と思ったので、逆にタグを回収しに行くことにしました。
―――旦那様は、このライラが身動きを取れない程に絶頂し、肉体が限界を迎えているのを満足げに見てから、ノクトレア姉様を床に押し倒し馬乗りになった。
姉様は我々淫魔の頂点。その身に比肩する淫靡は無く、その身に比類する淫蕩は無い。
そんな姉様が、旦那様の前ではただの雌だ。いや、雌奴隷だ。形ばかり抵抗しているように見えるが、姉様のそれは見ればわかる。ただ、そうすれば旦那様がその逞しい肉棒をイライラさせ、より強く姉様の身体を躾けてくださるから、そう予想しているからとっているポーズに過ぎない。
ただ媚びているだけなのだ。淫魔の女王たる超越者が、ただの人間のオスの―――元々は自分が品種改良しながら育てていた家畜家系の血筋のオスに。
「ノクトレアの乳クッション、良い感じだね」
「妾の胸は尻置き場ではありません―――っ♡♡♡」
「なに?」
ビキビキィッ、と音が立ちそうな雄々しい旦那様の肉棒が、姉様の胸に挟まれ、その先端が姉様の鼻先を掠める。
わざとだ。
嗅覚と味覚。まずはそれを教え直してやる―――そういうことなのだろう。
「妾の前に、女側の妾が一方的に責める事が出来る状況を作るとは、主様はなんとお優しい」
それに対して、姉様はまるで自分が攻める側に回されたかのように強がりを言っているけれど、私からは見えている。既にその秘所はずぶ濡れで、村にいた時に堕とされきった肉体は早く屈服して胎内に精を受けろと急かしているのだろう。
そんな本能を抑え、形だけでも取り繕い、旦那様が生意気な反抗女を嬲って支配欲を満たし、より気持ちよくなれる道を探る姉様の深謀遠慮。流石は真の相棒ということか。私のような仕事の成果でただおこぼれを与かろうとする卑しい愛妾の身とは異なる、なんとも愛に溢れる献身であろうか。
―――多分、そのはずだ。あの姉様がもし、本当にあわよくば反逆してやろうとする心が本当にあるのにあのザマだったとしたら―――それは余りに弱すぎる。淫魔すら簡単にハメ潰してしまうのが旦那様だが、姉様はそもそも淫魔としての格が違うはずなのだ。厳密には淫魔という種を生み出した上位存在なのだから、どんなに旦那様が強くても、本能だけで勝手に濡らしてしまうなど、それではあまりに普通すぎる。
まぁ......そうは思いつつ、私としては実際のところどっちでもいい。私は私が旦那様のモノであればそれでいいし、仮に姉様に限らず誰かが反逆を企もうとしても、女の身である限り旦那様に勝つなど不可能なのだ。旦那様の心配などするだけ傲慢というもの。もし襲ってくるのが男なら私が守ればいい。
「腰が震えてるけど?」
「ふふ、主様ほどの雄臭を嗅いでしまえば、女は否が応でも絶頂直前まで高められてしまうものですから―――それでは、妾がこのデロデロになったオチンポ、綺麗にお掃除させていただきます」
姉様がうっすら口を開き、そこから異様に長い舌をぬらぬらと蠢かせて、徐々に旦那様の肉棒へ這わせていく。
鈴口を弄り、亀頭だけを丁寧に舐り、傘の裏を舌の先端でれろっ、れろっ、と一度に一周するのではなく、じっくり、じっくりと焦らすように溜まった体液の名残りをこそぐ。
なんと妖艶でいじらしい奉仕か。あえて旦那様のイライラを煽るその手法、飽くまで主導権をとっている風を装うプライドの高い女風プレイ。旦那様に対して、そのオスに抵抗出来る女は貴重だと分かっているからこそ、そのオスにも耐えながら動ける姉様の技ということか。
「ノクトレア、もういいよ」
「えっ―――しかし、妾はまだ傘までしか綺麗に出来ておりませんが......」
「後はこっちで綺麗にする」
そう言って、旦那様は腰を少し引き始める。顔前にあった肉棒は、徐々に下がっていき......
