※この作品はR-18です。

これってアウト?~アイテムボックスに女の子入れたら全員怒るのに誰も出ていかないんだが~   作:塩味ななと

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076 – 『【新素材発見】アンデッドスパイダー大量討伐! モンスターシルシルクがもたらす「可愛い衣装」と、詠晴が企てる邪悪なサプライズ計画――宝の山へ突入』

【観測ログ:第10層・粘着質な深淵】

警告:これより提示されるデータは、極めて高い「欲望指数」を検知している。

観測者(システム)は、記述に含まれる思考残渣、および急激な生理的反応の記録を慎重に処理せよ。

情報の過熱により、処理の破棄(スキップ)が必要となる可能性がある。

 

◇ ◇ ◇

 

あらすじ

アンデッドスパイダーの集団戦を突破し、高価値素材「モンスターシルシルク」を獲得! 装備の軽量化と美しさを両立する新素材の発見は、パーティに新たな熱狂をもたらす。さらには詠晴による「エッチなサプライズ計画」まで始動し、探索は欲望の色に染まっていく!

 

◇ ◇ ◇

 

嘆きダンジョン10層。

壁と天井が放つ淡い燐光が、底なしの漆黒をかろうじて押し留めている。肺に流れ込む空気はどこか粘り気を帯びていて、奥へと誘うように湿った風が肌をなでている。以前よりもなにか空間が粘りつくような、と表現するのがいいかも知れない。

 

ふわり、と風奏と詠晴の長い髪が揺れる。

闇の向こうからは、俺たちが戦いの果てに放った金属音や断末魔が、まるで貪欲な怪物に飲み込まれるように吸い込まれていく。

 

これまでの工夫のおかげで、アンデッドを狩る速度は格段に上がった。だが、深部へ進むにつれて敵の密度が異常なまでに跳ね上がっている。

一度戦闘が始まれば、倒しても倒しても、すぐさま次なる子蜘蛛が這い寄ってくる。不気味な足音が、静寂を塗りつぶしていくようだ。

 

風奏がマッピングを進めているが、どうやら特定の方向へ進むほど、エンカウント率と出現数が増していくらしい。

 

「数多すぎて前進ペースが遅いね。まるで生まれたての蜘蛛みたい」

 

風奏が、目の前を埋め尽くす蠢きを眺めながら、今の状況を口にした。

指先に残る戦いの痺れが、少しだけ疼いている。

 

「……ふむー、生まれてるってことかな?」

 

俺の言葉に、風奏がどこか陶酔したような瞳でこちらを見つめた。

 

「そうかも」

 

短く、けれど確信を含んだ返事。

その横で、来夢が指先で暗い闇の深淵を指し示した。

 

「この先がボス?」

 

彼女の静かな声には、戦士としての直感が混じっている。

 

「可能性はある。明らかに傾向が出てるんだよね」

 

風奏の分析に、詠晴がふわりと身を乗り出した。

 

「ちっちゃいのがアンデッドスパイダーでしょ。ならボスってマザーアンデッドスパイダーとかじゃん?」

 

「そんな感じだと思うよ?」

詠晴が口にした仮説的な名前を、風奏は否定することなく、まるで決定事項のように受け入れた。

 

あえて食い下がらないその態度に、俺は「まあ、そうなるんだろうな」と脳内で納得する。

 

会話の合間を縫うようにして、俺たちは10層を突き進み、次々と現れるアンデッドスパイダーを撃墜していく。

既に、人型アンデッドの出現確率は10%を切っていた。

 

「これがいいものなの?」

 

ふと、来夢がドロップ品を風奏に手渡した。

アンデッドスパイダーのドロップ品を見た風奏が、ニッコニコの笑顔を見せたからだ。そのあまりの幸福そうな表情に、無口な来夢も少しだけ興味を持ったようだ。

 

「ここでシルシルクが落ちるのは美味しい」

 

来夢から受け取った白い束を、風奏は愛おしそうに抱きしめる。その横顔は、まるで極上の宝を手に入れた子供のように輝いていた。

 

「なにそれ?」

 

俺の問いに、風奏はさらに表情を明るくして答える。

 

