一度心を休めよう......
全然エッチシーンがありませんが、今日はこの1話投稿のみです。
『全く―――肝が冷えたわ』
「夢って便利なチカラだね」
『あれを見てその感想なあたりが主様じゃ......妾はとんでもない雄を育ててしまったのぅ......』
セラフィエットを人格まで犯し尽くしてから数日。
ボクは延々と監視してくる彼女に幻影を見せておき、リーナ達クランハウスメンバーと、ルダ、眷属たち皆に目的を伝えて協力してもらってから街から抜け出していた。
『それで、あの女じゃが』
「セラフィエットは影女って言ってたよね」
『仮の名じゃろう。まぁとりあえずそのまま呼ぶとして―――恐らく、主様は目を付けられておる。次はもっと厳重に閉じ込められるぞ』
「だからみんなに協力してもらったし、眷属の一部にも実験に付き合ってもらって......いけると思うんだよね。ボクは」
『しかし......勃起出来るのか? アレ相手に』
影女、彼女を斃す作戦。それは簡単だ。
犯す。生命を奪おうとする女型怪異魔物。なら、吸い切れない生命をぶち込んで昇天させようというバカげた作戦だ。
しかし、どうも似たような性質を持った眷属を相手に試してみたところ、この作戦、現実味を帯びてきたのである。
そのために皆にしてもらった協力と言うのもシンプルで、ただ、かなり大変だった。今も大変だ。だからボクとしては早く作戦を終えて、かの影女とやらを犯したい。
『聖女教会が聴いたら卒倒しそうな作戦じゃが―――主様、来たぞ』
森を歩いていれば案の定。街から離れてきたところであの影の靄が蔓延し、夜が落ちて来る。
ノクトレアの気配が消え、声が聴こえなくなり、代わりに目の前にはあの2m超えの女型シルエットが姿を現した。
やはり影だ。迫ってくる。徐々に、徐々に。
「......」
止まった。
なぜか? ボクが全裸になって勃起した肉棒を見せつけたからだ。
いや、正確には違う。
3日間オナ禁した限界超えのバキバキ肉棒を見せつけたからである。
ボクみたいな普通をはるかに超越した雄が3日間もオナ禁するとどうなるのか。
乾く暇も無い肉棒が乾くとどうなるのか。
ついでに効くか分からないがココだけ一切洗わないとどうなるのか。
ボクはこの臭気が自分の肉棒でよかったと思う。他人のだったら多分吐いていただろう。
『―――』
「......」
出方を伺う。
焦ってはいけない。奴はボクより遥かにリーチが長い。正面から当たれば先に手で抑えられ、何も出来ない可能性がある。
狙うならカウンター。徐々に影を剥がし、あるか分からない本体を露出させてハメる。
エレクシアが教えてくれた聖術、強制顕現。
この術で少しずつ引きずり出す。本当は聖女セラフィエットから色々教わりたかったが、彼女は影女とボクが戦うとなれば絶対に支援してくれないだろうから、今回は諦めた。あと絶対に射精せず帰れない。あの清楚麗人が大衆の中で人目を盗んでボクに見えるようにだけド低脳チン媚腰振りダンスでもしてみろ、ボクのオナ禁中の理性は崩壊する。
他の皆は事情を知っていて自重してくれたが、彼女だけは色々とボクとの関係が普通じゃないから......
『―――』
影女の手が伸びてくる。
恐る恐ると言った様子だ。当たるわけもなく、ボクが避ける。女は手を伸ばしきったところで止めて、また固まる。
困惑しているようだ。ボクはより一層、勝利の確信を強めた。感情がある。つまりは怪異型などといいつつ生物を模倣し、生物のルールに添っていて、生物的な感情を手に入れている。
もしそれが無ければ、流石にゼロから性感帯を生やしたりは出来ないボクにとっては厳しい戦いになるところだった。最終プランでカウンター強制顕現しながらノーハンド射精までは考えていたが、戦闘中にノーハンドでイケるほどの妄想をするのは結構難しいものがある。
苦戦は必至だ。
「......ん?」
観察していて気付いた事がある。
この影女......シルエットだから正面からじゃ分かりにくかったが、明らかに胸がある。推測できる限りでは、左右にタレ気味の離れ乳房、ロケット爆乳、ついでにデカ乳首だ。
爆乳長身女か......その豊満さが下半身にもあって、中身も伴うならもしかするとボクの肉棒を根元まで膣奥を押し上げる事なく納められる可能性があるな......
