ユーマ達がカミーラ達と戦っている頃。アークはレイナラと共にヴェラルータ公国の兵士を斬りまくっていた。そんな中アークはユーマを探していた。
アーク「何処だユーマ!? 何処にいる?」
レイナラ「おかしい、ここにいたはずなのに・・・」
ユーマ達がさっきまで戦っていた場所に来たアークとレイナラ。しかし肝心のユーマはおらず困惑する。するとそこにフランクルが来る。
フランクル「お前達、戦闘中にどうした?」
レイナラ「フランクル隊長!」
アーク「フランクル隊長、ユーマは何処に?」
フランクル「・・・ルミルナから聞いていないのか? 今彼女に誘い出されてカミーラと戦っている」
アーク「!?」
レイナラ「カミーラ様と!?」
フランクル「ああ」
アーク「今何処に・・・?」
アークはフランクルにアークの場所を問いただす。
その頃、ユーマはカミーラと戦っていた。
ユーマ「はぁーっ!」
キン!キン!キン!
ユーマは刀でカミーラに切り掛かる。カミーラは荊を模した得物のレイピアで防ぐ。
カミーラ「いい動きに剣術。ますます気に入ったわ」
ユーマ「そりゃどうも!」
ガキン!
ユーマとカミーラが戦っている近くで、レイアとセラはルミルナと戦っていた。
ルミルナ「ほらほら、ちゃんと当てないと」
レイア「この!」
セラ「すばしっこい!」
レイアとセラは攻撃するが、ルミルナはすばしっこい動きで躱していく。
ルミルナ「避けるのも飽きたから、次は私が行くよ」
そう言った直後、ルミルナの体が液状化する。液状化したルミルナはレイアとセラに纏わりつく。
レイア「くっ、これは」
セラ「動けない」
ルミルナ「これが私の特殊スキルの一つ『リキッド』! 体を液状化して相手の攻撃を無効化したり、相手を拘束する事が出来るのさ!」
リキッドにより液状化したルミルナに拘束されたレイアとセラは動きを封じられる。
ユーマ「なっ!? レイア!セラ!」
カミーラ「よそ見厳禁よ」
ザクッ!
ユーマ「くっ!」
よそ見をするユーマにカミーラはレイピアでユーマの右肩を突く。
ユーマ「くっそ・・・『絶対切断』!」
ユーマは絶対切断の斬撃を放つ。カミーラは翼を広げ飛んで躱す。
カミーラ「これ以上時間を掛けたくないわ。ここで終いにしましょう」
そう言うとカミーラのレイピアから冷気が漏れ出す。
ユーマ「なんだ? 冷気・・・?」
カミーラ「『アイスエイジ』」
ブォーーーーッ!
ユーマ「なっ!?」
カミーラはレイピアから大出力の冷気をユーマに放つ。そして瞬く間にユーマは顔以外を凍らされてしまう。
レイア「ユーマ様!!」
セラ「冷気の特殊スキル!?」
ルミルナ「そう。カミーラが持つ六つの特殊スキルの一つ『アイスエイジ』。如何なるモノも一瞬で凍らせる事が出来る、カミーラ愛用の特殊スキルよ」
ユーマ「くそ・・・動けねぇ・・・」
凍らされたユーマは身動き一つできない。そのユーマにカミーラは近づく。
カミーラ「他の連中が来る前にお持ち帰りしないと。今から氷を解くけど反抗はNGよ。じゃないと、ルミルナに拘束されている子達が死んじゃうわよ」
ユーマ「・・・お前らのそういう所が嫌いだよ」
カミーラ「ご勝手にどうぞ。それが私達のやり方だから」
レイア「ダメですユーマ!私達のことは構いません!」
セラ「そうよ!そんな奴の言う事聞かないで!」
ルミルナ「ちょっと五月蝿い!
ギュルギュルギュル・・・
セラ「ああっ!」
レイア「ぐう!」
ルミルナは二人の首を絞め始める。
ユーマ「や、やめろ!」
カミーラ「言うことを聞けば二人は解放するわ。断れば・・分かってるわね」
ユーマ「・・・・・約束しよう。だから二人を解放しろ!」
カミーラ「ふふ、上等よ」
カミーラは手を翳すと、ユーマを凍らせていた氷が溶ける。解放されたユーマは刀を捨てる。
カミーラ「ルミルナ」
ルミルナ「はいは〜い」
ルミルナはセラとレイアを解放する。
レイア「ハァハァ・・・」
セラ「ユーマ・・・」
カミーラ「さぁ、行きましょうか」
カミーラが手を差し伸べたその時!
???「ユーマぁぁぁ!!」
ユーマ、カミーラ「「!?」」
そこへユーマの宿敵であるアークが現れる。
ユーマ「アーク!?」
アーク「ようやく見つけたぞ!覚悟しろ!」
そう言ってアークをユーマに切り掛かる。ユーマは慌てて回避する。
カミーラ「ちょっとルミルナ!アークにこの事は伝えたの!?」
ルミルナ「あっごめん!伝えてなかった!」
カミーラ「もぉー!!何やってるの!(怒)」
アークに知らせていなかった事にカミーラは苛立つ。
ユーマ「ちょちょちょっと待てアーク!一回落ち着け!俺は武器持ってないんだぞ!?」
アーク「知るかぁ!」
武器を持っていないユーマにアークはお構いなしに切り掛かる。
カミーラ「もぉ〜計画が台無し!撤退よ!」
ルミルナ「ああ待ってー!」
カミーラとルミルナはその場から撤退する。
セラ「良かった、ユーマが連れて行かれなくて・・・」
レイア「安心してる場合じゃありません!ユーマ様が!」
ユーマ「アーク止まれ!提案がある!」
アーク「なんだ!?」
ユーマ「今夜の深夜、ここでもう一度会おう!その時に決着を付けよう!」
アーク「・・・ホントだろうな?」
ユーマ「俺は嘘が嫌いだ!約束は守る」
アーク「分かった。良いぞ」
ユーマの提案を聞き入れたアークは剣を収めてその場から去る。
レイア「大丈夫ですかユーマ様?」
ユーマ「ああ。二人も無事か?」
レイア「はい」
セラ「それより、決着をつけるの?」
ユーマ「・・・ああ。今回で終わらせる」
今夜で決着をつける・・・ユーマは固く誓うのであった。
その日の夕方。異形族本陣にあるテントの中でアークが剣を磨いていた。
アーク「これでよし。今夜アイツと決着をつける。そのついでにお前も連れていく。十年ぶりの再会だな」
そう言うアークの目線の先には、縄で縛られたユーマの姉『クルメ』がいた。
クルメ「まさかと思うけど、私を人質にユーマを倒そうとするんじゃないでしょうね?」
アーク「そんな事はしない。ただお前は見ているだけでいい。私とアイツとの決闘を」
それから数時間後、アークはクルメを連れて決着の場に向かうのであった。
続く。
次回、第二十三話『決着の夜』お楽しみに。