※この作品はR-18です。

これってアウト?~アイテムボックスに女の子入れたら全員怒るのに誰も出ていかないんだが~   作:塩味ななと

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094 – 『【欲望ハック!】ゲームセンターからカラオケまでノンストップ!AIの警告を物ともしない直球すぎる愛の告白――二人だけの至福のデート・フルコース』

【観測ログ:都市型デート・高揚する情動の連鎖】

警告:本記録は、対象個体間の「極めて高い同調性」および「制御不能な欲望ベクトル」を記録している。

ゲームセンターにおける肉体的振動、および密室での性的指向の衝突により、観測データのノイズ(高揚感)が閾値を超えている。

不適合なデータとして認識された場合は、直ちに処理の破棄(スキップ)を行え。

 

◇ ◇ ◇

 

あらすじ

買い物デートから一転、二人だけの特別な時間へ!

リズムゲームで刻む鼓動、思い出の味、そして「ハック」される欲望。

おにいちゃんの真っ直ぐな熱量に、来夢の心はプルプルと跳ねる。

次なる目的地は、誰も邪魔できない二人だけの密室……。

甘すぎるデートの結末とは!?

 

◇ ◇ ◇

 

《来夢視点》

 

買い物デートから、普通の『デート』へ。

キャー! やったぁ! 風奏、やったよぉ!

頭の中ではそんな叫び声が響き渡り、体は制御不能な喜びでクネクネと捩れてしまう。眷属としての本能が、歓喜のあまり全身をプルプルと震わせる。私はもはや、羞恥心なんてどこかへ投げ捨てて、全身を使ってこの幸福を表現していた。

 

「なにがしたい?」

 

おにいちゃんが、少し照れくさそうに、けれど期待を込めて聞いてくる。

 

「ダンス……?」

 

「いいのがあるよ」

 

おにいちゃんの口角が、ニヤリと吊り上がった。

その表情を見た瞬間、私は確信した。彼はまた、何か最高に楽しい(そして少しだけ刺激的な)計画を立てているのだと。

 

そのまま私たちは、駅前ビルにある大型ゲームセンターへと直行した。目的地は、カップル専用のプライベートエリア。

そこには、巨大な筐体が並び、電子音の洪水が渦巻いている。

 

「ここにあるのは俺の知らないバージョンだね。でも、絶対楽しいよ」

 

おにいちゃんがお勧めしてくれたラインナップを、私は一つずつ瞳に焼き付けていく。

 

『太鼓の首領(ドン)』――打撃系のリズムゲーム。アーケード仕様。

『すにゃっちカート(すにゃかー)』――疾走するレースゲーム。アーケード仕様。

『ダンス・ステップ・ラディエイト(DSR)』――全身を使うダンスゲーム。

『ドラム・パニック(ドラパニ)』――激しいドラムの打撃音を刻むゲーム。

『ビートクラフター(ビークラ)』――譜面を追いかけるリズムゲーム。

『ぷりんとサークル(ぷりサー)』――思い出を形にする写真クラフトゲー。すにゃっちに無線転送可能。

 

どれも、おにいちゃんと一緒に体験できる、刺激的な選択肢ばかりだ。

並んでいる筐体の光が、期待に満ちた私たちの瞳を反射して輝いている。

 

「どれやりたい?」

 

おにいちゃんの問いかけに、私はもう、選択を迷うほど、胸の高鳴りを抑えきれずにいた。

 

「全部……?」

 

私は思わず、期待で声を震わせた。遊んだことのないゲームすべてを、おにいちゃんと共に体験したい。中でも『ダンス・ステップ・ラディエイト(DSR)』の眩しい光が、私の心を強く惹きつけていた。

 

「OK。端からやろう」

 

おにいちゃんは快諾し、私たちはゲームの迷宮へと足を踏み入れた。

まずはDSR。次にドラパニ。またDSRへ戻り、ビークラを挟んで、再びDSR、そしてドン……。

まるで魔法にかけられたかのように、私たちの足は何度もDSRのステップへと吸い寄せられていく。

 

どうしてこんなに、このゲームが好きなんだろう。

きっと、私が動くたびにおにいちゃんが、とろけるような笑顔で喜んでくれるから。

 

「プルプルプル……」

 

りんりんも、リズムに乗って楽しげに弾んでいる。

 

「DSRは俺も好きなんだよね」

 

「ダンス、楽しいね?」

 

「うん……来夢のおっぱい、ぷるんぷるんしてて見てたら、ちょうミスした」

 

おにいちゃんが、苦笑混じりに告白した。

彼は画面なんて全く見ていなかった。隣でステップを踏む私の、激しい動きに合わせて波打つ胸の質感に、完全に視線を奪われていたのだ。

 

スライム特有の弾力を持つ私の肉体が、ダンスの振動で無防備に揺れる。そのたびに、おにいちゃんの視線が熱を帯びて、私の肌をなぞるように突き刺さってくる。彼がリズムを崩し、ボタンを踏み外していく様子は、私への欲望が理性を上回っている証拠だった。

 

「……可愛かったよ?」

 

おにいちゃんは、自分の本能にあまりにも正直で、それすらも愛おしい。

私たちはそのまま、甘い熱気に包まれたまま『ぷりサー』へと向かい、至近距離で重なり合う思い出の写真を手に入れた。

 

少し歩くと、ふと一軒のアイスチェーン店が目に留まる。

以前、詠晴とお弁当を確保した時に気になっていた、『アラウンド甘(アラ甘)』だ。

 