ビキビキビキィッ、とより一層大きく硬くなる肉棒。ズル剥けた皮の内側には恥垢が溜まっていて、その臭いが益々拡散される。
嗅覚があるなら絶対にこれが効く。雌であるなら、その感覚自体が存在しないわけでなければ発情して脳のコントロールを一部征服できるはずだ。
―――やがて手を引っ込めた影女は、一歩、二歩と踏み出す。しかし、弱い。腰が引けている。
ボクは前へ出た。強く、肉棒を突きだしながら堂々と、三歩出た。
彼我の距離は向こうの歩幅であと五歩程度か。ボクは十歩。しかし、実際のところ駆け出せば一瞬だ。
ボクはいつでも仕掛けられる。どうする、影女。
また睨み合い、ボクは余裕を、影女が思慮を見せる。不思議な感じだ。ボクが襲われ、外界から隔離されている側なのに、ボクの方がまるで襲い掛かろうとしている狼のようだ。
しかしまぁ、長引くわけにもいかない。街にはセラフィエットがいる。彼女はおかしくなった部分もあるが、夢から覚めて聖女には違いなく、そして一回目の時の駆けつけた速度を考えると余り猶予は無い。
仕掛けよう。そう思った瞬間、脚を前に、敵をよく見て、フェイントの拳を突き出した。
影女が反応し、開いた手らしき影でボクの拳を包み受け止めようとする。しかし、これはフェイント。最初から止める気だった拳は手の平には触れず、その隙に腕の内側へ潜り込んだボクは影が女なら無視できないであろう秘所へ向かって指を伸ばした。
―――触った。
間違いない、形状から物理的な秘所の存在を確認できる。
影女が咄嗟に身を引き、空いていた手を薙ぎ払ってこちらと距離を取って来たのでそれ以上は何も出来なかったが、ボクは必要な情報を全て掴んだ。
さぁ、狩りの時間だ。
※ ※ ※
何だこの人間は。
影女は驚愕していた。
影女は怪異だ。その発祥は、夜、蠢いたように見える影をよく見ると、誘っているいやらしい美女であり、近付けばなんとも長身の女。逃げようとしてもその手で捕まえられ、夜闇の中で一生生命を吸われ続けるという夜と照明の繰り出す影の踊りを恐怖した人間が生み出した想像の産物。それが世界を構築する魔力に読み取られ、具現化した存在。
本領は飽くまで夜闇の中で生命を吸うという部分。ただ、確実にいやらしい美女と言う部分も持ち合わせている。
解明はされていない事だが、怪異は人の心から生み出された魔物。不確定なウワサがあれば、相手の感情を読み取って姿形を変える、変えられてしまう魔物だ。
とはいえその影響力は実際のところ、世界に影響するチカラ......魔力の大きさによる。
その点、この人間は強大だ。ほとんどコントロールされていないが故に、故に強く作用する。
影女の影のベールの下は、元々は真っ黒な人型のシルエットだ。それ以上でもそれ以下でもなく、相手に触れるために物理的な肉体を形成しているが、それは手の平で事足りるので生殖器も無ければ目も口も無く、動きは迎え受ける存在であるためにゆっくりでしかない。動くという事が伝承に明言されていないからだ。
ただ、この影女は数多の生命を吸ってきた。チカラがあり、伝承から勝手に進化していく存在だ。
結果として、動く、夜闇を糧に展開するといった脅威の追加が行われ、同時にいやらしい、美女という二面も進化した。
勃起した人間の陰茎は非常に美味しく見え、怪異としても女としてもある種の一目惚れをした。この人間を逃す選択肢は無い。
それを味わうため、いやらしい怪異はいやらしい肉体をより強く形成した。
しかし必要なのは捕まえる能力の方だ。逃がさず、捕らえる事が始まりだ。だから、最も強くしたのはその部分。そのはずなのに。
