※この作品はR-18です。

中世古香織にひと目惚れした同級生の話   作:日向陰陽

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第23話 「BREAK THROUGH」

―――合宿が終わって最初のミーティング、音楽室に松本先生が入ってくる。舌打ち。睨まれる。睨み返す。書類に目を通す。関西大会での北宇治の演奏順が告げられる。23校中16番目、大会初心者の俺には丁度いいのか悪いのかわからない。ただ、強豪校の明星工科高校が北宇治のひとつ前と告げられ皆さんから悲鳴が上がる。

 

橋本「なに~? 明星工科の次だからってビビってんの?」

 

「そりゃあ…まあ…。」

 

橋本「関係ない関係ない。関西大会といったらどこも強豪校ばかりなんだから。」

 

滝「橋本先生の言う通りです。気にする必要なんてありません。私たちはただいつもと同じように演奏するだけです。」

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

合奏練習する日々を送り着実に関西大会が迫っていた。もう明日までというところ。

 

滝「皆さん、明日の本番をあまり難しく考えないでください。我々が明日するのは練習でやってきたことをそのまま出す。それだけです。」

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

滝「それから夏休みの間コーチをお願いしていた橋本先生と新山先生は本日が最後となります。」

 

「「「「「えー⁉」」」」」

 

滝「最後にひと言お願いします。」

 

新山「約3週間、短い間でしたが確実に皆さんの演奏は良くなったと思います。その真面目な姿勢は私自身見習うべきところがたくさんありました。明日の関西大会、胸を張って楽しんできてください。」

 

橋本「今の北宇治の演奏は関西のどの高校よりも劣っていません。自信を持っていい。この3週間で実に表現力が豊かになりました。明日は自分たちの演奏を素直にやり切ってほしい。期待してるよ!」

 

晴香「ありがとうございました!」

 

「「「「「ありがとうございました‼」」」」」

 

中には涙を流している部員もいた。気持ちはわからないでもない。俺だって女性の魅力の権化のような新山先生と別れるのは寂しい。でもきっとどこかで俺たちの演奏を見守ってほしいと願った。練習が終わった。ひとりで帰ろうとしたところに昇降口に3人の人影。晴香とあすかと香織だった。

 

晴香「一緒に帰ろう! かっちゃん!」

 

珂織「いいよ。」

 

あすか「この4人で帰るのって初めて?」

 

香織「うーん…どうだろ? 前にもあったよーな…そうでもないよーな…。」

 

珂織「それにしても…下手すれば明日で最後かぁ…引退してもそのこと忘れて朝練行きそうで怖いよ。」

 

晴香「あははは! かっちゃんならあり得るかも!」

 

あすか「ちょっと縁起でもないこと言わないでよ。全国行くんでしょ?」

 

香織「そうだよ! 目指せ全国金賞! 忘れたの?」

 

珂織「全国出場じゃなかったっけ?」

 

晴香「どうせ全国行くなら目指すは金賞!ってことになったの。言ってなかったっけ?」

 

珂織「うーん…言われたような…そうでもないような…でもふたりの言う通りだよ。何かしらの賞は貰うんだからどうせなら一番いいのがいいよね。」

 

あすか「そうよそうよ! 珂織は欲が無さすぎるのよ! 全国行って『はいおしまい』で終われるわけないでしょ! 目指すは金! それだけ!」

 

珂織「俺は…滝先生に褒められるのが嬉しいからまだ終わりたくない。まだ合奏練習していたいから明日で終わるつもりはないよ。最近になって合奏の楽しさがわかってきた気がするよ。」

 

晴香「そっか…かっちゃんずっと個人錬やってたもんね…。」

 

珂織「入学式の演奏会も滝先生の初めての合奏練習の時も俺の好きで吹き慣れた曲を選んでくれて晴香にも合わせてくれた皆さんにも感謝してるよ。滝先生に褒められて本当に嬉しかった。」

 

晴香「ふふっ良かった! かっちゃんという素晴らしい奏者がいるってアピールしたかったし!」

 

香織「コンクールももっと珂織が目立てる曲なら良かったんだけどねぇ…。せめてソロパートがあればって思わずにいられないよ。」

 

珂織「そこは高坂さんや鎧塚さんに任せておけばいいよ。自慢の後輩だよ。凄いよまだまだ成長してる。」

 

あすか「珂織みたいに?」

 

