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今は忙しくて⋯⋯(エンドレスラグナロク)
見知らぬ村に攫われた話(前編)
―――ボクはアルフ。D級冒険者だ。
生まれ育った淫魔の支配する因習村で淫魔の女王をハメ潰して勝利し、外に出たボクは約ひと月、辺境の街で過ごした。
気に入ったメス達はボクの群れに加えるために犯し、村の外でもボクの淫魔にすら勝利したオスヂカラが通用すると分かったところで、放置していた村の家族や、従僕になった淫魔を迎えに行き、一緒に村を再建しようと帰還を決める。
はずだった。
道中従僕である淫魔が管理する森の中、気付けばボクは何者かに攫われ、意識を失ったと思ったらどこかの地下牢に閉じ込められていたんだ……
※ ※ ※
「……ノクトレアもいない。ノーチェ……もいない? どうやって……?」
ボクは暗い地下牢の中、ぽつんと配置された簡素なベッドの上で悩んでいた。
並みの方法では引き離せないはずの、ボクに潜む元自称邪神の淫魔女王ノクトレアと、影に潜む直属の眷属ノーチェが不在というのは不穏だ。
かつて、彼女たちを無理やり出現させたのは聖女教会の術らしい聖術というのを使った人間だけ。ただ、聖女教会が森の中で子供を攫うだろうか。ちょっと考えにくい。
第一、ボクが歩いていた森は、淫魔たちが管理する……いわば身内の森だ。ボクが攫われるというのはちょっと考えにくい事態だった。
「う~ん……考えてもボクじゃ分からないし……はぁ。ムラムラも溜まってて苦しいのに……誰も来ないし……男の人が来ても困るけど」
ダメもとで、試しに牢屋の鉄格子を握ってみる。
ボクはまだ子供だけど、特別なチカラを持っていて(神秘というらしい)、犯した相手の能力を上回ろうと……正確にはハメ潰してチンポで魅了出来るように身体が進化する。そうして進化した肉体に教わった基礎的な身体強化の魔術を合わせれば大人顔負けの剛力や、耐久力を発揮できる……のだけども。
「ビクともしない……ボクの知らない魔術的な防御でもあるのかな……感触は普通の鉄だしボクなら曲げられそうな気がするけど……」
こうなってしまっては仕方ない。
オナニーは精子の無駄だと教わったので我慢して、久々に溜まっていく精液の感覚に次の射精の解放感を楽しみにしながら、ボクは眠りについた。
の、だが。
「……寝ても覚めても……誰も来ない……」
どれぐらい経っただろうか。
時間を知る手段が無いので、良く分からないけれど寝すぎてボクの下半身は先走りの代わりに精液が漏れつつあるほどイライラしている。
とはいえ、オンナもメスも欠片も気配が無いこの地下牢では――そもそも暗いだけで地下なのか分からないが――処理のしようも無い。
あるのは簡素なベッド。あとは鉄格子だけ。光源は自前の魔術で浮かべる弱いランタンの光。服無し、武器無し、強いていえば掛けられていた毛布は有り。
これでどうしろというのか。無駄に堅牢な鉄格子のせいで無理やり脱出も出来ていない。ただ、このままではチンイラ暴発者瀬尾どころか餓死してしまう。意気揚々と街を出て、極上のメスたちを泣く泣く置いてきたのにこれではあんまりではないか。雑に呼び出してハメれるチンポ穴淫魔たちすらいないのだから、本当に困っている。
「どうしよう……」
悩む。
手段が無いのかと言われれば、最終手段として思うものはある。そしてそれは、元気はうちしか出来ないから、やるなら今のうちだ。
でももしやったら、ボクの未熟さでは相当派手になる。誰かが監視している可能性がある以上、リスキーだ。
けれど、やるしかないか。いっそ誰か来れば何かは起こる。何もないままじっとしているよりは生き延びられそうだ。
魔力を集中する。
まだ対してコントロール出来ず、膨大な量に対して身体強化以外では弱い光や小さい火種ぐらいしか作れないボクが、唯一出来る高火力の破壊技。
これは術ではない。ただ大量の魔力を集めて、集めて、集め続けて。限界を超えて弾ける瞬間に火種の魔術を作ろうとすることで、高音の爆発が起きるという荒業だ。
原理は分からない。自分の未熟時代の最終奥義だったと語るディーネから教わった閉じ込められた時の自爆技だ。まさかこんなにすぐ出番が来るとは。