流石は旦那様です。
メスが自分のプライドを守ろうとするその姿勢を、じれったいという自分の都合だけで無視してその胸を使ってしまおうという発想。
その発想に私、感服いたし―――
「―――!」
「あっ、それはっ、お゛ご゛っ!!!」
驚愕。
姉様が少し焦り、不服そうな表情を作りながらもパイズリするために胸を寄せた刹那。旦那様はその胸を寄せるために動かした両手を恋人繋ぎで掴み上げ、腰だけで肉棒を姉様の秘所へ突き込んだ。
―――旦那様が狙いを定めたのは、目先の爆乳ではなく、自身の背中に隠れた膣肉だったのだ。
身長差があるから、旦那様が引っ張った手が、腕、肩と力が伝わり、姉様の上体が、腰が浮く。
その結果、腰が完全にゼロ距離の密着をする程突き刺さり、肉棒を支えにして、旦那様が姉様の身体を持ち上げてしまった。
子供が大人を持ち上げる異様。私はそれに驚いたが、姉様は身体の中に旦那様のあの肉棒が根元まで全て納められた上に、膣奥に奇襲かつ圧倒的一撃を受けてしまった姉様は信じられないような声をあげて喘いだ。
それでも姉様が姉様たる所以は、一瞬飛んだであろう意識の中で、即座にその両足を曲げ、旦那様の背中側まで回し、ホールドして雄を逃がさないぞという態勢にしたことだろうか。
まるで決闘のような主導権争い。素のチカラで勝る旦那様に対し、その卓越した技で致命打―――いや絶頂打を避け、食らいつく姉様の手練手管には舌を巻く。
「はぁ......はぁ......主様ぁ......妾はぁ......妾にもぉ......精子を、一恵み、どうか―――」
動かない旦那様に、うわ言のように姉様が呟く。
「一恵みなんて言わず、いくらでもあげるよ」
「♡」
「その全身にね」
「?」
一瞬、喜色に塗れた姉様の顔は、すぐに若干の疑問を浮かべる。
そんな素直な姉様を見て、意地悪な顔をした旦那様は、腰を動かし始めた。
ごりゅっ、ごりゅっ、と実際に膣内が見えるわけではないが、そんな音がしていそうなほどギチギチで、とっくに回復しきり万全の旦那様の肉棒は姉様を簡単に抉っていく。
姉様は目を細めて気持ちよさそうにしながら、時折下品な喘ぎ声を出しつつ、少し怪訝な目をしていた。
姉様の淫力に信頼のある私にはすぐ分からなかったが、そうだ。確かにおかしい。
旦那様が魅せ槍や、フェラではなく、正しく結合した状態で本気で犯していれば、姉様とはいえ肉体のコントロールは崩壊し、その下品な声は下品を通り越してただの雌獣になるのは周知の事実だ。
それが、どうだ。まるで普通の人間の夫婦が、互いを高め合うためにする......よりは2、3段階ぐらいは上の快楽具合。姉様が、まだ余力が残っているのがその証拠だ。
そして、それがおかしいのだ。旦那様のオスというのは、神でも女であれば抗えるようなものではない。
「主様―――妾を相手に、何か企んでいらっしゃいますか」
「なんかノクトレアって最近、ボクに慣れて来たのかちょっとお姉さん気取りというか、保護者気取りしようとしてるよね。保護者なのは事実なんだけども」
「いえ......そんな......ことは」
図星か、姉様の歯切れが悪い。
「淫魔の皆は、ボクの精液を―――いや精子を、かな。口か膣で射精してもらおうとするよね。僕もそれが一番気持ちいいから別に問題は無いんだけど」
「それは......はい。生態由来のものですが、妾達もそれが快楽と共に、実利もあるものですから」
淫魔の生態。