晴香「ふたりは中学からの経験者だけど、かっちゃんは高校から始めて今や北宇治イチの奏者になってるから比較にならないんじゃないかな…?」

 

珂織「北宇治イチって…そんなことになってるの、俺?」

 

晴香&あすか&香織「「「そうだよ⁉」」」

 

香織「もう…! 相変わらずの謙虚癖ね…⁉ 自覚がないって恐ろしいわね…⁉」

 

あすか「合宿で廊下で吹いてみんなも橋本先生も大絶賛だったじゃない⁉ 自分のことなんだからしっかり覚えてなさいよ⁉」

 

晴香「新山先生とふたりっきりで聴いてもらって褒められまくったんでしょ⁉ もっと自信持ってよ⁉ お願いだから⁉」

 

珂織「うーん…『油断大敵』って言葉あるでしょ? だから褒められたことはすぐ忘れるけど注意されたり叱られたりしたことは割と覚えてるんだよねぇ…。」

 

晴香「だったら今も叱られてるんだから覚えといてくれてもいいんじゃない?」

 

珂織「謙虚でいようって想いが強くて難しいかも…ごめんね。」

 

晴香「かっちゃんらしいと言えばそうなんだけど…あ、私こっち。じゃあね! また明日!」

 

あすか&香織「「目指せ全国金賞‼」」

 

珂織「みんな気合い入ってるね。」

 

香織「珂織はそうじゃないの?」

 

珂織「大会なんてものとは無縁の生活送ってきたから正直実感湧かない。滝先生が言ってた通り練習でやってきたことをそのままやるだけだよ。」

 

あすか「中学は?」

 

珂織「帰宅部。でも家に帰って外に出て運動しまくってた。今と大して変わらないよ。」

 

香織「じゃあ初めての勲章は全国金賞だね!」

 

珂織「いいね。最高だね。」

 

香織「じゃあ私こっちだから。また明日!」

 

珂織「うん、また明日。」

 

あすか「じゃあね!」

 

あすかとふたりっきりになる。何故か言葉が出てこない。何を喋ろうか迷っていると

 

あすか「ねぇ…香織と私、どっちにするか決まった?」

 

珂織「ふたりとも魅力的すぎて決められない。ごめんね優柔不断で。」

 

あすか「いいの。部屋に寄っていい?」

 

珂織「明日関西大会だよ?」

 

あすか「緊張してきて…珂織ので思いっきりしてほしい。そうしてくれれば大丈夫だと思う。」

 

珂織「そういうことならいいよ。」

 

そのまま一緒に帰った。部屋に入った。舌を絡めた。お互いに全裸になる。いやらしい匂いが漂ってくる。

 

珂織「俺の欲しい?」

 

あすか「まだ我慢する。今は恋人同士みたいに愛し合いたい。」

 

胸を揉みながら首に舌を這わせる。甘い吐息が漏れる。耳の裏も舐める。僅かに反応する。仰向けに寝かせて乳首を舐めて舌で転がす。歯を立てる。ビクンと反応する。もう片方もそうする。荒い息遣い、両脚を開いて舌をあそこの入り口に突っ込み舐め回す。ビクンと反応する。体液塗れのあそこを綺麗に舐めとるがまた体液が溢れ出てくる。お尻を持ち上げてお尻の穴も舐め回す。ビクンと反応する。

 

あすか「もう…⁉ 限界⁉ 珂織のちんぽ欲しい⁉ まんこに突っ込んで⁉ 滅茶苦茶にして⁉」

 

遠慮なく突っ込んだ。ひと際甲高い声を上げて絶頂に達した。

 

あすか「はあぁ…⁉ 凄い…⁉ 入れられただけでイッちゃった…⁉ もっとちょうだい…⁉」

 

乳首とあそこの突起物をいじりながら激しく腰を動かす。叫ぶように喘ぐ。また甲高い声を上げて絶頂に達した。のしかかり胸を揉みながら上下運動をして舌を絡める。腰を動かす度に舌の動きが止まり喘ぐ。あすかの両脚が俺の腰に絡みつき彼女も腰を動かす。とてもいやらしかった。両脚の力が強まる。限界が近い。察した。舌を絡めながら甲高い呻き声を上げる。脚の拘束が解ける。四つん這いにさせる。体液塗れのお尻の穴に振動するローターをゆっくり入れる。ビクンと反応する。腰を掴んで奥までしっかり突き入れる。体をのけ反らせる。激しく腰を動かす。汗まみれの背中、揺れるお尻、前後に揺れる豊満な胸、とてもいやらしかった。興奮する。あそこの中が俺の形に馴染むように突きまくった。お尻の穴に指を出し入れする。甲高い声を上げて絶頂に達した。あそことお尻の穴が締め付けられる感覚。構わず続けた。荒い息遣いと喘ぎ声が交互に繰り返される。とてもいやらしかった。やがて荒い息遣いが喘ぎ声に変わる。

