よう実 ~ギフテッドとN.I.N.J.Aと……~ IF SRORIES 作:山上真
今回の課題においても、私は全てのボーダーを突破できなかった。『無意識下における学力の発露』なんていう訳の分かんない能力を持っていることが判明したところで、自分の意思で使えなければ、使いこなせなければ意味はない。
まあ、使いこなそうとすればそのための練習は必要不可欠なので、自分なりに妄想を働かせて頑張ってみたのだが――結果は無念。
問題集に書かれた私の筆跡はミミズがのたくった様な有様で、そもそも何と書いてあるのか自分ですらも分からない始末。これでは、たとえ正答を導き出せていたとしても認められるわけがない。何せ読めないのだから。
必然、私は六回分のペナルティを受けることになってしまった。まあ、昨日も同じことをしでかして六回分のペナルティを受けている。つまり、昨日と今日だけで十二回分も増えてしまったことになる。
上手くいったのなんて最初の一回――一昨日だけだ。それとて、やろうとしてやったわけではない。更にその前日の印象が強過ぎたため、結果的にそうなってしまっただけなのだ。
使いこなせれば私にとって重要な武器になるだろうが、果たして使いこなせるものなのか……。諦めるつもりはないけど先は長い。
ともあれペナルティである。
いつもと違い、今日は三人の観客がいる。いずれも星之宮クラスの生徒で、一之瀬帆波さん、白波千尋さん、椎名ひよりさんだ。
うち、一之瀬さんと白波さんは既に綾小路くんのハーレムに加入済みで、椎名さんには誘いをかけている最中とのこと。――いや、『ハーレムを作れ』と言ったのは確かに私たちの方だけど、いくら何でも行動が早過ぎない……?
だがまあ、それが綾小路くんの実力の高さを表していると思えば、こちらとしては頷くしかない。
そして綾小路くんによると、今日のペナルティは彼女たちにも見せるとのこと。ハーレムに加わったのなら、加えようというのなら、頷ける部分はある。
観客がいるのは恥ずかしいけど、私が選ぶペナルティは基本的に変わらない。敢えて自分を惨めにしていくスタイルだ。そうすることで過去の惨めな記憶が、トラウマが消えていくのだから否応もない。『誰がやるか』というのは存外に大切なのだろう。私に罰を与えるのが綾小路くんというだけで、イジメの記憶が塗り替えられていくのだ。
中学時代のイジメでは、肉体的にはより酷い暴行を受けたにも拘らず、綾小路くんによるお尻叩きがその屈辱を彼方へと押しやってくれた。
そう。私は綾小路くんに染められていく。進んで染められることを選ぶのだ。そうすることで、私は綾小路くんに寄生する。より安全な宿主を得る。そしてやがては、綾小路くんも私色に染められればいい。――だって、一方的な寄生は御免だし、そもそもにして出来そうもないから。双方Win-Winが望ましい形である。
今日も今日とてお決まりの選択肢をチョイスしていったわけだが、途中、とうとう複数のペナルティランクが上がってしまった。
綾小路くんによると、それにより新たなペナルティが解放されたらしい。要はペナルティの選択肢が増えたことになるのだが、正直に言って全然嬉しくない。
そうして示された新たな選択肢に、私は驚き、絶句せざるを得なかった。何せ選択肢が選択肢である。片方は『イラマチオ&飲精or欲精』で、もう片方は『飲尿or欲尿』なのだ。今までのペナルティと比べ、明らかにレベルが上がりすぎているように感じる。
その一方で、方向性としては大差ないと感じている私がいた。『惨めにする』という点では、これまでのペナルティも同じである。
元々がエッチなペナルティも許容しているのだから、いずれはセックスなどの肉体関係に発展する可能性は十分にあった。そう考えれば、イラマチオの方はセックスの前段階と捉えてもいいのかもしれない。
