※この作品はR-18です。

にじさんじエロ短編集   作:SGF

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【挿絵表示】


[あらすじ]
パロAVを勝手に作られ、しかもこっそり購入した動画ファイルは見られない。悔しさのあまり、委員長は「そんなら自分で作ってやらァ!」と自ら動画撮影を企画。とはいえ、AVは怖いのでひとまずソフト路線のIVとして撮影を始めたのだが……
催眠、洗脳要素が少しあり。

ハーメルンでは初投稿です。よろしくお願いします。
記念すべき一本目は委員長。尚、うちの委員長にはちょっと露出癖があります
半AI半人間の作品です。表紙イラストもAI制作。
現在書式や文章量など、諸々調整中。

※本作品はpixivにも投稿しています(要ログイン)。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26942949

●SGFのお題箱
https://odaibako.net/u/SGF333


委員長、AVデビュー ~パロAVを超えてやる!~

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【第1章】悔しさは企画の母

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 深夜二時。月ノ美兎の実家。

 

 家族が寝静まった深夜、美兎はいつもの「配信スペース」にいた。脱衣所である。洗面台の隣に置かれた洗濯機の上には、MacBook Proとスマートフォンが鎮座している。実家暮らしで自分の部屋がないわけではないが、家族に配信を聞かれたくないという理由で、美兎はこの奇妙な場所を配信拠点に選んでいた。洗濯機が半端な高さで、若干中腰にならざるを得ないのがきつい。

 

 今夜は配信ではなく、個人的な用事。Macの画面の光だけが暗い脱衣所を照らしている。

 

 月ノ美兎は黒髪ロングの髪を背中に流し、部屋着のオーバーサイズTシャツ一枚という格好で、ディスプレイを睨みつけていた。Tシャツの裾は太ももの半ばまでしか隠しておらず、その下には何も履いていない。深夜の脱衣所、家族は寝ているし、誰に見られるわけでもないから、という理由で下着すら省略するのが美兎の習慣だった。

 

「……は?」

 

 そんな美兎の紫がかった瞳が、画面に表示されたエラーメッセージを凝視する。

 

『このコンテンツはお使いのデバイスでは再生できません』

 

「……はぁ?」

 

 今度は声に苛立ちが混じった。

 

 慌ててマウスを操り、ブラウザで購入元の販売ページを開く。「最新ランキング」「特大キャンペーン」などのバナーが踊るそのページの中央では、自分にそっくりな女優が、紺色のブレザーを着崩して挑発的なポーズを取っているのが見える。タイトルにデカデカと書かれた『現役JK学級委員長 Mトちゃん』の文字。

 

 いわゆるパロAV。実在の配信者をモチーフにした、コスプレAVである。

 

 美兎がその存在を知ったのは一週間ほど前のこと。リスナーからの匿名メッセージで「委員長のパロAV出てましたよw」と送られてきたのがきっかけだった。

 

 最初は無視するつもりだった。そんなものに興味はないし、見たところで何になるわけでもない。

 

 ――はずだった。

 

(……いや、気になるじゃないですか。私をモチーフにしたAVって、どんな内容なんですか。どんな顔した女優が、私のフリして何してるんですか。気になるに決まってるじゃないですか!)

 

 好奇心が勝った。美兎の悪い癖だった。

 

 結局、三日後には購入ボタンをクリックしていた。価格は三千九百八十円。学生の身には決して安くない金額だったが、「まあ、配信のネタにはなるでしょ」と自分を納得させた。

 

 そして今夜、満を持して再生しようとした結果が――これである。

 

「Macで再生できないって何……? なんでMacだけダメなんですか……?」

 

 美兎は画面をスクロールし、FAQページを開く。

 

『当サイトのコンテンツはDRM保護のため、一部のデバイスでは再生できない場合があります。Windowsパソコンでの視聴を推奨します』

 

「Windowsパソコン持ってないんですけど……」

 

 頭を抱える。買い替える余裕などない。そもそも、今月の生活費すらギリギリなのだ。

 

 彼女のYouTubeチャンネルはまだ収益化されていなかった。審査が通っていないのだ。にじさんじの配信者としてデビューしたばかりで、ようやく登録者数が伸び始めた頃合い。とにかく、配信者としての収入がゼロの状態で、学校に通いながらバイトもできずにいる美兎にとって、四千円弱は大金だった。実家暮らしとはいえ、お小遣いには限りがある。

 

(お問い合わせ……する? いや、でも……)

 

 問い合わせフォームを開きかけて、手が止まる。

 

(これ、問い合わせしたら、ワンチャン「月ノ美兎本人が自分のパロAV買って問い合わせてきた」ってバレる可能性あるじゃないですか。やば。それはまずい。絶対まずい)

 

 サポートスタッフに自分の存在を知られるのは避けたい。というか、知られたら終わりである。「話題の配信者が自分のパロAVを買っていた」なんてネタが流出したら、恥ずかしくて社会的に死んでしまう。

 

「……はぁ」

 

 美兎は洗濯機の前で床に知りをつき、天井を仰いだ。

 

 部屋の天井には、何の模様もない。ただ白いだけ。その無機質な白さを見つめながら、美兎は自分の状況を整理した。

 

 ・パロAVを四千円近く払って購入した

 ・Macでは再生できない

 ・問い合わせはできない

 ・つまり、四千円をドブに捨てた

 

「……」

 

 じわり、と目頭が熱くなる。

 

「なんで……」

 

 声が震えた。

 

「なんで私が、パロAVされた上に、四千円も取られなきゃいけないんですか……」

 

 悔しかった。

 

 自分の知らないところで、自分をモチーフにしたAVが作られていること自体が腹立たしい。それを見て抗議するなり、ネタにするなり、何らかのアクションを取ろうと思ったのに、その手段すら奪われた。しかも四千円という、今の自分には痛すぎる金額を失って。

 

 涙が一筋、頬を伝った。

 

「悔しい……めちゃくちゃ悔しい……」

 

 美兎は袖で目を拭い、再び画面を見つめる。

 

 サムネイルの中の「自分」が、にやにやと笑っているように見えた。

 

「……」

 

 その瞬間、美兎の中で何かが弾けた。

 

「……じゃあ」

 

 声が、自分でも驚くほど冷たく響いた。

 

「じゃあ! わたくしが! 本物を作ればいいじゃないですか!」

 

 指がキーボードの上を滑る。

 

 検索窓に文字を打ち込む。

 

『アダルトビデオ 制作会社 依頼』

 

 ッターン! エンターキーを叩く。

 

 画面に検索結果が並ぶ。『グラビア撮影承ります』『着エロ専門スタジオ』『オリジナルAV制作サービス』……

 

(いや、待って待って。何考えてるんですか私)

 

 一瞬、冷静な自分が戻ってくる。

 

(AVを作るって、落ち着け私……そう、AVはやばい……まてよ、イメージビデオ。着エロ。セックスシーンのない、ちょっとエッチな映像。それなら……それなら、まあ、ありなのでは……?)

 

 美兎は自分の身体を見下ろした。

 

 Tシャツの下、ノーパンの太ももが見える。その奥には、薄く生えた陰毛に覆われた秘部が隠れている。

 

 ――隠れ露出癖。

 

 誰にも言ったことはないが、美兎には密かな性癖があった。深夜の全裸散歩。ノーパンでの外出。人に見られるかもしれないスリルに、背徳的な興奮を覚える性質。

 

(もし……私がイメージビデオを撮ったら……)

 

 知らない誰かに、自分の際どい姿を見られる。

 

 何万人、何十万人という人間に、自分の水着姿や下着姿を見られる。

 

 ぞくり、と背筋が震えた。

 

(……怖すぎる。でも)

 

 心臓が早鳴る。

 

(でも、気になる)

 

 いつものパターンだった。怖い。でも気になる。好奇心が勝つ。

 

「……ちょっとだけ」

 

 美兎は呟いた。

 

「ちょっとだけ、調べてみるだけ……」

 

 そう言い訳しながら、制作会社のホームページを一つずつ開いていく。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 三日後。

 

 美兎は都内某所にある雑居ビルの前に立っていた。

 

 築年数の古い五階建てのビル。一階にはコンビニ、二階にはマッサージ店、三階以上はオフィスが入っている。何の変哲もない、東京に無数にあるビルの一つ。

 

 その四階に、目的の会社があった。

 

 『スターダスト・プロモーション』

 

 ホームページには『グラビア・イメージビデオ専門の制作会社です。ソフト路線を基本とし、過激な内容は一切ございません』と書かれていた。

 

(まあ、ここなら大丈夫でしょう……多分)

 

 美兎は深呼吸をして、ビルのエントランスに足を踏み入れた。

 

 エレベーターで四階へ。廊下を進み、『スターダスト・プロモーション』と書かれたドアの前で立ち止まる。

 

 今日の美兎は、いつもの制服姿ではなく私服だった。黒と赤のツートンカラーのパーカーに、黒のレギンス、白いスニーカー。配信者としての活動時とは異なる、オフモードの装い。

 

 インターホンを押す。

 

「はーい」

 

 女性の声が返ってきた。

 

「あ、えっと、本日十四時からお約束をいただいている月ノ……」

 

「あ、月ノさんですね! お待ちしておりました。どうぞお入りください」

 

 ドアのロックが解除される音。美兎は意を決して、ドアを開けた。

 

 中は思ったよりも綺麗なオフィスだった。白い壁に観葉植物、ソファとテーブルが置かれた応接スペース。奥にはパーテーションで仕切られた作業スペースが見える。

 

「いらっしゃいませ、月ノさん。私、担当の佐藤と申します」

 

 出迎えたのは、三十代前半くらいの女性スタッフだった。清潔感のある服装に、優しそうな笑顔。美兎の警戒心が少し緩む。

 

「あ、はい。月ノ美兎です。よろしくお願いします……」

 

「緊張されてますか? 大丈夫ですよ、怖いことは何もありませんから」

 

 佐藤と名乗った女性は、美兎をソファに案内した。

 

「監督もすぐ参りますので、少々お待ちくださいね」

 

 美兎はソファに腰を下ろし、出されたお茶に口をつける。

 

(……なんか、思ったより普通の会社だな)

 

 もっと怪しげな雰囲気を想像していた。薄暗い事務所に、いかつい男たちがいて、みたいな。でも実際は、どこにでもあるような小さな制作会社という印象だった。

 

「お待たせしました」

 

 奥から、男性が現れた。

 

 四十代半ばくらいだろうか。柔和な顔立ちに、フレームレスの眼鏡。グレーのジャケットを羽織り、物腰は穏やかだ。どこかの大学教授か、出版社の編集者と言われても納得しそうな雰囲気。

 

「監督の田村です。本日はお越しいただきありがとうございます」

 

「あ、はい。月ノ美兎です。よろしくお願いします……」

 

 田村と名乗った監督は、美兎の向かい側のソファに腰を下ろした。

 

「メールで企画書を拝見しました。なかなか面白いですね」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 美兎が事前に送った企画書には、簡単な自己紹介と、撮影の希望内容が書かれていた。