 

あすか「も、もう…⁉ 駄目…⁉ 限界⁉ イクッ⁉ また⁉ イクッ⁉ イッちゃう⁉」

 

絶叫を上げて全身を痙攣させる。うつ伏せになったまま動かない。床に大量の汗。急いであすかを抱えてバスルームに運んでシャワーで水を浴びせた。呼吸が落ち着く。ホッとした。頭から足まで満遍なく浴びせた。あすかが目を覚ます。

 

あすか「ん…? 珂織…? 私…どうしたの…?」

 

珂織「物凄い汗かいて眠っちゃったから熱中症になっちゃったと思って水浴びてもらってる。」

 

あすか「ありがとう…優しいね…。」

 

珂織「男して当然の事しただけだよ。」

 

あすか「もう大丈夫…今度は珂織が気持ちよくなる番だよ…。寝て…。」

 

バスタオルで全身を拭くあすかを見て興奮した。香織の姿と重なる。すぐに消えた。股間が元気になる。床に仰向けに寝る。あすかが顔をうずめて卑猥な音を立ててしゃぶりつく。増々興奮した。

竿と先端を刺激される。すぐに限界が来た。放った。唇をすぼめて強い吸い付きで搾り取られる。萎えるまでしてもらった。

 

珂織「気分はどう?」

 

あすか「スッキリした! もう大丈夫!」

 

珂織「それはよかった。」

 

あすかを家に近くまで送ってから運動しまくった。もう動くのがやっとというところまで追い込んで部屋に戻った。後始末諸々を終えて薬飲んで寝た。あすかとの行為を思い浮かべた。すぐに眠れた。

 

翌日、関西大会当日。髪を刈り髭と眉を剃り歯磨き洗顔して気合いを入れる。走って登校する。張り切って楽器運搬をした。ひと仕事終えてひと息つく。

 

「「「「お疲れ様です‼」」」」

 

珂織「おはようございます。高坂さん、黄前さん、川島さん、加藤さん。」

 

一礼する。

 

麗奈「今日はまずは全国出場を目指して頑張りましょう⁉ そして目指すは金賞です⁉」

 

珂織「はい、まずは関西大会に集中しましょう。」

 

みどり「みどりも頑張ります! 先輩と一緒にもっと演奏していたいです!」

 

珂織「俺も最近になって合奏の楽しさを知りました。ここで終わらないよう俺も頑張ります。」

 

久美子「先輩の努力に見合うだけの結果を残したいです⁉ 全国行きましょう⁉」

 

珂織「あすかのこと、よろしくお願いします。支えてやってください。」

 

葉月「私もチームもなかとして精一杯支えます! よろしくお願いします!」

 

珂織「はい、よろしくお願いします。練習は裏切りません。来年に期待ですね。では楽器運びに戻ります。それではまた。」

 

「「「「お疲れ様です‼」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麗奈「聞けなかった…⁉ 『眠り方なんてとっくに忘れちまって薬漬けになってる』ってどういう状態ですか?って…⁉」

 

久美子「聞けるわけないよ…。眠り方なんて考えたことなかったもん…。とにかく強烈な言葉だったって今でも印象に残ってる…。」

 

葉月「久美子の言う通りだよ…。先輩の苦労に見合う結果が欲しいよ…。 でも『練習は裏切りません』って言葉は嬉しかった!」

 

みどり「『最近になって合奏の楽しさを知りました』って言ってましたよね…。もう引退するかもしれないって時期なのに…⁉ 滝先生が来るまでの先輩の苦労を考えると胸が張り裂けそうです…⁉」

 

麗奈「とにかく! まずは関西大会突破! 頑張ろう!」

 

「「「「おー‼」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽器運搬も終わって点呼も取ってバスに乗り込む。隣には香織。

 

珂織「おはよう香織。」

 

香織「おはよう珂織。」

 

そのまま無言の間が続く。正直何を話していいのかわからない。

 

香織「緊張してるの?」

 

