※この作品はR-18です。

よう実 ~ギフテッドとN.I.N.J.Aと……~ IF SRORIES   作:山上真

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綾小路清隆は、一之瀬帆波と添い寝する。

「もう! もう! 清隆くんはもう!」

 

 風呂上がり、オレは正座をして帆波に叱られていた。

 

「『結果よければ全てよし』を否定する気はないけどね。元々の趣旨を考えれば、今回の清隆くんのやりようは問題があります! 

 私も洗ってる途中に清隆くんの清隆くんを必要以上に気にしちゃっておっきくさせちゃったし、その挙句にパイズリフェラ……? なんてことをしちゃったから偉そうに言えたもんじゃないのは認めるけど!

 頭でどう考えたって、結局は年頃の男女同士なんだから性的行為に発展する可能性は覚悟していたけど!

 それでも今回のはやりすぎです! 胸にお尻にアソコに、なんだってこっちがイくまで弄る必要があるの!?」

 

 帆波は前かがみになり、片手を腰に当て、もう片手の人差し指をオレに突き付け、頬を膨らませて言ってくる。

 

「いや、まあ……。そういった行為を含め、女性の頭髪を洗うのも身体を洗うのも初めてだったことが一番の理由ではあるんだが……。

 頭髪を洗った際に、思いの外精神的疲労が溜まってしまってな……。そしたらもう、『実際の性的行為に対する興味関心』を抑えられなかったと言うか……。

 自分でも暴論の類だと分かってはいたが、都合のいい理由付けがあったから、それに託けて『知識の収集』に励んでいた次第だ」

 

 答えるオレの声は弱い。大いに満足感が得られた一方で、帆波に対する後ろめたさがあるのも事実だからだ。

 

「だが、確かに暴論の類ではあったが、帆(・)波(・)に(・)気(・)持(・)ち(・)よ(・)く(・)な(・)っ(・)て(・)ほ(・)し(・)い(・)と思っていたことは本当だぞ」

 

 それでも、その一点についてだけは主張しておく。

 

「はぁ……。ホント、単純な性欲からの行動じゃないのがタチが悪いんだよね……」

 

 帆波は深々と溜息を吐いた。

 

「はい、お叱りはここまで。元より問題が起こるのは織り込み済みだし、長期戦の構えだしね。今日はもう寝るよ」

 

 そして一度手を打ち鳴らしたら、その手をオレに差し出してきた。

 オレは差し出された手を掴んで立ち上がる。

 帆波の先導で部屋の中を進み、着いた先はベッドだった。

 帆波はそのままオレのベッドに身を横たえる。――オレに床で寝ろと……? まあ、構わないが……。

 

「何してるの? ほら、早くベッドに上がった上がった」

 

 床に転がろうとしたオレに対して、帆波はそんなことを言ってくる。

 

「幼い子供はね、親兄弟と一緒に寝るものなの。そうして、徐々に安心感を抱いていくものなの。

 清隆くん、そういった経験すらないんでしょ? じゃあ、経験しないと。――まあ、私は『母親役』であって、本当のお母さんじゃないけどね」

 

 言いながら、帆波はその手で自身の横を叩く。ここに来いと言うことなのだろう。

 帆波が構わないのなら、こちらとしても断る理由はない。オレは素直に帆波の隣に横になった。

 

「はい、顔はこっち向いて。手は私の後ろに回して」

 

 帆波に言われるがままに従っていると、気付いたら帆波と抱きしめ合っていた。

 

「それじゃ、明かりを消すよ。おやすみ」

 

 言うや否や、帆波は明かりを消した。室内が暗闇に包まれる。

 視覚が役立たずになった途端、他の感覚が目一杯に働き出した。

 帆波の息遣いを感じる。

 帆波の体臭を感じる。

 帆波の手が、俺の背中を叩いているのを感じる。

 オレも男だ。息遣いや体臭に集中すれば、再び性欲が働き出しかねない。

 流石に今の今でそれは御免被るため、逃げるように背中を叩く手へと意識を集中させた。

 トン……トン……トン……トン……。

 意識を集中させて気付いたが、背中を叩く手は一定間隔で、その強さもまた一定だった。

 トン……トン……トン……トン……。

 聴覚も嗅覚もシャットアウトして、段々とその感覚だけに引き込まれていく。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

 一番最初に感じたのは息苦しさだった。次いで、身体の各所を締め付ける感覚。

 拘束された!? ブワリと全身が総毛立ち、それに伴い意識が戦闘態勢へと移る。と同時に、拘束が中途半端なことに気付いた。

 今ならまだ出し抜ける。

 こんな中途半端な拘束で何を……?