 

 ・配信者として活動している

 ・パロAVが出回っているのが悔しい

 ・自分で本物のイメージビデオを作りたい

 ・ただし、セックスシーンは絶対NG

 

 正直に書き過ぎたかもしれない、と今になって思う。

 

「パロAVへの対抗、というのは珍しい動機ですけど……」

 

 田村監督は苦笑した。

 

「まあ、お気持ちはわかりますよ。自分のキャラクターを勝手に使われるのは、いい気はしませんよね」

 

「そうなんです! しかも買ったのに見れなくて……あ、いや、なんでもないです」

 

 美兎は慌てて口を押さえた。買ったことまで言う必要はなかった。

 

「ふふ、正直な方ですね」

 

 田村監督は微笑んだ。

 

「で、セックスシーンはNG、と。これは絶対ですか?」

 

「絶対です」

 

 美兎は即答した。

 

「セックスシーンはちょっと……さすがに無理です。AVじゃなくて、イメージビデオがいいんです。水着とか、際どいポーズとか、そういうのは全然いいんですけど、本番は……」

 

「わかりました、わかりました」

 

 田村監督は両手を上げて、降参のポーズを取った。

 

「うちはそもそもソフト路線専門ですから、ご安心ください。本番行為は一切ありません」

 

「本当ですか……?」

 

「ええ、本当です。ホームページにも書いてある通りです」

 

 田村監督は、テーブルの上に書類を広げた。

 

「こちらが契約書になります。内容を確認して、問題なければサインをお願いします」

 

 美兎は書類を手に取り、目を通した。

 

 撮影内容、報酬、肖像権の取り扱い、販売方法……専門用語が並んでいて、正直よくわからない部分も多い。

 

 ……ふと、書類の隅に目が留まった。

 

(なんだろ、この模様)

 

 契約書の角に、小さな図形が印刷されていた。幾何学的な円と線で構成された、会社のロゴにしては奇妙なデザインだ。見ようによっては何か、オカルトライクな魔法陣のようにも見える不思議な模様。

 

(まあ、装飾みたいなものかな……)

 

 深く考えずに、美兎は読み進めた。

 

「あの、この『別途指定する追加撮影』っていうのは……?」

 

「ああ、それは予備の条項ですね。撮影当日に『やっぱりこのカットも撮りたい』となった時のための条項です。もちろん、ご本人の同意なしには追加撮影は行いませんよ」

 

「なるほど……」

 

(まあ、大丈夫か。ちゃんとした会社みたいだし)

 

 美兎はペンを取り、契約書にサインした。

 

 その瞬間——

 

(……あれ?)

 

 一瞬、視界がぼやけた。頭の奥で、何かがふわふわと踊りだすような得体の知れない感覚。

 

 だが、それは一瞬で消えた。

 まあ、気の所為だったのだろう。イメージビデオの契約書にサインする、なんてJK人生でも初めての試みなわけで。そりゃあ緊張して視界だってブレるでしょう。

 ――なんて、美兎は一人で納得し、サインした書類を田村へ返す。

 

「ありがとうございます」

 

 田村監督が書類を受け取り、コピーを美兎に渡した。

 

「では、撮影日程ですが……来週の土曜日はいかがでしょう?」

 

「あ、はい。大丈夫です」

 

「場所は都内のスタジオをご用意します。詳細は後日メールでお送りしますね」

 

 事務的なやり取りが続き、打ち合わせは三十分ほどで終わった。

 

「じゃあ、当日よろしくお願いしますね、月ノさん」

 

 帰り際、佐藤が美兎に声をかけた。

 

「あ、はい。よろしくお願いします……」

 

「月ノさん、スタイルいいですよね~。水着とか、絶対映えますよ」

 

「い、いやそんな……」

 

 美兎は照れて視線を逸らし、そのまま佐藤の案内に従ってビルの廊下を進む。

 

 だからだろう。背後で田村監督が口の端を吊り上げ、酷く邪まな笑みを浮かべていたことに彼女が気が付くことはなかった。

 

 

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【第2章】撮影開始 ~ソフト版~

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 撮影当日。

 

 都内某所にある撮影スタジオ。外観は何の変哲もない雑居ビルだが、中に入ると雰囲気は一変する。

 

 エレベーターで三階に上がり、重厚な扉を開けると、そこには豪華な洋館風のセットが広がっていた。アンティーク調の家具、大きな窓から差し込む柔らかな照明、壁には油絵のような装飾。まるでヨーロッパの貴族の館に迷い込んだかのような空間。

 

「おお……」

 

 月ノ美兎は思わず感嘆の声を漏らした。

 

「本格的……ですね」

 

「でしょう? うちの自慢のスタジオなんですよ」

 

 隣に立つ佐藤が微笑む。今日も彼女は朗らかな笑顔で、美兎の緊張をほぐそうとしてくれている。

 

 美兎は今日、いつもの制服姿で来ていた。紺色のブレザーに白いワイシャツ、濃いピンクのリボン、グレーのチェック柄プリーツスカート。純白のニーハイソックスに黒のローファー。委員長らしい真面目な装い。

 

 ただし、その下には――

 

(マイクロビキニ……ちゃんと着てきましたけど……これ、本当に水着なんですか?)

 

 制服の下に仕込んでいるのは、事前に送られてきた「撮影用水着」だった。届いた時、美兎は目を疑った。トップスは乳首がギリギリ隠れる程度の三角形の布が二枚。ボトムスに至っては、前から見ると細い紐と小さな布だけで、後ろは完全にTバック。

 

 着用すると、ほぼ裸と変わらない。いや、むしろ着ている方が恥ずかしいかもしれない、と美兎は思った。

 

「じゃあ、まずはメイクルームにご案内しますね」

 

 佐藤に連れられ、スタジオの奥にある小部屋に入る。鏡張りの壁と、メイク道具がずらりと並んだドレッサー。

 

「ここで衣装も着替えていただきますので、荷物はこちらに置いてくださいね。あ、貴重品は鍵付きのロッカーに入れられますから」

 

「あ、はい……」

 

 美兎は鞄を下ろし、椅子に座った。

 

 佐藤がメイク道具を広げながら話しかけてくる。

 

「緊張してます?」

 

「……めちゃくちゃ緊張してます」

 

 正直に答えた。心臓が早鳴りしている。手のひらには汗。

 

「大丈夫ですよ。監督もスタッフも優しい人ばかりですから。リラックスして、楽しんでください」

 

「楽しむ……楽しめるんですかね、これ……」

 

「あはは、そう言って来る子も最後は『楽しかった!』って言って帰りますよ、大体」

 

 佐藤の手が美兎の髪に触れる。毛先を整え、軽くブラシを通す。

 

「美兎さん、髪きれいですね。さらさらで、艶があって」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 不思議と、佐藤と話していると緊張が和らいでいく。彼女の穏やかな雰囲気に、美兎は少しずつ気持ちを落ち着けていった。

 

 メイクが進む。普段の配信用メイクとは違う、カメラ映えを意識したしっかりめのメイク。アイラインを濃く、唇には艶やかなピンクのグロス。

 

「わ、なんか……いつもと違う……」

 

 鏡の中の自分を見て、美兎は目を丸くした。

 

「撮影用ですからね。普段より少し濃いめにしてます。でも、美兎さんに似合ってますよ」

 

「そう……ですか……?」

 

 悪い気はしない。むしろ、ちょっとだけ大人っぽくなった自分の顔に、美兎は秘かにときめいていた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 メイクが終わり、撮影が始まった。

 

 最初はインタビューからだ。

 

 白い背景の前にパイプ椅子が置かれ、そこに美兎が座る。正面にはカメラが一台。その横に田村監督が立っている。

 

「じゃあ、リラックスしていきましょうね。まずは簡単な自己紹介からお願いします」

 

「あ、はい……」

 

 美兎は姿勢を正し、カメラに向かって微笑んだ。

 

「月ノ美兎です。高校二年生、十六歳です。えっと……よろしくお願いします」

 

「はい、いい感じですよ。じゃあ次の質問いきますね。撮影は初めてですか?」

 

「はい、初めてです。こういうのは全然経験なくて……緊張してます」

 

「意気込みを聞かせてください」

 

 美兎は一瞬、言葉に詰まった。

 

 本当の理由を言うわけにはいかない。パロAVに対抗して、なんて言ったら色々と問題がある。

 

「えっと……自分の新しい一面を見せられたらいいな、って思ってます。普段は真面目キャラなので……ちょっとだけ、違う自分を見てもらえたら」

 

「いいですね。じゃあ、もう少し踏み込んだ質問いきますよ?」

 

「あ、はい……」

 

「普段、どんな下着を履いてますか?」

 

「えっ」

 

 美兎は思わず声を上げた。

 

(そういうのも聞くんですか……!?)

 

「あ、答えにくかったらパスしてもいいですよ?」

 

「い、いえ……大丈夫です」

 

 美兎は頬を赤らめながら答えた。

 

「普通の……白とか、ピンクとか……可愛い系のが多いです……」

 

「へえ、可愛い系。じゃあ今日の下着は?」

 

「今日は……その……水着を着てきたので……下着は……」

 

 履いていない、とは言えなかった。マイクロビキニの下には何も着けていない。

 

「あはは、なるほどね。じゃあ次の質問。好きなタイプは?」

 

「真面目で……でも、どこか変なところがある人、ですかね。私みたいな……」

 

「彼氏はいますか?」

 

「いないです!」

 

 即答だった。

 

「じゃあ、最近いつエッチしましたか?」

 

「してないです!」

 

 これも即答。顔が熱い。

 

「してないんですか? 処女ってこと?」

 

「い、いや、それは……」

 

 言葉に詰まる。処女ではない。だが、経験があるとも言いたくない。

 

「……ノーコメントで」

 

「ふふ、了解です。じゃあ、インタビューはこんなところで。次は本編の撮影に移りましょうか」

 

 田村監督が合図を出すと、スタッフがカメラの位置を調整し始めた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 洋館風のセットに移動する。

 

 アンティーク調のソファ、重厚な書棚、窓から差し込む光。まるで映画のワンシーンのような空間。

 

「じゃあ、まずは制服姿で何カットか撮りますね」

 

 田村監督の指示に従い、美兎はソファの前に立った。

 

「いつも通りのポーズでいいですよ。自然な感じで」

 

 美兎は片手を腰に当て、もう片方の手で人差し指を立てた。いつもの「委員長」ポーズ。

 

「いいね、いい感じ。じゃあ次、ソファに座って」

 

 指示通り、優雅にソファに腰を下ろす。スカートの裾を押さえながら、脚を斜めに揃える。

 

「うん、綺麗。じゃあ、ちょっとだけ崩してみようか。リラックスした感じで」

 

 美兎は背もたれに身体を預け、少しだらしなく脚を組んだ。スカートの裾が少し上がり、太ももがちらりと覗く。

 

「いいよいいよ。じゃあ次、ブレザー脱いでみようか」

 

