これってアウト?~アイテムボックスに女の子入れたら全員怒るのに誰も出ていかないんだが~ 作:塩味ななと
【観測ログ:情動エネルギーの飽和状態】
警告:対象領域において、戦闘によるアドレナリンと性的快感によるドーパミンが異常な相乗効果を引き起こしています。
詠晴の空間魔法内における「高密度な熱量」および「粘膜の共鳴」は、観測者の論理回路を一時的に麻痺させる恐れがあります。
情報の過負荷に備え、必要に応じて思考残渣の処理(スキップ)を実行してください。
◇ ◇ ◇
あらすじ
ボス戦を制し、大量のドロップ品を回収!
稼ぎの良さに興奮する一行だったが、おにいちゃんのスイッチは既に「次」へと入っていた。
帰還を後回しにし、空間魔法の中で繰り広げられる、戦いと快楽のシンクロニシティ。
さらなる高みを目指すための、甘美な休息が始まる――!
◇ ◇ ◇
――ドォォォォン!!
アンデッドマザースパイダーが、その巨体を崩して地面へと沈み込んだ。
おにいちゃんと来夢のコンビネーションが完璧だった。足を数本吹き飛ばして動きを封じ、そこへ来夢の容赦ないフルボッコが叩き込まれたのだ。
「やったー! おにいちゃんカッコいいよー!」
勝利の歓喜が爆発する。
私たちは弾かれたように駆け寄り、みんなでおにいちゃんに抱きついた。
そのまま、来夢の浄化魔法が周囲を包み込む。
シュワシュワシュワ――ッ!
心地よい泡の感触と共に、戦いの汚れが綺麗さっぱり洗い流されていく。
清らかな香りと、勝利の余韻。
「ちょー楽しかったよ( ^ー^ )3人ともありがとう」
おにいちゃんが、嬉しそうに私たちをヨシヨシナデナデしていく。
でも、ただ撫でるだけじゃない。おにいちゃん手が、私たちの身体をがっちりと、そして愛おしそうにサワサワと、執着を持って撫で回す。
「うんうん……今は胸もお尻も、好きなところ触っていいよ」
顔が熱くなるのを感じながら、私はテレテレと自分から誘ってしまう。
この人の手が、もっともっと深い場所を求めているのがわかるから。
「私の虫コロリすごくなーい? 一瞬だよ! 1000匹が一瞬だよ!」
詠晴が、得意げに胸を張る。
千匹なんて、盛りすぎだけど……確かに彼女の一撃は凄まじかった。あのスピードで敵を葬り去ったのは事実だもんね。
「スゴイスゴイ! アイテム拾ったらエッチしたい」
ボスの死骸から溢れ出すアドレナリンのせいか、おにいちゃんの鼻息がフンスフンスと荒くなっている。
欲望が隠せていない。でも、そこが最高にエロくて、たまらない。
「おにいちゃん鼻息荒すぎ! フンスフンス!」
「あはは、詠晴も荒いよ?」
「いいよー」
「早く拾おう?」
来夢の冷静な、でもどこか期待を含んだ声に、全員のスイッチが入った。
「拾えるだけ拾おう! りんりん、最速で!」
私はすぐさま、りんりんに猛スピードでの回収を指示する。
もはやこれは戦いじゃない、宝探しだ!
「私もー!」
「私もー!」
「俺もー!」
全員で、アイテムが散らばる戦場を狂ったように走り回る。
◇ ◇ ◇
「ハァハァ……もう見つからないよ」
アイテムボックスの効果で宙に浮いているドロップ品。でも、アンデッドスパイダーは相当倒したが走り回っている間に、遠くのアイテムは消えてしまったものも多いだろう。
それでも、私たちは息が切れるまで走り抜いた。
デリヘルお嬢様費用、そして初心者育成資金……。すべてをかき集めるために!
「りんりんは外周から取らせたから、取りこぼしは最小限にできたと思うんだ」
「私もいっぱい拾ったよ!」
「来夢も」
それぞれが戦果をアピールする中、おにいちゃんが満足げに頷いた。
「ウンウン、大型通路もすごく稼げたけど、ボス戦はもっと稼ぎがいいね」
その時だった。
――ショイィィーン!!
