よう実 ~ギフテッドとN.I.N.J.Aと……~ IF SRORIES 作:山上真
「こう、か……? こうでいいのか……?」
オレの口から洩れたのは、自分で言うのも何だがなんとも自信なさげな呟きだった。
それも当然。今まで十何年と生きてきて、頭髪であれ身体であれ、女性を洗うことなんて――洗わせてもらうことなんてなかったからだ。
女性に対して
オレは帆波に対して『母親役』を求めた。同年代の女性に求めるものでないというのは分かっていたが、オレ相手に『無償の愛情』を教えてくれそうな相手なんて、帆波しか思い浮かばなかったのだ。
それに対する、帆波の返答がコレなのだ。曰く、幼い子供は親兄弟と一緒に風呂に入ったり添い寝をしてもらったりするのは珍しいことではなく、手始めにそれらを通して愛情を学んでいくとのこと。それがやがて、
オレに愛情を教えようとするならば、オレが愛情を学ぼうとするならば、
まあ、そう言われたならオレに否はない。
然るに、四苦八苦しながら、手始めに帆波の頭を洗っている次第だ。
さっき自分が帆波に洗ってもらった時のことを思い出しながら、恐々とした手付きで洗っていく。何せ、感情面や情緒面では幼い子供と大差はなくても、図体や実際の能力は大きく異なるのだ。ヘタをすれば帆波のことを傷付けてしまうかもしれない。――そう思うだけで、途端に手付きが覚束なるのが実情だった。
そのことを自分でも不思議に思う。オレの能力を以てすれば、もっとスムーズに進められる筈だからだ。――しかし、現実としてそうはなっていない。
つまりは、これが感情なのだろう。
普段であれば、相手がどうなろうと、それによって相手にどう思われようと、構わないし気にしないから、それだけ大胆な手が取れるのだ。大胆に動けるのだ。
「大丈夫か? 力は強くないか?」
「うん、大丈夫だよ」
オレが質問をすれば、帆波の返答はそれで終わった。何かアドバイスをもらいたいのに、帆波がそれをくれることはない。最初に言っていた通りだ。
気持ちよくしたい。気持ちよくなってほしい。傷付けたくない。傷付かないだろうか……? ――種雑多な考えが頭の中を動き回り、それによって手は遅々として進まなくなる。
それでも、どうにかして頭皮は洗った。――洗えたと思う。
だが、それで終わりではなく、次には長い髪が待っている。大半の男性との顕著な違いの一つだ。男性にも長髪の人物はいないわけじゃないが、基本的に女性のそれとは比べるべくもない。
自信が無いなりに、今度は髪を洗っていく。流石に頭皮ほど力を入れるわけにはいかないだろうから、撫でるようにして洗っていく。それで合っているかも分からないが、アドバイスがもらえないのだから仕方がない。
手加減に手加減を重ねた結果、非常に時間がかかってしまったが、どうにか長い髪の全てを洗い終えた。
「はぁ……はぁ……。流すぞ」
精神的疲労によるものだろう。吐く息が荒い。シチュエーションを鑑みれば、別の意味で怪しく思われそうだ。
そんなことを思いながら、お湯を当てて流していく。
安堵したのは事実だが、次の瞬間にはコレでもまだ手加減されていることを思い出した。何せ、今日の帆波はオレに合わせてリンスインシャンプーを使っている。本来であれば、シャンプーの他にリンスorコンディショナーorトリートメントという、複合的な手順が待っているのだ。
「それじゃ、今度は身体をお願いね!」
そうだった。まだ身体が残っていたんだった。笑顔を浮かべながら、帆波はオレを地獄へと叩き落とした。
頭髪を洗うのだけでもこんなに緊張と疲労を強いられたというのに、この上で身体までも洗わなければならないというのか!?
