※この作品はR-18です。

中世古香織にひと目惚れした同級生の話   作:日向陰陽

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第20話 「ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~」

―――府大会当日、早朝。目が覚める。気合いを入れて起き上がる。歯磨き洗顔を済ませて学ランを肩に背負い走って学校へ向かう。落ち着かないので体育館で筋トレして時間を潰す。その後、音楽室で試しに吹く。部員の皆さんがゾロゾロと集まってくる。手伝いをして楽器を全て廊下に出した。ミーティングで譜面隠しをいただく。今日が府大会なんだと実感が湧いてきた。黙々と楽器をトラックに積み込む。松本先生から喝を入れられる。聞き流した。遅れてタキシード姿の滝先生がやってくる。サマになっていた。『チームもなか』なるメンバーからお守りをいただいた。香織と一緒に受け取る。1年生から手渡される。聞けば色違いのお揃いだそうだ。しっかりと『K.N』と刺繍されている。嬉しかった。メンバーを見渡す。夏服のままの姿のコンクールメンバーに選ばれなかった人たちだと気づいた。彼女たちの分まで頑張ろうと思った。晴香に感謝の気持ちを表すため拍手を促された。器用な人たちがいるもんだなぁと思いながら拍手した。滝先生から晴香へひと言何か求められる。晴香と目が合った…気がする。

 

晴香「ええと…今日の本番を迎えるまで色々な事がありました。でも今日は、今日できることは今までの頑張りを、想いを全て演奏にぶつける事だけです。それでは皆さん御唱和ください!北宇治ファイト~!」

 

「「「「「おー‼」」」」」

 

あすか「さあ会場に私たちの三日月が舞うよ!」

 

「「「「「おー‼」」」」」

 

松本「はしゃぎすぎだ‼」

 

松本先生にツッコミを入れられた。舌打ちした。睨まれる。睨み返す。それにしても…晴香の綺麗な声からの独特のイントネーションの掛け声には癒される。この人が部長で本当に良かったと思った。バスに乗る。隣には香織。

 

珂織「緊張してる?」

 

香織「全然。私たち全国に行くんだよ。こんなところで緊張なんかしていられない。」

 

珂織「そうだよね、俺たち全国行くんだもんね。香織の言う通りだよ。こんなところで緊張してられないよ。でも俺に出来ることがあったら言ってね。」

 

香織の頬が赤く染まる。

 

香織「それは…してもらいたいけど…今はその時じゃないから遠慮しておく。」

 

珂織「そう? それは残念。」

 

そんな会話をしながら会場に着いた。大きな会場だった。ここで北宇治の力を見せつけるのだと思うと心が躍った。会場内に入って集合する。周囲を見渡す。あの立華高校の大集団がいた。あの強豪校と関西大会進出を懸けて競争すると思うと更にテンションが上がった。控室へ移動する。念入りにチューニングをする。滝先生の合図で音が止む。クラリネットの同級生の音出しと共に最後のチューニングをする。

 

滝「ええと…実は何か話そうと思って色々考えてきたのですが、あまり私から話すことはありません。春、貴方たちは全国大会を目指すと決めました。向上心を持ち、努力し、音楽を奏でてきたのは全て皆さんです。誇ってください、私たちは北宇治高校吹奏楽部です。そろそろ本番です。会場をあっと言わせる準備は出来ましたか?」

 

珂織「は  い‼」

 

俺だけ叫んで返事をしてしまった。恥ずかしい。

 

滝「始めに戻ってしまいましたか? 私は聞いているんですよ。 会場をあっと言わせる準備は出来ましたか?」

 

滝先生が促すように手を差し伸べる。

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

今度こそ一致団結した。

 

滝「行きましょう、全国へ。」

 

滝先生が扉を開ける。現在、舞台袖で待機中、高坂さんが歩み寄ってくる。

 