「かっこよく言ったけど蜘蛛の糸だよ。ダンジョン産は正式名称はモンスターシルシルク。蜘蛛系モンスターって狩る人が少ないから市場ニーズは高いんだよ。今の探索ボリューム層はまだその手前だから、女性たちはちょっと背伸びしてでも欲しいんだ」

 

白く輝く糸の束を眺めながら、俺はふと思った。

この糸が、シルクって言ったらシルクだろ。つまり、なんだ?……なんて、そんなアホな疑問が頭をよぎった。

 

「欲しいの?」

 

俺が尋ねると、風奏はまるで宝物を自慢する子供のような顔をして身を乗り出してきた。

その動きに合わせて、彼女の豊かな胸元が揺れ、薄暗いダンジョンの中で白く柔らかな質感だけが浮き上がって見える。

 

「うん、女の子の装備によく使われるんだ。だからいっぱいほしい。それに……私たち、衣装を合わせるようにしたでしょ?」

 

風奏は誇らしげに、自分たちの身なりを指し示した。

デザインこそ細部は違うものの、素材感やシルエットが統一されたお揃いの軽装。彼女はそれをアピールするように、わざとらしく胸を張って見せてくる。

 

「うんうん、最高に可愛いよ」

 

思わず鼻の下が伸びる。目の前の光景は、どんな高級なドロップ品よりも俺の視覚を刺激した。

 

「これには使われてないけど。それに……ガチャガチャ装備より、おにいちゃんは軽量装備が好きでしょう?」

 

風奏の瞳が、獲物を見定めたような、あるいはすべてを見透かしたような、熱を帯びた輝きを放つ。

 

「ガチャガチャしてるの苦手なんだよね。動きにスゴイ干渉するし、ゲームでも皮か布装備一択だよ」

 

二択なのに迷いなく一択と言い張る俺の発言に、風奏は「やっぱり」と嬉しそうに微笑んだ。

風奏が言うには、レベルによるダメージ軽減がある。装備品にもそれが当てはまる、だから防具選択を捨ててまで軽装で突き進むのは無謀ということ。しかし、ここに彼女が喜ぶ仕掛けがあるのかも知れない。俺にとっては動きやすさと直感的な反応がすべてだ。

 

実際、俺のこのアホなスタイルに合わせて、彼女たちも軽装を選んでいる。

おかげで、戦闘中であっても隙あらば肌を寄せ合い、イチャつくことができる。その「触れ合える距離感」こそが、俺にとって最高の報酬なのだ。

 

そんな背徳的な思考が脳裏をよぎる。

 

ただ、風奏だけは、心配そうに俺の装備を値踏みするような視線を送ってきている。彼女の献身的な愛は、時として「おにいちゃんにはもっと自分を守ってほしい」という、少しだけ重たい願いを含んでいるようだ。

 

「モンスターシルシルクは集めたら生地生成ができるから。最近出た論文で、モンスターシルシルクを性能アップさせる生地加工があるんだよ。これがね――」

 

風奏が熱っぽく語り始めた、その時だった。

 

「論文? なにそれ」

 

俺の脳内にある「お堅いものへの拒絶反応」が、即座に反応した。

未知の単語が、楽しげな空気を遮るノイズのように響く。

 

「絶対美味しくない響きだよ、頭堅そうな響きだもん」

 

詠晴が、まるで腐った果実を避けるような顔をして口を挟んだ。意味は分からずとも、その言葉の持つ「退屈さ」を本能的に察知しているらしい。

 

「衣装の話だから……カワイイ服が手に入るかもだよ?」

 

来夢が、小声で詠晴の耳元に寄り添い、そっと囁いた。

スライム特有の、どこか粘り気を感じさせるしなやかな動作。彼女の言葉は、詠晴の警戒心を解くための魔法のように作用した。

 

「来夢ちゃん、冴えてる……」

 

コソコソと返事をする詠晴。

そして、すぐに風奏に向き直ると、瞳をキラキラと輝かせながら促した。

 

「おねえちゃん、続けて!論文がさ、可愛い服になるなら詠晴だって頑張るよ」

 

ワクワクとした期待が、湿った空気の中に弾ける。

俺はといえば、「可愛い服」という単語にだけ反応して、再び鼻の下を伸ばしていた。

 

風奏の説明が始まった。

 

