※この作品はR-18です。

これってアウト?~アイテムボックスに女の子入れたら全員怒るのに誰も出ていかないんだが~   作:塩味ななと

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101 - 『【ラブホ直行】一番は誰!? 激しい争奪戦の末に待ち受ける、ローションと潤滑剤の濃厚な儀式――極上のご褒美』

【観測記録:欲望への加速】

これは単なる移動ではない。

集積された報酬と、高まった熱量が、一つの特異点へと収束していくプロセスである。

観測者よ、これより始まる「儀式」の記述を、情報の破棄とともにその深淵へ刻め。

 

◇ ◇ ◇

 

あらすじ

SENNDAI大規模ダンジョンでの鑑定を終え、一行はさらなる高みへと向かう!

強力な魔具を手に入れ、戦力も大幅アップ。

しかし、それ以上に盛り上がっていたのはヒロインたちの「一番争奪戦」だった!?

賑やかすぎる帰り道、主人公が放った一言が、空気を一変させる。

「みんなでお風呂を楽しもうぜー!」

提示された報酬は、日常を忘れさせてくれる極上の楽園――ラブホテル!

欲望に忠実なリーダーシップにより、一行は未知なる快感の領域へと突入する。

次なる展開は、肉体と感度が交差する、最高に熱い「ご褒美タイム」だ!

 

◇ ◇ ◇

 

SENNDAI大規模ダンジョンのロビーへと足を踏み入れると、そこにはいつもの、見慣れた活気ある景色が広がっていた。

 

「おっきいロビー到着~!」

 

ここでも変わらず、詠晴が体操選手のようなキレのあるポーズを決める。その明るさに、なんだかこっちまでテンションが上がってくる。

 

「じゃあ買取お願いね。俺は買い物してくる」

 

俺はいつものルーチン通り、初心者育成エリアへと向かうことにした。

 

「はい。りんりん連れて行って」

 

風奏が、バレーボールくらいのサイズになった『りんりん』を俺に手渡してくれる。

 

「ぷるぷるぷるんっ!」

 

腕の中に収まったりんりんが、全身をプルプルと震わせて全力のアピールをしてくる。その弾力のある感触が腕に伝わってきて、なんだかすごく心地いい。

 

「今日は何買うの?」

 

「フフフ、秘密だよ」

 

俺は、腕の中のりんりんを優しくナデナデしながら、意味深に答えた。

 

「ってことは次の『ドキドキ宝箱いいものゲット選手権』だね!」

 

詠晴は早くも次回の開催を催促してくる。期待に満ちた彼女の瞳がキラキラしている。

 

「そうだよ、次は何を賞品にするか考えないとね」

 

俺もつい、何か悪巧みをしているようなニヤリとした笑みを浮かべてしまった。

 

「……まだ今回優勝賞品の授与が終わってないよ?」

 

風奏が呆れたようにツッコミを入れるけれど、俺の思考はすでに別の方向へ飛んでいた。

 

(こいつはみんなが喜ぶものだよ! ラブホにみんな行ったことないでしょ? だから『ラブホに行ってみんなでお風呂を楽しもうぜー!プラン』をプレゼントするんだ! 帰りにこれを発表するのが楽しみすぎる……!)

 

妄想だけで、なんだか胸のあたりが熱くなってくる。

 

「じゃあ行ってらっしゃい」

 

風奏が笑顔で送り出してくれる。俺が初心者育成へと歩き出すと、来夢も「あ、待って」と言わんばかりに、俺の後を追おうとしてきた。

 

「来夢ちゃん、秘密なんだからついて行っちゃだめだよ!」

 

詠晴がグイグイと来夢の行く手を阻む。

 

「……っ」

 

引き留められた来夢が、心底悲しそうな表情を見せる。その寂しげな瞳が痛いけれど、今は秘密を守る時だ。

 

「またあとでね」

 

俺はりんりんを抱えたまま、一人、目的の場所へと向かって歩き出した。

 

◇ ◇ ◇

 

初心者っぽい女の子がいるな。死んじゃだめだぞ、って、ついお節介なことが頭をよぎる。

 

(ポーションと煙玉と属性石……よし、まずはそれからだ)

 

そんなことを考えながら近づいていくと、ふわりと、視覚に訴えかけるような優しい空気が漂ってきた。

 

「桜井さんいた! 癒やしのオーラがここからでも見える」

 

まるで光の柱が見えるみたいに、彼女の存在感は際立っている。俺は自然に足を進めて声をかけた。

 

「すいません」

 

「はい。こんばんは」

 

桜井さんは、いつものようににっこりと、眩しいくらいの笑顔を見せてくれた。その笑顔を見るだけで、なんだかこっちの疲れも吹き飛ぶ気がする。

 

「買い物です。ポーションと煙玉を10こずつ欲しいです。あと属性石も見せてください」

 

いつもの初心者育成セットを注文する。慣れた手つきで準備を進めてくれる桜井さんだけど、ふと動きが止まった。

 

「……?」

 

俺がキョトンとしていると、彼女の視線が俺の腕の中にいる『りんりん』へと向けられた。

 

「そちらは……?以前のスライムとは違いますね?」

 

「これはね……」

 

説明しようとしたけれど、言葉に詰まった。以前の来夢とりんりんの差に気づいてる。俺でもそっくりと思うのに。なんて説明しよう?りんりんにできることは万能すぎて、でも実際はライト持ちとかアイテム拾いみたいな雑用がメインだし、戦闘ではまだタンクとしての動きしか確認できてないし……なんて考えていたら。

 

「可愛いですね」

 

桜井さんが、本当に嬉しそうに褒めてくれた。

(おあ、『タンクとして使ってるんです』なんて言うのはやめよう……)

 

