―――目が覚める、渇いた血のシミがある。昨日のことを思い出した。人生初体験の出来事。香織さんを上手く気持ちよく出来ただろうか、彼女は俺のことをどう思っているのか、それだけが気がかりだった。歯磨き洗顔を済ませてさっさと部屋を出た。走って学校に向かう。早く来すぎた。体育館で時間を潰す。頃合いを見て教室へ向かう。香織さんは…いた。
珂織「おはようございます、香織さん。」
香織「お、おはよう…珂織くん。」
頬を染めながら挨拶する香織さん、美しかった。
珂織「吹奏楽部に入るか決めました?」
香織「うーん…他にやりたいこともないしねえ…まあ今日見学して決める。」
珂織「じゃあ俺もそうします。」
香織「そんなに簡単に決めていいの?」
珂織「香織さんがいるならどこでも平気ですよ。」
香織「そ、そうなんだ…嬉しいな…。」
昼休みに入った。体育館で筋トレしようと思った。
珂織「ちょっと行ってきます。」
香織「どこ行くの?」
珂織「体育館で筋トレしてきます。」
香織「ついて行ってもいい?」
珂織「見ていて楽しいものでもないと思いますが…。」
香織「その体格がどうやって作られていくのか興味ある。」
珂織「そういうことなら…お任せします。」
香織「やった! さあ、早く行こう!」
ふたりで体育館へ向かう。
「「「あ。」」」
珂織「ええと確か…斎藤葵さん…ですよね?」
葵「正解! ふふ、覚えてくれていて嬉しい! ふたりはどこへ行くの?」
珂織「俺は体育館で筋トレを。」
香織「私は見学。」
葵「ふーん…私も見ていっていい?」
珂織「いいですよ。」
葵「やった! 早く行こう!」
香織「ふふ、斎藤さんって私と同じこと言ったね。」
葵「え、そうなの?」
珂織「確かにそうですね。」
香織「この物凄い体格がどうやって作られていくのか興味あってね。」
葵「私も興味ある!」
こうして3人で体育館へ行った。黙々とベンチプレス、担いでスクワット、腹筋運動、ダンベル運動、拳立て、指立てをやった。
珂織「まあ、こんなもんです。」
香織「凄いね、あんなに運動したのに全然疲れてない。」
葵「吹奏楽部に入ったらいい音出せるよ!」
珂織「そうなんですか? 吹いてみたい曲は色々あるので楽しみですね。」
香織「『吹いてみたい曲』って?」
珂織「B'zってユニット知ってます?」
葵「知ってる! 結構長寿ユニットだよね!」
珂織「そのユニットの『Still Alive』っていう曲吹きたいです。歌うのは難しいので。」
香織「『B'z』…『Still Alive』っと…。へえ…これはいい曲だね、女でも歌うの難しいかも。」
葵「希望の楽器とかあるの?」
珂織「初心者のド素人なので…サックスという奴がいいですね。」
葵「サックスっていっても何種類かあるけど。」
珂織「え⁉ そうなんですか⁉ 帰ったら調べてみます⁉」
香織「そういえば珂織くんって中学まではどこに住んでたの?」
珂織「横浜です。」
香織「ああ…通りでね…こんな物凄い体格してる中学生が京都にいたら噂くらいにはなるはずだけど全然そんな話聞かなかったもんね。」
葵「っということは珂織くんって独り暮らし?」
珂織「はい、築数十年のエアコンもないボロアパートに住んでます。」
香織「エアコンないの⁉ 夏と冬はどうするの⁉」
珂織「夏は窓全開にしてパンツ1枚姿で扇風機の風に当たって、冬は防寒着着込んで布団にくるまってました。京都でも同じように出来ればいいですけどね。」
葵「……前の家にはエアコン無かったの?」
珂織「あるにはありましたけど…まあ…ちょっとありまして。」
香織「鬱病と不眠症になったのと関係あるの?」
葵「え⁉ 何それ⁉ 初めて聞いたんだけど⁉」
珂織「昨日香織さんに伝えただけですからね。関係は…あるような…そうでもないような…何とも言えないですね。」
香織「ワケあり?」
珂織「はい、話すと長いですよ。もう戻りましょう、昼休みも終わりますし。」
葵「……。」