邪魔は入らなかった。
ズドン、と音がして、全身に強烈な破壊の波が打ち付けられて、壁まで飛ばされる。
背中から強く壁に当たるが、爆風を受けた股間含めて前も後ろも無事だ。問題の鉄格子も、ある程度歪んでくれていた。
熱いそれを、強化した手の平で握り、曲げていく。剣は熱い鉄を打って変形させて作るらしい。コユキに教わった通りだ。強烈な熱はボクの手を焼こうとするが、強化を集中させたボクには少し熱い程度で済む。
そうして、どうにか通り抜けられる隙間が出来た。ボクはそそくさと限界まで勃起したままのチンポをぶつけないように気を付けつつ、外に出る。
牢屋の外は石造りの廊下だ。
他にもいくつもの牢屋が並び、汚くはないが古びていて、窓がなく暗い。やはり地下なのだろうか。手元の灯りでは見える範囲に限界があるので、ボクはただ歩き出した。
歩く。
歩く。
歩く。
時間の感覚が曖昧な暗闇の中、不意に、メスの匂いがした。
「――うふふ。人の身であの牢を抜けるとは、流石はアルフ様ですわ」
「……」
にんまりと吊り上がった口元を隠しもせず、喜色に満ちた笑みを浮かべながら暗闇でこちらを見つめる女。その眼は深紅に染まっており、伝承に聴く吸血鬼のような血の色である。
真っ黒なシスター服を着こんだ彼女は、しかし、確信がある。吸血鬼でも、人間でもない。彼女は間違いなく淫魔だ。彼女たち淫魔は特有の催淫効果のある体臭がするから、距離が近ければ人間に擬態していても簡単に判別できる。
しかし、不思議な事に、ボクはこの淫魔を見たことが無い。淫魔たちは全て女王陥落と同時にボクの従僕に成り下がり、村を出るまでに大概抱いたので覚えているはずなのに、だ。
「素敵ですわ。聞きしに勝るオス臭、そしてオチンポ♡ その御歳でその威容……はたして、成長したらどうなってしまうのかしら」
「キミがボクを攫ったの?」
「まさか――確かにこの村の連中と同じくココに住まう者ではありますが……わたくしはずっと待っていました。こうして、アルフ様とお会いできる時を」
どうやらあちらはボクを知っているらしい。
色々と聞きたいこともある。得体のしれないという不気味さもある。ここがどこかの村で、攫った連中が他にいるという事も、気になる。
ただ、今はそんなことより溜まった精液を目の前の女にぶち込み、思う存分吐き出したい気分だ。それ以外はどうでもいい。
「……わたくしを使ってくださるのですか……流石♡ しかし、こんなところでは風情がございませんね」
パチン、と彼女が指を鳴らすと、暗闇が捻じれ、穴、としか言いようのないものが開く。
その黒い穴に入っていきながら、彼女は付いてくるように言う。ボクは素直にそれに従った。
通り抜けた先は黒を基調としたまるで黒魔術でも行いそうな部屋だ。青白い炎が壁の燭台で揺らめき、暗い色の木で出来た机の上にはいくつもの薬品が並び、棚にはよく分からない葉や、見たことも無い魔物の素材が収納されている。ただ、なぜか部屋の隅に場違いに神聖な十字の白い剣があった。
しかも抜き身だ。持ち手は使い古した跡があり、明らかに実戦で用いている。
「今はそんなものどうでもよろしいではありませんか? アルフ様――どうぞ、アルフ様のために準備しておいた王の使うサイズのベッドです。そして……これがわたくしのカラダ……♡」
しゅるり、と黒のシスター服を脱いだ彼女が、ベッドの上に身を投げ出す。
深紅の瞳ばかりが目立っていた彼女のカラダは、芸術品のようだった。
淫魔としては珍しく、サイズ感は人並みで、バランスが良い。角や尾も見当たらず、まるで貴族の御令嬢のように見える。
「よかったですわ♡ アルフ様ならと信じてはおりましたが……そのオチンポの御様子で、確信致しました♡」
「どういうこと?」
「わたくしは淫魔の中ではある種の落ちこぼれ……この身で、数々のメスを味わわれたアルフ様が興奮していただけるかだけが心配でした」
煽情的にアピールしているように見えて、その実見た目ほどは自信の無かったらしい彼女は少しいじらしく可愛い。とっくに極度のオナ禁でビキビキのドロドロになっていたチンポが益々膨れ上がり、精液交じりの先走りを零す。
