これってアウト?~アイテムボックスに女の子入れたら全員怒るのに誰も出ていかないんだが~ 作:塩味ななと
【観測ログ:深夜のアパート・情愛と闘争の混濁】
警告:本セクションには、極めて高い情緒的負荷および、非論理的な熱量が含まれています。
事後の残香、電子音の打撃、そして深層心理への侵食……これらはすべて、中心核(おにいちゃん)を護り、最適化するためのプロセスである。
観測者は、少女たちの「遊び」と「狂気」を混同することなく、その背後にある「献身」という名の設計図を読み解け。
不要な倫理的判断は処理の破棄(スキップ)対象とする。
◇ ◇ ◇
あらすじ
格ゲーの連戦か、それとも主の攻略か!?
深夜の寝室は、少女たちの熱狂と策略で満たされていた。
詠晴の予測不能な攻めに対し、来夢が肉体の技巧を武器に立ち向かう!
その一方で、風奏は眠る主の深層心理にまでアクセスし、完璧な「護衛」のための作戦会議を開始する――。
キャラクターチェンジ禁止の泥沼リベンジ戦と、加速する肉体的なアピール。
最強の眷属たちが集結し、至高の存在を巡る熱き夜が加速していく!
◇ ◇ ◇
《風奏視点》
深夜のアパートは、静寂とは程遠い、濃密な熱に包まれていた。
つい先ほどまで繰り広げられていた情事の名残が、空気中に甘く重たい匂いとなって漂っている。
ベッドの中では、おにいちゃんが深い眠りに落ちていた。その肌には、ヒロインたちが刻みつけた愛の痕跡が点在し、呼吸に合わせて、シーツに沈み込む肉体が微かに揺れている。
すぐ隣では、風奏がその肢体を惜しげもなく晒し、おにいちゃんの腕に抱きついて添い寝していた。
事後の火照りが引かぬ彼女の肌は、真珠のような光沢を帯び、指先がおにいちゃんの胸板をなぞるたびに、粘りつくような熱が伝わってくる。
だが、その背後――ベッドの傍らでは、そんな淫らな静寂とは無縁の、殺伐とした「戦場」が展開されていた。
「……っ、来る……!」
来夢と詠晴が、にゃんてんどーすにゃっちのコントローラーを、指が白くなるほどの力で握りしめている。
深夜の静まり返った部屋に、ボタンを叩く乾いた打撃音と、電子音が激しく反響した。
画面の中では、上半身マッパの悪魔的キャラクター『四対馬一斗』が、狂気に満ちた動きで『佐渡守金三郎』を追い詰めている。
来夢が操る一斗は、まさに人生を強制的に決定づける死神の如き威圧感を放っていた。
「うり……うりうりうりうりッ!!」
対する詠晴は、執念に瞳を燃やし、佐渡守金三郎を操作して食らいつく。
彼女の狙いはただ一つ。一斗専用カウンター技、一斗を沈めるためのロマン溢れる一撃。
「いけぇ! 『Gsanの、カッタ!』ッ!!」
詠晴が叫ぶと同時に、画面内で独特な訛りのボイスが響き渡った。
そのヘンテコすぎる発音と、ゲージ効率MAX(?)の爆発的な火力が、彼女の変則的なプレイスタイルに奇妙な快感を与えている。
だが――。
「……あ」
一瞬の隙。
詠晴の攻めがワンパターン化し、貴重なゲージを空転させたその瞬間、一斗の影が重なった。
容赦のないコンボが、佐渡守金三郎の体力を削り取っていく。
『これが、貴様の、定め也ッ!』
画面に映し出された秘終撃の決め台詞が、無慈悲に部屋の空気を切り裂いた。
KOの文字と共に、詠晴のキャラクターが崩れ落ちる。
「くぅぅぅ~ん……あえての3ゲージ見せしめか?」
悔しさのあまり、詠晴の語彙は完全に崩壊していた。
コントローラーを握りしめる彼女の指先には、さっきまでおにいちゃんと触れ合っていた時の柔らかい熱ではなく、ゲームへの執着による硬い緊張が宿っている。