こうして教室に戻った。部活の時間になった。昨日と変わらずカオスだったがとりあえず入部はした。楽器選びはとりあえずアルトサックスという奴に決めた。楽器は違えどバリトンサックスの小笠原さんやテナーサックスの斎藤さんに親切に教えてもらった。特に斎藤さんは中学からの経験者らしいので熱心に教えてもらった。楽譜の読み方やどの部分を押さえて息を吹き込めばどういう音が出るのか徹底的に教えてもらった。2年、3年の先輩より断然頼りになった。気づけば部活の時間が終わっていたが居残り練習にも付き合ってもらった。既に香織さんは帰っていた。
珂織「遅くまで教えていただいて本当にありがとうございました。」
葵「どういたしまして! ふふ、珂織くんは飲み込みが早くて教え甲斐があるよ!」
珂織「そうなんですか?」
葵「そうだよ! 今すぐ『自信を持って』って言われても困るだろうけど、私は珂織くんに教えるのが楽しいよ!」
珂織「これからもよろしくお願いします。」
葵「うん! どんどん頼って!」
頼りになる同級生がいて何て自分は恵まれているのだろうと思った。分かれ際まで感謝の意を伝えて上機嫌で部屋へ戻った。すぐに玄関のチャイムが鳴った。誰だろうと思いドアを開けると…
珂織「斎藤さん⁉ どうしたんですか⁉」
葵「ひとつ…大事なことを聞くの忘れてて…入ってもいい?」
珂織「あ、はい、どうぞ。」
部屋の奥まで入ってもらった。座布団もないので代わりに布団に座ってもらった。
葵「それで…その…中世古さんとは付き合ってるの?」
珂織「うーん…付き合ってるとは言い難いですね。肉体関係にはなっちゃいましたが。」
葵「え⁉ ど⁉ ど⁉ どういうことなの⁉」
京都駅周辺での経緯を話した。
珂織「それでお礼がしたいとは言われました。」
葵「そりゃあねえ…アクション映画か漫画とかアニメの主人公みたいなこと見ちゃったら誰でも好きになると思うよ。」
珂織「相手が弱すぎただけですよ。」
葵「……珂織くんは謙虚だね。それで…中世古さんのことはどう思ってるの?」
珂織「美人だなとは思いました。ひと目惚れという奴かもしれません。」
葵「……私のことはどう思う?」
珂織「凄く可愛らしくて…それに初心者の俺に熱心に、親切に教えていただいて優しい方だとも思いました。」
葵「それは珂織くんだからだよ。」
珂織「それはどういう…。」
目線を斎藤さんに向けると目の前に迫っていた。そして唇を重ねられる。舌を突き出された。無意識に舌を絡めた。股間をまさぐられる。刺激に反応する。
葵「私の気持ちが伝わるように頑張る。」
ベルトを外されズボンとパンツを脱がされる。
葵「凄い…⁉ こんなに大きいのが中世古さんの中に入ったんだ…⁉」
珂織「あの…初めて…ですよね?」
葵「私がそんなに尻軽に見える⁉」
珂織「いいえ。ですが昨日の香織さんと同じパターンなのでもっとじっくりしたいです。」
葵「……そうね。焦り過ぎたかも。じっくり愛し合おう。」
再び舌を絡めながら彼女は制服と下着を脱いでいく。胸に手を這わせる。甘い声を漏らす。次は舌を這わせる。乳首を甘噛みする。快感の声を上げる。そのまま両脚を開き股間に顔をうずめる。
葵「あっ⁉ そんなとこ汚いよ⁉」
珂織「でもとってもいやらしい匂いがしますよ。物凄く興奮します。」
指で広げて舐め回した。彼女が反応して腰を浮かせる。次第に液体が溢れ出る。もう我慢できなかった。俺のを入口にあてがった。ゆっくり腰を動かす。苦痛で表情が歪むが声は喘いでいた。
珂織「大丈夫ですか?」
葵「大丈夫…今は凄く気持ちいい。もっとして。」
その言葉を合図に腰を激しく動かした。彼女の声が嬌声に変わる。斎藤さんは感度が良い気がする。面白いように反応する。荒い息遣い、のしかかるような体勢で斎藤さんと舌を絡める。胸を揉みしだき乳首をつねる。ビクンと反応する。上下運動を繰り返す。俺が腰を動かす度に斎藤さんの舌の動きが止まる。とても愛おしかった。こぼれて口から垂れる唾液を舐めて啜る。彼女の両脚はは俺の腰に絡みついて自分から腰を動かしていた。とてもいやらしかった。甲高い声に変わる。
