ユーマ達がスコリナに捕らわれてから翌日。団長のエレンはアスカ、フィアナ、セラ、カリスと話していた。
セラ「ユーマ達が戻ってきていない!?」
エレン「ああ。昨日グローマウンテンに現れたエレドラゴンを討伐に行ったんだが、まだ帰ってきてないんだ」
アスカ「グローマウンテンはここから徒歩で2時間で着く距離だ。相手がエレドラゴンなら昨日の夕方には帰ってきてるはずだ」
フィアナ「それなのに帰ってきていない・・・何かあったんじゃ」
カリス「・・・もしかして!異形族が関連してるんじゃ・・・」
セラ「あり得るかも!異形族の四大隊長はユーマに関心を持っていたし!」
エレン「・・・グローマウンテンに向かう!付いてきてくれ!」
セラ、アスカ、カリス、フィアナ「「「了解!」」」
エレンはセラ達と共にグローマウンテンに向かった。
その頃、グローマウンテンにある異形族の隠れ家の地下にある牢屋。そこに捕らわれたユーマ達が入れられていた。
ユーマ「うう、んん・・・(っくそ。ここに入れられてから、まともな食事を貰ってねぇから力が出ね・・・)」
ユーマ達は捕えられてこの牢屋に入れられてからまともな食事は与えられておらず、ユーマを含め全員空腹状態であった。そんなユーマ達の元にスコリナが来る。
スコリナ「調子はどうかしら?」
ユーマ「んん・・・」
スコリナ「あらいけない。お話できない上に、お腹も空いて元気無かったわね。でも安心して。あと2時間で本国から迎えが来るから。本国に着いたら食事を与えてあげる。その後は・・・楽しませてね。ふふふ」
そう言い残してスコリナは行ってしまう。
ユーマ(なんとかして、この危機を脱しねぇと・・・)
二時間後には敵の迎えが来る。それまでにユーマはこの危機を脱する事が出来るのか・・・。
それから二時間後。スコリナ達の隠れ家の入口である洞窟に、本国からの迎えが到着する。そしてその迎えに来た者の中にアークがいた。
スコリナ「久しぶりねアーク。元気にしてた?」
アーク「お前こそ、体は鈍ってないか?」
スコリナ「ふふ、言うじゃない」
アーク「それよりも、アイツを引き渡してもらおうか」
スコリナ「せっかちね。すぐに連れてくるわ」
スコリナは手で合図すると数人の女兵士が洞窟に入っていった。その様子を鎧を着たセラ達が近くの岩陰に隠れて様子を窺っていた。
セラ「アイツは・・・!」
カリス「アークだな。ユーマの家族を攫った張本人」
フィアナ「やはり異形族が関わってたみたいね」
アスカ「あの感じだと、ユーマ達は・・・」
エレン「ええ、全員捕縛されたようね」
セラ「どうしますか?エレン団長」
エレン「今はまだ様子を見る。頃合いを見てユーマ達を救出する」
カリス「了解」
それから数分後。洞窟から縛られたユーマ達が女兵士達に連れられて出てくる。
女兵士「連れて来ました」
スコリナ「ご苦労さま」
アーク「久しぶりだなユーマ。また会えて嬉しいぞ」
ユーマ「んん・・・」
アーク「本国に着いたら、カミーラ隊長達と一緒に弄んでやるから、楽しみにしていろよ。乗せろ」
女兵士「はっ。来い」
ユーマ達は女兵士達に連れられて、荷台が鉄の格子状の檻になった馬車『檻車』に乗せられる。これは捕縛や罪人を護送するための馬車である。ユーマ達を乗せ終えると扉を閉めて鍵を掛ける。
女兵士「全員乗せました」
アーク「よし。後は我々が引き継ぐ」
スコリナ「お願いね。私も後で行くから」
アーク「ああ。行くぞ」
アークはユーマ達の護送を開始する。
ユーマ達の護送開始から30分が経った頃。アーク一行はグローマウンテンの渓谷の道を進んでいた。
アーク「今のところは異常なしか」
アークはユーマ達を監視しながら周囲を警戒していた。その様子を崖上からエレン達が見ていた。
フィアナ「来たわね」
セラ「エレン団長」
エレン「ああ、カリス」
カリス「了解!」
カリスは特殊スキル『ブレイズ』を発動。火球を生み出すと渓谷に投げ飛ばす。
ボン ボワァーーーー!!
アーク「なに!?」
放たれた火球はアーク一行の前に着弾し、炎が壁の様に広がりアーク一行の行手を遮る。カリスは更にもう一発放ち、アーク一行の後方にも炎の壁を作り出す。これによりアーク一行は道を遮断される。
女兵士「前後塞がれました!」
アーク「チッ!やってくれる」
退路を断たれたアーク達の前にエレン達が現れる。
アーク「エレンシア!」
エレン「私の仲間達、返してもらうぞ!」
続く
次回、第一五話『セラの本気』お楽しみに。