達也くんアフター(※充希がいないバージョン) 作:minnie_remon
―美織―
私は精子提供を受けることを決めた。最後の最後まで迷ったけど、この機会を逃せば提供を受けるためには高倍率の抽選となってしまうというのが最終的な決断理由だった。そうなる直前のタイミングで優先的に提供を受けられる機会を得たということに運命的なものを感じたのだ。
精子提供に当たっては、健一さんには何も伝えずに秘密で行うことにした。秘密は完全に厳守される、精子提供を受けることは健一さんにはもちろん他の誰にも漏れることは絶対に無い、その説明を信じることにした。
数週間後、政府が掲げる「異次元の少子化対策」の具体的な中身が発表され、その中で政府が子宝に恵まれない女性のために、精子ドナーを認定して精子提供体制を一元的に管理する「認定ドナー制度」が発表された。そしてそのドナー第1号として、小野達也さんが就任したことも併せて発表された。
その直後から小野さんに精子提供を希望する女性が殺到、応募サイトが一時サーバダウンする程だった。そんな中、正式発表前から精子提供の意思を示していた私は、優先的に提供を受けられることになった。本当に私は何というタイミングでカウンセリングを受けたのだろうと思わずにはいられなかった。
提供の日は、まだ寒さの残る4月の初旬だった。
提供場所として指定されたホテルへ向かう時の気持ちは、正直言って重かった。途中で引き返そうかと何度も思った。何より、後ろめたい気持ちが拭えなかった。私は健一さんを裏切っている…と。
でも、首を横に振って自分を奮い立たせた。これは裏切りじゃない…現実的に、健一さんは子づくりが難しい体なんだ…私が子どもを産めば健一さんもきっと喜んでくれるはず…と。
でもそんな後ろめたい気持ちは、実際に小野さんと対面して、その人柄に触れて、少しずつ解(ほつ)れていった。
達也さんはテレビで見る印象と全く変わらない、絵に描いたような好青年だった。爽やかで優しい笑顔にほだされるように、気が付けば私は、「達也さん」「美織さん」とお互いを名前で呼び合っていた。
間近に見る達也さんの体は、あまりにも逞しかった。比較する対象は健一さんしかいないのだけど、ハッキリ言って比較してはいけないと思った。鍛え抜かれたその体はあまりにも美し過ぎて、まるで別世界から来た存在のようだった。
さらに股間にある男性の象徴も、やっぱり健一さんと比較してはいけなかった。達也さんの男としての強さの象徴がここにある…そんな事を思った。
そしていよいよ本番…の直前、達也さんが私に「旦那さんのモノはどのくらいの大きさなんですか?」と尋ねてきた。どう答えようか迷っていると「僕のモノを10としたらどのくらいですか?」と聞き方を変えてきた。
正直に言うと、健一さんのモノは達也さんの半分にも満たないサイズだと思う。だから達也さんのモノを10としたら4…いや、3かもしれない。でも正直に言うのは何となく悔しかったから「分かりませんけど、こんなに大きくはないです。8ぐらいだと思います」とかなり見栄を張って答えた。すると達也さんは「良かった、あまり差は無いみたいで安心しました」と言ってから、私の腰をガッチリと捕まえた。
達也さんが仰向けになった私の足を開く。
逞しい体が、股の間に入り込んでくる。
そして…
「っっっっ……!?!?」
直後、電流が走るような感覚が全身を駆け巡った。
(なにっ…これ、嘘っ…)
「ま、待ってっ…何を入れようとしてるんですかっ…!?」
咄嗟にそんなことを口走ってしまった。
「すみません。できるだけゆっくり入れようとはしてるんですけど」
力を抜いて下さい、達也さんはそう言いながら、なおも腰を進めるのをやめない。
「ああっ…あっ…んっ……あ、あっ…ああああっーーーーっ…!」
声が止まらない。達也さんの逞しすぎるモノが入ってくる、その圧倒的な圧力感がどうしても我慢できなくて。
健一さんのモノを8だなんて見栄を張らなきゃよかった…3ぐらいだとハッキリ言っておくべきだった…
そう後悔しても、もう遅くて。
「大丈夫ですか?もう少し入りますから」
…嘘でしょ、何を言ってるの。
健一さんのなら、もうとっくに全部入ってる筈なのに…っ!
「あ、あ、あ、あ、そんっ、なっ、あっ…だめっ……やだっ、あっ、あぁぁぁーーーっっっ!」
咄嗟に口を塞いだ。その瞬間、頭の中が真っ白になった。
息が苦しい。全身が熱い。
……うそでしょ。
私…入れられただけで、イっちゃったの…?