葵「うっ⁉ ううっ⁉ ううんっ⁉ あっ⁉ ああんっ⁉ 私…⁉ イクッ⁉ イクッ…⁉」
全身を痙攣させ体をのけ反らせ俺のを締め付ける。快感に抗い動き続けた。胸も攻め続けた。
葵「ま、待って…⁉ 動か…ないで…⁉ また…⁉ イッちゃう⁉ ああっ⁉ イクぅ…⁉」
絶叫を上げ全身を痙攣させる。それでも絡みつけた脚で腰は動いている。彼女を抱えて対面座位の体位になる。下から突き上げる。体をのけ反らせて快感の声を上げる。俺の興奮は止まらなかった。動き続けた。お尻に手を回し揉む。お尻の穴に触れる。既に彼女の体液塗れだった。指で擦る。ビクンと反応する。
珂織「こっちも気持ちいいですか?」
葵「気持ちいい…⁉ でも…⁉ 珂織くんので⁉ あそこを⁉ 突かれるのが⁉ 気持ちいい⁉」
荒い息遣いでそう答えた。
珂織「ではもっと激しくしますね。」
激しく突いた。突く度に斎藤さんの喘ぎ声が漏れる。太ももが痙攣する。限界が近い。何となくわかった。俺も限界が近い。我慢した。
葵「いっ⁉ いいよっ⁉ 凄く…⁉ 気持ち…いいよ…⁉ また…⁉ イッちゃう⁉ ああっ⁉」
急いで引き抜いて血のついた俺のをティッシュで拭いて斎藤さんの口に押し込んだ。香織さんと同じように根元を握り手と頭を器用に動かし舌で先端を刺激される。放った。喉を鳴らして飲み込む。
葵「ん…⁉ 凄く…濃い…⁉ もっと飲みたいな!」
四つん這いにさせた。股間を丁寧にティッシュで拭きとる。奥まで突っ込んで拭いた。とりあえず大丈夫だろう。一気に突き入れた。体をのけ反らせる。両手でお尻を掴んで夢中で腰を動かした。汗まみれの背中、お尻、香織さんの裸体を思い出そうとした。思い出せなかった。目の前の快感に夢中だった。普段清楚で大人しそうな斎藤さんがあそこもお尻の穴も見せて俺ので気持ちよくなってくれて乱れる姿に興奮した。声が甲高くなる。
葵「はあぁっ⁉ はあぁっ⁉ はあぁんっ⁉ 気持ちいい⁉ いいよ⁉ また…⁉ イクッ⁉」
体をのけ反らせて快感に浸る斎藤さん。構わず突きまくった。
葵「あうんっ⁉ あっ⁉ ああっ⁉ また…⁉ イッちゃうよぉ…⁉ はあぁんっ⁉ イクッ⁉」
絶叫を上げ全身を痙攣させる。荒い息遣い、斎藤さんの反応はない。やがて静かな寝息が聞こえた。とりあえず彼女の汗を拭いて下着とスカートを履かせた。後は例の如く晩御飯の支度をしてシャワーを浴びた。バスルームを出る。斎藤さんがボーっと座っていた。
葵「ごめんね、私…眠っちゃって…わ! 凄い…! まだまだ元気だね!」
珂織「そりゃあ斎藤さんとさっきまで凄いことしてましたから簡単に納まりませんよ。」
葵「……中世古さんには口でしてもらった?」
珂織「はい。」
葵「じゃあどっちが気持ちいいか比べてみて。」
俺の股間に顔をうずめる。卑猥な音を出しながらしゃぶりつく。あの斎藤さんが…というギャップに相変わらず興奮した。限界はすぐ来た。顔を固定して放った。喉を鳴らして飲み込む。俺のを一滴も残さず搾り取ってくれた。
葵「どっちが気持ちよかった?」
珂織「うーん…斎藤さんですかね? 普段清楚で大人しそうな女子がこんなに大胆な事をしてくれているというギャップに興奮します。」
葵「……葵って呼んで。中世古さんと同じように。」
珂織「葵さん…これでよろしいでしょうか。」
葵「出来れば呼び捨てで敬語も無しにしてほしいけど、いきなりは無理そうね。それに…まだ元気だね。またするよ。」
珂織「お願いします。」
萎えるまでしてくれてその度に飲んでくれた。最高に気持ちよかった。もう夜になっているので葵さんを送ってから帰った。フラフラになるまで運動した。薬を飲んで寝た。葵さんの裸体を思い浮かべた。すぐに眠れた。
