とある日の夜明け前。ホワイトローズ騎士団・駐屯地にある大広間。そこに騎士団の団員達が集まっていた。
カリス「こんな朝早く何だろうな?」
フィアナ「エレン団長からの緊急の招集らしいけど・・・」
セラ「何かあったのかしら」
レイア「一体なんでしょ?」
ユーマ「さ〜な」
団員達が話をしていると、壇上に隊長のエレンと副隊長のアスカが現れる。
エレン「朝早く集まってもらってすまない。召集した理由を説明する。 結論から言う。ヴィフィータ公国は・・・・・
異形族と開戦する!」
団員達「「「!?」」」
エレンのその言葉に団員達は驚愕する。
ざわざわざわ・・・
団員A「異形族との開戦・・・」
団員B「戦争をするって事ですか!」
団員C「どう言う事だよ!?」
異形族との開戦と聞いて動揺を隠せない団員達。
エレン「困惑するのも無理はない。私もさっき聞いたばかりだ」
ユーマ「エレン団長、なぜ異形族と開戦を?」
エレン「先日、王妃である私の母の元に一通の手紙が届いた。内容は『ヴェラルータ公国を無条件で明け渡せ。拒否すれば武力で手に入れる。』っと・・・」
レイア「なんですかそれ」
シィーナ「一方的な要求じゃない」
エレン「どっちを取っても良い事にはならない。故に母は異形族との戦争を決断した。報告によると異形軍の軍団は既に本国を出発し、『バリザイ平原』に陣を構えている。我々は明日の明朝と共にバリザイ平原に向かいこれを迎え撃つ!全員、明日に備えて準備せよ!」
団員達「「「は、はい!」」」
ユーマ(とんでもねぇ急展開だな・・・)
会合が終わるとユーマとレイアは荷物の確認や武器と鎧の整備をしていた。
レイア「まさか異形族と開戦する事になるとは・・・」
ユーマ「だが好都合だ」
レイア「え?」
ユーマ「この戦争には恐らくアークも参戦する。この戦争でアイツと決着をつける。アイツを倒して姉ちゃんを助け出すチャンスだ」
レイア「なるほど・・・ですが、倒したとしても、お姉様はどう助け出すのですか? お姉様は恐らく異形族の本拠地にいると思われますが・・・」
ユーマ「その辺はアークを倒した後にゆっくり考えるさ。今はともかくアイツとの決着をつけるのが先だ」
レイア「はい・・・」
そして翌日。ホワイトローズ騎士団500名はヴェラルータ公国兵士3万と共にバリザイ平原へと出発するのであった。
ヴェラルータ公国から北に1000kの地にある広大は土と岩が広がる平原『バリザイ平原』。ヴェラルータ公国とヘルナラク女帝国の国境を隔てる未開拓の地。そこの北部に異形族の陣が築かれていた。そこの本陣には四大隊長と小隊長達が会議をしていた。
カミーラ「それでルミルナ。貴方が送った密偵達の報告はどう?」
ルミルナ「ヴェラルータ公国の騎士達は現在此処に向かっているよ。今のうちに叩く?」
カミーラ「今はいいわ。好きにさせておきなさい。決戦はここ、バリザイ平原で行うから(ふふふ、どんな戦になるのか楽しみだわ)」
続く。
次回、第二十話『開戦の狼煙』お楽しみに。