「あ、はい……」

 

 美兎はゆっくりとブレザーのボタンを外し、肩から滑り落とした。ベージュのVネックベストと白いワイシャツ姿になる。

 

「うん、清楚でいいね。じゃあ次、ベストも」

 

 ベストを脱ぐ。ワイシャツだけになった美兎の身体のラインが、よりはっきりと見えるようになる。

 

「いい感じ。じゃあ、シャツのボタン、上から三つくらい外してみて」

 

「三つ……ですか」

 

 美兎は言われるがまま、ボタンを外していく。

 

 一つ目。

 

 二つ目。

 

 三つ目。

 

 胸元がはだけ、デコルテと、マイクロビキニの紐がちらりと覗いた。

 

「おお、水着着てきてくれたんですね。いい感じです」

 

 田村監督が満足そうに頷く。

 

「じゃあ次、シャツ全部脱いでみようか」

 

「全部……」

 

 美兎の心臓がどくんと跳ねた。

 

(ここから先は……マイクロビキニだけになる……)

 

 震える指でボタンを外していく。一つ、また一つ。

 

 シャツを肩から落とすと、マイクロビキニのトップが露わになった。

 

 乳首がギリギリ隠れる程度の小さな三角形の布。白い布地に、ピンクのリボンがあしらわれた可愛らしいデザイン。だが、布の面積があまりにも小さい。Dカップの胸は、布からはみ出しそうなほど圧迫されている。

 

「わあ……」

 

 美兎は思わず自分の胸を見下ろした。

 

「これ、ほんとにギリギリじゃないですか……」

 

「大丈夫大丈夫、ちゃんと隠れてますよ。可愛いですね」

 

 佐藤がフォローを入れる。

 

「じゃあ次、スカートも」

 

 田村監督の声に、美兎は一瞬躊躇した。

 

 スカートを脱いだら、マイクロビキニのボトムが露わになる。あの、ほぼ紐だけのボトムが。

 

 ごくり、と喉が鳴った。

 

(怖い……でも……)

 

 ぞくり、と背筋が震える。

 

(見られる……知らない人に、こんな姿を見られる……)

 

 その感覚は、恐怖だけではなかった。

 

 美兎は無意識のうちに、スカートのホックに手をかけていた。

 

 かちり、と外れる音。

 

 ゆっくりとスカートを下ろしていく。

 

 純白のニーハイソックスの上に現れた、マイクロビキニのボトム。

 

 前面は小さな三角形の布がかろうじて秘部を覆っているだけ。横は細い紐が腰骨の上で結ばれている。そして後ろは――完全なTバック。白い布の紐が、美兎の丸みを帯びた尻の谷間に吸い込まれていく。

 

「いいですね。すごくエロいです」

 

 田村監督が率直に言った。

 

「え、エロいって……」

 

 美兎の顔が赤くなる。

 

「褒め言葉ですよ。スタイルいいですね、月ノさん。胸も大きいし、くびれもあるし、お尻のラインも綺麗」

 

「は、はあ……ありがとう、ございます……」

 

 褒められて悪い気はしない。だが、こんな格好で褒められると、余計に恥ずかしい。

 

「じゃあ、いくつかポーズ撮っていきましょうか。まず、四つん這いになって、カメラの方にお尻を向けて」

 

「四つん這い……お尻を……」

 

 言われるがまま、美兎はソファの上で四つん這いになった。両手と両膝をソファにつけ、背中を反らせる。

 

 その姿勢だと、Tバックのボトムがカメラの正面に来る。丸みを帯びた二つの尻の丘が、ほぼ裸のまま晒される。

 

 かしゃり、とシャッター音が響いた。

 

「いいね。もうちょっとお尻を上げて」

 

 言われるがまま、美兎は腰を上げた。猫のように背中を反らせ、尻を突き出す姿勢。

 

 Tバックの紐が尻の谷間に食い込み、その下には薄い布が秘部を覆っているだけ。よく見れば、布の端から陰毛がはみ出しそうになっている。

 

「うん、エロい。次、うつ伏せになって寝そべって」

 

 美兎はソファにうつ伏せになり、膝を曲げて寝そべった。

 

 グラビア定番のポーズ。マイクロビキニのボトムが食い込んで、股間の形がくっきりと浮き出る。

 

「いい感じ。じゃあ次、仰向けで脚を開いて。M字開脚っぽく」

 

「M字……」

 

 美兎は仰向けになり、両脚を曲げて左右に開いた。

 

 膝が胸の横まで上がり、股間がカメラの正面に来る姿勢。マイクロビキニのボトムは辛うじて秘部を隠しているが、股間に食い込んだ布の表面には、まんこの形がぷっくりと浮き出ている。

 

「こ、こういうポーズって普通なんですか……?」

 

 美兎が恥ずかしそうに聞いた。

 

「プロは皆やってますよ」

 

 田村監督が平然と答えた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 撮影は続く。

 

「じゃあ次、ちょっと際どいカットいきますね」

 

 田村監督が言った。

 

「際どい、ですか……」

 

「ボトムを履いたまま、布越しにまんこを開いてみてください」

 

「……え?」

 

 美兎は聞き間違いかと思った。

 

「まんこを開く……って、どういう……」

 

「こう、布の上から、指でくぱぁって開くんです。中は見えないけど、形が浮き出るような感じで」

 

「え、えっと……」

 

 美兎は困惑した。それは、さすがにエロすぎないだろうか。

 

「着エロではよくあるカットなんですよ。大丈夫、ちゃんと布で隠れてますから、見えるものは見えません」

 

 田村監督が淡々と説明する。

 

「……わかり、ました……」

 

 美兎は意を決して、仰向けのまま両手を股間に伸ばした。

 

 マイクロビキニのボトムの上から、両手の指を左右に広げる。

 

 ぐにゅ、と布越しにまんこの肉が開く感触。

 

「いいですね。もっと大きく開いて」

 

「もっと……」

 

 美兎は指に力を込め、ぐぐ、と布を左右に引っ張った。

 

 薄い布がまんこの形に沿って食い込み、割れ目のラインがくっきりと浮き出る。目を凝らせば、布の下で口を開けた膣穴の奥まで見えそうだ。

 

「いいよ、すごくエロい。じゃあ次、ブラを外して手ブラしてみて」

 

「手ブラ……」

 

 美兎は上半身を起こし、マイクロビキニのトップに手をかけた。

 

 背中で結ばれた紐を解く。首の後ろで結ばれた紐も解く。

 

 するり、と布が胸から落ちる。

 

 Dカップの乳房が、ぷるん、と揺れた。

 

 慌てて両手で胸を覆う。柔らかな肉の塊が、掌からはみ出しそうになる。

 

「いいですね。じゃあ、片方だけ外してみて」

 

「片方……」

 

 美兎は右手だけを離した。

 

 左胸を覆う左手。そして、右胸が露わになる。

 

 白い肌に、ピンク色の乳首がぽつんと立っていた。

 

「ちょ、これ、乳首見えちゃってるんですけど!?」

 

 美兎が慌てて言う。

 

「大丈夫、編集でぼかしますから」

 

 田村監督が平然と言った。

 

「ほ、本当に……?」

 

「本当本当。こういうカットは、ギリギリが一番エロいんですよ。じゃあ、もう一回手ブラして」

 

 美兎は再び両手で胸を覆った。

 

 だが、掌の隙間から、乳首がちらりと覗いている。

 

 かしゃり、とシャッターが切られた。

 

「いいね。じゃあ、両手を入れ替えながら、ちょっとずつずらしてみて」

 

 指示に従い、美兎は手のポジションを微妙にずらしていく。

 

 右手を少し上げると、左の乳首が見える。左手を少し上げると、右の乳首が見える。

 

 その度に、かしゃり、かしゃり、とシャッターが切られる。

 

「あ……」

 

 ふとした拍子に、両手が同時に離れた。

 

 一瞬、両方の乳首が露わになる。

 

 ピンク色の乳首は、いつの間にか硬く勃起していた。

 

「あっ! 今の見えてないですよね!?」

 

 美兎が慌てて胸を隠す。

 

(やば、乳首立っちゃってる……勃起してるのバレた……?)

 

 羞恥で顔が熱くなる。

 

「大丈夫大丈夫、編集で消しますから」

 

 佐藤がにこやかにフォローした。

 

 だが、美兎は気づかなかった。

 

 田村監督が、口の端をにやりと上げていたことに。

 

 

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【第3章】エスカレート ~ソフト版・後半~

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「じゃあ、次の衣装に着替えましょうか」

 

 田村監督の声に、美兎は我に返った。

 

 マイクロビキニのトップを着け直し、胸を隠す。さっきまで乳首を晒していたことを思い出し、顔が熱くなる。

 

「次の衣装……?」

 

「ええ、シャワーシーン用の水着です。佐藤さん、案内してあげて」

 

 佐藤に連れられ、再びメイクルームへ。

 

 そこで渡されたのは、超ハイレグワンピースだった。

 

「これ……水着、ですか……?」

 

 美兎は目を疑った。

 

 白い光沢のある生地で作られたワンピース型の水着。一見すると普通のワンピース水着に見えるが、問題は脚の付け根のカットだ。

 

 股間を覆う部分が極端に狭く、腰骨よりも遥かに上まで布が切り込んでいる。着用すると、太ももの付け根から腰骨の上まで、ほぼ全てが露出する形になる。ハイレグどころではない、キレッキレの超ハイレグだ。

 

「着てみてください。似合うと思いますよ」

 

 佐藤が微笑む。

 

「あ、あの……これ、股間の所、全部見えちゃうんじゃ……」

 

「大丈夫ですよ、ちゃんと隠れるようになってますから」

 

 本当だろうか、と思いながら、美兎は着替えを始めた。

 

 マイクロビキニを脱ぎ、超ハイレグワンピースに腕を通す。

 

 背中のファスナーを上げると、布が身体にぴったりと密着した。

 

 鏡を見て、美兎は絶句した。

 

「……これ、やばくないですか」

 

 白い光沢のある布が、胸から股間までをかろうじて覆っている。だが、脚の付け根から腰骨にかけては完全に露出。そして、股間を覆う布の幅が極端に狭い。ほんの数センチしかない布が、まんこの割れ目に沿って食い込んでいる。

 

 そして何より問題なのは、布が白くて薄いため、下の肌が透けて見えることだ。乳首の色、そして股間のうっすらとした陰毛が、布越しに透けている。

 

「まんこのラインくっきり出てるんですけど……」

 

「それがいいんですよ。エロいでしょ?」

 

 佐藤が屈託なく言う。

 

「エロいって言われても……」

 

(いや、でも……)

 

 美兎は鏡の中の自分を見つめた。

 

 白い光沢のある布に包まれた身体。際どいカットから覗く太ももと腰骨。透けて見える乳首と陰毛。

 

 ぞくり、と背筋が震えた。

 

(……エロい、のかな。私)

 