「はあっ…ぁあっ、んっ……はぁっ…ぁああっ…はあぁぁっ…」
「大丈夫ですか?」
「待って…ちょっと待って下さい、達也さん…!」
そう懇願すると、達也さんはピタリと動きを止めてくれた。
「はあっ…はあっ…はあぁぁっ……」
その隙に私は深呼吸し、気持ちと体を整え直そうと努める。
そして、1分か2分ほど猶予を貰ってから。
「すみませんでした…もう、早く、終わらせて下さいっ…」
ついさっきは「待って」とお願いしたのに、今度は全く真逆のお願いをする。それが失礼な言葉だと考える余裕すら、今の私には残されていなかった。
「分かりました。じゃあ、早めに終わらせるよう努力しますね」
そう言って、達也さんがまた動き出す。
「ぁああっ…んっ、んふぅっ、あっ…うっ…あぁぁっ…!」
太く、硬いモノが私の中を行き来する。その一掻きごとに、私は意識がおかしくなりそうになった。
「あ……あぁっ…うそっ…だめっ、だめぇぇっ…!達也さんっ…そんなに動いちゃっ…だめですっ…!」
「スミマセン、美織さん。でも…」
私の抗議に対して、達也さんは申し訳なさそうに。
「言いにくいんですけど…僕、そんなに動いてませんよ」
「え……」
そんな訳無いよね。だって…だって…
「はぁっ、あっ、あっあっ…ああぁっ…んっ…あっはぁっ…!ふ、深いっ…!深すぎですぅぅっ…!」
「そんなに深いですか?」
コクコクと頷く。健一さんは、こんな深い所まで届かない。
「むりっ、無理です、これっ…いやぁぁっ…だめっ、本当にだめっ…!あああっ…あはあぁぁぁぁっ…!」
深い所に触れられて、今まで経験した事の無い感覚に頭がおかしそうになる、その瞬間。
「おかしいな…8割ぐらいしか挿れてないのに」
「……え?」
すると達也さんが、ゆっくりとモノを抜いた。
「はあ…はあ…はあぁぁ……」
息を整えながら達也さんを見上げると、どうしたものかと困ったような表情で何かを考えているようだった。
そんな達也さんの様子を見て、私は、情けなさと申し訳なさが急に込み上げてくる。
精子提供をお願いしたのは、私の方なのに。
達也さんはただ、私のお願いを聞いてくれているだけだっていうのに…
「ご、ごめんなさい…私は大丈夫ですから…入れて下さい」
そう告げる。すると達也さんは、「分かりました」と一言。
そして再び、恐ろしいほどの大きさを誇るモノの先端を私に宛がって
「んっ!んんんんんんんんんんんんんんんっっっ!!」
今度は、さっきと違って力強く入ってきた。
「ひうっ、あ、ぁっ…あああぁっ…!」
そして、一言。
「早めに終わらせる方向にシフトしようと思います。だから、少しだけ我慢して下さい」
「えっ…あっ!?はんっ、あっ、んっ、ふぁっ、ああんっ……うっ……んんんっ…!」
達也さんの動きが、それまでとは打って変わって、ハッキリと強く、激しいものになった。
それは、私が経験したことの無い、想像を絶するもので…
でも、ただ痛いだけじゃなく、達也さんは確実に私のが気持ちいいと感じる部分を重点的に責めてきて…
「あっ、んんっ、く、や、いやあっ…!んくっ、んっ、んああっ!ああっ…くっ、あはあぁっ…!」
手で口を押えているのに、声が全然我慢できない。
そのぐらい、達也さんの力強くかつ巧みな動きに、私の体は冒されていく。
「あぁあっ、いうぅぅぅっ。おおきいっ、おっきすぎっ…!あぁあっ…あっ、あっあっあっ、ああっ・・おっきいいぃっつ…あああっ…」
そうして、気が付けば私は…涙を流していた。
「うっ…うっ…うううううっ…」
「…美織さん?」
「ご、ごめん…ごめんねっ…私、ひどい女ですっ…」
その謝罪は、達也さんに向けたものではなくて。
「感じたくないのにっ…こんなに、こんなにいやらしい女だったなんてっ…」
今更でしかない、健一さんへの心からの謝罪。
酷く自分が惨めだった。
そんな私が達也さんにどう映ったか、そんなことを考える余裕すら私にはもう残ってなかった。
「お、大きいっ…!んっ、んんっ…あ、あ、ああっ…すごく大きいのっ…あっ、奥、当たるっ…あたるぅぅぅぅぅっ…違うっ、違うのっ・・・・あっ!許してっ…!あぁぁっ、いいっ……!イク、イクっ…!来ちゃうっ、あっ……っ…壊れちゃ…うっ、ああああっっ……!」
「美織さん、もう少しですから」
「あっ、だめ、だめっ!い、今だめっ、今そこ押し込んだらっ…はっ、凄い、だめっ……こんな激しいのっ…いっ、あっ…あぁぁぁっ…またイクっ、イクっ、おかしくなるうううっ…!」
達也さんの激しい責めを受け続けながら、私は、自分の意識が少しずつ薄れていくのを感じた。