よう実 ~ギフテッドとN.I.N.J.Aと……~ IF SRORIES 作:山上真
ベッドの上に寝転ぶ真澄は、もはや息も絶え絶えだ。
それも無理はない。イラマチオからの口内射精に強制精飲を短時間のうちに三度も受けたのだ。
緊縛による『拘束の痛み』と『縄の結び目による性感帯への刺激』のオマケ付きとあっては、尚更耐えられるものではない筈だ。
如何に自慰経験があったところで、所詮は自慰。絶頂の程度や慰め方の傾向は自然と限られてくるだろう。
そして、この
必然、性行為に耽ろうと思えば、一般的に入手可能な代物で『代用』するのが自然になる。男性器の代わりとするのであれば、バナナ、アイスキャンディー、ソーセージなんかが簡単に思い浮かぶところだろう。
しかし現実問題、それらを使ってまで自慰に耽るかと言えば疑問が残る。基本的な収入が月々の支給に限られる点といい、一科目の赤点で退学になる点といい、この環境ではあらゆる意味で余裕がないのが一般的だからだ。
一度や二度であれば現実逃避的にあり得るかもしれないが、収入と支出を考慮すると、何度も繰り返すのは現実的ではないだろう。
そんな前提がある中での、この行為だ。耐えられないのが普通である。
オレはそんな真澄を放置して洗面所へと向かった。これから就寝するわけだが、寝る前には歯磨きをしなくてはいけないからな。――だが真澄には、少なくとも今夜はそれを許さない。
真澄をハーレムに加えることにしたわけだが、それはあくまでも成り行きだ。元々そんなつもりはなかった。美人とは思うが、面識なんぞなかったわけだから、オレにとっては『侵入者』でしかなかった。
だからこそ
シャコシャコと歯を磨きながら、オレは真澄がどのような変化を迎えるかを想像する。何通りかの可能性が思い浮かぶが、どうなるかは分からない。――それが、逆にオレをワクワクさせる。
「ねえ、トイレに行きたいんだけど、逃げないから縄を解いてくれない?」
歯磨きを終えてベッドに戻ると、真澄は意識を取り戻していた。少なくとも、呼吸は平常に戻っている。
「トイレに連れていくのは構わないが、拘束を解くことは出来ない。コレは実験でもあるからな」
「実験?」
「そう。前情報はともかく、実際には初対面に等しい男に縛られ、性感帯に刺激を与えられ、口内を犯され、精飲を強制され、歯を磨くことも口内を水で漱ぐことも許されず、トイレの自由も与えられず――そうして一晩が経過した暁には、お前がどのような変化を迎えるかの実験だ」
オレの言葉に、真澄は見るからに顔を引きつらせた。
強制的に性欲を高められたことによる高揚は、今はすっかりと鳴りを潜めているらしい。まあ、じんわりとした刺激は今もなお継続して与えられているのだろうが。
「……なるほど。坂柳がアンタに執着する理由が分かった気がする。アンタと坂柳は間違いなく
そう言って、真澄は諦めた様子で溜息を吐いた。
「まあ、いいわ。じゃあ、このままで構わないからトイレに連れてってちょうだい。見られるのは諦めるけど、流石に漏らすのは勘弁」
「……切り替えが早いな?」
「私の人生は長いこと
そう答える真澄の顔には、確かに覇気がない。まあ、この状況で覇気があるのも逆にどうかと思わないでもないが……。
「じゃあ、トイレに連れてくぞ」
そんなことを思いつつも、一言断って真澄を抱える。
縛っていることもあって抱えにくいが、それはそれだ。
「あ~、そうよね……。この状態で便座に座れるわけもないか……」
トイレに着き、オレが蓋のみならず便座すらも上げるのを見た真澄が、諦め気味に呟いた。
縛り方次第では可能かもしれないが、『逆海老縛り』をされた状態で便座に座るのは無理があるだろう。
オレは元々工夫を凝らしておいたことを利用して、股間部の拘束を緩める。その上で縄をズラし、下着もズラした。真澄にとっては残念なことに、下着を脱ぐことは叶わない。あくまでもズラした隙間から用を足すしかない。――それも、オレに抱えられた状態で。
果たして、その屈辱と恥辱は如何ほどのものだろうか。如何に真澄が諦観に支配されているとて、それらを一切覚えない筈はないだろう。
最初は緩やかに、徐々に勢いよく尿が出される。可能な限り便器に近付けていることもあってオレの眼に放尿シーンが映るわけではないが、音を聞くことで判別は出来る。
同じく音で用足しが終わったのを確認したオレは、何とかペーパーを手に取って真澄の股間を拭う。
正直、常に抱えている必要があるので非常にめんどくさかった。興味ありきの実験でなければ二度と御免である。
「それじゃあ、お休み。またトイレに行きたくなったら、その時は遠慮なくオレを起こせ」