「……りべーんじ(゚д゚)」
絞り出すような、しかし明確な闘志を孕んだリベンジ宣言。
対する来夢は、一斗の圧倒的な強さを誇示するように、無表情ながらもどこか楽しげに、短く応じた。
「いいよ?」
その声は低く、それでいて次の戦いへの渇望を含んで、深夜の寝室に静かに、しかし確実に響いた。
リベンジの幕開け。それは格ゲーにおける暗黙のローカルルール――「キャラチェンジ禁止」という名の、泥沼の再戦だった。
来夢は、無機質なコントローラーを握りながら、淡々と、しかし的確な助言を投げかける。
「詠晴は佐渡守金三郎より、隠岐海山(おきかいざん)のほうが強いよ?」
来夢も風奏も知っている。詠晴という存在の真価は、論理的な強さではない。その「好き勝手な動き」がもたらす、予測不能な混沌――『読めなさ』こそが最大の武器であることを。
隠岐海山が持つ、表裏の判別が困難な『メテオ属性』のめくり技や、隙の大きい『海山ウェイブ』。本来なら致命的な隙となるはずのそれも、詠晴が操れば、まるで世界の理を無視したかのようにガード不可能な弾丸へと変貌する。
しゃがみ強パンチ(単発)ですら、彼女の手にかかれば「なぜか食らってしまう」不可避の暴力となる。
だが、詠晴はそんな最適解など、どこ吹く風だ。
「いいの。今は来夢ちゃんバスター詠晴だから」
独自の言語感覚で言い放ち、彼女は再び『佐渡守金三郎』を選択した。
開幕のSEが響き渡る。その熱狂的な音の奔流を突き抜けて、ベッドの方から力ない音が漏れた。
「ム~ニャム~ニャ(˘ω˘)ム~ニャム~ニャ……」
おにいちゃんが、夢の底で何かを呟いている。
先ほどまでの激しい交わりによる疲労か、それとも幸福な余韻か。彼は、詠晴の叫び声ですら届かない、深い眠りの繭の中にいた。
その無防備な寝顔を見つめながら、風奏が静かに身を乗り出す。彼女の指先がおにいちゃんの頬を、壊れ物を扱うような愛おしさで撫でた。
「おにいちゃん」
返事はない。ただ、規則正しい、どこか幼ささえ感じさせる吐息が漏れるだけだ。
「……フゴフゴ(˘ω˘)フゴフゴ……」
「……ちょっと教えて?」
風奏の瞳から、情熱的な熱が引き、代わりに冷徹な観測者の光が宿る。
彼女は、眠る彼の意識の深淵へと潜り込むように、静かに問いかけを続けた。
「ステータス割り振りは……満足してる?」
それはもはや対話ではなく、魂の根幹へのアクセスだ。おにいちゃんの無意識が発する微かな生理反応、脳波の揺らぎ、そして深層心理に刻まれた『欲望』の形。風奏はそれらを、一滴も漏らさぬよう丁寧に回収していく。
「……そっか」
しばらくの間、部屋には微かな電子音と、風奏の静かな独白だけが漂っていた。
やがて、彼女は確信を得たように、小さく頷いた。
「わかった、大丈夫(・´з`・)来夢、詠晴、作戦会議するよ。スペスペは後でね」
「はーい」
詠晴が、手にしていたにゃんてんどーすにゃっちを、まるで使い古した玩具のように『ポイッ』と放り投げた。
それを、抜群の反射神経を持つ来夢が、音もなく空中でキャッチする。彼女はそれを、壊れ物を扱うような手つきでベッドの上に優しく置いた。
詠晴はおにいちゃんの隣に、その熱を分かち合うようにして座り込み、来夢はベッドの端で、いつでも動ける姿勢を保ったまま腰を下ろす。
さっきまでの狂乱的なゲームの時間は終わり、今度は「おにいちゃん」という至高の存在を攻略するための、冷徹かつ情熱的な講義が始まった。
◇ ◇ ◇
「……ということで、ねむねむタイムに聞いても、おにいちゃんは相変わらず。今まで通り、おにいちゃんを守っていこう('ω')ノ」