「……うん? あれ、なに?」

 

「アイス売ってるお店。アラ甘っていうんだよ。寄ってく?」

 

おにいちゃんの誘いに、私は迷わず頷いた。

 

店内に入ると、初めてなのにどこか懐かしい雰囲気の案内板が迎えてくれた。地方の小さな店から始まったというその歴史は、ひらがな表記の素朴なメニューに表されている。

 

『みるく』『れんにゅう』『ここあ』『あずき』……。

 

おにいちゃんが教えてくれた。昔ながらの味を大切にする、温かみのある空間。子供にも大人にも人気なのだそう。

その横には、現代的なバリエーション豊かなメニューが並んでいた。

 

「あ、れんにゅう食べたい」

 

「美味しいよー。よくわかったね?」

 

「ひらがなだから、美味しそうなんだもん」

 

私たちは、並んで注文した『あらかんあいす』を口に運んだ。

舌の上でとろける冷たくて甘い感覚が、ダンスで火照った身体を優しく解きほぐしていく。おにいちゃんと視線を合わせながら味わうその味は、どんな高級なスイーツよりも贅沢だった。

 

その後、私たちは隣のカラオケ店へと足を伸ばした。

そこでもまた、二人だけのダンスが始まる。

 

「高校生のころと同じだぜ! テンション上がる~~!」

 

おにいちゃんの弾けるような声が、部屋に響き渡る。

懐かしさと、今の幸福感。

高鳴る鼓動と、重なり合うリズム。

私たちは、止まらない熱狂の中にいた。

 

カラオケルームの密室。

熱狂的なダンスの後、少しだけ落ち着いたテンポの中で、私はふとした疑問を口にした。

 

「……私たちに合う前、おにいちゃんは何してたの?」

 

その質問の意図は、もっとこう、おにいちゃんの過去や、どんな人間だったのかを知りたいという純粋な好奇心だったはずだ。けれど――。

 

「カラオケエッチ」

 

おにいちゃんは、一点の曇りもない、キリッとした表情でそう言い切った。

あまりにも真っ直ぐすぎる答えに、私の思考が一瞬停止する。……違う、そういう意味じゃないんだけど。

 

「……する?」

 

私は、誘うように、けれど少し照れながら可愛らしく問い返してみた。

おにいちゃんの瞳に、一気に熱が灯る。彼は食い気味に、力強く応えた。

 

「うん!」

 

彼の手が、私の肌へと伸び、その熱を伝えようとした――その瞬間だった。

 

『カラオケ目的以外を検知しました。おやめください』

 

無機質な、けれど容赦のないAIのアラートが、部屋の空気を切り裂いた。

思わず、おにいちゃんの動きが止まる。

 

「……ここは厳しいね」

 

「どうする?」

 

「ご飯食べて帰って、ラブラブエッチしよ」

 

迷いのない、即断即決の回答。

私は、そのあまりにも分かりやすい欲望のベクトルに、胸の奥を熱く疼かせながら頷いた。

 

「うん……」

 

「なに、今日の来夢、ずーっとちょうかわいい! いつもかわいいけど、今日はなにか違うね!! いつもこんな感じでいいんだよ?」

 

おにいちゃんは、まるで宝物を見つけた子供のように、興奮を隠さずに私を褒めちぎる。その真っ直ぐな熱量に、私の心がまたプルプルと跳ねた。

 

「……いつもはムリ?」

 

「えー!?」

 

おにいちゃんの困惑したような声を聞きながら、私たちは次の目的地へと向かった。

向かったのは、学生時代からおにいちゃんが何度も通ってきたという、思い出の詰まったファストフードチェーン店。

 

『白兎とモナド(はくとともなど)』――通称、『ハック』だ。

 

店内には説明書きなんてないけれど、おにいちゃんが楽しげにその成り立ちを語ってくれた。

創設者・白兎猛男が掲げたコンセプトは――『この空間に入った者の欲求をハックする。すべてが欲しくなる。そして、すべてが繋がる』。

 

メニューの多くが、『っかー』や『っく』という独特な響きで終わるのも、その哲学の一環らしい。

(……ここ、詠晴も絶対好きだと思う。後で教えてあげようっと)

 

おにいちゃんおすすめの、「厨二っぽいプレイ」を交えた食事タイム。

りんりんも、その場の空気に呼応するように、弾けるような動きで大活躍してくれた。

 

『ハック』の独特な熱狂に浸った後、私たちは最後のアクションへと移る。

風奏と詠晴のために、『お寿司屋 若さん』へと駆け込み、山のようなお寿司を買い込んだ。

 

帰り道、重たい袋を抱えながら、けれど心は羽が生えたように軽い。

おにいちゃんの体温を感じながら、溢れるほどの愛着と、これから始まるであろう「ラブラブな時間」への期待に、私はただただ、幸せな余韻に浸っていた。

 

風奏、今日のデート……っ、すっごく楽しかったよ!

 

◇ ◇ ◇

 

次回: 『【甘えん坊モード】背中に押し付けられる熱い体温と、スライムとの密着スペスペ!』

 

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◇ ◇ ◇

 

※ 本作はpixiv、ノクターンノベルズ、ハーメルンにて投稿しています

 

R18 / R15 / 現代ダンジョン / ハーレム / 群像劇 / コメディ / 男主人公 / 元モンスター / 成人ヒロイン / ギャグ / 恋愛 / デート / スライム / エモ

 

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