それは、人間でいう胃と子宮に持つ特殊な器官を介した、簡易的な生贄の儀を行い精子という意識の無い生命を贄として魔力に消化し、極上の力へ変えるというものである。
だから、美味しいとか、気持ちいいとか、愛されている実感がするとか、奉仕している陶酔感があるとか、旦那様相手だとその実感99%ではあるものの、生命維持の一環ということもあり私達は口内射精か、膣内射精を望むし、避妊もしない。
それは、姉様を降し、この街への旅の最中色々と勉強をした旦那様にとっても今更な話のはずだ。
「だから今日は、ノクトレアが改めて誰のモノなのか分からせてあげる」
「それは―――んぃっ♡」
どちゅどちゅどちゅと、今度はハッキリ水音として聴こえる主様と姉様の性交の音。
本気で性処理を始めた主様に、姉様は翻弄されるばかりで、当然、喘ぐばかりで何も出来なくなる。揺れる爆乳が、形の良い巨尻が衝撃に波打ち、正常位から徐々に仲間から種付けプレスと呼ばれていた体位へ移行していく。
そのまま、どんどん腰が早くなり、主様の肉棒が恐らくは姉様の中で限界まで膨張した瞬間、姉様が射精を受け止めるために無意識に回した足に力を入れ、期待に喘ぎ声を高く、甘くしたところで。
主様が、姉様の甘い拘束を物ともせず、肉棒を引き抜いた。
「ぁぁぁぁぁああああ♡♡♡♡」
急激に引き抜かれた衝撃で姉様が大きく絶頂し、愛しい肉棒が離れてしまった膣肉が待ってくださいと糸を引いて泣く中、主様はその大量の精液を姉様の顔に発射した。
どぴゅるっ! どぼびゅるるるる!
何時もなら胎内に出していただけるそれが、姉様の美顔をドロドロに汚していく。
私のほうにまで漂ってくるオス臭は、それだけで私の落ち着き始めていた肉体を発情させる。そんなものを至近距離どころかべったり顔中に浴びてしまった姉様は、臭いだけで再び絶頂した。
「んくっぅ♡♡♡ 妾がっ♡♡♡ 人間の精液塗れにされて♡♡♡ それでイくなど♡♡♡」
「ちょっと本性出て来たじゃん。でも、その方がノクトレアっぽくて―――好きだよ」
「えっ♡♡♡ あっ♡♡♡ 妾もっ♡♡♡ 好き♡♡♡ 好きぃっ♡♡♡」
混乱と油断に、不意打ちの告白を受け、さらに言われながら離れてしまった肉棒を再び打ち込まれた姉様はここしばらくの師であり従者であり保護者であった顔が保てず、本来の女王であり頂点である顔が浮き彫りになる。
そんな顔もすぐに旦那様のオスに塗り潰され、結局、一度浮上させられた本能を改めてボコボコに犯された姉様は、夫の愛を一身に受けて心の芯まで茹だった雌穴妻に堕ちていった。
腰を動かす旦那様に対して、精液塗れの顔を歓喜に震わせながら止まらない姉様の愛声。
淫乱な雌の女王が見せるただの女の姿に、旦那様の腰が、再び震える。
「主様っ! 今度こそ! 妾の膣内にっ!」
「だめ」
「えっ―――」
ずるり、と抜け落ちた肉棒は、今度は胸に挟まれ、先端を胸の中腹に埋もれさせたままそこで全てを吐き出していく。
ぶぴゅっ、ぼぴゅっ、と止まらない射精、旦那様はそこから腰を動かす気配が無い。
姉様は先程まで目の前で調理され、あーんまでされたのに最後の瞬間、全てを裏切り極上の御馳走がぶちまけられていく光景を見たに違いない。
間抜けに口を開き、身体を絶頂に震わせているにも関わらず追い付かない頭のまま、呆然とした目で自分の精液塗れになっていく胸を見て、唇を震わせた。
「あ、主様の精液が、妾の精液が―――」
「掬い取るのは禁止で、じゃあ次いくよ」
「まっ―――んっっっっっ♡」
再び挿入される肉棒。