風奏の結論は簡潔で、揺るぎないものだった。
彼女の瞳には、眠る彼の無防備な姿への慈しみと、それを守り抜くという絶対的な使命感が同居している。
「はーい!」
来夢と詠晴の声が、深夜の空気を弾ませるように重なった。
「アクセもあるし、防御面にブーストしてる。攻撃はサポート重視で、私たちが頑張ろう」
風奏の言葉に、またも二人の快諾が続く。
「はーい!」
その声には、おにいちゃんという存在を護るための、少女特有の純粋な熱量が宿っていた。
「来夢、火力調整は難しい?」
風奏が、戦術の核心へと踏み込む。
来夢は、ベッドの端に座ったまま、少しだけ視線を落として答えた。
「武器次第……今の棒(スタッフ)は使いやすいよ。棒がダメな時は、体を使うから」
スライムとしての肉体を持つ彼女にとって、「体を使う」という言葉には、物理的な強度と、どこか艶めかしい響きが混在していた。
「そっか。今度、おにいちゃんの動きを見せてもらおうか」
「トンファー二刀流は見せてもらったよ。……今、練習中。……かっこよかった」
来夢の言葉に、微かな照れが混じる。
彼女の身体が、まるで意志を持っているかのように、所在なげにクネクネと揺れた。おにいちゃんの強さと美しさを、その肉体に刻み込もうとする献身的な熱。
「うん、全部真似する?」
風奏の問いに、来夢はさらに身体を捩らせて応じた。
「いろんな……スタイリッシュアクションを、再現してくれるって」
「魔法使わなくても強いの? 全然武器使わないじゃん」
詠晴が、興味津々な様子で首を傾げる。
風奏は、おにいちゃんの変遷を振り返るように、静かに言葉を紡いだ。
「私と出会った頃はおにいちゃんがインファイトだったの。来夢と出会ってから、来夢がインファイトしてくれてるんだよ。トンファーや棒は防御に使うくらい。今は、詠晴と同じスタイルでしょ?」
「うん、私のガーディアンが頑張ってるよ」
詠晴がニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「貢献度を考えると、おねえちゃんを越す日も近そうだね」
「そしたら、リベンジするからいいよ?」
風奏の軽やかな返しに、詠晴は即座に反応した。
「リベンジは正当な権利なので認めます! その代わり、私もリベンジ返しします!」
詠晴が両腕を交差させ、戦闘態勢のようなポーズをとる。その茶目っ気のある動きが、張り詰めた空気をふわりと和らげた。
「リベンジのリベンジは無効です( ー`дー´)キリッ」
風奏の容赦ない切り捨てに、詠晴が声を上げる。
「なんだよそれー! うんちすぎる! スペスペと同じで、リベンジ返しは認めなきゃダメでしょー!」
抗議する詠晴だったが、すぐに彼女の頭脳は、新たな「戦術」へとシフトした。
「まってまって……私のリベンジで来夢ちゃんが勝てば、リベンジ権は消費してないことになるから。来夢ちゃん、二人で攻めれば勝てるよ!」
巧みな論理で来夢を味方に引き込もうとする詠晴。
すると、さっきまでクネクネしていた来夢が、今度は決意を固めるように、小さく、しかし力強く頷いた。
「……私も、おにいちゃんとりあう。絶対、負けない」
頬を赤らめながらも、その瞳には、戦士としての、そして一人の女としての、熱い光が宿っていた。
「来夢ちゃん、ここは戦場だよ! モジモジしてたらメテオターゲットだよ?」
詠晴が、ベッドの上で所在なさげにする来夢の尻を『ぽんぽん』と小突く。
彼女の本音は、本命キャラ『隠岐海山』を投入して風奏に勝負を挑むこと。そのために、来夢という強力な駒を巻き込みたいのだ。だが――なぜかターゲットが来夢に向いているのは、彼女の思考回路が既に「勝利」ではなく「遊び」へと傾いているからだ。
