【本編完結】アズールレーン寝取られ二次創作世界の終末の後に 作:リンパック
寝取られものを含むR-18同人誌やエロゲーに登場する洗脳、調教、人体改造の装置って真っ当に運用すれば、有用な医療手術設備になると思うんですよね。
ユニオン ノーフォーク基地 地下室
「ほんっと何してくれてんだ!!!あいつr「ちょっと静かに!!」「落ち着いて!」ごめん!ごめんなさい!…本当にすみません…」
検査に来た技官達に謝罪しながら指揮官は頭痛を覚えた。必ずかの邪智暴虐の連中を徹底的に裁かねばならぬと改めて決意した。間男達がKANSENの治療や検査、研究のためと称して調教や洗脳、人体改造のための大掛かりな設備を整えていた。間男達が退場したことで監査が出来るようになったのである。
「いやあこいつは凄いですな…」
大尉の黒人技官が機械の内部を調べながら、指揮官にどのようなものかを伝えていく。
「まずこの精密駆動システムですが、まだ広く出回っていない最新鋭のタイプですな」
「なんだって!?」
指揮官が驚くと、技官はタブレット端末を操作し始めた。データベースに乗っている駆動システムの最新版を見せ、機械の実物と比較して見せた。
「うわ…本当だ…」
「半導体産業用ですな。あそこでは半導体を作るための、精密な駆動が出来る産業用ロボットや製造装置が必要になってます。それに乗じて発注でもしたのでしょう」
「それに電源も、大出力と細やかな制御を両立させた新型ですな。これと駆動システム、多様なセンサー、中央演算装置が組み合わさることで、精密な操作が出来ている…と私は見てます。詳細な検査が別途、必要になりますがね」
「無駄に高機能にしやがって!!」
「冷却、排熱装置も専用にこさえたのでしょうな。恐らく最新の型をマイナーチェンジしたものか…いやはや、女の子を洗脳するのにここまでやるとは…お偉方のやることは分かりませんね」
「ほんと、それに関しては同意だよ。俺と同じか上位の将官がこんなバカみたいなことやってんだからな」
技官の分析を受けて、指揮官の口からまた力ないため息が出た。間男達のエロスと欲望のせいで、この基地が無用な負債を抱えたように思えたからだ。機械としては高性能なものなのに、使用目的が洗脳や調教と言う通常の軍務では殆ど出番が無い分野のため、廃棄物処理が大掛かりになることが容易に想像がついた。その未来を思い浮かべた彼は眉間に皺を寄せる。
「壊してやりたかったなあ…」
「いやあ、こいつはすぐに壊れない設計ですな。自己診断プログラムが常時走っていて、モジュール化と冗長化が施されています。たとえ准将殿が演算装置や電源系統を一つや二つ壊した所で、すぐにバックアップが走るようになっている。壊すならそれこそ全体的に満遍なく…でしょうな」
「くそっ!無駄に頑丈にしやがって…!!これを何基もあいつ等が用意したんだよな…」
間違っている金の使い方と、装置の大きさから推定される金額に、指揮官が地面に手をつく。
「現時点では大雑把にこれぐらいしか言えませんな。解体も兼ねてバラして調査してみるのもありかもしれません」
「そうか…ありがとうハドソン大尉。そっちはどうかな…?ジュリアス中尉」
「そうですね、今見た限りではりますが…」
白人中尉の技官が所見を述べていく。こちらも大掛かりな調査が必要であると前置きした上で、既存のOSを流用して、洗脳や調教に特化した環境を構築していること、インターフェースが優れていることなどを話した。
「タッチパネル上のボタンの配置は分かりやすいですね。色が統一されており、言葉もシンプルで、直感的に次の操作が行えるようになってます。子供も使ってたと言う証言を聞いた時、耳を疑いましたが、これならたしかに、専門の訓練を受けずとも使えますね」
「全部が無駄に高機能だ…なにしてくれてんだよあいつ等…」
「やはり人間…エロスには凄い情熱を傾けるのでしょうな。ここまでするのは小官には理解できませんがね」
そう言って黒人の大尉が肩をすくめた。この広い地下室には多様な機械が置かれており、そのどれもが大規模であった。指揮官を軽視して我が物顔で居座った間男が、全て独断で置いたものである。
(しかもこれ、ここだけじゃなくてラングレー基地の地下にもあるんだからな…)
調査でアズールレーンの腐敗がラングレー基地にも及んでおり、地下室に同様の大型設備が収容されていることが発覚した。間男達は何億ドルもの国防予算を詐取して浪費したのである。大規模な汚職に、心の内の正義感が何百回目かの刺激を受けた。