 不思議と、嫌な気持ちはしなかった。むしろ、少しだけ、自分の身体が誇らしく思えた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 超ハイレグワンピース姿でスタジオに戻ると、セットが変わっていた。

 

 洋館風のセットの奥に、シャワールームが設置されている。白いタイルの壁に、銀色のシャワーヘッド。ガラス張りのドアの向こうに、美兎が入るスペースがある。

 

「じゃあ、シャワーシーンいきましょうか」

 

 田村監督がカメラの位置を調整しながら言った。

 

「お湯は本物ですから、熱すぎたら言ってくださいね」

 

「あ、はい……」

 

 美兎はシャワールームに入り、シャワーヘッドを手に取った。

 

「じゃあ、お湯出しますね」

 

 スタッフがバルブを捻ると、温かいお湯がシャワーヘッドから流れ出した。

 

「まずは普通にシャワーを浴びるところから。自然な感じで。でも顔には掛けないで下さい」

 

 言われるがまま、美兎は自分の身体にお湯をかけ始めた。

 

 首筋からお湯を被る。黒髪がしっとりと濡れ、肩に張り付く。

 

 肩から胸、腹、脚へとお湯を流していく。

 

「いいね。もっとゆっくり、身体をくねらせて」

 

 美兎は身体をくねらせながら、シャワーを浴びた。

 

 お湯が首筋を伝い、鎖骨を通り、胸の谷間に流れ込む。超ハイレグワンピースの布が濡れて、完全に肌に密着する。

 

「あの……これ、透けてません?」

 

 美兎が心配そうに聞いた。

 

 白い布が水を含んで重くなり、下の肌がくっきりと透けている。特に胸の部分は、乳首のピンク色がはっきりと見えている。

 

「ライトの加減で大丈夫ですよ」

 

 田村監督が淡々と答えた。

 

(本当かな……)

 

 不安に思いながらも、撮影は続く。

 

「じゃあ次、太ももにお湯をかけて」

 

 美兎はシャワーヘッドを太ももに向けた。お湯が太ももの内側を伝い、股間へと流れていく。

 

「いい感じ。もっと脚を開いて」

 

 脚を開くと、超ハイレグワンピースのカットがより際どく見える。太ももの付け根から腰骨まで完全に露出し、股間を覆う細い布だけが残る。

 

 お湯が布を濡らし、まんこの形がくっきりと浮き出る。割れ目のラインが、布越しにはっきりと見えていた。

 

「エロいですね。じゃあ次、ちょっとオイル使いましょうか」

 

 田村監督が言うと、佐藤がボトルを持ってきた。

 

「あの、オイル……?」

 

「ボディオイルです。肌がつやつやに見えて、映えるんですよ」

 

 佐藤が美兎の肩にオイルを垂らす。ひんやりとした液体が肌を伝い、胸へと流れていく。

 

「自分で塗ってみて。全身に」

 

 美兎は手にオイルを取り、自分の身体に塗り始めた。

 

 肩、腕、胸。オイルで滑りが良くなった手が、自分の身体の上を滑っていく。

 

「胸もしっかり揉んで。胸の形を見せる感じで」

 

 言われるがまま、両手で自分の胸を掴む。Dカップの乳房がぐにゅ、と形を変える。

 

「いいね。もっとエロく揉んで」

 

 美兎は乳房を下から持ち上げ、ぷるんと揺らした。オイルで光る胸が、カメラの前で妖しく輝く。

 

(なんか……変な気分になってきた……)

 

 自分の身体を触っているうちに、じわじわと熱が籠もってくる。

 

「じゃあ次、ローション」

 

 田村監督が言うと、佐藤が別のボトルを持ってきた。

 

「ローション……?」

 

「保湿効果もあるんですよ~」

 

 佐藤が明るく言った。

 

 だが、ボトルから出てきた透明な液体は、明らかにただの保湿ローションではなかった。ぬるぬるとした、独特のテクスチャ。

 

「あの、これ……」

 

「大丈夫大丈夫、全身に塗っちゃって」

 

 有無を言わさず、佐藤が美兎の身体にローションを垂らし始めた。

 

 肩から背中、胸、腹、太もも。ぬるぬるとした液体が全身を覆っていく。

 

「自分でも塗ってみて」

 

 美兎は手にローションを取り、自分の身体に塗り始めた。

 

 滑りが良すぎる。手が身体の上をぬるぬると滑り、思わぬところに触れてしまう。胸を塗ろうとして乳首に触れ、太ももを塗ろうとして股間に触れる。

 

「んっ……」

 

 思わず声が漏れた。

 

(やば……変な声出ちゃった……)

 

「いいですね。もっと全身に塗って」

 

 田村監督に促され、美兎はローションを塗り続けた。

 

 超ハイレグワンピースの上からも、ローションでぬるぬるになった手が滑っていく。布越しに胸を揉み、布越しに股間を撫でる。

 

「あっ……」

 

 また声が漏れた。股間に触れた瞬間、敏感な部分に刺激が走った。

 

(なんか……気持ちよくなってきた……? やば……)

 

 美兎の身体は、いつの間にか反応し始めていた。乳首がツンと立ち、ワンピースの布越しにシルエットが浮き出ている。そして股間は——

 

(濡れてる……ローションじゃなくて、私の……)

 

 羞恥で顔が熱くなる。だが、撮影は止まらない。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

「じゃあ次、小道具使いましょうか」

 

 田村監督が言うと、佐藤が何かを持ってきた。

 

 ピンク色のリアルなディルド。

 

 長さは二十センチほど。亀頭の形状、血管の浮き出た竿、全てがリアルに再現されている。

 

「これ舐めるんですか……?」

 

 美兎が恐る恐る聞いた。

 

「はい。口に入れるだけですから、大丈夫ですよ」

 

 田村監督が軽く言う。

 

「口に、入れるだけ……」

 

 美兎はディルドを手に取った。ずしりとした重み。シリコン特有のひんやりとした感触。

 

「じゃあ、まずは舐めてみて」

 

 言われるがまま、美兎はディルドの先端に舌を伸ばした。

 

 ぺろ、と亀頭部分を舐める。

 

「もう少し大胆に」

 

 美兎は亀頭を口に含んだ。唇でくわえ、舌で舐め回す。

 

「いいね。もっと深く」

 

 ディルドを口の奥に入れていく。ずぶ、と喉の手前まで到達する。

 

「んぐっ……」

 

 軽くえづきそうになる。だが、不思議と嫌な感じはしない。

 

「じゃあ、エッチな顔してみて」

 

 美兎は上目遣いでカメラを見つめながら、ディルドを舐め続けた。

 

 ちゅぷ、ちゅぷ、と唾液の音が響く。ディルドの表面に美兎の唾液がたっぷりと絡みつき、光を反射して輝いていた。

 

「いいよ、すごくエロい。もっと深く咥えて」

 

 美兎はディルドを喉奥まで咥え込んだ。

 

 んぐ、と喉が鳴る。涙が滲む。だが、止められなかった。

 

(なんで……なんでこんなに一生懸命やってるんだろ、私……)

 

 自分でも不思議だった。だが、身体は勝手に動いていた。

 

「じゃあ次、ディルドを胸に挟んで」

 

 美兎はディルドを胸の谷間に挟んだ。自分の唾液でぬるぬるになったディルドが、Dカップの乳房に包まれる。

 

「上下に動かして。パイズリみたいに」

 

 言われるがまま、両手で胸を押さえながらディルドを上下に動かす。ぬちゅ、ぬちゅ、と粘着質な音が響く。

 

「いいですね。じゃあ次、太ももに挟んで」

 

 美兎はディルドを太ももの間に挟んだ。超ハイレグワンピースの布越しに、股間にディルドが押し当てられる。

 

「腰を動かして。擦りつけるみたいに」

 

 美兎は腰をくねらせ、ディルドを股間に擦りつけた。

 

「あ……っ」

 

 布越しに、敏感な部分に刺激が走る。

 

(やば……気持ちいい……)

 

 いつの間にか、美兎の股間は本格的に濡れ始めていた。超ハイレグワンピースの白い布に、うっすらと染みが広がっている。

 

「エロい顔してますね。じゃあ次——」

 

 田村監督が言いかけた時、スタジオのドアが開いた。

 

「お疲れ様です」

 

 入ってきたのは、二十代後半くらいの男性だった。

 

 白いTシャツに、グレーの短パン。ラフな格好だが、整った顔立ちと鍛えられた身体が印象的だ。

 

「あ、来たね。月ノさん、紹介します。今日の共演者の山田さんです」

 

「えっ……共演者……?」

 

 美兎は固まった。

 

「聞いてないんですけど! 男の人が出るなんて!」

 

「あれ、言ってなかったっけ? 絡みのシーンがあった方が売れるんですよ。もちろん、本番はしませんから安心してください」

 

 田村監督が軽く言う。

 

「本番はしないって言っても……」

 

「大丈夫ですよ、ちょっと触れ合うだけで。ね、山田くん」

 

 山田と呼ばれた男性が、にこやかに微笑んだ。

 

「よろしくお願いします、月ノさん。優しくしますから」

 

「あ……はい……よろしく、お願いします……」

 

 美兎は戸惑いながらも、挨拶を返した。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 撮影が再開された。

 

 美兎は超ハイレグワンピース姿のまま、ソファに座っている。隣には山田が座る。

 

「じゃあ、まずは密着してみましょうか。山田くん、横から抱きついてみて」

 

 山田が美兎の隣に寄り添い、腕を回した。筋肉質な腕が、美兎の肩を抱く。

 

「ひゃっ」

 

 思わず声が出る。

 

 男の人に触れられるのは久しぶりだった。しかも、こんな格好で。

 

「大丈夫ですか?」

 

 山田が囁く。低い声が耳元で響く。

 

「だ、大丈夫です……」

 

 心臓がドキドキと鳴っている。

 

「いいね。じゃあ、山田くん、もうちょっと下の方に手を」

 

 田村監督の指示で、山田の手が美兎の腰に移動する。超ハイレグワンピースの際どいカットの部分——素肌が露出している腰骨のあたりに、男の手が直接触れる。

 

「あっ……」

 

 肌と肌が触れる感触に、美兎の身体がびくりと震えた。

 

「いい反応ですね。じゃあ、山田くん、もう少し攻めて」

 

 山田の手が美兎の太ももに触れる。内腿をゆっくりと撫で上げる。

 

「ん……っ」

 

 敏感な部分に近づく手。美兎の呼吸が荒くなる。

 

「じゃあ次、山田くん、前から抱きついて」

 

 山田が美兎の正面に移動し、抱きしめる。Tシャツ越しに、男の胸板が美兎の胸に押し当てられる。

 

 そして——

 

「ちょ、これ当たってるんですけど!」

 

 美兎が声を上げた。

 

 山田の短パンの中で、何かが硬くなっている。それが、美兎の太ももに押し当てられていた。

 

「硬い……!」

 

「ごめんなさい、反応しちゃって」

 

 山田が申し訳なさそうに言う。

 