 動的な思考と静的な思考が内心でぶつかり合う。そして、最も基本的な『状況の把握』に努めた。

 結果はなんてことなかった。勝手にはしゃいでいただけの独り相撲だ。

 息苦しさは帆波の胸に顔が埋もれていただけ。

 拘束と感じたのは、それだけ帆波が強く俺を抱きしめていただけだ。

 

「しかし、参ったな……」

 

 そう呟いたつもりだが、果たしてキチンと発音できていたことか……。

 まあそれはそれとして。

 帆波は未だ気持ちよく眠っているようで、オレの独り相撲に気付かれなかったのは助かる。――が、状況は何も改善していない。

 オレは相変わらず息苦しいままだし、きつく抱きしめられたままなのだから。

 手は動かせるが、それで快眠状態の帆波を起こすのも気が退ける。――という言い訳を付けて、オレはこの状況を利用して興味関心を埋めるべく情報収集に努めることにした。

 オレは寝る前にキチンと確認していた。今の帆波は、上着はボタン式のパジャマを羽織っただけなのだ。シャツも着ていなければブラジャーも着けていない。

 胸に頭部を抱かれてはいるが、決して動かないわけではない。身じろぎ程度は出来る。

 そんなわけで、オレは器用に頭を動かし、舌と歯で以て胸部のボタンを外していった。流石にこんな経験は初めてだから、一回では上手くいかない。だからこそ難易度が高く、面白みとやり甲斐があった。何度目かのチャレンジの末に見事ボタンを外せた時には、歓喜の念が押し寄せてきた。

 もしかしたら『縛りゲー』とはこういうのを言うのかもしれない。

 何が楽しいかと思っていたが、これは実際にやってみなければ分からないだろう。

 ともあれ。せっかくの障害がなくなったのだから、オレは帆波の胸へと吸い付くのであった。――いや、風呂場では結局手でしか触っていなかったから……。

 吸い、舐め、甘噛みする。オレは夢中になって帆波の胸に吸い付いていた。

 そんなことはない筈なのに、ほんのりとした甘みを感じるのだ。それがオレを魅了して止まないのだ。

 帆波の体臭と汗が混じったことによる、一種のプラシーボ効果。頭ではそう分かってるのに、身体はそんなことお構いなしだ。

 まあ、流石にそんなことをしていれば帆波も目を覚まして道理。実際、目を覚ましている。その証拠に、拘束が緩まり、帆波の手がオレの頭を撫でさすっているのだから……。

 しかし、帆波の行動はそれだけで、こえをかけてくることはない。オレを咎めることもない。

 それを幸いに、オレはまだまだ帆波の胸に吸い付くのであった。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

「可愛かったよ」

「揶揄うのは止めてくれ。――と言うか、昨日といい今日といい、オレはどうにかしている。発情期のサルでもあるまいに……」

 

 帆波からの揶揄い混じりの言葉に、オレは顔を背けた。そのまま続ける。

 改めて考えれば自分でも不思議なほどだ。

 

「自覚がないだけで、それだけ性欲が刺激されてる証拠でしょ。ここ最近は特に軽井沢さんとか佐藤さんみたいな可愛い子とのス(・)キ(・)ン(・)シ(・)ッ(・)プ(・)が増えてたんでしょ? 普通に考えて、それで何の影響も受けない方がおかしいよ。

 元々清隆くんの興味関心の範囲は幅広かったけど、ペナルティという理由ありきとはいえ過度なスキンシップが増えたことで、そっち方面への興味関心が殊更に高まった。

 そう考えれば、現在の清隆くんの状態にも筋は通ると思わない? きっかけや理由はともかく、ペナルティの内容についてなんかも真剣に吟味しただろうから、尚更だよ」

 

 帆波の言葉は、オレの意表を突いた。だが、言われてみれば尤もである。

 特に、池からは色々と情報を仕入れることにもなった。多くは口頭による説明であったが、だからこそ想像が働くし、印象に残ってもいる。

 結果、尚更にオレは実践で確かめたかったということか……。

 まあ、恵にアブノーマルなペナルティを行使したことにより、タガが外れていた可能性も否めないが……。

 

「それに、椎名さんをハーレムに誘った理由が理由じゃない。色々と理論武装をしていたけど、結局は椎名さんにイ(・)ケ(・)ナ(・)イ(・)コ(・)ト(・)をしたかっただけでしょ? 私の拙い知識でも、和服美人と緊縛は切っても切り離せないところがあるのは分かるしね。そう言えば、椎名さんは茶道部だっけ? あれ? 見事なまでに『和服美人』だね?」

 

 ニヤニヤとした笑みを浮かべながら、帆波はオレを追い詰める。

 もはやぐうの音も出ない。どうやらオレは、自分で思っていたよりも遥かに『スケベ男』だったようだ。

 