麗奈「先輩ったら…ふふっ、滝先生に1回目に聞かれた時先輩だけ物凄く大きな返事して…ふふっ、先輩らしいなってある意味安心しました。笑っちゃいましたけど。」

 

珂織「だって…あれは気合い入れて返事するタイミングだと思ったんですもん。恥ずかしかったですよ。」

 

麗奈「いいんですよ、先輩はあのままで。ずっとあのままの先輩でいてほしいと思いました。」

 

礼和「誉め言葉として受け取っておきます。」

 

麗奈「はい、受け取ってください。」

 

似たようなやり取りをいつだかした気がするが思い出せない。でも悪い気はしなかった。

 

珂織「リラックスできたならいいですよ。」

 

高坂さんが無言で拳を突き出す。俺も拳を突き出した。

 

珂織「こう…? でいいんですかね?」

 

麗奈「相変わらず凄い拳ですね、流石鍛えまくってるだけのことはありますね。」

 

お互い拳を突き合わせた。より気合いが入った。北宇治の名が呼ばれ照明のついていない舞台へと案内された。椅子に座る。観客席を見渡す。深呼吸した。照明がつく。滝先生が壇上に上がる。構える。先生が手を振ると共に『プロヴァンスの風』が始まった。ググったら風はスペインから始まりトリオでプロヴァンス(南フランスの南東部を占める地方で、東側は対イタリア国境、西は標高の低いローヌ川左岸までである。南は地中海に面する)に行ってまたスペインに戻ってくるという趣旨を作曲者が言っていたらしい。スペイン…情熱の国と呼ばれる場所。俺も情熱を以て吹きまくった。次、『三日月の舞』に移る。最高のタイミングのファンファーレから始まる。そこにクラリネットやフルートも加わり大合奏に変わる。当然俺も参加した。僅かな沈黙、高坂さんのソロが始まる。透き通るような綺麗でどこまでも伸び行く音色。誇りに思った。高坂さんで良かったと。やがてまた大合奏に変わり最後は汗を流す滝先生が汗を飛び散らせながら息を荒げ腕を振り落ろし『三日月の舞』は終わる。

 

観客席で結果発表の待機中、左隣には香織、右隣には高坂さん。大きな紙の幕が下ろされる。北宇治の名の横に金と書いてある。涙を流すふたりに抱き着かれる。

 

麗奈「先輩…⁉」

 

香織「珂織…⁉」

 

珂織「泣くのはまだ早いですよ。全国行くんですから、俺たち。」

 

次に関西大会へ出場する3校が発表された。北宇治の名が呼ばれた。静かに目を瞑った。涙は出なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴香から集合をかけられる。滝先生が前に出る。

 

滝「ええと…こういうの初めてなので何と言ったらいいのかわからないのですが、皆さんおめでとうございます。」

 

晴香「いえ⁉ むしろ感謝するのは私たちの方です…! みんな!せーの!」

 

「「「「「ありがとうございました‼」」」」」

 

滝「あ、はい、ありがとうございます。私たちはこれからった今より代表です。それに恥じないように更に演奏に磨きをかけていかなければなりません。今この場からその覚悟を持ってください。」

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

その後、楽器運搬を張り切ってやった。ミーティングが行われ夏休みの日程表が配られた。8月17~19日まで合宿、15~16日は学校が完全に閉められ休みになるそうだ。

 

滝「とにかく残された期間は限られています。3年生はもちろん、2年生、1年生も来年あると思わずこのチャンスをものにしましょう。」

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

滝「では練習に移りますが…その前に…。」

 

音楽室の扉が開く。『チームもなか』のメンバーが楽器を持って入ってくる。

 

「えーっと、皆さん。関西大会出場おめでとうございます!私たちチームもなかは関西大会に向けてこれまでと同様、みんなで支え、この部を盛り上げていきたいと思います。おめでとうの気持ちを込めて演奏するので聴いてください! さあ! 行くよ!」

 

そして演奏が始まる、これは…『学園天国』…だったか。上手だった。

 

