※この作品はR-18です。

白銀騎士団の黒一点   作:バズートル

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第十三話 蠍女の罠

エレドラゴンを討伐するべく洞窟の中に入ったユーマ達。しばらく歩いていると開けた場所に出る。そして目の前にドラゴンと思わしき大きな物体が横になっていた。

 

アカツキ「あれって・・・」

 

ユーマ「恐らくエレドラゴンだ。まだ寝てるようだな」

 

レイア「今なら寝てる間に討伐する事が出来ますね」

 

ユーマ「ああ。行くぞ慎重にな」

 

ユーマ達は武器を構えると、気付かれないように静かに前進する。そんな中、サキはエレドラゴンを見てある違和感を覚える。

 

サキ(なんでしょうこの感じ・・・あのドラゴン、まるで生きてないような。でもあの鳴き声はドラゴンの鳴き声で間違いない。でも何か・・・引っ掛かる)

 

サキは心の中でそう思う。そしてユーマ達はエレドラゴンの一歩手前まで近づく。ユーマは指で合図を送る。そしてレイアとシィーナは頭部の方に慎重に回り込む。頭部の近くまで来た二人。すると二人も違和感を覚える。

 

レイア「おかしいですね。息をしている様に見えない」

 

シィーナ「確かに変だわ」

 

異変に気づいた二人はエレドラゴンの頭部に近寄る。するとあるものを見て驚愕する。

 

レイア「なっ!?」

 

シィーナ「これは・・・!」

 

二人が見たもの、それは既に生き絶えたエレドラゴンであり、頭部には何かが突き刺さった様な大きな傷があった。

 

レイア「ユーマ様!エレドラゴンは既に死んでいます!」

 

ユーマ「なに!?」

 

ユーマ達は二人の元に向かい、エレドラゴンの死を目の当たりにする。

 

ダキア「嘘でしょ!?なんで死んでんのよ!」

 

アンジュ「私達よりも先に誰かが討伐したって事!?」

 

サンジュ「一体誰が!?」

 

一同が困惑する中、サキはエレドラゴンの頭部の傷を見る。

 

サキ「この傷を見るに、討伐されたのはついさっきの様です!」

 

ユーマ「ついさっきって、此処には誰も・・・まさか」

 

ナナリー「ユーマ?」

 

ユーマ「さっきの鳴き声は、エレドラゴンがトドメを刺された時に鳴いた断末魔だったのか!でも誰が・・・?」

 

シュシュシュシュン!!

 

アカツキ「ッ!」

 

キキキキン!

 

その時、ユーマ達に向かって数発の矢が飛んでくる。それに気づいたアカツキは薙刀で矢を弾き飛ばす。

 

ダキア「な、なに!?」

 

シィーナ「敵襲!?」

 

ユーマ「・・・そうか!これは罠だ!」

 

アンジュ、サンジュ「「罠!?」」

 

ユーマ「逃げるぞ!入り口まで走れ!」

 

ユーマ達は急いで逃げるため走り出そうとする。しかしその時、ユーマ達の足元に大きな魔法陣が生成される。

 

バチバチバチ・・・・ビリビリビリィィィィ!!

 

ユーマ達「「「うわあああ!!」」」

 

そして魔法陣から電撃が放たれユーマ達を痺れさせる。電撃を受けたユーマ達はその場に倒れる。

 

ユーマ「ぐっ!しまった!」

 

レイア「これは・・・」

 

シィーナ「侵入した者の動きを封じるトラップ式の罠だわ・・・」

 

???「ふふふふ、上手く引っ掛かった見たいね」

 

倒れているユーマ達の元に赤色の髪に蠍ような尻尾が生え、黒一色の軽鎧を来た女性が来る。その後ろには数名の異形族の女兵士達がいた。

 

ユーマ「お前は・・・?」

 

スコリナ「私は『スコリナ』。異形族ブラックダリア騎士団の小隊長の一人よ」

 

現れた謎の女性は異形族の騎士『スコリナ』(イメージ声優:豊口めぐみ)であった。

 

レイア「異形族の!? 何故こんな所に!」

 

スコリナ「此処は私達の隠れ家なのよ。誰も近づかないから良い隠れ場所でしょ?」

 

ダキア「まさかこの山脈に異形族の隠れ家があったなんて・・・」

 

ユーマ「もしかすると、このエレドラゴンを討伐したのはお前か?」

 

スコリナ「その通りよ。そもそも、そのドラゴンは貴方達を誘き出すための餌よ」

 

アンジュ「誘き出すため!?」

 

サンジュ「どういうことですか!?」

 

ユーマ「・・・そうか!俺が狙いか!」

 

スコリナ「そうよ!カミーラ隊長達から貴方を連れて来れば、褒美を上げるって言うものだから。この山には現れないエレドラゴンが出たと知れば、必ず貴方が来る。そう思ってそのドラゴンを連れてきたのよ」

 

グローマウンテンに現れたエレドラゴンはユーマを誘き出すため、スコリナが連れてきたものだった。

 

サキ「どうりで現れるはずのないグローマウンテンに、エレドラゴンが現れるわけです・・・」

 

アカツキ「最初からユーマ殿が狙いでしたのね」

 

シィーナ「まったく。異形族は卑怯なことをするわね」

 

スコリナ「褒め言葉と受けとてあげるわ」

 

ユーマ「狙いは俺だろ!コイツらは解放しろ!」

 

スコリナ「ふふ、い・や・だ。私達異形族は女の子が好きだって知ってるでしょ? その子達は私の同族達のお土産にするの。きっと喜ぶと思うわ」

 

ユーマ「この、クソが・・・」

 

スコリナ「あら生意気ね。貴女達、コイツらを入念に縛り上げなさい。喋れないように猿轡もね」

 

女兵士達「「「はっ!」」」

 

指示を受けた異形族の女兵士達は、縄を取り出してユーマ達を縛り始める。

 

シュルシュルシュル ギュギュッ

 

ユーマ「こ、この」

 

レイア「ちょっと!やめなさい!」

 

シィーナ「ぐっ・・・」

 

ダキア「やめろ!離せ!」

 

アンジュ「ちょっ!猿轡だけは・・・うう!」

 

サンジュ「アンジュ姉様!うぐっ!」

 

サキ「ううっ!むぐぅ!」

 

アカツキ「むぅ!ううぅ!」

 

ナナリー「んん・・・」

 

ユーマ達はまともな抵抗もできず、女兵士達に縄で胸から膝上まで入念かつ厳重に縛られる。そして口に丸めた布を入れられ、その上から捻った布を噛まされ後頭部で結ばれる。

 

女兵士A「全員縛り終えました」

 

スコリナ「宜しい。それじゃあ全員、地下にある牢屋に放り込んでおいて」

 

女兵士A「はっ!」

 

女兵士B「さぁ立てお前ら!」

 

ユーマ達「「「んん!むう!ううぅ!!」」」

 

女兵士C「とっとと歩け!」

 

女兵士D「無駄な抵抗するな!」

 

女兵士達に強引に連行されるユーマ達。果たしてユーマ達この危機をどう乗り越えるのか・・・。

 

続く




次回、第一四話『ユーマ小隊救出作戦』お楽しみに。
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