「そうだな、認めよう。俺は立派な『スケベ男』だ。

 同時、極度の『わがまま男』でもある。

 そんなわけで帆波、キスしよう。母親を独占したがるのは、子供の特権だろう?」

「はいはい。清隆くんは独占欲が強いでちゅね~。そんなに帆波ママとチュッチュしたいんでちゅかぁ~?」

 

 相変わらずニヤニヤとした笑みを崩さないしオレのことを揶揄ってくるが、帆波が断ることはなかった。

 男女が行う順番としては些か以上に間違っている気もするが、俺と帆波は互いの唇を重ねた。

 最初はただ触れる程度に。触れては離し、触れては離す。それをひたすらに繰り返す。

 

「あ~、ダメだ。どうしても気分が盛り上がっちゃう……。だから、ここからは男と女として重ねよっか」

「そうだな、オレもそれを望んでいる」

 

 互いの同意に至ったところで、本格的に唇を重ね合わせた。互いに吸い合い、唇を絡ませ合い、唾液を送り合う。

 かろうじてそういう知識はあれど、経験自体はない。そのため最初はぎこちなかったが、やってるうちに慣れていった。

 どれだけそうしていただろうか。唇を離すと唾液の橋が架かった。

 

「……ここまでにしよっか。これ以上は、本番まで行っちゃいそう……」

「オレはそれでも構わないが?」

「私が構うよ! ピルの用意なんて出来てないんだから」

「こっちも、コンドームは買ってないな……」

 

 そう、薬局に行けばピルは普通に買えるのだ。何なら、コンドームはそこらのコンビニでも買える。

 表向きセックスを禁止してはいても、やはり年頃の男女同士が集まっているのだ。完(・)全(・)な(・)回(・)避(・)は(・)難(・)し(・)い(・)と判断しているのだろう。ピルも売らずコンドームも売らずで無理に強行された結果の妊娠なんて、学校側が最も望まない事態だろうからな。

 おそらく、ピルやコンドームの一般的な販売は、そういう『最悪の事態』を防ぐ上でギリギリの許容範囲といったところか。

 バックに政府が付いていることを思えば揉み消し自体は出来るだろうが、そんなことに労力を費やすのもバカらしいだろうからな。

 まあ、敷地内に暮らしているのは学生だけではない。そこらの施設の従業員を始めとした大人も普通に暮らしているのだから、それらを対象としたアダルトグッズは用意されていて然りだろう。

 この推測が正しければ、上手く大人を利用すればアダルトグッズも手に入りそうではあるが……。

 推測に惹かれる部分があったのは確かだが、暫くは様子見に徹するべきだと判断する。もっとも、ペナルティの充実のためにも、オレ自身の興味関心を満たすためにも、いずれは着手に取り掛かりたいものではあるが……。

 

「それに、これは個人的な考えなんだけどね。やっぱり一番最初は生がいいのよ。処女の喪失は人生で一度きりなんだからさ。

 そりゃあ、安全面を考えれば『相手にコンドームの着用を求めるべき』って考えは分かるんだけどね。それってさ、考えようでは『そういう行為をするに至った相手』じゃなく、薄皮程度とはいえ『物』に処女を散らされるってことになるじゃない?

 そういう風に考えちゃうと、『一番最初をコンドーム着用で』って考えにはどうしても忌避感を抱いちゃって……」

 

 帆波の意見は一理あるものだった。決して万人受けするものではないだろうが、そういう風に考える人たちも一定数はいそうだ。

 

「念を押すけど、あくまでも個人的な考えだからね! 私だったら、ってことで、例えば千尋ちゃんにまでこの考えを押し付けるつもりはないし!」

 

 帆波はワタワタと手を振る。確かに、千尋にその考えを押し付けてしまったら、彼女にとっては悲惨なことにしかなるまい。

 

「そうか、千尋のことがあったな……」

「うん? 千尋ちゃんがどうかしたの?」

「いや、千尋はレズビアンだろう? 実際の程度の程は分からないし、将来的には両性愛者になる可能性も否めないわけだが、現時点でお前に想いを寄せているのは確かだ。

 それを思えば、女性同士での疑似セックスをするためのディルドーの準備は、殊の外急務かもしれないと思ってな……。

 今はまだいいが、いつまでも軽度のスキンシップで誤魔化しが利くものではあるまい。退学に対するプレッシャーも掛かってくるだろうからな。緊張緩和とモチベーションの維持向上のためにも、そういう道具があるに越したことはない。

 男女の関係は一般的であるため、不意に退学という別れが訪れても、また別の相手に巡り合える可能性は普通にある。

 だが、同性愛者にそれは望み薄だろう? いい相手に巡り合えたとしても、相手側がそれを受け入れる確率は異性同士のそれより低い。仮に、帆波がオレのハーレムに加わっていない状態で千尋から告白された場合、帆波はそれを受け入れたか?」