「「「「「コングラチュレーション‼」」」」」

 

晴香が感謝の言葉を伝えようとするが号泣してしまい、代わりにあすかが「北宇治ファイト~!」

 

「「「「「おー‼」」」」」

 

で締めくくられ練習が始まった。居残り練習での高坂さんのリクエストもこなして一緒に帰った。

 

珂織「それにしても…高坂さんも泣くんですね。ビックリしました。」

 

麗奈「私を何だと思ってるんですか。去年、中3の時駄目金だったから余計に嬉しかっただけですよ。」

 

珂織「あーなるほど。そりゃあ感慨深いものがあるでしょうね。」

 

麗奈「先輩は本当に泣いたことないんですか?」

 

珂織「うーん…いくら記憶を辿ってもないですね…。中学3年の時に本気で人を殺そうと怒り狂いはしましたけど悔しさはあれども泣きはしませんでした。クソ両親に家を追い出されても悲しくもなかったですし、むしろ清々しました。」

 

麗奈「本気で人を殺そうって…何があったんですか?」

 

珂織「あれ、話してませんでしたっけ?」

 

朧気だが1年生の頃に香織に伝えたのと同じような内容を伝えた…と思う。

 

麗奈「先輩は正しいです⁉ 学校側も御両親も間違ってます⁉」

 

珂織「俺もそう思って抗議したんですけど誰も聞いてくれてはもらえませんでした。」

 

麗奈「先輩、言ってましたよね。『正しさなんて人によって、時と場合によってコロコロ変わりますよ。』って。そういうことだったんですね。」

 

珂織「はい。」

 

麗奈「そんな体験をしても北宇治に入学して吹部に入って先輩たちの理不尽な行動に対抗し続けた先輩はやっぱり強いです、精神的にです。普通なら無気力な環境に流されます。私が先輩の立場だったらそうなります。」

 

珂織「そうですか? 高坂さんも対抗すると思いますが。」

 

麗奈「多勢に無勢で絶対無理ですよ。結局なあなあに部活を過ごして終わりですよ。」

 

珂織「それなら俺だって部の方針も変えられない無能ですよ。滝先生が赴任されるまでの2年間無駄にしましたし。」

 

麗奈「そんなことないです⁉ 先輩はずっと練習を頑張ってきたじゃないですか⁉ 滝先生だって『素晴らしい』って言ってたじゃないですか⁉ 無駄なんかじゃないです⁉」

 

珂織「……恐縮です。」

 

麗奈「もう…⁉ 何度言っても変わりませんね⁉ 先輩の謙虚癖⁉」

 

珂織「油断大敵と心に留めておりますので。」

 

といった感じで高坂さんと分かれた。もっと先輩らしく堂々としたいが性格というものは簡単に変えられない。難儀なものだと思った。暗くなった玄関前に人影、香織だった。

 

香織「遅かったね、麗奈ちゃんと一緒?」

 

珂織「うん、高坂さんのリクエスト聞いて吹いてたら暗くなっちゃった。ごめんね待たせて。」

 

香織「いいの。待った分だけあそこが疼いて凄いことになってるから。」

 

一緒に部屋に入った。舌を絡める。お互い全裸になる。あそこを指で触れる。体液塗れだった。跪いて指を2本入れる。滅茶苦茶にかき回した。

 

香織「ああんっ⁉ そんなにしたら…⁉ イクッ⁉ イクッ⁉ ううんっ⁉ うう⁉ イクッ⁉」

 

