バリザイ平原の南側。そこにヴェラルータ公国の陣が築かれている。本陣ではエレンとアスカとフィアナが作戦会議をしていた。
アスカ「敵の総数は6万。アタシらよりも上だな」
フィアナ「陣形も私達を囲うように配置されている。どう崩しますか?」
エレン「そうだな・・・」
本陣で話し合っていた頃、別の陣内ではユーマとセラが話していた。
セラ「ねぇユーマ?貴方は怖くないの?」
ユーマ「何がだ?」
セラ「だって本当の戦争よ!今までの任務とは違い、大勢の人が死ぬのよ!もし私やこれまで一緒に戦ってきた仲間が死んだらって思うと・・・」
今までの任務とは違い、本当の戦争をして人が死ぬ事にセラは不安を感じていた。
ユーマ「死ぬのが怖いのは同じさ。けどよ、ここで戦わないと国が危機に陥る。何もせずアイツらに屈したらそれこれ恥だ。大切なものも、何もかもがアイツらの手に堕ちる。俺はたとえ死んでも大切なものを守る。この命に変えてな」
セラ「・・・そうね。ここで何もせずに恥をかくのは嫌。頑張りましょう、ユーマ」
ユーマ「ああ」
ユーマとセラは互いに誓い合うのであった。
その頃、異形軍の本陣がある高台からアークは一人バリザイ平原を見下ろしていた。
???「珍しく何か考え事か?」
アークの元に“白銀の短髪に額から短い角が生えた女性”が来る。女性の名は『レイナラ』(イメージ声優:石上静香)。アークと同じブラックダリア騎士団の小隊長である。
アーク「レイナラか。ちょっと因縁の敵の事を考えていた」
レイナラ「ユーマって男の事か?」
アーク「まぁな。願わくばこの戦争で決着をつけたい。勝てばアイツは私のもの、負ければ死。命の掛け合いだ」
レイナラ「ふふ、勝てるといいな」
アーク「ああ」
アークとレイナラが会話している頃、本陣では四大隊長達が話していた。
ルミルナ「それでカミーラ。私達三人はどうすればいいの?」
カミーラ「フランクルはもちろん前線よ。貴女の力で敵の前線を崩してちょうだい」
フランクル「わかった」
カミーラ「アラクネアは部隊を率いて、フランクルが崩した敵の前衛を始末して」
アラクネア「お気に入りがいたら捕まえていいかしら?」
カミーラ「それは貴女の自由にしていいわよ」
アラクネア「ありがと」
ルミルナ「ねぇねぇ私は!?」
カミーラ「ルミルナには“ある事”をしてもらいたいの」
ルミルナ「ある事?」
カミーラ「コソコソ・・・」
カミーラはルミルナの耳に近づくとコソコソと何かを伝える。
ルミルナ「ああ〜なるほど。了解」
カミーラ「それじゃあ、役割を伝えたところで、それぞれ準備を始めて」
フランクル、ルミルナ、アラクネア「「「了解!」」」
役割を伝えられた三人は準備に取り掛かる。そして夜が明け、開戦の日が来る。
続く
次回、第二十一話『激戦と暗躍』お楽しみに。