「う~ん……? あくまでも想像になっちゃうけど、たぶん断ってたと思う。千尋ちゃんの気持ちは嬉しいんだけどね。やっぱり私は、相手は男性の方がいいし。

 でもそっか。今はその仮(・)定(・)の(・)状(・)況(・)とは根本的に異なってるもんね。目的に違いはあれ、私も千尋ちゃんも、共に清隆くんのハーレムの一員で。今現在だと『一般的な考え』だと難しいことでも、将来的にはどうなるか分からない。――と言うより、どうにかするために千尋ちゃんは清隆くんのハーレムに加わった。

 そして実際にどうにかなっちゃえば、私が必要以上に千尋ちゃんを拒む理由もなくなることに違いはない。だって、私も千尋ちゃんのことは好きだもん。それでも断ると思うのは、根底的な部分で、現行の法が同性同士の婚姻を認めていないところが大きいし……」

 

 オレの質問に帆波は答えた。

 つまりはそういうことなのだろう。やはり現行の法は、この国の現状に合致していない部分が大きいのだ。

 そして、それをどうにかするために、この国の政府はこんな学校やホワイトルームを建てて『戦力の拡充』を図っているわけだ。

 

「今度、そういう道具の取得について、星之宮先生に訊いてみるべきかもしれないな……」

「ええ!? 先生に直接訊くの!?」

「星之宮先生はオレたちの担任というだけではなく、れっきとした保健医だ。その立場を鑑みれば、尚更真剣に相談に乗らざるを得ないだろう。何せ、同性愛者はマイノリティーだからな」

「……そっか。そうだね。分かった。今度千尋ちゃんも連れて相談してみるよ」

「その時にはオレも同席しよう。『現時点でのハーレム形成』→『卒業後は政界に進出』→『将来的には少(・)子(・)化(・)対(・)策(・)及び同(・)性(・)愛(・)者(・)へ(・)の(・)救(・)済(・)を目的に複(・)数(・)婚(・)と(・)同(・)性(・)婚(・)の(・)両(・)立(・)を目指す』なんてのは、俄かに信じられる話でもないだろうしな。

 内容的にぶっ飛んでいるとはいえ、目的自体は立派なものだ。これで教師である彼女が味方になってくれたなら、こっちとしても助かることに違いはない」

 

 そんなわけで、今度星之宮先生に相談しに行くことを決めるのだった。




清隆がお相手な時点で、ABCみたいな『順番』なんて当て嵌まるわけがないのです。

感想・評価・リクエストお願いします。
特に清隆の童貞卒業相手に関して意見をお願いします。
参考までに、現状で想定しているパターンは三つあります。

一つは順当(?)に好感度を高めていった末のノーマルプレイ(?)なパターンですね。……うん、まだノーマルな筈です。
こちらの対象は麻耶、帆波です。

一つは知恵先生に筆おろしをしてもらうパターンですね。

一つは鬼畜みの強いパターンですね。
こちらの対象は恵、千秋、ひより、有栖、真澄になります。
なお、恵、千秋、ひよりは最初から和姦です。有体に言えば一種の『プレイ』です。
有栖、真澄の場合は結果的に和姦になります。始まりがどうであれ、本人が訴えなければ問題にはなりませんので。

一応、どのルートにでも進展出来るように伏線は敷いているつもりですが、だからこそ自分では決めきれません。
そして、決めきれないので手が進みません。

現状では上記以外の相手を対象にした童貞卒業は難しいと考えています。やれなくはないんですが、かなり先になります。
今回挙げた相手であれば、取り敢えずは夏休み前の童貞卒業が確定します。
なお、千尋に関しては対象外にさせていただきます。彼女の相手は帆波で確定です。そうでもしないと千尋が余りに不憫ですので……。

章タイトル通り、最終的に『エロ小路エロ隆』かつ『チャラ小路チャラ隆』になるのは確定しているので、そういう意味では誰が相手でも大差ないと言えば大差ないんですが、やはり過程は大きく変わってきますので。

綾小路清隆の童貞卒業相手は誰がいいですか?

  • 一之瀬帆波(まだノーマルな方)
  • 佐藤摩耶(まだノーマルな方)
  • 星之宮知恵(知恵主導)
  • 軽井沢恵(アブノーマル:和姦)
  • 椎名ひより(アブノーマル:和姦)
  • 松下千秋(アブノーマル:和姦)
  • 神室真澄(アブノーマル:最終的に和姦)
  • 坂柳有栖(アブノーマル:最終的に和姦)
  • その他
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