「ダンジョン産の素材はね、まだ研究が進んでないから……」

 

風奏が熱っぽく語り始める。専門的な知識が、湿った空気の中に滑り込んでくる。

中略――彼女の話は長く、そして高度だった。

話の途中で詠晴の瞳からは興味の光が消え失せ、来夢は周囲の闇に潜む気配を察知しようと、静かに視線を走らせている。

 

俺はといえば、一言も理解できていなかった。

脳内には「風奏が頑張って喋っている」という事実だけが、ぼんやりと浮いている。

 

「スゴイね!」

 

精一杯の称賛を投げかける。その表情は、ちんぷんかんぷんで何も残っていないことを隠せていないだろう。

 

「でしょ」

 

語り終えた風奏は、達成感に満ちた顔で、誇らしげに胸を張った。

膨らんだ胸が、薄い布地越しにその存在感を主張している。

 

「……で、これが何になるの?」

 

俺は手元にあるモンスターシルシルクを、指先でさすりさすりと弄んだ。

滑らかな、けれどどこか生き物の粘りを感じさせるような独特の質感。

 

「下着や肌着?」

 

風奏がさらりと口にしたその一言に、俺の思考は完全に停止した。

 

「……下着?」

 

先ほどまで説明を聞いていた時とは、明らかに目の輝きが変わっている自覚がある。

脳内では、すでに白く柔らかな素材が、ヒロインたちの熱を帯びた肌に密着している光景が再生されていた。

 

「うん、あと水着とか」

 

俺の食いつきに、風奏はさらに嬉しそうに目を細める。

 

「可愛い下着……私達の?」

 

詠晴までもが、その単語の持つ甘美な響きに反応して身を乗り出してきた。

 

「狩る?」

 

来夢もまた、短く、けれど確かな熱量を持って食いついてくる。

 

「狩る!やるよ俺!」

 

下着と水着。

その二つのワードがトリガーとなり、俺の脳内では想像力が暴走を始めた。(;゚∀゚)=3ハァハァ

薄い布地一枚に包まれた彼女たちの肉体。肌の温度、匂い、そして指先が触れる瞬間の感触。

それらを想像しただけで、股間は抗いがたい熱を持って、ズボンを押し上げるほどに猛り狂っていた。

 

「でしょー、ここヤバくない?」

 

風奏が、すべてを見透かしたようなにっこりとした笑顔を向ける。

 

「やばい! 宝の山じゃん!!」

 

俺の叫びが、漆黒のダンジョン内に空虚に響き渡った。

 

「のんびり行きましょ」

 

風奏はそう言って笑うが、その内心はすでに別の計算で埋め尽くされていた。

買取価格の高さ、防御性能の高さ、そして何より……新しい素材でどんな衣装を作るか。着物もいいかもしれない、なんて贅沢な夢を見ながら。

 

一方で来夢は、自分の豊かな胸の膨らみを見つめ、「下着以外には興味ないよね?」と自問自答している。

 

モンスターシルシルクが「下着」になる。

その事実だけで、全員が「宝箱を狙う」という本来の目的をどこかへ置き忘れてしまっていた。

 

(……あ、そうだ)

 

詠晴の脳裏に、雷光のような閃きが走る。

 

「下着や肌着でエッチなサプライズ演出して、ナンバーワンゲットしよー!」

 

( ゚д゚)ハッ!

彼女の瞳に、邪悪で、けれどどこか純粋な欲望の火が灯った。

 

ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべる詠晴。

その表情には、これから始まる「計画」への確信が満ち溢れていた。

 

――詠晴のサプライズ企画が、今、静かに、そして確実に動き出そうとしていた。

 

◇ ◇ ◇

 

次回: 『【濃厚な休息】10層の闇で溺れた、甘く熱い肌の交わり――詠晴の誘惑と、理性を溶かす抱擁と口づけ』

 

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◇ ◇ ◇

 

※ 本作はpixiv、ノクターンノベルズ、ハーメルンにて投稿しています

 

R18 / R15 / 現代ダンジョン / ハーレム / 群像劇 / コメディ / 男主人公 / 元モンスター / 成人ヒロイン / ギャグ / ギャグ / モンスターシルシルク / 下着妄想

 

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