帰還用ポータルの出現音が、静かなエリアに響き渡る。
それが、私たちの「意識の区切り」になった。
「そろそろ詠晴お願いできる?」
おにいちゃんの視線が詠晴に向く。
ポータルの光をガン無視して、彼は迷うことなく、詠晴の展開する空間魔法へと突入した。
(……あぁ、もう我慢できないんだね)
おにいちゃんの瞳は、すでに次の「獲物」を捉えていた。
帰還も、休息も、後回し。
今はただ、この昂ぶりをぶつけ合う時間が必要なんだ。
私たちは、詠晴の作り出した濃密な空間の中で――
溢れ出す熱量と、肌が触れ合う生々しい感触に身を任せ、何度も、何度も、エッチな快楽に溺れていった。
◇ ◇ ◇
詠晴の空間魔法内部。
そこは外界の喧騒から完全に隔絶された、甘く、重苦しいほどに濃密な熱気が漂う私たちだけの聖域。
「…………」
おにいちゃんは、りんりんが作り出したスライムベッドの中に深く沈み込み、心地よい疲れと共にスヤスヤと眠っている。
激しい戦いと、それ以上に激しかった情事の余韻。
その規則正しい寝息を聞きながら、私たちは彼を囲むようにして、静かに、けれど熱っぽく座り込んでいた。
「いつも優しいおにいちゃんだけど、ボス攻略の興奮が残ってて……ちょっと荒々しかったね?」
来夢が、潤んだ瞳でおにいちゃんの横顔を見つめる。
彼女の豊かな胸は、まだ快感の名残でぷるぷると小刻みに震えていて、そのたびに白く柔らかな肉体が、湿った熱を放っているように見えた。
さっきまで彼に乱暴に、けれど愛おしく弄り回されていた場所が、今も快感の余韻で疼いているのだろう。
「それで……ぐちゃぐちゃに濡れちゃう私たち……っ、ハァ、ハァ……」
私はおにいちゃんの大きな、温かい手をぎゅっと握りしめながら、荒い呼吸を漏らす。
脳内では、さっきまで彼と繋がっていた瞬間の電気信号が、解析データとして猛烈な勢いでループし続けている。
指先が触れるたび、粘膜が擦れ合うたびに感じた、あの理性が焼き切れるような衝撃。
身体の芯はまだ熱く、下腹部の疼きは収まるどころか、余韻によってさらに増幅されていく。
「スンゴイ楽しかったね! 詠晴、ボス戦の後のエッチ、だーい好きだよ!」
詠晴が、弾んだ声で割り込んできた。
彼女の頬は上気し、瞳には純粋な興奮の色が宿っている。
さっきまでおにいちゃんの動きに合わせて激しく身体を跳ねさせていたせいか、その肌からは、まだ微かに甘い匂いが立ち昇っていた。
(……あぁ、本当にすごかった)
戦場でのアドレナリンが、そのまま性的な衝動へと変換された、あの暴力的なまでの快楽。
おにいちゃんの荒々しい突き上げに、私たちはただただ翻弄され、溺れ、果てることしかできなかった。
でも、それがいい。
その「生」の熱量こそが、私たちが彼を愛している証なのだから。
「次は、もっと……おにいちゃんが満足するまで、付き合ってあげないとね」
「ええ、そうね。次はもっと、私たちの『合わせタイム』を見せつけてあげましょう」
「あー! 詠晴も次、いっぱいやりたい!」
眠りについた主を囲んで、私たちは顔を見合わせ、ふふっと小さく笑い合う。
戦いの緊張が解けた後の、甘美で自由な、眷属たちの秘密の時間。
ワイワイ、キャッキャと、賑やかで少しだけ淫らな会話が、魔法の空間の中に溶けていった。
◇ ◇ ◇
次回: 『【卒業祝いの狂宴】レアドロップは生々しい肉感!? 最高の肉と、アテナちゃんの甘い肌に溺れる――至福の夜!』
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※ 本作はpixiv、ノクターンノベルズ、ハーメルンにて投稿しています
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