再び叩き込まれる快感。
でも、姉様の最も求めている極上の快感、極上の味は手に入らない。
その手前までは常に導いてくれるのに、支配者は従者の前に餌を釣り下げては引っ込めて愉しんでいるのだ。
「はい、次はお腹。冷やしたらよくないからね~」
「あっあっあっ」
3度目はお腹だった。
子宮のすぐ外側。なのに、届かない。肌に阻まれた精液は、絶対に子宮に届くことは無い。
所謂ぶっかけは、人間の間では普通にある行為だと知っているが、旦那様が淫魔を相手にぶっかける時、それはこういう事になるのかと私は戦慄した。
でも、少しうらやましさもある。体内に旦那様を受けられないのは悲しいけれど、全身にマーキングされていると思えば、私はそれも―――ありだなと思った。
旦那様の臭いをさせて生きる。それは幸せなのではないだろうか。
自分がどんなに愛されているか、自分がどんなに満たされているか。独占欲と優越感と、色々な感情が湧き出てきて、今度少しやってもらおうかと思った。
4度目、膣口の周囲に。なんという鬼畜か。
「あーっ!!! あぁぁぁあああ!!!」
まるで子供だ。姉様は、どんどん体外へ射精される精液を見て、幼児のように泣き声を上げ、またすぐ快楽で女に戻される。
滅茶苦茶だ。姉様の本能を破壊しようとしている。本能を弄んで遊んでいる。
生き物の生き様を、本能を、心を弄ぶその所業は、まるで邪神のようだ......そう思い、私の子宮は疼き、ときめいてしまった。
そんな気配を漏らしてしまったのだろうか、旦那様がずっと横から見ていた私の方へ振り向く。
「あっ、申し訳ございません。旦那様の邪魔を―――」
「ライラは可愛いなぁ」
「♡♡♡♡♡♡♡♡」
直後、キスしていただいた。
旦那様は肉棒を姉様の膣内で動かしながら、射精しそうになれば腰だけで引き抜いて、身体中に精液をぶちまけて、また挿入して。
そんな動作をしていたのは何となく分かったけれど、私の脳内は全て旦那様の落ち着けてくる唇と、絡めてくる舌に支配されていた。
愛しい。私は、この方のために生きているのだ。そして私も何とも歪んでいると思うが、姉様を雑に扱い、私とキスしてくれた旦那様の行為に、途方もない優越感を感じてしまったのだ。
申し訳ございません、ノクトレア姉様。でも、私は姉様と違って村にいたころから、旦那様が姉様を打倒する前からずっと旦那様だけと愛し合ってきましたから―――この身は旦那様しか知らない一途。姉様より愛される事に罪悪感はあれど、旦那様の女として、強い雄の雌奴隷として、この勝ち誇った感覚は止められないものなのです。
だから......そんな憎悪の目で睨まないでください。姉様、身体から魔力が漏れていますよ。
ふふっ。
「っ!!! こんの―――ライラァ! 妾を愚弄する気かぁ!」
「ノクトレア、邪魔しないで」
「んひぃっ♡ こんな一突き程度で妾が黙らされるとでも―――ん゛お゛ぉ゛♡♡♡」
ばちゅん、ばちゅん、ばちゅん、と姉様を黙らせる旦那様の力強い本気のピストン。
姉様を叱る瞬間に話した唇からした水音以外、音のしない静かであまりに愛しく甘く優しい旦那様のキス。
例えこれが、姉様の本性をより一層引き出し、より一層叩き潰し、どこまでも姉様の本性を折りにいくための戦術だったとしても、私は幸せなのだから何でもいい。
浅ましいからこそ得られる勝利というのも、あっていいのではないだろうか。
旦那様を男ではなく雄として見続けている今の姉様の限界が、見えた気がした。