早朝、目が覚める。歯磨き洗顔を済ませて部屋を出た。学校まで走った。正門は閉まっていたが隣の小さな門は開いていた。職員室へ向かう。副顧問の松本先生は…いた。音楽室の鍵を借りた。上機嫌で楽器室に入る。アルトサックスを手にして初心者用の教本を開き吹きまくった。慣れてきたので教本を見ずとも吹けるようになった。ホームルームの時間が迫っているのに気づいて走って職員室へ行って松本先生に鍵を返して教室へ向かった。香織さんは…いた。
珂織「おはようございます、香織さん。」
香織「おはよう! 珂織くん! 朝練してたの?」
珂織「はい、葵さんに親切に教えていただいたおかげで簡単な曲なら吹けるようになりました。」
香織「ふーん、『葵さん』ね…。ま、いいや。いい音出してたよ。」
珂織「そうですか? ありがとうございます。」
香織「もっともっと上手くなると思うよ。そうしたら吹きたい曲吹けるようになるよ。」
珂織「早く上手くなりたいです。吹きたい曲はたくさんありますから。吹き終えるまでに3年間終わっちゃうかもしれません。」
香織「そんなにたくさんあるの?」
珂織「カラオケ行って高音がきつくて歌えない曲とかもありますからね。」
香織「珂織くんもカラオケ行くんだ…。珂織くんが歌ってるところ見たいし聴きたいな。」
珂織「そんなに期待されても困っちゃいますよ。」
そんな会話をしながら昼休みを迎えた。
珂織「それでは行ってきます。」
香織「いってらっしゃい。」
体育館へ通じる廊下で呼び止められた。
「珂織くん!」
珂織「葵さん、どうしましたか?」
葵「また見学していいかな? ほら、お弁当も持ってきたし。」
珂織「いいですよ。行きましょう。」
葵「やった! 早く行こう!」
黙々と筋トレをした。葵さんも黙々とお弁当を食べている。
葵「やっぱり1日1食って体に毒だと思うよ…。私のお弁当食べていいよ。」
珂織「すみません、本当に食欲がないんです。喉が渇いたら水道水飲んでそれで充分です。お気持ちだけ受け取らせていただきます。」
葵「そう…辛いときは辛いって言ってね。」
珂織「はい、ありがとうございます。」
こうして筋トレを終えて教室へ戻った。
香織「斎藤さんと一緒だったの?」
珂織「はい、俺は筋トレしてるだけで葵さんはお弁当食べるだけの時間でしたけど。」
部活の時間になった。音楽室は相変わらずのカオスだったが空き教室でほとんど葵さんとのマンツーマン指導が行われた。
葵「凄いよ! もう初心者向けの本は必要ないね!」
珂織「葵さんのおかげですよ。」
葵「でも朝練もしてたんでしょ? 珂織くんの努力と才能の影響が大きいよ!」
珂織「恐縮です。」
葵「……本当に謙虚だね。でもそのままの珂織くんでいてほしいかな。」
珂織「そのつもりでいます。初心者のド素人ですから。」
葵「もう…! 初心者じゃないって言ってるのに…! 控えめな態度も度が過ぎると嫌味に見えるから気をつけるように!」
珂織「はい、気をつけます。」
葵「わかれば良し。」
頭を撫でられた。同級生だがお姉さんが出来たみたいで嬉しかった。葵さんがその勢いで唇を重ねた。舌を入れられた。俺も舌を入れた。じっくりと絡めた。葵さんの息遣いが荒くなる。このままではマズいと思った。数分もして俺の方から離れた。名残惜しそうに葵さんも離れる。
「何してるの?」
珂織「香織さん…葵さんに『控えめな態度も度が過ぎると嫌味に見えるから気をつけるように』と叱られました。」
香織「それにしては距離が近かったね。珂織くんの言った通りなの?斎藤さん。」
葵「そ、そうだよ! もう初心者じゃないくらい上手くなってるのに『初心者のド素人ですから』って言うんだもん! 中世古さんからも言ってあげて!」
香織「そうね…珂織くんの上達速度は凄いと思うよ。ふたりっきりで練習するくらいだものね。」
珂織「葵さんには本当に感謝しております。」
香織「……もう部活の時間は終わったよ。早く帰ろう。」
珂織「葵さん、いいですか?」
葵「う、うん! いいよ!」
こうして3人で帰った。無言の間が続いた。言葉が見つからなかった。