わなかったけれど、困惑はあった。
何か、おかしいのではないだろうか。
思春期の男の子の性教育、言ってしまえば、これはその一環で、それこそ貴族の子ならまぁ、そういう心得のある侍女を宛てがって将来の練習も兼ねて性行為をさせることもあるだろう。
私は弱い男が嫌で家を飛び出した。弱い男に身体を捧げたくなかった。心を捧げたくなかった。
おかしい、おかしい状況だ。
いつの間にか私は子供の悩みを解決する都合のいいお姉さんとして、貴族時代の誇り、格闘士としての誇り、冒険者としての誇り、そういった大事なものが全て二の次になっている。
精液を受け止め続ける事に苦痛を感じていないのはなぜだ。
正確には、苦しくはある。でもそれは呼吸的なもので、精液そのものに嫌悪感が無い。
子供のだから? 何も知らない子のそれを吸い出すことは嫌悪感なんてわかないものなのか。
慈愛の心。確かに、私にはあるのかもしれない。けれど。
徐々に頭がクリアになってくる。感じたのは臭気だ。雄の臭気、性的に襲おうとする男達が漂わせる嫌な臭い。
そして―――なんだ、この混じった別の匂いは。
魔物の―――人間とは違う魔力の匂いではないか?
射精が治まる。アルフくんのおちんちんが抜ける。
この子を不安にさせないように、私は大丈夫だよ、と頭を撫でた。アルフくんはいやらしい笑みを浮かべ、またすぐおちんちんを勃起させて、私に近付いてくる。
何も感じない。この子に迫られる事に、恐怖が無い。
この子には何も感じないが......ある。違和感が。この空間そのものに、アルフくんの、周囲に。
アルフくんに何も見せないように、抱き締めて、足の間を貫いてお尻のほうへ突き出たおちんちんの熱さを感じながら、胸の間に彼の顔を埋めさせる。
そして。手を伸ばし。
私は何かの腕を掴んだ。
祝、感想10件
感想ってのわなぁ......モチベーションイキするんだよなぁ......
みたいなことをずっと最初の感想1つ目から想っていたのですが、それをこうして書くと催促するみたいで気が引けていました。
しかし!!!
やっぱ嬉しいもんは嬉しいから!!!
ありがとうございます!!!!!!