床へと力なく倒れ込んだ恵を、平田は冷徹ながらも迷いのない手つきでひょいと抱き上げた。
「あ……っ……」
抵抗する力すら残っていない恵は、そのままお姫様抱っこの状態で寝室へと運ばれ、柔らかなベッドの上へと横たえられる。
シーツに沈み込む身体。
しかし、安息の時間は一瞬だった。平田の手が迷いなく恵のスカートの奥へと伸び、熱く濡れたパンツを躊躇なく引き抜いた。
「いや……待って、平田くん……っ」
さらに平田が自らの衣服を脱ぎ捨て、完全な無防備の姿になったのを見て、恵の脳裏に最大の危機感が走る。
本能的な恐怖から、恵はベッドの奥へと這いずり、必死に逃げようと身をよじった。
だが、憑依した平田がその逃走を許すはずもなかった。
「っ、きゃあ!?」
平田の強い両腕が、恵の細い両足をがっちりとホールドする。
逃げ道を完全に塞がれたまま、強引に足を開かされ、引き寄せられた。
恐怖に目を見開く恵の視界の中で、平田の顔が、完全に露わになった恵の最も秘められた場所へと容赦なく近づいていく。
「やだ、見ないで、そんなところ――っ!!」
恥ずかしさと恐怖が混ざり合った悲鳴が上がるが、平田は応えない。
至近距離まで顔を近づけると、彼は躊躇うことなく、恵のそこへ自らの熱い舌を押し当てた。
「ひゃんっ!? んあぁぁ――っ!!」
衣服の遮りもない、ダイレクトな肉体の接触。
平田の濡れた舌が、恵の最も敏感な部分を激しく、そして執拗になめ回し始める。
奥深くへと割り込むような舌の動き、そして容赦なく全体を貪るような激しい愛撫。
足を押さえつけられ、逃げることも閉じることもできない恵は、ベッドの上で激しく腰を跳ね上げながら、
ただただ圧倒的な熱と快感の渦に再び引きずり込まれていった。
「……く、ぅ……っ、やあ、やめて、恥ずかしい、よ……っ」
ベッドの上で足を広げられたまま、恵は涙を流して顔を背け、自分の両手で必死に口元を覆い隠した。
そして女の子の一番恥ずかしい場所を、これ以上ないほど生々しく愛撫されている。
その事実だけで、恵の心臓は潰れてしまいそうだった。
そんな恵の悲痛な抵抗を優しく包み込むように、平田が顔を上げ、低く甘い声で語りかける。
「恵……汚い所なんて、どこにもないよ。
恵は本当に可愛いから、全部僕に頂戴」
その言葉は一見、いつもの優しい平田のようでありながら、瞳の奥に宿る独占欲は少しも衰えていなかった。
「あ……っ――」
恵がその言葉に息を呑んだ瞬間、
平田は再び顔を埋め、さっきよりもさらに激しく、熱い舌を使ってその核心を舐め回し始めた。
「んん――っ!! む、ぐぅぅ……っ!!」
剥き出しの粘膜にダイレクトに与えられる、容赦のない舌の刺激。
恵は恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤に染めながら、自らの両手で口を強く押し込んだ。
声を上げてしまったら、本当に自分の中の何かが完全に壊れてしまう気がした。
けれど、平田の執拗な愛撫は、そんな恵の理性を容易くすり潰していく。
クチュ、と激しい水音が寝室に響くたびに、恵の身体はベッドの上でビクビクと跳ね、
指の隙間からどうしても堪え切れない、熱く艶っぽい吐息が漏れ出してしまった。
「んん……っ! むぐ、ぅ……っ!!」
必死に両手で口元を覆い、声を押し殺そうとする恵。
「声を隠さなくていいんだよ、恵……。もっと僕に、恵の声を聴かせて」
平田はそう呟くと、熱い舌でその核心をさらに激しく、深く舐め回し始めた。
それと同時に、空いていた右手を再び恵のクリトリスへと持っていき、指先で容赦なく、激しい刺激を叩き込む。
舌と指、二つの凶器による同時攻撃。
「――っ!? あ、あああーーっ!!」
衣服の遮りもない、剥き出しの肌へダイレクトに与えられる強烈すぎる快感に、恵はもう声を押し殺していることなんてできなかった。
塞いでいた手が跳ね除けられ、寝室に恵の理性を失った大きな悲鳴が響き渡る。
羞恥心が限界を突破し、脳内が快楽だけで塗りつぶされていく。
「や、だ、もう無理、おかしく、なっちゃう……っ!!」
激しく腰をのけぞらせ、恵は本日二度目となる激しい絶頂を迎えた。
ビクビクと身体を大きく波打たせ、熱い蜜を溢れさせながら、恵の意識は快感の余韻のなかに溶けていく。
二度の絶頂を強制的に迎えさせられたことで、恵の身体からは完全に体力が奪われ、平田君を拒むための抵抗の力はすっかり弱まっていた。
平田はその隙を逃さず、ベッドの脇から取り出した避妊具(ゴム)を自分のペニスへと手早く装着する。
そして、ぐったりと横たわる恵の足の間に割り込み、熱を帯びたペニスの先端を、ゆっくりと彼女の秘処へと押し当てた。
「ひ……ら、た……くん……?」
異物の感触に気づき、恵は最後の力を振り絞って激しく抵抗しようと身をよじった。
しかし、ガクガクと震える身体は思うように動かない。
そんな恵を見つめ、平田はいつもの彼のような、けれどどこか歪んだ優しさを湛えた声で静かに一言を告げた。
「ゴメンね、恵。……入れるね」
驚きに目を見開く恵の頬を優しく撫でながら、彼はさらに言葉を紡ぐ。
