※この作品はR-18です。

白銀騎士団の黒一点   作:バズートル

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第七話 異形女の実力

ユーマが因縁の敵アークと対峙していた頃。黒い長髪の姫カットで赤い瞳、巫女服の上から黒い和風鎧を身に付けた少女が路地裏を歩いていた。この少女こそ、ユーマの小隊メンバーの一人『霧雨 アカツキ』(イメージ声優:前田佳織里)である。

 

アカツキ「困りましたわ。私としたことが、また迷子になってしまいましたわ・・・」

 

方向音痴の自覚はあるアカツキだが、何故かいつも人知れずに逸れてしまい、その度にユーマ達に迷惑を掛けている。

 

アカツキ「どうしましょう。いったい何処に行けば・・・」

 

ナナリー「大丈夫。もう、見つけた」

 

アカツキ「ナナリー殿!?」

 

突然現れたナナリーに驚くアカツキ。そこにサキが来る。

 

サキ「よかったアカツキさん!ここに居たんですね」

 

アカツキ「サキ殿も。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」

 

アカツキは二人にお辞儀して謝る。

 

ナナリー「気にしてない。いつもの、こと」

 

サキ「否定はしませんけど・・・」

 

アカツキ「ところでユーマ殿達は?」

 

サキ「ユーマさん達は別れてフィアナさん達と謎の連中の探索しています。何処かにいると思うんですが・・・」

 

ナナリー「私に、任せて」

 

するとナナリーは自身の特殊スキルの一つ『ミラクルアイ』を発動させる。これは言わば千里眼であり、透視や読心を行うことができる探索型スキルである。ナナリーはミラクルアイの力で町中を見渡す。すると目の前に屋敷の外でアークと戦っているユーマを見つける。

 

ナナリー「ユーマ小隊長、見られない女と、戦ってる」

 

サキ「見られない女!?それも戦っている!?」

 

アカツキ「もしや!報告にあった謎の連中の仲間では!?」

 

サキ「ナナリーさん、場所は?」

 

ナナリー「こっち!」

 

ナナリーは屋敷の方へと駆け出すとサキとアカツキはナナリーについて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、そのユーマは因縁の敵であるアークと剣を交えていた。

 

ガキン!キン!シュイン!

 

ユーマの刀とアークの剣が激しく交差し火花が散る。

 

アーク「意外に強いじゃないか。騎士団に入って鍛えたようだな」

 

ユーマ「ああ、お前を倒すためにな!」

 

ユーマはアークから距離を取りクナイを投げ飛ばす。アークは剣でクナイを弾く。

 

ユーマ「今だ!ガルル!」

 

ガルル『ワオォォォンッ!』

 

ガブリッ!

 

アーク「くっ・・・!」

 

ユーマは召喚型スキル『魔獣召喚』を発動させる。そしてアークの背後に魔法陣が生成され、そこからガルルが出てきてアークの左腕に噛み付く。

 

アーク「特殊スキルだと!?なぜ女でない男のお前がそれを使える!?」

 

ユーマ「俺にも分からない。姉ちゃんが俺を逃して、その後にいつの間にか身に付いた」

 

アーク「不思議なやつだ!だが、それはそれで面白い!」

 

ゲシッ!

 

ガルル「くぅ〜!」

 

アーク「はあ!」

 

ドッ!

 

アークはガルルに膝蹴りを食らわして噛みつきを解除させ、更に回し蹴りを食らわし突き飛ばし壁に打ち付ける。

 

ユーマ「ガルル!」

 

アーク「私の特殊スキルを解くと味わうがいい!』

 

ビィーッ!

 

ユーマ「うっ!」

 

アークの剣先から貫通力のあるレーザーのようなモノが放たれ、ユーマの右肩を貫く。攻撃を受けたユーマは右肩を抑えて膝をつく。

 

ユーマ「痛って!なんだ今の・・・」

 

アーク「これは私の特殊スキルの一つ『貫通斬』だ。あらゆる物体を貫通することが出来る斬撃を放つ攻撃型スキルだ」

 

ユーマ「へぇそうかよ。だったら俺はこれだ!」

 

アークの『貫通斬』に対抗してユーマは『絶対切断』を発動。刀から凄まじい斬撃を放つ。アークは寸前で躱す。

 

アーク「他にも持っていたか。ますます面白いな。(それにしても不思議だ。男のコイツが何故特殊スキルを使える? 本来特殊スキルは女性のみが取得できる力・・・それなのにコイツは平然と使ってくる。興味が湧くなぁ)」

 

特殊スキルが使えるユーマを見てアークは内心そう思うのであった。

 

ユーマ「ひとつ聞いていいか?」

 

アーク「なんだ?」

 

ユーマ「俺の姉ちゃんと母さんはどうしてる?」

 

アーク「ふっ、気になるか?ならば教えてやろう。あの出来事の後、私はお前の姉を“生を実感するための玩具”として引き取った」

 

ユーマ「姉ちゃんを? 母さんはどうした!?」

 

アーク「不明だ。なにせ姉を引き取った時にはもうソイツしかいなかったからな」

 

ユーマ「(くそっ!母さんは行方知れずかよ!?)さっき生を実感する為の玩具として姉ちゃんを引き取ったって言ってたが、どういう意味だ!?」

 

アーク「簡単だ。私の“息子”を楽しませる為に」

 

ユーマ「息子・・・?お前子供がいるのか!?」

 

アーク「そういう意味じゃない。コッチの事だ」

 

そう言うとアークは何故か履いていた長ズボン、そしてショーツを下に下ろす。するとアークの股に“女性にはあるはずのないアレ”が露わになる。

 

ユーマ「えっ、嘘だろ・・・」

 

アーク「ふふふ、驚いたか? 私は『ふたなり』なのだよ」

 

アークがふたなりであると言うことにユーマは唖然とする。

 

ユーマ「まさか、それを姉ちゃんに!?」

 

アーク「ああそうだ。アイツの柔らかくて通りの良いお尻が私の息子を刺激してくれた。とっても気持ちよかったぞ」

 

ユーマ「姉ちゃんは・・・姉ちゃんはどうなった!?」

 

アーク「心配するな。アイツはまだ生きてる。今でも時おり扱いていて、その度に私を睨み付けてきている。この戦いが終わったら、またアイツとするつもりだ」

 

それを聞いたユーマは刀を強く握る。そしてその表情は怒りに満ちていた。

 

ユーマ「だったら・・・その息子をぶった斬って出来ないようにしてやる!」

 

ユーマは怒りのままにアークに突っ込む。アークはショーツとズボンを履き直す。

 

アーク「怒り任せでは、私は倒せんぞ!」

 

ギィィィン!!

 

ユーマの刀とアークの剣がぶつかり合う。果たして戦いの行方は如何に・・・。

 

続く




次回、第八話『小隊メンバー、奮闘せり』お楽しみに。
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