とある日の事。アカツキが駐屯地の入口付近でソワソワしていた。
アカツキ「はぁ〜、まだでしょうか」
そこへユーマとレイアが通りかかる。
ユーマ「あれ、アカツキ」
レイア「あんな所で何をしてるんでしょう?」
入口付近でソワソワするアカツキを見て不思議に思う二人。
???「アカツキ」
するとアカツキの所に、黒いポニーテールに凛とした顔立ちが特徴的で、和風のドレスを着た女性が来る。
アカツキ「はっ!お待ちしておりました、お姉様!」
???「久しぶりね、アカツキ」
ユーマ「おーいアカツキ?」
そこへユーマとレイアが来る。
アカツキ「ユーマ殿!レイア殿も」
レイア「あのアカツキさん、そちらの方は?」
アカツキ「私の姉です」
???「初めまして。アカツキの姉で、『サクラ国』の将軍『アオユキ』と申します」
女性の正体は、アカツキの姉にしてサクラ国の将軍『アオユキ』(イメージ声優:松井恵理子)であった。
ユーマ「貴女がサクラ国一の女将軍と噂されるアオユキさん!初めまして」
アオユキ「貴方がユーマ殿ですね。アカツキから聞いております。世界で唯一特殊スキルを持つ男性。私も一度お会いしとうございました。妹がいつもお世話になっております」
ユーマ「いえいえそんな。ここではなんなので、部屋でゆっくり話しましょう」
アオユキ「そういたしますわ」
四人は場所を変えユーマの部屋で話を始める。
ユーマ「それでアオユキさん。今日はどうして此処に?」
アオユキ「理由は二つ。一つは妹に会いに。この子が此処で頑張っているかどうかを確かめるためにきました。アカツキの頑張りはどうですか?」
ユーマ「頑張っていますよ。ただ方向音痴が・・・」
アカツキ「ユーマ殿!それは言わないでください!」
アオユキ「やはりですか。この子の方向音痴は私もほどほど困っていて・・・」
アカツキ「お姉様まで・・・」
レイア(お姉さんも困っているんですね・・・)
アオユキもアカツキの方向音痴には困っていた。
ユーマ「ですが、いざとなれば頼もしいですよ。昨日もボブゴブリンの大群を相手に圧倒してましたし」
アオユキ「そうですか。アカツキ、姉として誇らしいわよ」
アカツキ「姉さん・・・///」
アオユキに褒められて、アカツキは照れた表情をする。
レイア「それでここに来たもう一つの目的は何ですか?」
アオユキ「ユーマ殿と一手お手合わせをお願いしたいと思いまして」
ユーマ「俺と?」
アオユキ「はい。貴方の実力がどれほどのものか確かめたいのです。宜しいでしょうか?」
ユーマ「いいですよ。ですが・・・お手合わせでも、俺は全力でいきますよ」
アオユキ「ではこちらも、全力でお相手さしあげますわ」
ユーマはアオユキのお手合わせをする事にした。
練兵場に移動したユーマとアオユキは互いに見合って木刀を構える。
アオユキ「そちらからどうぞ」
ユーマ「ではお言葉に甘えて」
ユーマはアオユキに突っ込む。
ユーマ「はあっ!ふん!」
カン!カン!
ユーマは木刀でアオユキを攻撃する。アオユキは木刀でガードする。その後もユーマは攻撃するが、アオユキは余裕でガードする。
ユーマ(ウソだろ。俺結構マジでやってるけど、余裕で防いでやがる)
自身の攻撃を余裕で防ぐアオユキにユーマは驚く。
アオユキ「お疲れのようですね。では、参ります!」
ダン!カン!カン!
ユーマ「うおっ!?」
アオユキは力強い攻撃を繰り出す。ユーマは何とか防ぐ。
ユーマ「ちょちょちょっ!?マジで来すぎですよ!」
アオユキ「これでも一割しか出していませんわ」
カン!ダン!カン!
その後もアオユキは力強い攻撃を繰り出していく。ユーマは防ぐのに手一杯であった。
アオユキ「はぁー!」
バシィーン!
アオユキは木刀を振り上げて、ユーマの木刀を弾き飛ばす。そしてユーマの喉元に木刀を突き付ける。
アオユキ「如何でしたか?」
ユーマ「ま、参りました」
お手合わせはアオユキの勝利で終わった。
それから時が経ち、その日の夕方。
アオユキ「では、そろそろお暇させて頂きます。ユーマ殿、お手合わせありがとうございました」
ユーマ「此方こそ、いい教訓になりました」
アオユキ「アカツキ、今後もユーマ殿達と共に頑張りなさい」
アカツキ「はい、お姉様」
アオユキ「それでは、またいつか」
ユーマ「はい、お気をつけて」
アオユキは挨拶すると帰っていった。
アカツキ(お姉様、私は頑張ります。この方と皆と共に)
アカツキは胸内でそう思うのであった。
続く
次回、第十七話『水流の騎士』お楽しみに。