「感情を学ぶというのは難しいな……」
呟いて、オレは予備のタオル――未使用品――を引っ張り出した。流石にオレの身体を洗ったタオルで帆波の身体を洗うわけにもいくまい。
かといって、帆波の持ち込んだ風呂道具を使うのも御免被る。オレ自身、使ったことがないので、壊しかねない恐怖があるのだ。
だったら、使い慣れたタオルで洗う方がよっぽどいい。そう、これは逃げじゃない。いや、逃げかもしれないけど、その一方で帆波に対する配慮でもあるのだ。
そんな風に自分に言い訳を付けながら、タオルへとボディソープを馴染ませていく。
帆波に洗ってもらった時のことを思い出しながら、耳裏から始め、首筋、肩へと流れていく。やはり力には注意しているが、具体的な数値が分からないのでなんともやりにくい。
そして腕を洗い、背中を洗い、位置を変えて帆波の前へと回り込んだ。
何だかんだ理由を付けても、やはり帆波は恥ずかしいのだろう。その頬が赤く染まっている。これは、決して『浴室にいるから』という理由だけではない筈だ。
次はいよいよその大きな胸へと取り掛かるわけだが、ここで一つ悪戯心が沸き上がった。
いやいや、コレは決して悪戯なんかじゃない。ただ、胸を丹念に洗うだけだ。――そんな風に理由を付けて、タオル越しに帆波の胸を掴んだ。
撫で、擦り、揉み、先端を摘まむ。そのまま、じっくりと、ねっとりと、特に先端部を念入りに洗った。
「は……うぅ……あぁ……んあっ!? ちょ……清隆くん!?」
声に甘いものを混じらせながら帆波が抗議してくるが、聞く耳など持ちやしない。
「何だ? オレはただ、念入りに胸を洗っているだけだぞ?」
尤もらしく、けれど言い訳になってない言い訳を告げて、カリカリ、カリカリと、タオル越しに先端部を引っ掻く。先端部を強く引っ張る。無論、ただ引っ張るだけじゃなく、タオル越しにキチンと擦っている。
ひたすらにそれを続けた。
「だから……ちょ……ダメ……イクッ……!?」
瞬間、帆波の身体がビクンと跳ねた。胸を弄られただけで、帆波は言葉通りにイッたのだ。オーガズムに達したのだ。
そのことに暗い喜びと僅かな自信を抱きつつ、胸を離れてその下へと移っていく。もちろん、へその穴もキチンと洗う。
自分の時と同様、股間部は一旦後回しにして足を先に洗う。つま先、指の間、足の甲に足の裏まで丹念に。
「さあ、帆波。腰を上げてくれ」
「うぅ……。今度はさっきみたいなのは止めてよ?」
ヨロヨロと立ち上がりながら、帆波がそんなことを言ってくる。
「そう言われてもな。オレはただ、帆波に気持ちよくなってもらいたいから入念に洗っているだけだし……」
またしても最低限の理論武装を施して、帆波のお尻へと取り掛かった。
帆波がオレの尻を洗った時には割とアッサリ流していたが、オレがそんな勿体ないことをする筈がない。
そも、女性の裸体にお目にかかる機会なんて早々ある筈もなく、その上で、合法的に触れるとあれば尚のこと。
タオル越しに帆波の尻を揉む。自分の尻と違って柔らかい。それでいて張りがある。これだけでも貴重な情報だ。
だが、全ての女性がそうなのか。それとも帆波に限ったことなのか。そこまでは分からないのも事実だ。
一つの事実、一つの情報を得たことで、気になることが増えてしまった。
確かめたくても、そう簡単には確かめられない。そのことに
そして、更なる好奇心の赴くままに、オレは帆波の尻をグッと左右に広げた。それに伴い、尻穴がよく見えるようになった。ぐっと顔を近付ける。
オレの目の前では、帆波の尻穴がクパクパと動いている。そのことに妙な感動を覚えた。
「き、清隆くん? 何をしてるのかなぁ~?」
帆波が肩ごしにオレを振り向きながら問いかけてくる。
「いや、やはりこの中も洗うべきかと思ってな……」
言って、オレは帆波の尻穴へと右手の人差し指を侵入させた。手には十分にボディソープが付いているため、それが潤滑油の役割を果たしてくれている。指はすんなりと奥まで入った。
「んんぅっ!? そこは、入れるところじゃ……」
帆波はオレを窘めようとするが、やはりオレは聞く耳を持たない。優先するのは己の興味関心を埋めることだ。
だがその一方で、帆波に
「そんなことは気にするな。排泄に使うだけあって、尻穴は汚れていて道理なんだからな。それでいて、自分じゃあ洗いにくいのも事実。つまり、オレが帆波の尻穴を洗うのには筋が通っているんだ」
「通ってない! 通ってないよ!」
オレの暴論に対し、帆波は首を横に振って叫ぶ。
「無理を通せば道理が引っ込むのが世の中だ。そして、世には『アナルセックス』という言葉もある。つまり、人は尻で気持ちよくなれるように出来ているんだ。