まだ名前も聞いていない彼女は、それを見て顔を赤くしながら熱い吐息を漏らした。
「アルフ様、どこからでも味見してくださいませ……」
「それじゃあ――」
もう我慢できない。
彼女の上に覆い被さり、問答無用でチンポをヌルヌルのしっとりマンコに挿入しようとしたその瞬間、横合いから何者かに突き飛ばされ、思い切り床を転が――ろうとして勃起したチンポがつっかえて止まる。
ボクのチンポが常人並みだったら折れてたんじゃないだろうか。幸い、身体が一瞬浮くつっかえ棒並みのパワーを持っていたおかげで痛くも痒くも無いが、至福の交尾タイムを邪魔した罪は重い。
女だったら精液漬けの刑にしてやる……そう思って身を起こし、顔を上げればそこにはいつの間にかあの白い剣を持った名も知れぬ彼女と、見知った従者が短刀で鍔迫り合いしている光景があった。
「ライラ?」
「旦那様! この女は――危険です!!!」
「ライラ……貴女という女は……本当にっ!!!」
互いに本気の殺意で攻撃を仕掛け、余裕が無い様子を眺めながら突如現れたライラを見る。その手足には鎖が千切れた手錠と足枷が装着されていて、服はいつもの暗殺者か諜報員かというような黒衣ではなく、ただ布に穴が空いただけのボロ。明らかに幽閉されていたところから逃げ出してきましたという様子のライラを見て、ボクは迷った。
何やら、知らないところで淫魔間の争いが起きている……のかもしれない。
さらに、名も知れぬ彼女が言う事を鵜吞みにするなら、ボクはライラと敵対している彼女とは関係ない誘拐勢力の村にいて、敵が彼女と誘拐してきた村を2つあることになる。いや、村全体が敵なのかは定かでは無いが、そう考えるのが自然だろう。
どうしたものか。目下最大の問題はボクの暴発しかけのチンポだ。いっそ喧嘩両成敗で犯せばいいかと思ったが、ライラが止めたということは犯したらマズい相手なのだろうか。淫魔と散々交尾してきておいてなんだが、ディーネの一件があってから初めてボクはそういった魔物と交尾する危険性を理解しつつあった。
交尾が、交尾で終わらない。相手の能力を発動させてしまったり、何かの儀式になってしまったりするかもしれない。その結果、もしボクの気に入ったメスが傷つく結果になったり、最悪死んだりすることを許容できるだろうか。ボクは、少し大人にならなければならないのだ。
どんなにヤりたくても、ヤる前に、見極める理性を。
「旦那様!?」
「アルフ様――きゃっ!」
上体を抑えれば大した事は出来ないはずだ。そう判断したボクは、横から二人を突き飛ばして名を知らぬ女の方へ胸をクッションにして座り、両手で彼女の両腕を抑える。彼女の顔の前に勃起したチンポが突き出され、裏側に当たる吐息が熱い。でも我慢だ。ライラのほうはまぁ勢いで突き飛ばしたけれど大丈夫だろう。
そして当然、何の拘束もしていないライラはもそもそと、ボクの横へ這い寄って来て口を開いた。
「旦那様、どうするおつもりですか?」
「ライラ、ボクはしばらく射精出来てないんだ。詳しい話は置いといて、このお嬢様系淫魔、犯しちゃまずいの?」
「アルフ様っ! わたくしは――むぐっ」
喋ろうとした彼女の口をライラが抑える。
容赦ない彼女はそのまま短刀を構えたが、それ以上は何もせず、代わりに口を開いた。
「旦那様。この女はマズいです。代わりにこのライラがお相手致しますから、まずは離脱を」
「いやでももう我慢できないし」
「し、しかし旦那様」
「犯さなきゃいいんだよね。よいしょ」
「んむっちゅっ――っ♡」
ボクはライラに命じて腕の拘束を代わってもらい、フリーになった自分の手でチンポを持って彼女の唇へ亀頭を押し付ける。
ライラの表情が苦々しい。ボクが他の女の子を犯そうとするといつもそんな顔だが、なんともそれが可愛らしいところでもあるが――敵を拘束しながら性欲を満たすならこうする他ないのだから我慢してもらおう。
「わ、わたくしのファーストキスが、アルフ様のおちんぽ――光栄ですわ♡」
それに、この子、直感だが――どうも敵に思えない。
とりあえずは傍目には自分の女を使って罠にハメた新しい女をレイプするような最低な構図で愉しませてもらおう。
ヤってみたい事もあるし、ね。