「し、仕方ないですよ……こんな格好してたら……」

 

 美兎は顔を赤くしながらも、撮影を続けた。

 

「じゃあ、そのまま密着して。山田くん、腰を動かして」

 

 山田が美兎に密着したまま、腰を前後に動かす。短パン越しの硬いものが、美兎の太ももに擦りつけられる。

 

「あ……あっ……」

 

 美兎の口から、甘い声が漏れる。

 

(やば……なんか、変な気持ちになってきた……)

 

 男の体温、男の匂い、そして太ももに当たる硬いもの。全てが美兎の身体を刺激していた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

「じゃあ、最後のカットいきましょうか」

 

 田村監督が言った。

 

「最後……?」

 

「ええ。ちょっと際どいカットなんですけど、大丈夫ですか?」

 

 際どい! 美兎は警戒した。これ以上際どいカットがあるのか。

 

「どういう……カットですか?」

 

「山田くんがTシャツで影を作るので、その影の中で、月ノさんにフェラをしてるみたいに顔を動かしてもらうんです」

 

「フェラをしてるみたいに……?」

 

「ええ。実際には何も咥えませんよ。影になって見えない部分で、顔を前後に動かすだけです。見てる人には『フェラしてるのかな?』って想像させる、ギリギリのカットです」

 

「なるほど……」

 

 美兎は考えた。

 

 実際には何もしていない。ただ顔を動かすだけ。それなら、まあ、大丈夫か。

 

「……わかりました。やります」

 

 美兎は膝をつき、山田の前に座った。

 

 山田が自分のTシャツを広げ、美兎の頭の上に持ってくる。Tシャツの布が影を作り、美兎の顔が見えなくなる。

 

「じゃあ、顔を前後に動かして」

 

 美兎は、影の中で顔を前後に動かし始めた。

 

「いいですよ。もっと大きく動かして」

 

 田村監督の声に促され、美兎は顔を大きく前後に動かした。

 

 ちゅぱ、ちゅぱ。

 

 佐藤が効果音を口で作っている。それに合わせて、美兎が顔を動かす。

 

「いいね、エロい。じゃあ、最後に山田くん、ちょっと顔を歪めて」

 

 山田が気持ちよさそうに顔を歪めた。

 

 まるで本当にフェラをされているかのような表情。

 

「カット! オッケーです!」

 

 田村監督の声で、撮影が終わった。

 

「お疲れ様でした」

 

 山田がTシャツを下ろし、美兎に手を差し伸べた。

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 美兎は手を取って立ち上がった。

 

(終わった……のかな……)

 

 まだ胸がドキドキしていた。

 

 男の人と密着して、硬いものを押し当てられて、フェラをするふりをして——

 

(なんか、すごい撮影だったな……)

 

 美兎は、自分の身体がまだ火照っていることに気づいていた。

 

 超ハイレグワンピースの股間が、じっとりと濡れていることにも。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【第4章】ライブ衣装編 ~ソフト版・クライマックス~

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「じゃあ、最後の衣装に着替えましょうか」

 

 田村監督がそう言って、佐藤が持ってきたのは——

 

「これ……ライブ衣装じゃないですか」

 

 美兎は目を見開いた。

 

 にじさんじの共通ステージ衣装。美兎が実際のライブで着用する、あの衣装だった。

 

 金糸で装飾された白いブラウスに、柔らかな布地が何層にも重なったレイヤードフレアの白いスカート。鮮やかな紺色のジャケットと相まって、印象的な色彩のコントラストが生まれている。左の肩口には大きな白い花のコサージュが飾られ、左腕には「学級委員長」の赤い腕章が。

 

 何より特徴的なのは、赤と黒のウサ耳付きヘッドホンだ。

 可愛らしさとクールさを両立させた月ノ美兎の看板デザイン。

 

「なんでこれが……」

 

「月ノさんのお持ち物じゃないですよ。市販されてるレプリカです。でも、かなり精巧に作られてます」

 

 佐藤が微笑んだ。

 

「リスナーさんへのサプライズになりますよ。ライブで見る衣装と、イメージビデオで見る衣装。ギャップが売りになりますから」

 

「いや、でも……これでエッチなことするんですか……?」

 

 美兎は複雑な想いだった。

 

 この衣装でライブをする。ファンの前で歌って踊る。その衣装で、今からベッドの上で際どいポーズを取る。

 

(こんな姿、リスナーさんには絶対見せられない……)

 

 でも——

 

(見せられない姿を、カメラに撮られる……)

 

 ぞくり、と。

 

 また、あの感覚が背筋を駆け上がった。

 

「……着替えます」

 

 美兎はライブ衣装を受け取り、メイクルームへ向かった。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 鏡の前に立つ。

 

 ライブ衣装に身を包んだ月ノ美兎。

 

 白いブラウスの襟がきちんと整い、紺色のジャケットが肩を覆う。金の紐の装飾が光を反射してきらりと輝く。腰のコルセットがウエストをきゅっと絞り、その下に白いフレアスカートがふわりと広がる。

 

 頭にはウサ耳付きヘッドホン。赤と黒の配色が、黒髪ロングによく映える。

 

 左腕の腕章には「学級委員長」の文字。

 

「……いつもの私だ」

 

 鏡に映る姿は、まさしくいつもの月ノ美兎。ライブで見せる姿、配信で見せる姿と同じ。

 

 ただし、今日は——

 

(下着を履いてない)

 

 ライブ衣装の下には、何も着ていなかった。

 

 撮影の都合上、着替えがスムーズにできるように、と言われて下着を外したのだ。ブラもパンツも、何もない。

 

 白いブラウスの下では、素肌にDカップの乳房が揺れている。フレアスカートの下では、まんことお尻が丸出しだ。

 

(ノーパンノーブラで、ライブ衣装……)

 

 いつもの姿なのに、全く違う意味を持っている。

 

 スカートが少しでもめくれたら、まんこが見えてしまう。ブラウスが透けたら、乳首が見えてしまう。

 

 その危うさに、美兎の心臓が高鳴った。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 スタジオに戻ると、今度はベッドが用意されていた。

 

 白いシーツに、ふかふかの枕とクッション。まるでホテルの一室のような、清潔感のある空間。

 

「じゃあ、ベッドの上でいくつかポーズを撮りましょうか」

 

 田村監督がカメラを構える。

 

「ライブ衣装のまま、ちょっとだけセクシーなカットを撮ります」

 

「セクシー……どんなポーズですか……」

 

「まずは普通に座ってみて。ベッドの端に」

 

 美兎はベッドの端に腰を下ろした。スカートの裾を押さえながら、膝を揃えて座る。

 

「いいですね。清楚な感じ。じゃあ次、ちょっと崩して。脚を組んでみて」

 

 脚を組む。スカートの裾がふわりと上がり、太ももが少し見える。

 

「いい感じ。じゃあ、もう少し大胆に。スカートを捲ってみて」

 

「捲る……?」

 

「ちょっとだけ。太ももが見えるくらい」

 

 美兎はスカートの裾を掴み、少しだけ持ち上げた。純白のフレアスカートが翻り、太ももが露わになる。

 

「いいね。もうちょっと」

 

 もう少し持ち上げる。太ももの付け根あたりまで見えるようになった。

 

「もうちょっと」

 

 さらに持ち上げる。

 

 パンツを履いていれば見えている角度。だが、美兎はノーパンだ。

 

「あ、ここまでにしといた方が……」

 

「大丈夫大丈夫、ギリギリで止めるから」

 

 かしゃり、とシャッターが切られる。

 

「じゃあ次、仰向けに寝転んで」

 

 美兎は仰向けにベッドに倒れ込んだ。スカートがふわりと広がり、一瞬股間が見えそうになる。慌ててスカートを押さえた。

 

「いいね、そのまま。じゃあ、脚を上げて」

 

 両脚を上げる。膝を曲げ、足を天井に向ける。

 

「もっと開いて」

 

 脚を左右に開く。M字開脚の形になっていく。

 

 スカートの裾が重力に従って顔の方に落ちてくる。押さえていないと、股間が丸見えになってしまう。

 

「手、離してみて」

 

「え、それは……」

 

「大丈夫、スカートで隠れてるから」

 

 本当だろうか。美兎は恐る恐る手を離した。

 

 スカートの裾は確かに股間を覆っている。だが、薄い白い布が重なっているだけ。光の加減によっては透けて見えるかもしれない。

 

(やば……見えてないよね……?)

 

 かしゃり、かしゃり、とシャッターが切られる。

 

「いいよ、エロい。じゃあ次、うつ伏せで」

 

 美兎はうつ伏せになった。顔を枕に埋め、背中を反らせる。

 

 この姿勢だと、お尻が上を向く。フレアスカートがふわりと広がり、お尻のラインがシルエットとして浮かび上がる。

 

「スカートめくって」

 

「えっ」

 

「お尻見せて」

 

 言われるがまま、美兎は自分でスカートを捲った。

 

 下着を履いていない真っ白なお尻が、カメラに向かって晒される。

 

「いいですね。じゃあ、お尻を左右に揺らして」

 

 美兎はお尻を左右に揺らした。ぷりぷりと柔らかな尻肉が揺れる。

 

「エロい。じゃあ次——」

 

 その時、スタジオのドアが開いた。

 

「お待たせしました」

 

 山田が、再び姿を現した。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

「えっ、また……?」

 

 美兎は慌ててスカートを戻し、身体を起こした。

 

「最後のシーンですよ。山田くんとの絡みカット」

 

 田村監督が淡々と言う。

 

「絡み……さっきもやりましたよね……?」

 

「今度はベッドの上で。疑似セックスのカットを撮ります」

 

「疑似セックス……」

 

 美兎の心臓がバクバクと鳴った。

 

「大丈夫ですよ。入れませんから。当てるだけです。見てる人には『セックスしてるのかな?』って思わせる、ギリギリのカットです」

 

「当てるだけって……」

 

「山田くんはパンツ履いたままですから。布越しに当てるだけ。挿入はしません」

 

 本当だろうか。美兎は不安だった。

 

 だが、ここまで来て断るのも——

 

「……わかりました。やります」

 

 美兎は意を決した。

 

「入れないですよね? 入れないって約束してくださいね?」

 

「もちろんです。入れません」

 

 田村監督がにっこりと笑った。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 美兎はベッドの上で四つん這いになっていた。

 

 ライブ衣装のまま。白いブラウスに紺色のジャケット。頭にはウサ耳ヘッドホン。左腕には学級委員長の腕章。

 

 そして、スカートがめくられている。白いフレアスカートが腰の上まで捲り上げられ、真っ白なお尻がむき出しになっている。

 

 その背後に、山田が跪いている。Tシャツは脱いでおり、鍛えられた上半身が露わだ。短パンは履いたまま。

 

「じゃあ、密着して」

 

 田村監督の指示で、山田が美兎の背後に寄った。

 

 短パン越しに、硬くなったものが美兎のお尻に押し当てられる。

 

「ひゃっ……!」

 

 美兎が声を上げた。

 

「当たってる……硬いの、当たってる……!」

 

「いいね。そのまま、山田くん、腰を動かして」

 

 山田が腰を前後に動かす。短パン越しの硬いものが、美兎のお尻の谷間を上下に擦っていく。

 

「あ……あっ……」

 

 美兎の口から、甘い声が漏れる。

 

「いい反応。じゃあ、もうちょっと下に」

 

 山田が腰の位置を下げる。短パン越しの硬いものが、美兎のお尻から、さらに下へ——股間へと移動していく。

 

「ちょ、そこは……!」

 

 Tバックのように細い短パンの布越しに、硬いものが美兎のまんこに押し当てられる。

 

 ノーパンの美兎。短パンの薄い布一枚を隔てて、男のちんぽが素肌に触れている。

 

「あっ……! やだ、そこ……!」

 

「入れてませんよ。当ててるだけです」

 

 田村監督が冷静に言う。

 

「でも……!」

 

「じゃあ、山田くん、腰動かして」

 

 山田が腰を前後に動かす。短パン越しのちんぽが、美兎のまんこを上下に擦っていく。

 

「あっ……あっ、あっ……!」

 

 敏感な部分を擦られて、美兎の身体が震える。

 

(やば……気持ちいい……!)