オレは帆波に気持ちよくなってほしいし、尻穴を洗うのは『清潔感を保つ』という点で筋が通る。オレの興味関心も満たせるし、『一石二鳥』どころか『一石三鳥』だ。
端的に言えば、やらない理由はない」
オレは帆波の懇願を切り捨てて、尻穴に侵入させた指を動かした。一つ一つ、データを取るように、丁寧に、入念に、丹念に。
「んんっ、んぅっ、んぁっ」
その都度に帆波がか細い悲鳴を洩らすが、そこに込められているのは嫌悪だけではない。確かに歓喜が含まれていた。
「帆波、気持ちいいか? 喜んでくれてるか?」
「んんぅっ!? 気持ち……気持ち……」
オレの質問に、帆波は明確な言葉を返さない。最後の一線で耐えている。揺れている。
だからこそ、『気持ちいい』と言わせてみたい。『気持ちいい』と認めてもらいたい。
しかし、思いの外に帆波は頑固だ。柔軟性を持ち合わせてはいるが、譲らない部分は譲らない芯の強さを持っている。もっとも、そうでなければ『クラスの代表』なんてものをやってられる筈もないが。
それを思えば、単に『刺激する』という正攻法だけでは難しい。基本、アナルセックスはアブノーマルに分類されるらしいからな。万人が認めるものではないのだ。帆波が最後の一線で耐えているのは、その事実故でもあるだろう。
だから、オレは搦手を使うことにした。
「ノーマルだのアブノーマルだのと、もしそんな
まあ、その上で尚もノーマルを貫くというのなら、それはそれで構わない。しかし、千尋は間違いなく悲しむぞ。――忘れるな。千尋がオレのハーレムに加わったのは、
お前との結婚を夢見て、千尋はオレに身体を預けることを――いずれはオレとセックスすることを選択したんだ。
だが、お前の選択次第では、千尋の処女を散らすのはお前にすることが出来る。お前が千尋の処女を奪い――千尋はお前に処女を奪ってもらうことが出来るんだ。
しかしそのためには、お前がお前の意思でアブノーマルな行為に加担することを認める必要がある。認めなければならない。――だって、レズセックスだってアブノーマルなことには違いないだろう?」
千尋をダシにして、オレは帆波を追い込んでいく。端的に言えば『論点のすり替え』だが、帆波のようなタイプには殊の外有効だ。
「果たして千尋は、俺に処女を奪われるのとお前に処女を奪われるの、どちらを喜ぶだろうかな?」
それがトドメとなった。
「千尋ちゃん……! んあっ!? 認める! 認めるよ! 清隆くんにお尻の穴を弄られるの、気持ちいい! 気持ちいいの!」
「そうか! 帆波はオレに尻穴を弄られて気持ちいいんだな!? じゃあ、嬉しいか!? 喜ばしいか!?」
「嬉しい! 喜ばしいよ! んんぅっ!?」
「気持ちいいんだな!? 嬉しいんだな!? 喜ばしいんだな!? ――ならイけ! 俺に尻穴を弄られて、盛大にイッてしまえ!」
「イックウウウゥゥ……ッ!?」
オレの言葉に応えるかのように、帆波はオーガズムに達した。
だが、まだ終わりじゃない。
ここまで来たなら――胸でイかせて、尻でもイかせたなら、前の穴でもイかせてみたい。
オーガズムに達して力の入っていない帆波を椅子に座らせて、オレは女性器を洗い始めた。
程よく泡が乗ったところで、シャワーを使って全身の泡を洗い流す。
流し終えたら、帆波の前に座ってその足を割り開いた。帆波の女性器がクッキリと見える。
女性器の一般的な特徴は頭に入っている。オレはその知識を元に、これまた興味の赴くままに指でクリトリスに触れ、次いで舌を這わせた。秘所の方も同様だ。舌と指の双方で堪能する。
「んあっ!? 今度は前なのおおぉぉ……?」
オーガズムから復活した帆波だが、完全覚醒には至っていないらしい。呂律の回っていない言葉が紡がれる。
そして、そこに『呆れ』は含まれているが、『嫌悪』は含まれていない。まあ、何だかんだ言って快感を覚えていることには違いないのだろう。
元からシャワーで濡れていた帆波の身体だが、そこに違う液体が混じり始める。膣分泌液――通称『愛液』だ。
初めて目にするそれに気をよくし、オレはなおも帆波の秘所を弄った。膣内に指を入れる一方で、クリトリスも忘れず弄る。
「もおおぉぉ……! またイッちゃうううぅぅ……っ!?」
三度帆波はイッた。
気絶した帆波を抱え、オレは浴槽に身を沈めた。少し狭いが、そんなのは微塵も気にならない。
そうして帆波が目覚めるまで、オレは
自分から望んだこととはいえ、それによって慣れない行為を強制されれば、清隆だって目を背けたくはなるでしょう。
結果、『シッカリと言われたことはやるけど、そのついでに自分の興味関心を満たす』方向へと舵を切りました。
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