「最初は痛いかもしれないけれど、なるべく優しく入れるから。……だから、力んじゃダメだよ」
「あ、ぐ……っ、嘘、入って……っ、ん、んんぅーーっ!」
二度の激しい絶頂によって、恵の 体からは溢れんばかりの 愛液(あいえき)が 奔流(ほんりゅう)のように 溢れ出ていた。
ローションなど一切必要としないほど、彼女の奥は グチョグチョに 濡れている。
それにもかかわらず、初めて 迎え入れる 男の 質量(しつりょう)は、恵の 狭い体を 内側から 裂くような 痛みを もたらしていた。
ペニスが 半分まで 差し込まれた 状態で、恵は 涙を ポロポロと こぼし、 痛みに 耐えるように 眉を ひそめて ベッドの シーツを 固く 握り締めている。
平田は、そんな 苦悶(くもん)と 羞恥(しゅうち)に 染まった 恵の 顔を 上から じっと 見つめ、 愛おしそうに 目を 細めた。
「……これだけ 濡れてるのに 痛がってる。 恵、 本当に 可愛いなぁ」
「な、に……言ってるの、っ、痛い、痛いよぉ……っ!」
変貌(へんぼう)した 平田の 歪んだ賛辞(さんじ)に、恵は 首を 激しく横に 振って 涙ながらに 訴える。 だが、平田の 瞳に 宿る 熱は、さらに 深度(しんど)を 増していった。
「ごめんね、恵。 でも、 途中で 止める方が 辛いから……」
平田は 恵の 腰を がっしりと 両手で固定すると、 低く嗄れた(しゃがれた) 声で 告げた。
「最後は、 一気に入れるね」
「いやっ! 待って、お願い、まだ心の準備が――ん、んあぁぁぁーーーっ!!」
恵の 必死の 拒絶の 叫びを 掻き消すように、平田は 容赦なく腰を 強く押し込んだ。
ジュブゥッ、と 激しい肉擦れの 音と ともに、 根元まで一気に 貫かれた 衝撃が、恵の 身体を 突き抜けた。
「……っ、ふ、あ……ぁ……っ……!」
根元まで一気に貫かれた衝撃と、内側を限界まで押し広げられる激痛に、恵は完全に息を詰まらせていた。
涙がボロボロと枕を濡らし、言葉にならない声が喉の奥で震えている。
そんな恵の顔を覗き込みながら、平田はどこか穏やかで、それでいてひどく歪んだ笑みを浮かべて、彼女の濡れた髪を優しく 撫(な)でた。
「……全部入ったよ、恵。おめでとう」
「なぁ、に……それ……っ、ひど、い……っ」
あまりにも場違いな祝福の言葉に、恵は 弱々しく睨みつけることしかできない。
平田はふっと苦笑いを浮かべると、自身の腰をぴったりと密着させたまま、それ以上は動かずにじっとその場に 留(とど)まった。
「そうだよね。ありがとう、なんて気分じゃないよね。僕が無理やり、入れちゃったわけだから」
彼は恵の痛みに共感するように、静かに言葉を紡ぐ。内側を満たす圧倒的な熱量と、ピタリと動きを止めた平田君の様子に、恵は混乱しながらも、荒い呼吸を少しずつ整えようと努めた。
「恵の痛みが、ちょっと和らぐまで……このままの状態で動かないでおくね。その間に、少し」
平田の瞳の奥に、学校で見せるものとは違う、冷徹で、だけどどこか寂しげな本音が覗く。
「ちょっと、話をしようか。……本音でね」
「……え?」
内側を 満たす 圧倒的な質量の 痛みが、彼の 突拍子もない言葉によって 一瞬で 吹き飛んだ。 恵は 涙に濡れたまつ毛を 震わせ、 呆然と平田君の 顔を 見つめた。
平田は 恵の 髪を 指先でもて遊びながら、 どこか 遠くを見るような 目で独り言のように 語り続ける。
「恵が、 偽装カップルの 話を持ってきた時…… 俺、 凄く 嬉しかったんだ。 ああ、 こんな 可愛い 女の子を、 いつか 抱けるのかぁって思ってさ」
「ひら、た……くん……? なに、言って……っ」
恐怖が じわじわと鳥肌となって 肌を 駆け巡る。 彼女が 信じていた
「クラスの 良心」としての 平田洋介は、 最初から 存在しなかった。 彼は 初めから、 恵の 身体を 狙って契約を結んだのだ。
「でも、 約束は 守るよ。 俺が、 恵を守って、あげるから。 その辺は大丈夫だよ。」
平田は 慈悲深い(じひぶかい) 聖者のような 笑みを 浮かべながら、 恵の 頬を優しく 撫でた。 守る、という 言葉だけは 本物なのだろう。 だが、 その後に続いた言葉は、 恵の 尊厳を、さらに 踏みにじるものだった。
「……でも、 偽装カップルなんだから、 浮気はさせてもらうね?」
「っ――な、にそれ……っ! 浮気、って……」
あまりにも 身勝手な理屈。 恵を 自分の モノとして 蹂躙し、 守るという 義務は 果たしながらも、 自分は 他の 女とも 関係を 持つという。
「あ、は……、ひどいよ、そんなの、あんまりだよ……っ!」
悔しさと悲しみで再び 涙が 溢れ出す。
しかし、 平田は 恵の 内側でじわじわと 存在感を増していく自身の質量を誇示するように、 ぴくりと 腰を震わせた。
「さあ、 お話は おしまい。 痛みも 慣れてきた頃だし…… 本番、 始めようか、 恵」
拒絶を許さない(暗い瞳が、 獲物を 捕らえた獣のように妖しく 輝いた。
まだまだ続く