※この作品はR-18です。

白銀騎士団の黒一点   作:バズートル

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〜前回のあらすじ〜

故郷の街を『異形族』に襲われたユーマ。異形族の女戦士『アーク』に捕えられるも、姉のクルメが転移アイテムを使用し、ユーマは遠く離れた森林に転移する。しかしそこへ、蛇型モンスター『ギガパイソン』がユーマの前に現れた。


第四話 スキル覚醒

ユーマ(嘘だろ!?ギガパイソン!)

 

目の前に現れたギガパイソンにユーマは恐怖する。するとギガパイソンはユーマの方を見る。ギガパイソンの口からは涎が垂れていた。

 

ユーマ(こいつ、俺を食う気だ!)

 

そう感じたユーマは急いで逃げようとするが、足を縛られていたため、這いずることしか出来なかった。その間にギガパイソンは徐々にユーマに近づいていく。

 

ギガパイソン『シャァァァァ・・・』

 

シュルシュルシュル・・・

 

ユーマ「うむっ!!」

 

とうとう追いつかれたユーマはギガパイソンの長い身体で巻き付けられる。

 

ギュゥゥゥゥ・・・

 

ユーマ「うぅーーーっ!!」

 

ギガパイソンの凄まじい力でユーマは締め付けられる。そしてギガパイソンは大きく口を開ける。

 

ユーマ「うぅ!んん!むぐぅ!!(いやだ!せっかく姉ちゃんが貴重な転移アイテムを使ってまで俺を助けたのに!モンスターに食われて死ぬなんて!絶対いやだ!!)」

 

ユーマは無我夢中で抜け出そうとするが、ギガパイソンの力が強い上に、自身は縛られているため、無駄な行動であった。その間にギガパイソンの口はユーマの頭の近くまで迫っていた。それを見たユーマの心は折れかけ始める。

 

ユーマ(こんな最後になるなんて・・・姉ちゃんに怒られるかな?)

 

そんな時、ユーマは自身が捕まった時のクルメの姿を思い返す。

 

ユーマ(いやダメだ・・・此処で死んだら姉ちゃんや母さんが報われない。やっぱり死ねない!こんな所で死ねない!死ぬわけにはいかないんだぁぁぁ!!)

 

その時、ユーマの身体から強烈な光が放たれる。

 

ギガパイソン『キシャァァァ!!』

 

あまりの眩しさにギガパイソンはユーマから離れる。

 

ユーマ(な、何だ?身体に力が・・・!)

 

巻き付けから解放されたユーマは身体にに力を込める。そして自信を縛っていた縄を力ずくで引きちぎった。縄を引きちぎったユーマは猿轡を外す。

 

ユーマ「ぷはぁ! 何だ今の力!?まるで・・・特殊スキル!」

 

ユーマは自身の異常な力に困惑していると、ギガパイソンがユーマに向かってくる。

 

ユーマ「っ!? 来るんじゃ・・・ねぇ!」

 

ユーマは近くに落ちていた枝を拾うに振るう。すると自分に向かってきていたギガパイソンが突如立ち止まる。

 

ユーマ「えっ、なに?」

 

ドサッ

 

するとギガパイソンの頭部が切り落とされ、残った体も地面に倒れる。

 

ユーマ「えぇぇぇっ!!?なに!?なにが起こった!?」

 

ギガパイソンが倒された事にユーマは困惑する。するとユーマの背後の茂みから何かが出てくる。

 

???「そこの君!」

 

聞こえてきた声に気づいたユーマは後ろを向く。そこには緑を基調とし軍服を来たストロベリーブロンドのロングヘアが特徴の女性がいた。

 

???「大丈夫か!?怪我はないか?」

 

ユーマ「は、はい・・・大丈夫です」

 

???「そうか、なによりだ」

 

ユーマ「あの〜・・・貴女は?」

 

???「ああ、すまない。自己紹介がまだだったな。私は『エレン』。ヴェラルータ公国の騎士だ」

 

ヴェラルータの騎士『エレン』(イメージ声優:青木瑠璃子)はユーマに自己紹介する。

 

エレン「それよりも、このモンスターは君が?」

 

ユーマ「は、はい」

 

エレン「Bクラスのモンスターとはいえ、普通の騎士ましてやスキルを持たない男には危険な敵だ。しかし先ほどの戦闘を見ていて実に驚いた。まさか君のような少年が特殊スキルを使えるとは!」

 

ユーマ(特殊スキル・・・やっぱりこの力はそう言うことか!」

 

エレン「少年、君の名は?」

 

ユーマ「あ、ユーマ=カリウスって言います」

 

エレン「ユーマ・・・いい名だな。それで、君はここで何をしていたんだ?」

 

ユーマ「ッ!そうだ!実は・・・」

 

ユーマは自身の身に起きた事をエレンを話した。

 

エレン「何だと!?異形族が!」

 

ユーマ「はい、それで俺の姉ちゃんが転移アイテムを使って俺をここに転移させたんですけど・・・」

 

エレン「ギガパイソンに襲われて、その時に特殊スキルが使えるようになったと・・・(しかし何故異形族が? 奴らはここ数十年おとなしかったというのに・・・)」

 

ユーマ「因みにここは何処なんですか?」

 

エレン「ここは君の故郷の街から1000㎞離れた森林だ」

 

ユーマ「1000㎞!?そんなに離れた場所に転移されたのか!」

 

エレン「そうなる。今から行っても、お姉さんやお母さん達が居るとは限らない」

 

ユーマ「そんな・・・」

 

ユーマはショックを受けて膝をつく。そんなユーマを見たエレンは腰を低くして語り掛ける。

 

エレン「ユーマ、君はどうしたい?」

 

ユーマ「えっ・・・?」

 

エレン「君はこれからどうしたいって聞いてるの」

 

ユーマ「俺は・・・・・自分の手で大事なモノを取り返したいです!でも、俺はあまり強くない。特殊スキルを持っていてもアイツに勝てるかどうかも分からない・・・それでも俺は、奪われた家族を取り返したいです!」

 

エレンの問いにユーマはそう答える。それを聞いたエレンは優しく微笑む。

 

エレン「ならば方法は一つ・・・君を私が務める騎士団に特別団員として入団させる」

 

ユーマ「騎士団?」

 

エレン「私の本名は『エレンシア=ヴェラルータ』。ヴェラルータ公国の第一王女にしてホワイトローズ騎士団の団長だ」

 

ユーマ「えぇーーーっ!!?」

 

エレンの正体は、ヴェラルータ公国の第一王女にしてホワイトローズ騎士団の団長であった。

 

続く




次回、第五話『入団試験』お楽しみに。
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