 

 短パンの布越しなのに、熱が伝わってくる。男のちんぽの形が、まんこで感じられる。

 

「いいですね。エロい顔してますよ。じゃあ次、正常位で」

 

 美兎は仰向けにされた。

 

 両脚を開かされ、山田がその間に入る。スカートはめくれたまま。

 

 山田が美兎に覆いかぶさる。Tシャツを脱いだ上半身が、美兎の身体を押し潰す。

 

 短パン越しのちんぽが、再び美兎のまんこに押し当てられる。

 

「あっ……!」

 

「じゃあ、山田くん、腰振って」

 

 山田が腰を振り始める。短パン越しのちんぽが、美兎のまんこを前後に擦っていく。

 

「あっ、あっ、あっ……!」

 

 美兎の口から、断続的に声が漏れる。

 

 まんこが熱い。じゅくじゅくに濡れている。短パンの布が濡れてしまっているのがわかる。

 

「いいね。もっと声出して」

 

「あっ、やだ……声、出ちゃう……!」

 

 山田の腰が激しくなる。短パン越しのちんぽが、美兎のまんこを激しく擦る。

 

「ひぅっ……! や、やだ……そこ、当たって……!」

 

 クリトリスにちんぽの先端が当たる。びくん、と美兎の身体が跳ねる。

 

「いい。もっと。もっと激しく」

 

 田村監督の声に促され、山田の腰がさらに激しくなる。

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、と濡れた音が響き始める。美兎のまんこから溢れ出した愛液が、短パンを濡らしている。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」

 

 美兎の声が高くなっていく。

 

(やば……イきそう……! こんなの、擬似セックスなのに……!)

 

「はい、カット! オッケーです!」

 

 田村監督の声で、山田の腰が止まった。

 

「……っは……っは……」

 

 美兎は荒い息を吐いていた。

 

 身体中が火照っている。まんこは濡れてぐしょぐしょで、今にもイきそうだった。

 

「お疲れ様でした、月ノさん。これで撮影終了です」

 

 田村監督がにっこりと笑った。

 

「撮影……終了……?」

 

 美兎はぼんやりと聞き返した。

 

(終わった……の……?)

 

 信じられなかった。

 

 こんなにエロいことをされて、こんなにイきそうになって——それで終わり?

 

「着替えて、帰っていただいて大丈夫ですよ」

 

「あ……はい……」

 

 美兎はふらふらとベッドから降りた。

 

 股間がじゅくじゅくに濡れている。スカートの内側も、太ももも、愛液でべたべただ。

 

(私……こんなに濡れてたんだ……)

 

 羞恥と興奮が入り混じった複雑な気持ちで、美兎はメイクルームへと向かった。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 着替えを終え、スタジオを後にする。

 

「お疲れ様でした、月ノさん。編集が終わったらまた連絡しますね」

 

 佐藤が笑顔で見送ってくれた。

 

「あ、はい……ありがとうございました」

 

 美兎は頭を下げ、ビルを出た。

 

 外はもう夕暮れ時だった。オレンジ色の空が、都会のビル群を照らしている。

 

(終わった……)

 

 美兎は深呼吸をした。

 

(なんか、すごい一日だったな……)

 

 マイクロビキニで乳首見せて、超ハイレグワンピースでまんこの形見せて、ライブ衣装で疑似セックスして——

 

 冷静に思い返すと、とんでもないことをしていた。それでも、結局セックスはしていないし、ソフト路線のイメージビデオ以上の映像は撮影されなかった。内心、ずっと騙されたらどうしようと恐れていたのだが、蓋を開ければ随分ちゃんとした会社だった。作品が仕上がれば、お礼の一つも言わなければいけないだろう。

 

(でも……)

 

 足元がまだふらついている。股間はまだ疼いている。さっきイきそうになったまま、達していない。

 

(……家に帰ったら、オナニーしよう)

 

 そう決意しながら、美兎は駅へと歩いていった。

 

 ――何となく、頭に靄がかかっているような気がした。何か大切なことを忘れているような。

 

 だが、歩いている内にその靄は直ぐに晴れていった。

 

 彼女は軽くなった足取りで、人通りの多い駅前の雑踏へと消えていく――。

 

 

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【第5章】過激版 ~真実の撮影~

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 とある薄暗い部屋の中で、一人の男がパソコンの画面を見つめていた。

 

 画面に映っているのは、動画ファイル。ファイル名は『月ノ美兎_完全版_無修正.mp4』

 

 近頃ダークウェブ上で密かに取引されている、いわくつきの映像だ。

 

 男がマウスをクリックすると、その動画が再生される。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 画面が切り替わる。

 

 白い背景。その前に置かれたパイプ椅子。

 

 そこに座っているのは――完全に裸の月ノ美兎だった。

 

 腰まで届く黒髪ロング。紫がかった大きな瞳。丸みのある頬と小さめの口。

 

 そして、一糸纏わぬ全裸の身体。

 

 Dカップの乳房が、カメラの前でぷるんと揺れている。ピンク色の乳首がツンと立っている。

 

 脚はM字に開かれ、薄く生えた陰毛に覆われたまんこが、カメラに向かって晒されている。

 

 両手の指がまんこの左右に添えられ、くぱぁ、と大陰唇を左右に開いている。

 

 ピンク色の膣口がぽっかりと開き、その奥のひだひだまでカメラに晒されている。てらてらと愛液で濡れた粘膜が、照明の光を反射して輝いていた。

 

「じゃあ、追加のインタビューいきますね」

 

 カメラの後ろから、男の声が聞こえる。

 

「え、あの……この姿勢のまま……?」

 

 美兎が恥ずかしそうに聞く。全裸でまんこを開いたまま、インタビューを受けるという状況。

 

「ええ、そのままで大丈夫です。カメラには映りませんから」

 

 映っている。完全に映っている。全裸で開いたまんこが、くっきりとカメラに映っている。

 

「じゃあ質問です。月ノさん、毎日何回くらいオナニーしてますか?」

 

「えっ……毎日……ですか……」

 

 美兎が戸惑う。

 

「正直に答えてくださいね」

 

「えっと……週に二、三回くらい……です……」

 

「週に二、三回。結構してますね。どうやってしてます?」

 

「どうやってって……普通に、手で……」

 

「指入れます?」

 

「……入れます……」

 

「何本?」

 

「に、二本くらい……」

 

「クリも触ります?」

 

「……触ります……」

 

 美兎の顔が真っ赤になっている。全裸でまんこを開きながら、オナニーの方法を聞かれている。

 

 カメラがズームする。開かれたまんこが画面いっぱいに映し出される。薄いピンク色の粘膜、ちょこんと顔を出しているクリトリス、そして奥に見える膣口。

 

「じゃあ次の質問。オナネタは何使ってます?」

 

「オナネタ……動画とか、漫画とか……」

 

「どんな内容の?」

 

「……レズものとか……痴漢ものとか……」

 

「へえ、痴漢もの。電車で痴漢されるやつ?」

 

「……はい……」

 

「痴漢されたい願望あるんですか?」

 

「……ちょっと、あるかも……です……」

 

 美兎が小さく呟く。

 

「露出願望は?」

 

「……あります……」

 

「どんな露出が好き?」

 

「……ノーパンで外出とか……深夜に全裸で散歩とか……」

 

「やったことあるんですか?」

 

「……あります……」

 

 美兎が俯く。恥ずかしさで顔が真っ赤だ。

 

 だが、カメラに映っているまんこは――じゅくじゅくに濡れ始めていた。

 

「恥ずかしい質問されて興奮してます?」

 

「……してます……」

 

「じゃあ濡れてるか確認していいですか?」

 

「えっ――」

 

 画面の端から、女性の手が伸びてきた。佐藤の手だ。

 

 その指が、美兎のまんこに触れる。

 

「あっ……!」

 

 美兎が声を上げる。

 

 佐藤の指が、開かれたまんこの中に入っていく。ずぶ、と一本、二本。

 

「すごい濡れてますね~。とろとろですよ」

 

 佐藤が明るく言う。

 

 指を抜くと、透明な愛液が糸を引いた。

 

「やだ……見ないでください……」

 

 美兎が恥ずかしそうに顔を背ける。

 

 だが、まんこは開かれたまま。カメラは回り続けている。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 場面が切り替わる。

 

 シャワールームのセット。濡れた白いタイルの壁。

 

 超ハイレグワンピース姿の月ノ美兎が、跪いている。

 

 目の前には――

 

 生のちんぽがあった。

 

 山田の短パンは下ろされており、完全に勃起したちんぽが美兎の目の前に突き出されている。太く、長く、血管が浮き出た肉棒。先端からは透明な先走りが滴っている。

 

 山田がTシャツを広げ、影を作っている。ソフト版の映像では、この影の中で美兎が「フェラをしているふり」をしていることになっている。

 

 だが――

 

「じゃあ、咥えてください」

 

 田村監督の声が聞こえる。

 

「えっ……本当に……?」

 

「影になってカメラには映りませんから。ちょっとだけ咥えてみて」

 

「ちょっとだけ……」

 

 美兎が恐る恐る口を開く。

 

 生のちんぽが、美兎の口に入っていく。

 

「んっ……」

 

 美兎の唇が、ちんぽの亀頭を包み込む。

 

 舌が亀頭の裏側を舐める。

 

「あっ……」

 

 山田が声を漏らす。

 

「いいですね。もっと深く」

 

 美兎がちんぽを深く咥える。亀頭が口の奥に入り、喉の手前まで到達する。

 

「んぐっ……」

 

 美兎がえづく。だが、吐き出さない。

 

「舌使って。ちんぽ舐めて」

 

 美兎の舌が、口の中でちんぽを舐め回す。

 

 亀頭の形を確かめるように、裏筋をなぞるように、舌が動く。

 