珂織「え、どうして?」

 

香織「いや、何となく。」

 

珂織「大会とは無縁の人生だったから緊張しようがないよ。練習通りやる。それだけ。」

 

香織「私は緊張してる。」

 

珂織「そうなんだ、こういうのはどう?」

 

香織の手を握る。握り返す。

 

香織「少しはマシになった。」

 

珂織「本当はもっと色々試したいけど人目があるから我慢して。」

 

香織「うん、我慢する。」

 

それっきり会場に着くまで無言だった。バスを降りる。軽く伸びをしながら周囲を見渡す。ネットでしか見たことのない強豪校だらけだった。歴は浅いが俺たちもその一員なんだぞと自分に言い聞かせた。会場内に移動する。午前に部の結果を調べに行った1年生に報告が耳に入る。名だたる強豪校3校は金賞で立華高校が銀賞だったという。晴香が部員の皆さんに声を掛ける。

 

晴香「ほらほら、私たちに他の学校を気にしている暇はないよ。今は演奏のことに集中して。」

 

その通りだと思った。控室に移動して念入りにチューニングする。

 

滝「はい、止めて。では1回だけ深呼吸しましょうか。大きく息を吸って…吐いて…吐いて…吐いて…気持ちを楽にして…笑顔で。」

 

滝先生が微笑む。俺は出来なかった。

 

滝「私からは以上です。部長、何かありますか?」

 

晴香「えっ⁉」

 

あすか「先生、部長の前に少しだけ…去年の今頃私たちが今日この場にいることを想像できた人はひとりもいないと思う。2年と3年は色々あったから特にね。それが半年足らずでここまで来た。これは紛れもなく滝先生の指導のお陰です。その先生の感謝の気持ちも込めて今日の演奏は全員で精一杯楽しもう。」

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

あすか「それから…今の私の正直な気持ちを言うと私はここで負けたくない。関西に来られて良かった、で終わりにしたくない。ここまで来た以上、何としてでも次へ進んで北宇治の音を全国に響かせたい!だからみんな、だからこれまでの練習の成果を今日全部出し切って!」

 

「「「「「はい‼」」」」」

 

いつものあすからしくない…と言ったら彼女に失礼だが熱の入ったスピーチだった。

 

あすか「じゃあ部長、例のやつを。」

 

いつものお調子者然としたあすかに戻る。

 

晴香「え、あ、はい。では皆さん御唱和ください。北宇治ファイト~!」

 

「「「「「おー‼」」」」」

 

晴香のこの掛け声が好きだった。全国へ行ってもう1回聞きたいと思った。舞台裏で出番を待つ。指を動かす。イメージ通りに動く。緊張はない。心拍数を測っても正常だろう。鎧塚さんが歩み寄ってくる。

 

みぞれ「今日…先輩のためにソロ吹きます…。絶対に全国へ行きましょう…。」

 

珂織「光栄です。俺なんかのためにお気遣いいただきありがとうございます。」

 

みぞれ「『なんか』なんて言わないでください…。先輩『だから』です…。」

 

麗奈「そうですよ。私も先輩のためにソロ吹きます。先輩だからこそ吹きます。」

 

珂織「ありがとうございます。先輩想いの後輩に恵まれて俺は嬉しいです。」

 

麗奈「それならもっと嬉しそうにしてくださいよ。いつもと変わらないですよ。」

 

珂織「申し訳ございません。怒り以外の感情表現がよくわからなくて。」

 

北宇治の名が呼ばれる。

 

珂織「それでは…失礼します。」

 

一礼して舞台へ向かう。椅子に座り周囲を見渡す。府大会と変わらない。まあこんなものかと思った。そしてやることも変わらない。壇上に上がった滝先生の指揮の下、合奏が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『三日月の舞』の演奏が終わる。滝先生に促され起立する。呼吸の乱れはない。俺はどこまでも平常心だった。

 

観客席で表彰式を眺める。北宇治の番、

 

「京都府代表北宇治高等学校 ゴールド金賞。」

 

第一関門突破。続いて全国へ進む3校の発表。1,2校目は俺でも知ってる強豪校が呼ばれる。歓喜に沸く。残り1枠。

 

「プログラム16番、京都府代表北宇治高等学校。」

 

涙を流しながら左右に座っている香織と高坂さんに抱き着かれた。北宇治も歓喜に沸いた。目を瞑り息を吐いた。流石に緊張した。

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