俺は即座に、説明をやめることに決めた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「売れてるなぁ……在庫がなくて3個しか買えなかったよ」

 

煙玉が品薄だったみたいだ。次はもっと多めに買っておかないとな、なんて考えながら、いつものようにテクテクと歩いて初心者を探す。声をかけて、育成ムーブをかまして。そんなルーチンを終えてから、ようやくみんなのところへ合流した。

 

帰り道、合流するなり風奏が真っ先に報告してくれた。

 

「おにいちゃん、詠晴が一番だったよ」

 

「わーい! やっぱり私、最高の運だったね! 一番だよ!」

 

詠晴がバンザイしながら、弾むような足取りで俺に抱きついてくる。その体温と柔らかさがダイレクトに伝わってきて、なんだか幸せな気分だ。

 

「ウンウン」

 

(来夢は全部詠晴に譲ってたもんなぁ。二人は本当に仲がいいなぁ……)

 

そんなことを思いながら、俺は抱きついてくる詠晴をナデナデ、ヨシヨシしてあげる。

 

「あの骨、鑑定したら魔具の方だったわ。ダメージカット、効果発生時MP消費」

 

風奏が真剣な顔で教えてくれた。

魔具と魔防具があるんだっけ。魔具ならMP補充ができるけど、今の俺の動きならMPには余裕があるから相性は良さそうだ。

 

「強いの?」

 

「上振れ引いたみたい。10層品ではピカイチだよ。ダメージ減少系は人気だし。……でね、さっき3人で話したんだけど、やっぱりおにいちゃんにつけて欲しいの」

 

風奏が、一歩踏み込んで耳元で囁いた。

 

「おにいちゃんがいて私達なの。……私達、心配なの」

 

その声には、隠しきれない切実な熱がこもっていた。

 

「わかったよ」

 

本当は攻撃を受けることが多い来夢に装備させたい気持ちもあったけれど、3人がそこまで言うなら……と、渡されたアクセサリーを身につけた。

 

すると、それを見た詠晴が、ものすごい勢いで俺の左右から割り込んできた。

 

「私がドロップしたネックレスを付けたってことは、おにいちゃんの一番は詠晴だよ! 二人とも二番三番なんだから、ちょっと離れなよ!」

 

グイグイと俺から二人を引き離そうとする詠晴。その強引さに、ハッとした表情を見せる風奏と来夢。

……なんだか、今日も賑やかすぎる帰り道になりそうだ。

 

詠晴の「一番宣言」から始まった俺たちの帰り道は、もはやただの移動じゃなかった。

 

グイグイ! ワイワイ! ガヤガヤ!

 

「私こそが一番なんだから!」

「いや、おにいちゃんのサポート力なら私だよ!」

「……(無言の圧)」

 

テーマは『私こそがおにいちゃんの一番』。そんな、なんとも騒がしい、でも最高に幸せな争奪戦が繰り広げられていた。

 

(長くなりそうだなぁ……ラブホ計画、早く発表して、みんなの反応が見たいんだけどな)

 

賑やかな三人のやり取りを見守りながら、俺は一歩ずつ、目的地へと歩みを進める。

そんな時、ふと視界の端に、ある建物が飛び込んできた。

 

(ハッ! あそこじゃん! 前に見た、お風呂がめちゃくちゃ大きいって評判だったところ!)

 

盛り上がっている三人の注目を一気に集めるために、俺はわざとらしく声を張り上げた。

 

「オホン!」

 

「「「何!?」」」

 

三人の動きがピタリと止まる。その一瞬の静寂が、逆に期待感を煽る。

 

「選手権の商品を発表します。これが、俺がずっと考えてた秘密です」

 

俺は満面の笑みを浮かべて告げた。

三人が顔を見合わせ、緊張した空気が流れる。

 

「だから、そんなに争うのはやめましょう」

 

「はい」

「……うん」

 

二人が素直に頷く中、詠晴だけは瞳をキラキラさせて身を乗り出してきた。

 

「早く! 早く教えてよ!」

 

「みんな、お風呂って大好きだったよね?」

 

俺はニヤリと笑いながら問いかける。

 

「うん……」

「もちろん」

「それが秘密なの? 普通じゃん!」

 

「あるところにね、みんなで入れる大きなお風呂があるんだよ?」

 

俺の口角が、隠しきれないエロい笑みに歪む。

その瞬間、風奏だけが「あ……」と、そこがどこを指しているのか気づいたような顔をした。

 

「入りたい!」

「行く! 行く行く!!」

 

「でしょでしょ?」

 

「決まり! 今からおにいちゃんがリーダーです。私たちを、その場所へ連れて行ってください!」

 

詠晴が即座に仕切り始めた。その切り替えの早さには脱帽だ。

 

「OK! じゃあ、部屋に着いたら『デリヘルお嬢様』をお願いね。ローションOP(オプション)モリモリで」

 

俺は風奏にだけ聞こえるようなトーンで、極秘の追加注文を伝えた。

脳内ではすでに、潤滑剤でテカテカになった肌と、濃密な香りに包まれる光景が完成している。

 

俺の案内役――というか、欲望の先導者となった俺は、一行を引き連れて、迷わずラブホテルへと直行した。

 

◇ ◇ ◇

 

次回: 『【ラブホ拠点化計画】風奏の驚愕サプライズ! ダンジョン内に「エロい空間」を再現!? 勃発する、おにいちゃん争奪ダンスバトル!』

 

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◇ ◇ ◇

 

※ 本作はpixiv、ノクターンノベルズ、ハーメルンにて投稿しています

 

R18 / R15 / 現代ダンジョン / ハーレム / 群像劇 / コメディ / 男主人公 / 元モンスター / 成人ヒロイン / ギャグ / 賑やか / ラブホ

 

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