※この作品はR-18です。

白銀騎士団の黒一点   作:バズートル

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第二話 特殊スキル

世界で二番目に大きい大国『ヴェラルータ公国』。国民の約七割が女性のこの国では、王族と政府の役目は全て女性が行なっている。そしてこの国には“特別な力”を持つ者のみで構成された騎士団が存在する。それが『ホワイトローズ騎士団』である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェラルータ公国の王都『アスファニア』。ここにホワイトローズ騎士団の駐屯地がある。そこの図書室でユーマは一人、机に座って本を読んでいた。ユーマが座っている椅子の下には、頭部から角が生えたオオカミ型のモンスターが横になっていた。このモンスターはユーマの相棒のフェンリル『ガルル』である。

 

???「ユーマ様、此方でしたか」

 

するとそこへ燃えるような赤髪に竜の角、翼、尻尾を生やしたメイド姿の美少女が来る。女性の名は『レイア=リオレス』(イメージ声優:小松未可子)。竜人族出身のメイド兼女性騎士でユーマの従者である。

 

ユーマ「レイアか、どうした?」

 

レイア「お伝えしたい事があったのに、部屋に居なかったので探しましたよ」

 

ユーマ「そうか、ごめんな。それでどうかしたのか?」

 

レイア「はい、前回ユーマ様が討伐したメガマンティスなのですが、どうやら何者かに連れて来られた可能性があるとの事です」

 

ユーマ「やっぱりか。密林にしか生息していないメガマンティスが、何で首都付近の森林に出たのか疑問だったが・・・もしかすると」

 

レイア「ええ、“奴ら”の可能性が高いかと」

 

ユーマ「アイツら・・・」

 

ユーマは険しい表情をする。それはどこか怒りに満ちているようにも見える。そんなユーマにレイアは声を掛ける。

 

レイア「そのお気持ち、お察し致します。私も貴方と同じ様に、“大事な人”を奪われましたから」

 

ユーマ「ああ。必ずアイツらを倒して、大事な人を取り戻す!」

 

険しい表情から一転、ユーマは覚悟を決めたような表情に変わる。

 

レイア「ところで話は変わるのですが・・・」

 

ユーマ「なんだ?」

 

レイア「ユーマ様はどうやって『特殊スキル』を取得したのですか?」

 

レイアが言う『特殊スキル』とは、この世界に存在する不思議な力である。様々な種類のスキルが存在し、攻撃型、強化型、回復型、付与型、精神型、召喚型、探索型、隠密型、幻惑型の九つの属性に分類されている。特殊スキルは何かしらの出来事で取得できる。例として、傷を癒したい=回復型スキル、力が強くなりたい=強化型スキルが宿る。特殊スキルは最大五つまで取得できるが、稀に六つの特殊スキルを有する事がある。

 

因みにユーマの特殊スキルは四つ。如何なるモノも一刀両断する攻撃型スキル『絶対切断』、自身の全ステータスを極限まで高める強化型スキル『身体強化』、相棒のガルルを召喚する召喚型スキル『魔獣召喚』、最後の一つは不明かつユーマしかそのスキルを知らない。

 

ユーマ「それが俺にも分かんないんだよな。気づいたら身に付いてたし」

 

レイア「そうですか・・・それにしても不思議ですよね。本来男性は“特殊スキルを取得出来ない”筈なのに」

 

この特殊スキルには一つ謎があった。それはレイアが言った通り、男性には特殊スキルが取得出来ないという事だ。これについては未だに判明しておらず、何故男性は特殊スキルを取得出来ないのか・・・?そして男性である筈のユーマが何故取得出来たのか・・・? コレらは現在も分かっていないのだ。

 

ユーマ(何で俺は取得出来たんだ? あの時まで宿ってなかったのに・・・)

 

疑問に思うユーマはかつての記憶を呼び起こすのであった。

 

続く




次回、第三話『ユーマの過去』お楽しみに。

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