男の子のオチンチンを舐めるという行為自体は同じでも、フェラチオは女性主体で、イラマチオは男性主体だと聞いたことがある。であるならば、ペナルティに相応しいのはイラマチオの方だろう。その点は普通に納得できる。――納得できてしまうこと自体、私もだいぶ異常に染まっている証左と言えた。
そう考えると、いずれペナルティでセックスを行う時が来ても、正常位なんかはやらなそうだ。それよりは、男性側が一方的に攻める体位の方が可能性は高い。
こんな風に考え込んでいる時点で、私はペナルティによるセックスにも乗り気になっているのだろう。前提として、『綾小路くんが相手だから』ではあるのだろうが……。
だからこそ、私が選ぶペナルティは決まっていた。
確かに恐怖はある。だけどそれ以上に、綾小路くんに染められることへの歓喜があった。
同時、それを以て綾小路くんを私に染めることへの期待があった。
私は、新たに増えたペナルティ二つを、綾小路くんに提示した。
「……一応、念のために確認するが――本気なんだな?」
「本気だよ。正気であるかは怪しいけどね。でなきゃ、納得済みとはいえ、今までのペナルティの大半だって受けちゃいないよ」
私の選択したペナルティに対し、綾小路くんは『意思確認』というワンステップを挿んでくれた。何とも優しくて――何とも残酷なことだ。
そう。ペナルティの内容を決めたのは綾小路くんだけど、それを受けることを選択したのは紛れもなく私なのだ。その時点で、これから行われる行為の内容がどれだけ凄惨であろうとも、決して
綾小路くんは事前に確認を取ることで、そのことを私に強く意識させている。
「なら、覚悟しろよ、恵。正直、オレ自身にもこういうことの経験はないからな。加減が出来る保証はない」
「うん。……たぶん、私はもう狂ってるんだよ。狂ってないように見えるんだとしたら、それはきっと上辺だけ。
私は綾小路くんに――清隆に染められることを選んでるし、清隆を染めることを選んでいる。
重いかもしれないけど諦めて。その代わりってわけじゃないけど、一般的じゃない行為も、可能な限り受け止めるからさ」
一般常識は大切だ。それを否定するつもりはない。
だけど、何が何でも遵守するつもりはない。だって、こっちがどれだけ一般常識を守っても、一般常識は私を護ってはくれなかったのだから。護ってくれていたのなら、私がイジメられることもなかっただろう。
なら、一般常識以外で心身を守る術、心身を護る縁を求めるのは、至極当然のことの筈だ。
その方法として、私は寄生虫になることを選んだ。誰かに寄生することを選んだ。宿主として清隆を選んだ。
基本的に表情の変化がなく、感情的な衝動も薄い清隆だけど、それでも生きてる人間として『性欲』を持っていることは明らかになっている。なら、能力も低くこれといって何の役に立つかも分からない私が、進んで性欲の発散に付き合うのは寄生虫としても間違っていない筈だ。
「そうか……」
言って、清隆は立ち上がり、己がズボンに手を掛けた。それが下ろされ、次いで下着も下ろされ、再びそのTレックスを私たちの前に晒した。以前とは違い性欲を抑制してはいないのか、巨大なそれは高らかに天を向いている。
当然のこと、その
三者三様に驚いているが、それでもその視線を外そうとはしていない。一之瀬さんなんかは両手で顔を覆っているけど、指の隙間からチラチラと覗いているのは一目瞭然だ。
清隆はTレックスを隠すことなく私の方へと歩みより、まさしく眼前で止まった。そして、私の頭に両手を置いた。
「行くぞ」
「んぶぅっ!?」
清隆が言い、それに対して私が何らかのアクションを起こすよりも先に、私の口へとTレックスが突き入れられた。
覚悟はしていたつもりだけど、痛いし苦しい。だが、そんな私の心情に清隆が頓着する素振りはない。
「……んぶっ!? ……んむっ!? ……ぶぶっ!?」
抜かれては突き入れられ、抜かれては突き入れられ、その度に私の口からは奇妙な悲鳴が洩れる。
それでも、その速度はゆっくりなため、まだマシなのかもしれない。