「ユニオン市民の税金使ってやることがこれか…血税を何だと思ってんだ!何にも使えない鉄屑じゃないか!!」
まさに血税の無駄遣いだと頭に血が上り、指揮官の拳に力が入る。
「…いえ准将殿、全くの無駄にはならないと思いますよ?」
しかし、指で感じる痛みが増した所でハドソン大尉が気になる言葉を投げて来た。指揮官の目に興味が浮かぶ。
「…続けてくれ。無駄にならない、いっそ使い倒してしまいたい」
「実際にKANSENの洗脳や体の改造に成功したのでしょう?ソフトウェアの話になるので中尉の専門にはなると思いますが、ここまで細かく操作できるのであればKANSENの治療、もしくは人体の治療に使えるのではないかと思いましてね」
「大尉の言う通り、薬剤やシステムの設定を変える必要がありますがね」
ハドソン大尉の言葉を中尉が受け継ぎ、再利用に肯定的な見解を述べると、指揮官の中で目の前の鉄屑がだんだんと資産に見えて来た。
「…マジ?それならありがたい」
大体が使えそうだなと指揮官が周りを見渡すと、一つ気になるものがあった。
「…でもこの洗脳装置は要らんのでは?」
「いやいや、それが馬鹿に出来ないんですよ」
「どういうことだい?マッコール少佐」
声をかけて来たのは同じく技官で調査に来ていた少佐であった。
「戦闘ストレス反応の緩和に役立んですよこれが。トラウマを忘却したり、本人が幸せと感じる記憶を強化することができれば、通常の軍務に復帰しやすくなります。民間に開放すれば、凄惨な事故や火事のトラウマだって軽減できる!」
「めちゃくちゃ重要じゃないか!…そう言えば二年ぐらい前に重桜日報とユニオン・トゥデイで記事になってたけど、続報か再試の結果でも出たのかな?」
「ご存じでしたか!なら話は早い!そうなんです!三日前にジョンズ・ホプキンズ大学で結果が出ましてね…」
少佐がタブレット端末を出して、学術サイトに掲載されている新しい論文の要旨を見せた。要旨によれば、戦闘ストレス反応に掛かったマウスに記憶忘却効果のある薬物を投与した所、トラウマ記憶を忘れるでけでなく戦闘ストレス反応が改善することが、重桜の帝国大学医学部の実験に続いて、改めて認められたとある。新しい戦闘ストレス反応の治療方法を提示したことになり、これを受けて臨床試験が近々ユニオンで行われるとあった。
「…セイレーンの攻撃でトラウマを負った人は多いだろうし、この装置全部使えるってことか」
「全部が上手いこと行けばですが、准将閣下が苦々しく思っているこの設備全部が、有益な資産に変わることでしょう」
「可能性があるなら、俺は有用に使いたいと思う」
指揮官はこの検査結果を上官であるホーランド大将、シルバーストーン大将、そして重桜の甲斐田中将に報告し判断を仰いだ。話は両国政府首脳部にまで及び、改装にゴーサインが出た。後日、この大掛かりな機械設備は、大掛かりな調査の後、システム再設定や薬剤の交換などの変更により真っ当な治療設備へと生まれ変わった。戦闘で負傷したKANSENを回復させるだけでなく、ノーフォーク基地に近い場所で起こった火事や事故の負傷者を、一時的に収容して治療することで大いに役立った。間男達が残した負の遺産が、正の資産に生まれ変わった稀有な例であった。
本編中で何度もエウロラ大陸が全滅したと書いておきながら、今さらになって東欧諸国とバルカン諸国を忘れていたことに気づきました。アズールレーン世界のエウロラ大陸(ヨーロッパ大陸)にも、東欧諸国とバルカンの国々は存在していると思われますので、エウロラ大陸の歴史が止まったと自分で書いた以上、この国々も消えてもらう事にします。Wikipediaやmacrotrendによれば1952年時点の東欧各国人口は以下の通りのようです。
旧ユーゴスラビア:約1680万人
チェコ:912万人
スロバキア:355万人
ポーランド:2570万人
ブルガリア:729万人
ルーマニア:1682万人
オーストリア:692万人
ハンガリー:950万人
アルバニア:136万人
ギリシャ:786万人
上記を全部足すとおよそ9500万人ほどになります。前話でエウロラ大陸の死者は約3億5000万人としましたが、訂正して4億4000万人ほどとします。後ほど、上記の数字を前話に追加します。
感想、誤字脱字報告、ここすき等お願いします