「近付いてくる相手を捕まえようとする時だけ速くなるんだね。でも、無駄だよ。ボクの生命力を吸うより―――ボクがお前の身体を弄ぶ方が速い」
ずりゅっ、ぼりゅっ
数度の交錯の後、両手を空ぶった影女の懐に入った人間が、その勃起した陰茎を秘所へ挿入する。
二度の単純なインパクト。
即挿入と、即射精。
そして、ぶら下がるように手で掴まれた首元から放たれた強制顕現の聖術。
影という曖昧なベールが取り払われ、人間を模したいやらしい美女だけが露わになる。
「―――ふぅ~......凄い出たぁ......」
「―――なんだというの......この感覚は......これが、快楽......?」
露わにされ、形を与えられてしまった影女は黒髪黒ドレスの美しい女だ。
肌色は少し青白いが、例えば不気味な館で見つかるいやに美しい女館主であったり、山で迷った冒険者が見つけた奇妙な邸宅の女主であったり。
きっと、普通ではないけれど、人を秘境で誘い破滅させるような、危険な魔女。
そういう雰囲気の、いやらしい女がアルフの前に晒されればどうなるのか。
射精によって与えられた強烈な生命力と魔力は女を象り、その妙な強制力は女を生物としてアルフより弱い存在だと分からせる。
女はもはや影ではなく、黒い魔女として顕現し、伝承ではなく、怪異ではなく、これは魔物の女で、これはアルフの女という確固とした現実を書き加えられてしまった。
恐らく、専門家であるセラフィエットや、聖女教会が聴いたら意味不明だと匙を投げる現象。だが、アルフにとってはそれでよかったし、生まれ変わった魔女にとっても、それでよかった。
「......坊や、ありがとう。私に命をくれたのね」
「よく分からないけど、名前を教えてくれる? これからボクだけの魔女になるんだから」
「名前は持っていないの。つけてくれるかしら、坊や」
悩む坊やを愛おしく抱きかかえる魔女。
その秘所に突き刺さったままの肉棒は、魔女のよりいやらしく、より淫靡に造り替えられていく膣肉に歓喜し、躊躇なく射精する。
それでもアルフの生命力はまるで削れない。魔女の生命力はどんどん強くなり、長い年月吸ってきた人間の生命力の全てを上書きし、ほとんどがアルフで構成されるに至った。
残っているのは魔物としての魂。魔女は、この人間を創造主として崇め、同時にこの人間が求める怪異美女像とやらを読み取り、流し込まれ、そうであるべきと存在を定義する。
既に周囲の影は晴らした。この坊やを閉じ込めておく必要はなく、この坊やを追う必要も無い。
「じゃあ、ノーチェね。前に本で見ていい響きだったんだ」
「ふふふ、ありがとう坊や。精一杯尽くしてあげるわ」
『わ、妾の主様が、襲ってきた怪異を使って自力で淫魔を造りおった......淫魔の造り方なぞ知らずに......』
最新の淫魔たる淫影の魔女ノーチェ、その身は影。
アルフの影に潜み守る、アルフがチカラを与えし、アルフのイメージを詰め込まれたいやらしい美女そのもの。
ノクトレアに比肩する爆乳、綺麗で大きすぎる尻、胸元も尻も出ているドレス、大人な口調。
強敵だ。ノクトレアは素直にそう思った。
「じゃあ、せっかくだからノーチェ、誓いのキスをしてよ。ボクのこの肉棒に」
「......キスってどうやるのかしら?」
「えっ?」
『えっ?』
「......えっ?」
最新の淫魔たる淫影の魔女ノーチェ。
いやらしい女の外見は完璧だが、中身はなんと、いやらしさ一年目の赤ん坊だった。