何度かそれが繰り返されると、清隆の行動に変化が表れた。スライドして喉奥を突くのではなく、その先端を私の舌にこすりつけ始めたのだ。
苦い。素直にそう感じる。
けれどその一方で、清隆のだからなのかもしれないけど、
まあ、男性主導のイラマチオとはいえ、女性側が動いてはいけないルールはない。舌にこすり始めたのを機に、私の方でも積極的に舌を動かした。
舐める。舐める。ひたすらに舐める。
むしろ、舐める以外の行動が取れない。私だってこんなのは初めてなのだから仕方ない。
モノが口の中に納められているので直に目にすることは叶わないけれど、舐める度に清隆のTレックスは反応を返してくれる。ピクッ、ピクッって動くのだ。感覚でそれが分かる。
凶悪極まりない代物なのに、そういう部分は可愛く感じる。
「どうやら、恵にはまだ余裕があるようだな。いや、恵が積極的に舌を動かしてくれることで気持ちいいのも確かなんだけどな? それじゃあ、ペナルティにならないだろう?」
不意に呟かれた清隆の言葉には、嗜虐的な色が含まれていた。
「そんなわけで、もっと強気に攻めていくぞ」
清隆は一方的に言い放ったかと思いきや、言葉通りに抽送速度を上げた。
最初のは出し入れがゆっくりだったから、一回の威力は大きかったけど、相応に休憩時間もあった。
けれど、こうも連続でピストンされると、休憩云々など言っていられない。
「
なすがままの私の耳にそんな言葉が届いたかと思いきや、次の瞬間には口内に――正確には喉奥へと精液が放たれていた。
不味く、喉に絡みつくそれを、私は必死に飲み込む。
清隆の両手は相変わらず私の頭に置かれているし、Tレックスを抜く素振りが全然ないのだ。挙句の果てに、Tレックスからは今以て精液が放たれている。
これでは、遠からず私の口内は放たれた精液で溢れかえってしまうだろう。それを防ごうと思えば、次から次へと送り込まれてくる精液を飲み込むしかないのだ。
飲んでも飲んでも精液が減っている感じがしない。まあ、既に口内は清隆の精液でコーティングされているので仕方ないのかもしれないけど……。
いい加減に辟易としてきたところで、漸く口内からTレックスが抜かれた。
「ゲッホ……! ゴッホ……!」
新鮮な空気が口中へ入ってくると同時、私は咽た。
「恵、口を開けろ。その中をオレに――いや、この場の全員に見せてみろ」
それを何ら気にすることなく放たれる清隆の命令。まあ、ペナルティ自体が『飲精』もしくは『欲精』まででワンセットなのだ。ちゃんと飲み干したことを確認しないことには、ペナルティは終わっていないということなのだろう。
そんな風に納得した私は、この場の全員に口内を見せていく。
「えっろ……。口ん中にうっすらと白いのが残ってやがる……。これって綾小路が出した精液だよな?」
「え!? まだ残ってる!? 全部飲んだつもりなんだけどな……」
池くんが興味津々な感想を洩らすが、それで驚いたのは私の方である。
「確かに白いのは残ってるけど、この程度は仕方ないと思うよ。水とか使って飲み干したわけでもないんだからさ。……ちょっとゴメンね」
言うなり、松下さんが指を口の中に突っ込んできた。
一通り口内を撫で回された後に抜かれた松下さんの指には、確かに白いものが付いていた。
「これが清隆の精液……なんだよね?」
「大部分は軽井沢さんの唾液と混じってると思うけどね」
私の質問に松下さんが答えてくれたけど、その時には女性陣が集まって松下さんの指にまとめられた清隆の精液の名残を凝視していた。
そしてそうなると、当然ながら大元が気になってしまうものである。女の子にだって性欲はあるのだから仕方がない。
一斉に振り向いた先、清隆のTレックスは、やはり全体的に白くコーティングされていた。一方的に発射しただけではなく、発射した先に砲身を埋めていたのだから当然と言えるだろう。
射精したことで幾分がサイズが治まっていたけれど、やはり大きいことに違いはない。
「ちょっと失礼しますね?」