「じゅる……ちゅぷ……れろ……」

 

 卑猥な音が響く。

 

 美兎が本気でフェラをしている。

 

「いいよ、上手。もっと激しく」

 

 美兎の頭が前後に動き始める。

 

 ちんぽが口から出たり入ったりする。唾液でてかてかに濡れたちんぽが、美兎の唇を押し広げる。

 

「んぐ、んぐ、じゅる、じゅる……」

 

 美兎の口が、激しくちんぽをしゃぶる。

 

 喉の奥まで咥え込み、吐き出し、また咥え込む。

 

「あっ……もう……」

 

 山田の声が上ずる。

 

「出そう……」

 

「口の中に出して。飲み込んで」

 

 田村監督の声。

 

「えっ? んんっ!?」

 

 美兎が目を見開く。

 

 山田のちんぽが、美兎の口の中で脈打つ。

 

 びゅるっ、びゅるっ、と精液が噴き出す。

 

「んっ、んんっ、んんんっー!」

 

 美兎の頬が膨らむ。口の中が精液で満たされる。

 

 生臭い匂いが鼻を衝く。ねっとりとした液体が舌の上に広がる。

 

「飲んで」

 

 田村監督の声。

 

「……ごく……ごく……」

 

 美兎が精液を飲み込む。喉が上下に動く。

 

 一度、二度、三度。大量の精液を飲み干す。

 

「……っぷは……」

 

 美兎が口を離す。

 

 舌の上に残った精液が、糸を引いてちんぽと繋がっている。

 

「な、なんで……出したんですか……」

 

 美兎が涙目で抗議する。

 

 だが、山田は無言のまま。

 

「いい絵が撮れましたね~」

 

 田村監督が満足そうに言った。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 場面が切り替わる。

 

 同じシャワールームのセット。

 

 超ハイレグワンピース姿の美兎が、仰向けに寝転んでいる。

 

 脚はM字に開かれ、超ハイレグワンピースのクロッチ部分がずらされている。

 

 薄く生えた陰毛に覆われたまんこが、完全に露出している。

 

 そして――

 

 まんこに、ピンク色のディルドが挿入されている。

 

 さっき美兎が舐めていた、あのディルド。美兎自身の唾液でぬるぬるになったディルドが、まんこにずぶりと突き刺さっている。

 

「あっ、やだ……入ってる……!」

 

 美兎が声を上げる。

 

 佐藤がディルドの根元を持ち、ゆっくりと前後に動かしている。

 

「いや……やめ……あっ、あっ……」

 

 美兎が身体をよじる。だが、逃げられない。

 

 ディルドがまんこの奥まで入り込み、ぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てる。

 

「さっき自分で舐めてたディルドですよ。自分の唾液で濡れてますね」

 

 佐藤が楽しそうに言う。

 

「やだ……そんなこと言わないで……あっ!」

 

 ディルドが奥を突く。美兎の身体がびくん、と跳ねる。

 

「いいところ見つけちゃいました?」

 

 佐藤がにやりと笑い、同じ場所を集中的に突く。

 

「ひぅっ! そこ、だめ……! そこは……あっ、あっ、あっ!」

 

 美兎の声が高くなる。

 

 ディルドがまんこの奥の敏感な場所を、何度も何度も突く。

 

「やだ……イく……イっちゃう……!」

 

「イっていいですよ。カメラの前でイッて」

 

「やだ……撮らないで……あっ、あっ、あっ、イく、イくっ!」

 

 美兎の身体が大きく震える。

 

 まんこがディルドをぎゅうぎゅうと締め付け、びくん、びくん、と痙攣する。

 

「あああっ! イってる……イってる……!」

 

 美兎が絶叫する。

 

 透明な愛液がまんこから溢れ出し、ディルドに沿うようにしてどろりと垂れる。

 

 超ハイレグワンピースの白い布が、愛液で透けていく。

 

「はあ……はあ……はあ……」

 

 美兎が荒い息を吐く。

 

 絶頂の余韻で全身が震えている。

 

「お疲れ様です。いい表情でしたよ」

 

 田村監督が満足そうに言った。

 

 だが、撮影はまだ終わらなかった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【第6章】本番 ~ライブ衣装での中出しセックス~

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 場面が切り替わる。

 

 ベッドのセット。白いシーツの上。

 

 そこに、ライブ衣装姿の月ノ美兎がいた。

 

 白いブラウスに、金の紐で装飾された紺色のジャケット。頭には赤と黒のウサ耳付きヘッドホン。左腕には学級委員長の腕章。肩には大きな白い花のコサージュ。

 

 そして、白いフレアスカートが腰の上までめくり上げられている。

 

 ノーパンのまんこが、完全に露出している。

 

 四つん這いの姿勢。お尻をカメラに向けて突き出している。

 

 その背後に、山田がいた。

 

 上半身は裸。そして――短パンも脱いでいた。

 

 完全に勃起したちんぽが、美兎のお尻の目の前に突き出されている。

 

 ソフト版では「短パン越しに当てるだけ」だったはずのシーン。

 

 だが――

 

「じゃあ、入れて」

 

 田村監督の声が聞こえる。

 

「えっ。入れないって言ったじゃないですか!」

 

 美兎が振り返って抗議する。

 

「いや、入れた方が絵になるんですよ。入れるだけ入れて、動かなければセーフでしょ?」

 

「そんな!」

 

「山田くん」

 

 田村監督の声。

 

 次の瞬間――

 

「あっー!」

 

 山田のちんぽが、美兎のまんこに押し当てられた。

 

 ゴムはつけていない。生のちんぽが、美兎の膣口を押し広げていく。

 

「やっ、待って! せめてゴムを――!」

 

「大丈夫、中には出さないから」

 

 田村監督が平然と言う。

 

「でも――あああっ!」

 

 ずぶり。

 

 山田のちんぽが、美兎のまんこに侵入していく。

 

 生の肉棒が、膣壁を押し広げながら奥へ奥へと進んでいく。

 

「入って……生で、入ってる……!」

 

 美兎の声が震える。

 

 生のちんぽが、まんこの奥まで到達する。亀頭が子宮口をこつん、と突く。

 

「あっ……! 奥……奥まで……!」

 

「いいですね。じゃあ山田くん、動いて」

 

「やだ、動かないで!」

 

 だが、山田は美兎の腰を掴み、腰を引き始めた。

 

 ずる、とちんぽがまんこから抜けていく。膣壁がちんぽに吸い付き、引っ張られる。

 

 そして――

 

 ずぷん!

 

「あああっ!」

 

 再び奥まで突き入れられる。

 

 生のちんぽが、美兎のまんこを犯し始めた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 カメラは至近距離から結合部を捉えている。

 

 四つん這いの美兎。白いフレアスカートが腰の上までめくれ、真っ白なお尻が晒されている。

 

 お尻の谷間の下、薄く生えた陰毛に覆われたまんこ。

 

 そこに、太いちんぽがずぶずぶと出入りしている。

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ。

 

 美兎のまんこから溢れ出した愛液が、ちんぽを濡らし、白い泡になって結合部にまとわりつく。

 

「あっ、あっ、あっ、あっー!」

 

 美兎の声が、ピストンに合わせて断続的に漏れる。

 

「やだ……見ないで……まんこ、撮らないで……!」

 

 美兎が懇願する。だが、カメラは容赦なくアップで撮り続ける。

 

 ぷっくりと膨らんだクリトリスが、ちんぽの動きに合わせて上下に揺れる。

 

 膣口がちんぽに吸い付き、抜ける時に内側に引っ張られ、入る時にめくり返される。

 

 ピンク色の粘膜が、卑猥に光っている。

 

「気持ちいいでしょ?」

 

 田村監督の声。

 

「気持ちよくない……こんなの……あっ! やだ、そこ!」

 

 ちんぽの角度が変わり、美兎の弱いところを突く。

 

「ひぅっ! そこ、だめー! そこは……あっ、あっ、あっ!」

 

 美兎の身体がびくびくと震える。

 

「嘘つき。めちゃくちゃ締まってきてるじゃん」

 

 山田が初めて口を開いた。低い声が、美兎の耳に届く。

 

「ちが、締めてない――あっ、あっ、あっ、あっ!」

 

 山田のピストンが激しくなる。腰を掴む手に力が入り、美兎の身体を引き寄せながら突き上げる。

 

 ぱん、ぱん、ぱん、と肉と肉がぶつかる音が響く。

 

「やっ、激しい! そんなに激しくしないで!」

 

 だが、美兎の声は次第に甘くなっていく。

 

「あっ、あっ、あっー! やだ……なんか……おかしく……」

 

 身体が勝手に反応している。まんこがちんぽを締め付け、腰がピストンに合わせて動き始める。

 

「気持ちよくなってきた?」

 

「気持ちよく……なんか……ない……あっ! あっ! ああっ!」

 

 美兎の声が高くなる。

 

「やば……なんか……イきそう……!」

 

「イっていいよ。ちんぽでイッて」

 

「やだ――ちんぽでなんか……あっ、あっ、イくー!」

 

 美兎の身体が大きく震える。

 

 まんこがちんぽをぎゅうぎゅうと締め付け、びくん、びくん、と痙攣する。

 

「あああっ! イってるー! ちんぽでイってるっー!」

 

 美兎が絶頂する。

 

 だが、山田のピストンは止まらない。

 

「あっ、やだ、わたくしイってるのに! 動かないで!」

 

「まだまだ」

 

 山田がさらに激しく腰を振る。

 

 絶頂し続けるまんこに、容赦なくちんぽが出入りする。

 

「あっ、あっ、あっ、あっー! やだ、また――」

 

 連続絶頂。一度目の絶頂が終わらないうちに、二度目の波がやってくる。

 

「イくー! またイくー!」

 

 美兎の身体が痙攣する。

 

 まんこから愛液が噴き出し、シーツを濡らす。

 

「いい感じ。じゃあ、中に出すよ」

 

「えっ、やだー! 中はダメー!」

 

 美兎が必死に抗議する。

 

「中に出さないで! 妊娠しちゃうから!」

 

「大丈夫、今日安全日でしょ?」

 

「そんなの……わかんない……やだ、抜いて!」

 

 だが、山田のピストンはさらに激しくなる。

 

 ちんぽが膨らみ、射精の予兆を示す。

 

「やだ――出さないで! 中に出さないでえっー!」

 

「出る」

 

 山田が腰を奥まで押し込み、そのまま止まる。

 

「あああっー!」

 

 美兎の悲鳴が響く。

 

 ちんぽが奥で脈打つ。子宮口にぴったりと押し当てられた亀頭から、精液が噴き出す。

 

 びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ――

 

「出てるー! 中に出てるー!」

 

 美兎の子宮に、熱い精液が注がれていく。

 

「やだ……熱い! 精液……熱い……!」

 

 精液の熱さを感じて、美兎の身体がさらに震える。

 

「あっ――やだ、精液で……イくっー!」

 

 中出しされながら、美兎は三度目の絶頂を迎えた。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 場面が切り替わる。