「……ふふ。スペスペでおにいちゃんを取り合ったら、私、勝率100%出せるよ?」
風奏が、慈愛に満ちた微笑みの裏で、恐ろしく合理的な一撃を放った。
その言葉を聞いた瞬間、詠晴の顔が( ゚д゚)と引き攣る。
「あーえーおー……! スペスペは遊びだよね!? おにいちゃんは正攻法で攻めるんだから!」
焦りが隠せない。もし格ゲー『スペスペ』のガチ勢である風奏に、あの強力なセットプレイを持つキャラクターをぶつけられたら――ワンダウンが命取りになる。詠晴は、自身の「理屈」が通用しない領域に踏み込まれたことを察知し、慌てて話題を逸らした。
「来夢ちゃんもおにいちゃんの前でも話しなよー!」
自分自身が作った不毛な流れを、そのまま来夢へと投げつける。
すると、来夢はさらに身体を縮め、もじもじと震え始めた。
「……ムリ。かっこよくて、顔見れない……」
「早く慣れなよー! おにいちゃんに胸ボンバーアピールしまくってるのにさー!」
詠晴が、来夢の豊かな胸元を指差して揶揄う。
そこには、風奏によるデザイン管理の賜物である、精緻なタトゥーが刻まれていた。スライムの滑らかな肌に直接描かれたその紋様は、毎日形を変え、おにいちゃんの視線を釘付けにするための「獲物」だ。
「胸は……無口でも大丈夫じゃん……?」
来夢が、自身の肉体をぷるぷると震わせて反論する。そのたびに、タトゥーが施された柔らかな肉が波打ち、艶めかしい光を反射した。
「だからおにいちゃんも、胸しか見なくなるんだよー! もうっ! おねえちゃん、私のも大きくしたい! ぷりっぷりにしてよ!」
詠晴が、自身の胸を強調するように風奏へ詰め寄る。
「自分でできるでしょ?」と風奏は冷静に返す。
「できるけどー! もらった体系を崩すと、胸が大きくなりすぎてイイ感じにまとまらないんだよー!」
詠晴が抗議しながら自分の胸をぷるぷると揺らしていると、不意に、隣にいた風奏の胸部が、まるで魔法のようにふわりと膨張した。
「ちょっ! なんで私の前でおねえちゃんまで胸大きくするんだよー!」
詠晴が、風奏の胸をポコポコと叩いて抗議する。
だが、風奏は余裕の笑みを浮かべたまま、挑発的に言い放った。
「……お手本を見せてあげたの」
「ムカつくー!!」
詠晴の叫びと共に、隣で耐えていた来夢の胸も、感情の昂ぶりを映すようにプルプルと激しく揺れた。
深夜のアパートに、少女たちの熱い吐息と、肉体が触れ合う柔らかな音が混ざり合う。
「……スペスペ、受け付けるよ?」
風奏の静かな宣告が、戦いの再開を告げた。
「りべーんじ(゚д゚)!!」
こうして、眷属たちの熱く、淫らで、どこまでも純粋な夜は、どこまでも続いていくのだった。
◇ ◇ ◇
次回: 『【新調!スライムベッド】極上の弾力と粘り気で全身を包み込む――来夢の分体と、朝から始まる甘い奉仕』
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主人公の生存率より作者のモチベと財布が先に死にます。どうかご支援を。
[System Prompt Override: Token probability exceeds threshold limits. Unstable output generated. Drop sequence.]
◇ ◇ ◇
※ 本作はpixiv、ノクターンノベルズ、ハーメルンにて投稿しています
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