言って、真っ先にその肉棒へと舌を這わせたのは椎名さんだった。まあ、一端の性欲を持っているならおかしなことではない。
そも、こんな異常な状況下では、異常であることこそが正常だ。端的に言えば『場酔い』。
そして、一人が行動を起こしてしまえば、流されてしまうのが人間という生き物でもある。一之瀬さんに白波さん、佐藤さんに松下さんまでもが、清隆のTレックスを舐め始めた。先日と同じ流れだ。
「お、お掃除フェラだと……!? くうっ! 羨ましい! けしからん! ――ああ! なのに生でこんな光景を見られることを喜んでいる俺がいる……!」
脇では池くんが歓喜だか苦悩だか分からない声を上げているけど、要はそういうこと。先日と違って清隆のTレックスは己が放射した精液でコーティングされている。その違いが、今回も佐藤さんと松下さんを引き寄せたのだろう。
今回もまた、清隆はされるがままだ。女性陣の行動を受け入れ、無理に撥ね退けようとはしていない。
そうして暫し。
テラテラと、精液ではなく唾液でコーティングされたTレックスを引き下げて、再び清隆が私へと近寄ってきた。
「さて、恵。再び選択の時間だ。飲むか浴びるか、どちらにする?」
そう言えばそうだった。イラマチオと精飲をやって一段落付いた気になってたけど、まだそれがあったんだった。
「あ~、じゃあ、飲む方で」
正直、既にノリと勢いだった。飲む方を選んだのは、単に口の中を液体でサッパリさせたい気分の方が強かったからかもしれない。
そうして、私の口の中には再びTレックスが突っ込まれた。
「出すぞ」
またもや一方的に言い捨てられて、私の口の中には清隆のおしっこが出された。
生暖かくてしょっぱい。感想としてはこんなとこ。この程度しか感じない辺り、私もだいぶ麻痺していることを自覚する。
苦しいのは、やっぱり必死になって飲み込まないといけないこと。最初の方はまだマシだったんだけど、途中から出される勢いが増したのだ。
「よく耐えたな」
そうして全てを飲み干した私の頭を清隆が撫でて、それで是としてしまえるんだから、私も大概幸せだ。
よく『朱に交われば赤くなる』と言うけれど、私は異常なほどの速さで清隆色に染まったらしい。
否応なくそのことを自覚した一幕だった。
個人的にもやりすぎた感が無くはないですが、清隆の人非人度やイカレ具合を表すのに都合が良かったのも事実です。
本作において、清隆自身は一般社会に迎合することを望んでいますが、一朝一夕でそれが叶うなら苦労はありません。
表立った場面ではかろうじて擬態も出来てますが、裏に回ればこんなものです。
『常識的に考えれば問題だろう』と認識すれど、『双方の同意があるからオッケー』と突き進みます。
赤ん坊は破天荒な行動こそ取りますが、当人の能力が低いため被害が軽減されている一面があります。
ある意味、清隆は『図体と能力が成長した赤ん坊』です。少なくとも、そういう面があるのは否めません。必然、被害が拡大される一面も出てきます。
イカレ具合というのであれば、恵もまた然りです。
原作に『私は――寄生虫。ひとりで生きることの出来ない、弱い生き物なのだ』とありますが、これってまんま自分のことを『寄生虫』として定義してるんですよ。スタイルとしての『寄生虫』を選択しているわけではないんですよね。
それと同時、『ひとり』という表現を用いていることから、自分を『人間』とも認識しています。
このことから、『人から寄生虫になろうとしている』と解釈しました。
人として生まれながら自発的に『寄生虫』になろうとしてるんだから、イカレてない筈がないのです。
まあ解釈次第であるのも確かですが、本作では上記の解釈により、恵自身もだいぶイカレてます。
その前提があるため、それで寄生が捗ると判断したなら、イカレた内容でも然程悩まず受け入れます。
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