体液を床にまき散らしながら絶頂に達した。四つん這いにさせる。ローターをお尻の穴に入れる。ビクンと反応する。あそこの入り口にあてがい一気に突き入れる。腰を掴んで激しく腰を動かした。体をのけ反らせる。香織のお尻がぶつかる音と喘ぎ声が部屋に響き渡る。横から香織の胸を覗き見る。前後に揺れていた。とてもいやらしかった。程なくしてまた絶頂に達した。荒い息遣い、腰を動かすと喘ぎ声に変わる。既に汗まみれの背中とお尻を眺める。興奮した。夢中で股間とお尻をぶつける。次第に喘ぎ声が甲高くなる。全身を痙攣させまた絶頂に達した。香織を抱きしめ後ろ向きに跨らせる。背後から胸を揉みしだき乳首をつねる。ビクンと反応する。荒い息遣い、下から突き上げる。喘ぎ声に変わる。連続する喘ぎ声の間に漏れる吐息が色っぽかった。興奮した。対面座位の体位にさせた。吐息を塞ぐように唇を重ね舌を絡めた。香織が腰を動かす。舌の動きが止まる。呻き声に変わる。両腕を上げさせる。腋を舐め回す。

 

香織「はあぁ…⁉ 汚くない…⁉」

 

珂織「とってもいやらしいよ。」

 

腋を舐められて喘ぎ声を上げる。胸に手を這わせる。揉みしだき乳首を舐めて舌で転がす。歯を立てる。ビクンと反応する。香織の腰の動きが激しくなる。限界が近い。今までの経験でそう思った。

 

珂織「イキそう?」

 

香織「はあぁっ⁉ はあぁっ⁉ う、うん…⁉ イッちゃう…⁉ イクッ⁉ ううんっ⁉」

 

甲高い声を上げて絶頂に達した。俺に倒れ掛かる。香織の体から滴った汗が床に溜まりを作っていた。急いでバスルームに運んでシャワーで水を浴びせた。

 

香織「ん…? あれ…? 私…? 珂織…? どうしたの…?」

 

珂織「凄い量の汗かいてたから熱中症になったかもしれないと思って慌てて水浴びしてもらってるところ。」

 

香織「そうだったんだ…。ありがとう…。優しいね…。」

 

珂織「男として当然のことだよ。」

 

香織「もう大丈夫…ありがとう…。」

 

珂織「どういたしまして。」

 

水を止めてバスタオルを渡す。全裸の香織が体を拭く。何故かとても興奮した。香織が俺の股間を見る。

 

香織「ふふっ相変わらず元気だね。待ってて。気持ちよくしてあげる。」

 

珂織「また汗かくと思うからこの辺りの床でしてもらっていい?」

 

香織「いいよ。」

 

床に仰向けに寝て待った。ドアが開く音。69の体位になってもらった。あすかの時と同様、あそことお尻の穴と頭を眺めることにした。とてもいやらしい光景に興奮してすぐに限界を迎えた。香織が飲み込む。続けてしてもらった。萎えるまでしてもらった。帰り支度が済んで中世古邸へ向かう途中、

 

香織「そういえば…お盆休みって予定ある?」

 

珂織「ないよ。」

 

香織「実家に帰らなくていいの?」

 

珂織「あれ、結構前に話さなかったっけ? 法律が許せば即刻ブチ殺しに行くって。」

 

香織「そうだっけ…そんなに仲悪いの?」

 

珂織「うん。同じ血が流れてると思うとたまに自殺を考える程度には。」

 

香織「もう…⁉ 軽々しくそんなこと言わないで⁉」

 

珂織「事実だよ。家族だからって必ずしも仲が良好ってわけじゃないよ。憎くてしょうがない家庭もあるってことで。たぶん2度と会わないだろうね。」

 

香織「とにかく⁉ お盆休みだけどカラオケとプール行かない?」

 

珂織「いいよ。」

 

香織「本当⁉ じゃあみんなに連絡しとくね!」

 

珂織「みんなって…期待される程のものは出ないよ。」

 

香織「いいの! 珂織が歌ってるところ見たい聴きたいって子はたくさんいるんだから!」

 

珂織「責任重大だね。」

 

香織「ふふっ! みんな喜ぶだろうなあ!」

 

こうして練習と高坂さんのリクエストに応える日々を過ごしてあっという間にお盆休みに入った。

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