再びベッドに真澄を横たえたオレは、忘れずに股間部の拘束を治し、そう言って真澄の隣で横になった。そも、そのために口枷はしていないのだ。流石に、就寝時にベッドで漏らされるのは勘弁である。
「はいはい。まったく、アンタといい坂柳といい、優しいのか鬼畜なのか分かんないわね……」
真澄はそう答えて目を閉じた。寝苦しいとは思うが、そこは我慢してもらうしかない。
そんなことを思いながら、オレはリモコンで電気を消して目を閉じる。なお、両の手が真澄の胸に向かったのは言うまでもない。これも実験である。
「はうっ❤ ちょ、アンタ、ううっ❤ ねえ……! ひうっ❤」
胸を遠慮なく揉みしだかれることに対する真澄の文句と嬌声をBGMに、オレは眠りに就いたのだった。
♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
そんな甘い息遣いによってオレは目を覚ました。
帆波に千尋、ひよりと、今までにも女子と一緒のベッドで寝たことはある。
寝ている間、無意識に抱き着いたり愛撫したり口づけしたりも珍しくはない。
しかしながら、流石に緊縛状態の女子と一緒に寝たことはなかった。
拘束による苦痛と同時、常に縄の結び目で股間を刺激される。下着越しとはいえ、それは結構な影響を真澄に与えている様だった。
或いは、部屋を暗くし、眠るために目を瞑ることで、余計に感覚が研ぎ澄まされているからかもしれない。
苦しい、痛い、気持ちいい。……異なる複数の感覚に同時に襲われ、そんな状態でまともに眠れるわけがない。
しかし、身体はともかく意識の方は違う。『眠りたい』、『眠らなければならない』、或いは『この感覚から逃れたい』と必死で自分に言い聞かせる。
また、起きてるだけでも肉体は疲労するものだ。
それらが重なりあれば、人はどんな状態でも眠りに就ける。
だから、こんな状態でも真澄は眠ることが出来ている。
まさしく、『人体の神秘』と言えるだろう。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
しかし、こうして目が覚めてしまった以上、オレの方はすぐに眠れそうにない。――と言うより、こんな甘い息遣いを食らわされては、昂ってしまって仕方がない。
普段、帆波たちと眠っていてもこうはならない。である以上、まず間違いなく緊縛による責め苦が、真澄の息遣いに
取り敢えず、このままでは収まりが付かない。兎にも角にも、一発抜いてスッキリしないことには眠れそうにない。幸いにして、スッキリするための材料はすぐ傍にある。
俺はリモコンを手に、光量を絞ったライトを点ける。薄暗い灯かりがぼんやりと室内を照らした。
改めて真澄を見やると寝汗が凄い。
オレは納得した。汗の匂いと息遣い。二重の
そんな身勝手な思いを胸にオレはTレックスを取り出し、真澄のブラジャーの隙間へと挿し込んだ。
胸を縛る際、縛り方によっては左右の胸の間に縦に縄を通すこともある。それによって、胸を強調する手法だ。
しかしながら、今回オレが用いたのは、あくまでも周囲から胸を圧迫する方法だ。縄が邪魔をしないため、パイズリをする分には問題ない。同時、縄で圧迫されているため、本来ならパイズリが可能なほどのサイズでなくても比較的容易に行える。
まあ、縄は邪魔をしなくてもブラジャーとはこすれ合うわけだが、それはそれでアクセントになる。
「ふあっ❤ はうっ❤ んあっ❤」
パイズリによる効果だろう。真澄の口は嬌声を上げ始めた。しかし、真澄自身は未だ眠っているようだ。
もしかしたら甘美な夢でも見ることになっているのかもしれないが、それならそれで好都合。真澄にはより甘い夢を見てもらうとしよう。
真澄の寝汗が凄いため、滑りは問題ない。オレは一心不乱にTレックスを前後運動させた。
眠っている相手を一方的に責め立てる。その事実が、余計にオレを興奮させる。
その昏い悦びは、思いの外に早くオレを絶頂に至らしめた。
オレは急いで胸からTレックスを抜き出し、真澄の柔肌へと射精した。流石に、眠っている相手の口内へ射精する気にはなれなかったのだ。それで窒息でもされれば堪ったものじゃない。
「あつっ……!?」
性液を浴びた真澄が小さな悲鳴を零す。或いは目を覚ましてしまうかもしれないが、そうなったらそうなっただ。
真澄の女性特有の白い肌が、それとはまた異なる白で汚されている。その光景は、再びオレを昂らせるには十分だった。
「参ったな……。これじゃあ、いつまで経っても眠れそうにないぞ……」
まあ、最悪は寝なければいいだけの話ではあるのだが。未だ十代半ばの若い身体だ。多少の無茶は利くし、連日でなければ徹夜も問題ない。
