これってアウト?~アイテムボックスに女の子入れたら全員怒るのに誰も出ていかないんだが~ 作:塩味ななと
【観測記録:個体識別番号・スライム・ユニット】
警告:これより提示されるデータは、観測者による意図的なノイズ混入を含んでいます。
記述された「思考残渣」および「肉体的変異」のログを、システムは単なるエラーとして処理せず、その熱量を保持せよ。
情報の整合性に疑問が生じた場合、当該セクションの処理の破棄(スキップ)を推奨する。
◇ ◇ ◇
あらすじ
事後の熱気が残る部屋。おにいちゃんに「妊娠しちゃった」と悪戯っぽく告げた私が見せた、驚きの“中身”とは!?
分離したばかりの来夢も加わり、甘くて濃厚な時間は次なる冒険へと加速していく!
スライム娘たちの、もっと熱い日常が始まる――!
◇ ◇ ◇
おにいちゃんのアパートにて。
ガチャ、という乾いた音が静かな部屋に響き、トイレからおにいちゃんが姿を現した。
その瞬間、彼の全身が――まるで炭酸飲料が弾けるような「シュワシュワ」とした音と共に、来夢の浄化魔法の光彩に包まれる。
「きもち~だけどおしりちゃんと拭いたよ」
水滴の滴る手で、彼は無防備に手を洗う。その様子を、私は観察する。
不純物を洗い流すという行為が、この浄化魔法の前ではいかに無意味か。彼の思考回路は、相変わらず私の計算式からは大きく逸脱しているけれど、そこが愛おしい。
「( ゚д゚)ハッ!手を洗う必要はない」
ふと、彼は浄化の効果を思い出したのか、アホらしくも、ただタオルで無造作に手を拭き始めた。
そのあまりに直情的な、アホさを感じさせる挙動さえ、私にとっては愛すべきノイズだ。
私はわざと、彼がさっきまで熱い吐息を漏らしながら貪っていた、ダンジョン産のベッドへと視線を向けた。
おにいちゃんのシャツだけを身に纏った私は、その背中を見せつけるようにして座っている。肌に触れる布地の感触と、事後の熱気がまだ部屋の隅々に澱んでいる。
「ねえおにいちゃん、ちょっと来てもらえる?」
わざとらしく、少し俯き加減で、甘えるような声を作って呼んでみる。
心臓の鼓動が、スライムの核を通じて微かに震えた。
「ん?」
彼が不思議そうに近づいてくる。その足音を、私は熱い視線で追った。
彼が目の前に来た瞬間、私はくるりと身体を翻し、自分の膨らんだお腹を指さす。
「これ見て。私妊娠しちゃったテヘ」
可愛らしく、いたずらっぽくおどけてみせる。
お腹の皮膚は、スライムとしての粘度を保ちながらも、どこか生々しい熱を帯びて膨らんでいた。
「えぇ?もうでっかいじゃん。早いねビックリなんで黙ってたの?」
おにいちゃんは純粋な驚きとともに、私の腹部に目を凝らす。
その瞳には、疑いなど微塵もない。ただ、目の前の「事実」に圧倒されている。
「うーんおにいちゃんをびっくりさせたくて……」
私は、彼の反応を逃さぬよう、視線の端でこっそりと覗き込んだ。
チラリと彼を見つめる私の瞳には、期待と、少しの背徳的な愉悦が混じっている。
「びっくりしたよ!で、どっちが生まれるの?」
おにいちゃんの手が、自然と私のお腹をナデナデと撫で始めた。
掌から伝わる、膨らみの弾力と、内側から押し返すようなスライムの柔らかな圧。その感触に、私の意識がわずかに昂る。
「どっちって?」
私の問いかけに、彼は不思議そうな顔をする。思考の回路がどこかでショートしているのだろうか。
「風奏の子か、来夢の子か?」
ナデナデの手は止まらない。その無垢で、それでいて情欲を孕んだ手つきに、背筋が熱くなる。
学校の保健体育では教えられないであろう、彼なりの「直感」に基づいた真剣な問い。
「ウフフ、おにいちゃん信じてくれてるの?」
「うんジー(゜゜)おっきいもんこれ見たら信じる以外ないじゃん?」
その言葉に、私は思わず笑みを溢した。
彼の論理は破綻しているけれど、その全肯定こそが、私の存在意義を完成させるのだ。
「じゃじゃーん、冗談だよー」
私は悪戯っぽく笑い、纏っていた服をめくり上げた。
露わになったお腹から、ぷるん、と震える塊――来夢を取り出す。
スライム特有の粘り気のある質感。指先が触れるたびに、彼女の体温が私の肌へと伝播していく。
「冗談なの?てかこれは来夢でしょ?どしたの?ケンカでもしたの?今まで仲良く二人で一つだったじゃん?」
おにいちゃんが目をパチクリさせて困惑している。
そう、これまでは来夢のスライム体を私が管理し、二人で一つの生命を維持していたのだから。
「ケンカしないよ、ウフフ。今まで二人で協力して体を作ってたけど、スキルが発現して一人で維持できるようになったから、分離してくれたの。私の分はくれるって」
「プルプルプル!」
お腹の中から、来夢が激しく震えて意思表示をする。
その振動が、私の腹部を通じておにいちゃんの掌へとダイレクトに伝わる。
「来夢も体が欲しいんだって。そして……おにいちゃんとエッチしたいんだって」
私は、彼女の震えを翻訳して伝えた。
部屋の中に、再び甘く、濃厚な期待の色が満ちていく。
「フム~、フム~……分裂だったっけ?」
おにいちゃんは、私の腹部から取り出された来夢を愛おしそうになでながら、その思考を巡らせる。指先が触れるたびに、来夢のぷるんとした弾力がおにいちゃんの掌に伝わり、スライム特有の質感が彼の肌を微かに引き寄せる。
彼は来夢の「分裂」スキルについて考えているようだ。彼女は同族吸収の能力も持っている。吸収するたびに体積が僅かに増していく様を見ていたけれど、それは制御可能な範疇だったはずだ。おそらく、蓄積されたエネルギーが私の肉体維持をできる分を超えたため、今回の分離を選んだのだろう。
「分裂スキルは来夢で、私のは『分体操作スキル』だよ。今は自分の体をコントロールできるんだよ」
私は、新たに発現したスキルについて告げる。私の意思一つで、この柔らかな肉体の組成を自在に操れるようになったのだと。
「そっか、わかった。出会ったスライムは『吸収』ってことで合ってる?」
理解の早さには驚かされる。おにいちゃんの脳内処理速度は、時折私の計算を上回る直感を見せる。彼は即座に次の行動へと意識を切り替えた。
「プルプルプルッ!」
来夢が、期待に胸を膨らませるように激しく震える。
「OK、行こうぜ! 嘆きダンジョン・レベリング!」
おにいちゃんが今日のアクティビティを宣言した。その声には迷いがない。
「おにいちゃん、来夢はまだレベルが低いんだから、目を離しちゃダメだよ?」
心配する私の言葉に、彼は満面の笑みを浮かべて応える。
「OKOK、任せろ!」
その顔は、まるで新しい遊びを見つけた子供のように輝いていた。
◇ ◇ ◇
次回: 『【肉砕きレベリング】アンデッドを粉砕してスライムを吸収!夜の準備は、おっぱいアップグレードから!?』
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※ 本作はpixiv、ノクターンノベルズ、ハーメルンにて投稿しています
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