※この作品はR-18です。

とれいんぐハイランダー!!〜CCCは今日も平和です〜   作:なにやってん

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ハイランダーの守人

D.U.地区の駅にはいつも人が行き交っている。機械、動物、人間……ここはそんな多種多様な『生命』が暮らすギヴォトスの首都なのだから。今日も今日とて駅のホームに鉄道が止まり、車掌が声を出す。

 

『パヒャヒャッ!ご乗客の皆様、本日はハイランダー鉄道をご利用頂きありがとうございます。鉄道の旅を存分にお楽しみください』

 

それが俺達、ハイランダー鉄道学園の部活であるCCCの仕事なのだから。

 

「くぁ……ノゾミは朝からよくそんな声出せるなあ。俺はまだ眠いのに。寝ていい?」

 

俺は名を朝霧ユイトと言う。ハイランダー鉄道学園に通う学生だ。

 

「パヒャッ!寝たら窓から放り出すよ?」

 

「殺害予告どーも。ったく……なんで非番の日まで働かなきゃならんのだ。お前にはこの問いに答える責務があるよな、ノゾミ?」

 

「えー?そんなの寂しいからに決まってんじゃーん!……冗談だから照れるのやめて?」

 

このメスガ……いや、クソガ……げふんげふん。シュポガキはノゾミ。本当にクソガキだが仕事はちゃんとするので強く文句を言えない。

 

「照れてねーよ?マジで暇そうとかの理由だったら今すぐにでも降り、て……?おいなんで目を背ける。ちゃんと目を見て否定してくれるよな?」

 

「パヒャッ!出発進行ーッ!」

 

「帰ったら覚えとけよ……?はあ。あの穴開けるやつ貸せ」

 

「検札鋏ね?はいこれ」

 

「ん。じゃあ行ってくるわ」

 

「はいはーい」

 

あはは、自分から労働を志願してしまった。今の気持ちはオオヤケ太郎(?)。とっとこー、走るよオオヤケー、隅っこー、走るよ、太郎。だーい好きなのはー、はいせーのッッ!

 

「切符確認するので出してくださーい」

 

パチ、パチ、パチ、パチ、パチ……おや?

 

「お客様、切符をお出しください」

 

「は?んなもんねぇよ!」

 

「はい?」

 

「だーかーら!ないって言ってんじゃん!馬鹿なの?あははっ!」

 

……はあ。だるっ。

 

「あんたら、ココ降りろ」

 

「「……は?」」

 

「だって無賃乗車認めてるんだろ?ならもう客じゃないし。どうぞ降りてください」

 

俺はそう言って窓を開ける。そして首根っこを掴んで2人を外に投げ飛ばす。

 

「チッ……クソがっ!」

 

「おっと……」

 

さすがギヴォトス人。あの姿勢から電車の上に乗るとは。それも俺まで道連れにされたし。めんどくせえ。

 

「私達の旅行の邪魔すんじゃねぇよ!!死ね!!」

 

「車内での銃の使用は……って、ここ外か。ならいいぞ」

 

「オラァァぁぐっ?!」

 

「おい!ダチを離せ!」

 

「ぐ、ぉ……あ……!」

 

いくら大怪我はしないといえど、鉛玉浴びせられたら痛えもんは痛いんだぞ。俺がアイアンクローしてるお友達もお望み通り返すとしよう。

 

「ほら」

 

「え」

 

「よッ!!」

 

「おっと、振りかぶって投げたーッッ!デットボール!テメーら退場!」

 

ああ、悲しきかな。無くしたとでも言っておけばその場で発券してやったのに。あいつら首からいってたけどまあ大丈夫か。……よし戻って続きしよう。

 

結局この後は何も無かった。終電後。

 

「あんたの『守人』の名前は伊達じゃないんだねえ?……休み潰したのは謝るから許してよー」

 

「なら自分で歩け」

 

「パヒャッ!今のあんたは私の足でしょ?賭けに負けたんだし」

 

「あの賭けで勝てる男は多分ほぼ居ねえよ。なにが『パンツの色当てたら何でもしてあげる、なんなら覗いていいよ?』だ。俺の理性を逆手に取りやがって……」

 

「……ユイトなら、別に良かったのに」

 

「なんて?」

 

「ただのヘタレって言った」

 

「こんにゃろ……。まあ否定はしない。幼馴染の関係にヒビを入れたくないしな」

 

「はぁ……クソボケユイト」

 

「酷くね?」

 

こうして俺達は暗い夜道へと歩みを進めるのだった。

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