「なんか熱いと思ったら……。何やってんの、アンタ?」
いつの間にか目を覚ましていた真澄が、オレにジト目を向けながらそう言った。
「お前の汗の匂いと息遣いに起こされてな。昂って眠れそうになかったから、パイズリして射精したところだ」
オレは隠すことなく正直に答える。……さて、真澄は一体どういう反応を返すのか。
「道理で……。で、それでアンタは寝れそうなの?」
「いや。お前の白い肌をオレの精液が汚している光景がまた淫靡でな。余計に昂ってしまったものだから、どうするかと悩んでいたところだ」
「……そう。どうせ眠れないんだったら、アンタのそれ、今度は私に舐めさせて」
「そうしてくれるならこちらとしても嬉しいが、いいのか?」
「アンタが昂って目を覚ましたように、私にだって性欲はあるし現在進行形で昂ってんのよ。かといって自発的には身動きできないし、自由になるのは顔だけ。なら、選択肢なんて限られてるでしょうが。かと言って、また無理矢理責め立てられるのは御免だしね」
拘束されていなければ肩をすくめていそうな物言いだ。
「それに、理由は他にもあってね。正直に言えば、こっちの方が大きいかもしれない」
「それは?」
性欲以上の理由があると言うのだろうか? 気になったオレは訊いてみた。
「アンタも知っての通り、私がアンタの部屋に無断侵入して家探ししてたのは坂柳の命令によるものでね。まあ、理由自体は自業自得によるものだから文句なんか言えないんだけど、アイツのいいように扱き使われてると、それはそれで不満は溜まってくるのよ」
真澄の言い分は至極当然のものだった。人間、理解や納得はしていても、内容次第では不満を覚えるものだし、場合によっては不満が溜まっていくものだ。
ゲームなんて最たるものだろう。娯楽作品の筈なのに、『難しい』、『シナリオがつまらない』、『立ち絵は良いのにイベント絵は微妙』、『目当てのアイテムが手に入らない』などといった具合に、様々な理由で不満を覚えるらしい。
まあ、真澄のそれをゲームと混同するのもどうかと思うが、結局は同じことだ。
「それで、坂柳はどうしてかアンタに執着している。一方のアンタは、たとえ一時的なものであっても私に執着している。私の身体に興奮している。
それがまあ、厳密には違うんだけど寝取りを思わせると言うか、坂柳に対する意趣返しに思えて興奮するって言うか、昏い悦びを私に与えるのよ。……こういうのなんていうんだっけ? 愉悦?
さっきはアンタが私を攻めた。実際には今以て緊縛で責めてるわけだけど、今度は私がアンタを攻める。まあ、フェラチオくらいしか出来ないわけだけど、そうしてアンタを射精に導く。
それを知った時の坂柳の顔を想像すると、妙にゾクゾクするのよね」
そう告げる真澄の表情は、緊縛による責め苦もあるのだろうが妙に艶めかしい。
「そういうことであれば、お前の処女は坂柳の目の前でもらってやろうか?」
「ああ、いいかも! その時の坂柳の表情を想像すると興奮して堪らないわ!」
「オレもだ。坂柳をハーレムに加えるのは確定事項だが、身体のことを思えば流石にセックスまでは出来ないからな。
自分はセックス出来ない。――なのに、
その時の坂柳は一体どんな表情を浮かべるのか。実に興味深い」
こんな感じで、オレと真澄は坂柳への対応なんかで盛り上がった。
それが功を奏したのか、真澄は嫌がることなく、むしろ嬉々としてフェラチオを行い、オレを射精に導くのだった。
まだ真澄のターンです。時間軸としては前話の直後ですね。
元々面識もなかった相手だけに、ハーレムにこそ加えましたが、真澄相手には鬼畜目なプレイが増える見込みです。
今回みたく、『緊縛したまま就寝』なんてパターンも珍しくないと思います。
体育の無い日であれば、『緊縛したまま登校』させたりもあるかもしれません。
縛り方と縛る道具次第では『目立たなく緊縛』することも十分に可能でしょうし、授業中に『大人のオモチャ』ではなく『縛り』で快感を与える場面とか、妄想が捗ります。
まあ、捗るのは妄想だけで、実際に描写できるかは分かりませんが……。
サブタイトルの意気投合は有栖に対してですね。
本文中で軽く触れましたが、有栖に対しては暫く本番はありません。少なくとも、有栖との本番は精霊憑依できるようになるまでオアズケです。
真澄的には身体を張った自爆プレイ=『清隆との性行為』を行うことで、有栖に対する意趣返しとする感じです。
今後、真澄とのプレイは『有栖の目の前』でやることが増える予定です。
そうすることで、有栖に屈辱を与えると同時に追い詰めるのが目的です。
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