 

 今度は正常位。

 

 美兎は仰向けにベッドに寝かされている。

 

 ライブ衣装の上半身はそのまま。白いブラウスに紺色のジャケット、ウサ耳ヘッドホン。だが、ブラウスのボタンは外されており、Dカップの乳房が露出している。ピンク色の乳首がぷっくりと立っている。

 

 そして、腰から下は完全に露出。スカートは腹の上までめくり上げられ、両脚は大きく開かれている。

 

 その股間に、山田が覆いかぶさっている。

 

 まんこにはすでにちんぽが挿入されており、さっき中出しされた精液がどろりと溢れ出している。

 

「もうやめてください……何回も……」

 

 美兎が涙目で懇願する。

 

「あと少しだから」

 

 山田がそう言って、腰を動かし始める。

 

 ずぷ、ずぷ、ずぷ、とちんぽがまんこを犯す。さっき出された精液が潤滑油になり、ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てる。

 

「あっ……あっ……やだ……また気持ちいい……」

 

 美兎の声が、抵抗と快感の狭間で揺れる。

 

 山田が美兎の脚を担ぎ上げる。膝を肩に乗せ、腰を深く突き入れる。

 

「あああっ! 奥ー! 奥までぜんぶー!」

 

 ちんぽが子宮口を突く。美兎の身体がびくんと跳ねる。

 

「そこ、そこ気持ちいいー!」

 

 抵抗の言葉が消え、素直な快感の声が漏れ始める。

 

「気持ちいいんだ」

 

「違っ……気持ちよく……あっ! あっ! 気持ちいい、オマンコ気持ちいいっー!」

 

 嘘がつけなくなっている。身体が正直に反応している。

 

 山田が美兎の唇を塞ぐ。キスをしながらピストン。

 

「んっ――んんっ――!」

 

 舌を絡められ、まんこを突かれる。美兎の身体が快感に溺れていく。

 

 山田の手が美兎の乳房を掴む。ぐにゅ、と揉みしだく。

 

「んっー! 胸……乳首……あっ!」

 

 乳首を摘まれ、まんこを突かれる。同時攻め。

 

「やだ、全部、全部気持ちいいー!」

 

 美兎の身体がびくびくと震える。

 

「イく! またイくー!」

 

 何度目かの絶頂が近づく。

 

「――出す」

 

 山田が再び奥まで腰を押し込む。

 

「やだ! また、また中に――!」

 

 びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ――

 

 二度目の中出し。熱い精液がさらに子宮に注がれる。

 

「あああっー! また出てるー! 精液、熱いー!」

 

 美兎が絶頂しながら精液を受け止める。

 

 まんこが痙攣し、精液を搾り取るように締め付ける。

 

「っは……っは……」

 

 美兎が荒い息を吐く。

 

 まんこからは精液がどろどろと溢れ出し、シーツを汚している。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 何度目かの体位変更の後。

 

 美兎はすでに抵抗をやめていた。

 

「ちんぽ欲しい……」

 

 騎乗位の姿勢で山田にまたがり、両脚を大きく開いてちんぽを奥まで受け入れる。

 

 ライブ衣装はぐちゃぐちゃだ。ブラウスは精液で汚れ、スカートはめくれ上がり、ウサ耳ヘッドホンだけがかろうじて頭に残っている。

 

 まんこからは白濁した液体が溢れ出している。何度中出しされたか、もう数えていない。

 

「ちんぽ気持ちいい……もっと突いて……」

 

 美兎が自分から腰を動かし始める。

 

「もっと奥……奥まで……」

 

 快感を自ら求めている。完全に堕ちていた。

 

「自分で腰振れよ」

 

 山田がそう言って、動きを止める。

 

「えっ……自分で……」

 

 美兎は一瞬戸惑うが、すぐに腰を動かし始めた。

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、と自分でちんぽを出し入れする。

 

「あっ……気持ちいい……自分で動くと……もっと……」

 

 美兎が恍惚とした表情で腰を振る。

 

 Dカップの乳房が、動きに合わせてぷるんぷるんと揺れる。

 

「いい顔してるね」

 

 田村監督の声。

 

「エロいよ。すごくエロい」

 

「……エロい……」

 

 美兎が恍惚とした声で繰り返す。

 

「私……エロい……」

 

 自分で認めている。もう委員長の面影はない。

 

「イく……自分で動いて……イくっ……!」

 

 美兎が腰を激しく振る。

 

「ちんぽ……ちんぽ気持ちいい……! 中に出して……!」

 

「――出す」

 

 山田が美兎の腰を掴み、奥まで突き入れる。

 

「イくっー! 一緒にイくー! 中に出してぇー!」

 

 びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ

 

 何度目かの中出し。

 

 美兎は絶頂しながら精液を受け止め、全身を痙攣させた。

 

「あああっー! 精液……また……いっぱい……出てる……!」

 

 まんこが精液を搾り取るように締め付け、一滴残らず子宮に送り込む。

 

「はあ……はあ……」

 

 美兎がぐったりと身体を弛緩させ、山田の胸に倒れ込む。

 

 まんこからは大量の精液が溢れ出し、太ももを伝ってシーツに垂れている。

 

「お疲れ様でした」

 

 田村監督の声が聞こえる。

 

「いい作品になりますよ」

 

 美兎は、もう何も言い返す気力がなかった。

 

 ただ、荒い息を吐きながら、ベッドのシーツを見つめているだけだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【第7章・エピローグ】配信と流出

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 月ノ美兎の実家。いつもの脱衣所。洗濯機の上に置かれたMacBook Proの前で、美兎は配信の準備をしていた。

 

「起立、気を付け。こんにちは、月ノ美兎です♪」

 

 いつもの挨拶でリスナーに呼びかける。

 

 今日の配信には、特別な報告があった。

 

「あ、そうそう、リスナーさんに報告があるんですよ」

 

 美兎はにっこりと笑った。

 

「実は私、イメージビデオ作っちゃいましたー!」

 

 コメント欄が一瞬で沸き立つ。

 

『えっ!?』『マジ!?』『委員長がイメビ!?』『草』『買います』

 

「いやー、経緯を話すとですね」

 

 美兎は少し恥ずかしそうに頬を掻いた。

 

「パロAVってあるじゃないですか。私をモチーフにしたやつ」

 

『知ってる』『見た』『買った』

 

「……見たとか買ったとか言わないでくださいよ!」

 

 美兎はコメントにツッコミを入れた。

 

「で、それを買ったんですよ、私。見ようと思って」

 

『本人が買ってて草』『パロAV買う委員長』『それ言っていいの?』

 

「まあ話のネタにしようかなって思ったんですけど、なんとMacで視聴できなかったんですよ! やばって思ってお問い合わせしようかなって思ったんですけど、これワンチャンバレちゃうんじゃないかって思うとお問い合わせできなくて」

 

『草』『買ったのにwww』『かわいそう』

 

「しかもその時は学校行くお金もギリギリだったのにさ、三千か四千か五千円くらい払っちゃったから、私、めっちゃ悔しくて。もう泣きそうなぐらい悔しかったな。なんで私はパロAVされた上に三千円ぐらい取られなきゃいけないんだよって思って泣きそうになっちゃったけど」

 

『泣くな』『ドンマイ』『報われない委員長』

 

「で、悔しいから『じゃあ自分で作ってやる!』ってなったんですよね」

 

『発想がおかしい』『委員長らしい』『パロAVへの対抗心で草』

 

「最初はイメージビデオくらい誰でも作れるでしょ、なんて思っちゃってたんですけど、実際やってみたらメチャクチャ大変でした! 撮影の仕方とか、ポーズの取り方とか、全然分からなくて。逆にAVを作ってくれた方たちにはマジリスペクトですよ!」

 

『リスペクトする方向性おかしい』『パロAVにリスペクト』『許すな』

 

「そんなこんなで苦労して作った、わたくしのちょっとエッチなイメージビデオ」

 

 美兎はカメラに向かってウインクした。

 

「リスナーの皆さん、買ってくださいね!」

 

『買う』『絶対買う』『委員長のイメビ……』『セックスシーンある?』

 

「あはは、セックスシーンなんかあるわけないですよ。ちょっと際どいだけですから」

 

『残念』『ソフト路線か』『それはそれでエロい』

 

「委員長のいつもと違う一面が見れるかも……しれません」

 

『水着ある?』『下着姿ある?』『全裸ある?』

 

「全裸はないです! さすがに!」

 

 美兎は慌てて否定した。

 

(……全裸はなかったよね。水着は脱いだけど、撮影には入ってないはず……)

 

 記憶を辿る。

 

 そういえば、撮影中の記憶が少し曖昧だ。

 

 マイクロビキニを着て、手ブラをして……その後は……

 

(……まあ、大丈夫でしょ)

 

 深くは考えなかった。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 配信を終えた美兎は、届いたばかりのDVDを再生していた。

 

 自分が出演したイメージビデオ。完成版。

 

 画面には、マイクロビキニ姿の自分が映っている。四つん這いでお尻を突き出すポーズ、M字開脚で布越しにまんこの形を見せるポーズ、手ブラで乳首がちらりと見えるカット――

 

「うわあ……これ、私がやったんだ……」

 

 改めて見ると恥ずかしい。だが、不思議と嫌な気持ちはしなかった。

 

 映像は、超ハイレグワンピースでのシャワーシーン、山田との絡みシーンへと続いていく。

 

 だが、全てはギリギリのラインで編集されている。

 

 乳首は映っていない。性器も映っていない。男優との絡みも、あくまで「疑似」の範囲に収まっている。

 

「……うん、大丈夫。ソフト路線だ」

 

 美兎は安堵した。

 

 これなら、リスナーに見せても問題ない。ちょっとエッチだけど、AVではない。イメージビデオだ。

 

(よかった……ちゃんとした会社で)

 

 そう思いながら、美兎はDVDを取り出した。

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

 

 同じ頃、ネットの闇では。

 

『【流出】月ノ美兎_完全版_無修正.mp4【本物】』

 

 というタイトルの動画ファイルが、高額で取引されていた。

 

 契約書の隅に書かれていた「魔法陣」によって認識を阻害された月ノ美兎。

 

 彼女がソフトなイメージビデオだと思い込んで撮影した、その真の内容。ソフト版として継ぎ接ぎ編集され、月ノ美兎へと渡されたイメージビデオとは全く異なる「生素材」がそのファイルには記録されているのだ。

 

 全裸でまんこを開いてインタビューを受ける美兎。

 

 本物のちんぽを咥えて精液を飲み込む美兎。

 

 ディルドをまんこに挿入されて絶頂する美兎。

 

 そしてライブ衣装のまま生挿入され、何度も中出しされ、最後には自ら腰を振って「中に出して」と懇願する美兎――

 

 その全てが、モザイクなしの無修正。

 

 後日、身に覚えのない「月ノ美兎本人出演の裏AV」なる動画を見つけて月ノ美兎はひどく困惑することになるのだが、それはまた別のお話。

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