※この作品はR-18です。

中世古香織にひと目惚れした同級生の話   作:日向陰陽

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第4話 「孤独のRunaway」

―――学校は基本的に欠席した。登校した日でも派遣会社から連絡があれば早退した。中間テストは香織さんがノートを貸してくれたのもあって難なく乗り切った。それからしばらくアルバイト生活が続いた。7月に入った。期末テスト対策はまた香織さんにノートを貸してもらい勉強しまくった。それと同時に松本先生から「後10日休んだら留年だぞ。」と言われた。病院へ行くために早退する必要があるのでここらが潮時だと思った。帰りに銀行へ行って記帳した。約70万円程は稼げた。ネットでアルトサックスを検索した。数が多くて目移りしたがYAMAHA製の396000円のに決めた。期末テストは難なく乗り切った。注文してから早くて明日には届くらしいので学校の授業が終わったらすぐに走って帰った。暇なので筋トレしながら待った。夜になっても来る気配がないのでそのまま筋トレしまくって後始末をして薬飲んで寝た。翌日、ついに届いた。箱を開ける。金色の光沢が眩しい。説明書を熟読して箱に仕舞った。温度差に弱いらしいのでタオルでグルグル巻きにしてからまた仕舞った。

 

翌日、早朝。髪を刈り上げて髭と眉を剃って洗髪と歯磨き洗顔をして張り切って部屋を出た。職員室へ行って松本先生に挨拶した。

 

松本「その中に楽器が入ってるのか? 全く…心配させおって…。」

 

珂織「俺に言わないでくださいよ。同じ部に屑で無能で何の役にも立たない捨てられない、先輩という名の粗大ゴミがいるからしょうがないじゃないですか。これも盗まれたら警察に通報して両親にも追い込みかけますからね。」

 

松本「まあ…お前の好きにするといい。」

 

珂織「言われなくてもそうします。」

 

音楽室へ行った。『Still Alive』の楽譜を広げて吹く。体は覚えていた。すんなり吹けた。細かいボーカルパートやギターパートも意識して吹いた。段々表現できる曲の幅が広くなって嬉しくなった。それから通しで何度も何度も吹き続けた。そろそろ終わりにする時間になった。職員室へ行って松本先生に鍵を返して教室へ戻った。

 

珂織「おはようございます、香織さん。」

 

香織「おはよう! それが新しい楽器? いくらしたの?」

 

珂織「396000円です。」

 

香織「約40万円…⁉ 相当働いたでしょ。」

 

珂織「引っ越しの荷物運びとか倉庫の貨物運搬とか力仕事が多くて気楽でしたよ。」

 

香織「そう…無理しないでね。」

 

珂織「はい。」

 

部活の時間になった。空き教室で『Still Alive』をひたすら吹いた。細かいボーカルパートやギターパートに苦戦した。省略しようかなと甘い誘惑が思い浮かんだがここはしっかり吹きたいと思い何度も挑戦した。結果、吹けるようになった。ふと教室の扉に目を向ける。誰かが覗き見ている気もしたが無視した。

 

葵「凄いね珂織くん! もうこの曲吹けるようになったんだ!」

 

珂織「まだまだ細かいところに吹く余地はありますけどね。」

 

葵「それでも凄いよ! 約2ヶ月も吹いてなかったんでしょ?」

 

珂織「体が覚えていたようで何よりです。」

 

葵「あ、そうだ…今日珂織くんの部屋に寄っていい?」

 

小声で耳元で囁かれた。ゾクッとした。

 

珂織「いいですよ。」

 

部活の時間が終了し居残り練習の時間も終えた。香織さんの姿はなかった。葵さんと一緒に帰った。

 

葵「久しぶりだね、こうして一緒に帰るの。その…香織ちゃんとは今までの間もしてたの?」

 

珂織「してませんよ。忙しかったので。」

 

葵「じゃあいっぱい気持ちよくなってもらうね!」

 

珂織「俺もいっぱい気持ちよくしたいです。」

 

部屋に入るなり舌を絡めた。久しぶりの葵さんとの行為、興奮した。いやらしい匂いが漂ってきた。スカートをめくり股間に眼をやる。シミが出来ていた。壁に手をつかせてお尻を突き出させた。下着をズラして突き入れた。それだけで葵さんは絶頂に至った。

 

葵「はあぁ…⁉ 凄い…⁉ 入れられただけでイッちゃった…⁉ もっとして…⁉」

 

制服姿のままの葵さんと行為に耽った。俺の興奮度も上がり制服を汚したい欲求に駆られたが後始末が面倒そうなので我慢して彼女の口内に放った。

 

葵「ん…⁉ 凄く濃くて…凄い量…⁉ 本当に溜めてたんだね。」

 

俺のにしゃぶりつく葵さん、とてもいやらしかった。制服を着たままの行為は続いた。仰向けの俺に跨り腰を振る葵さん、自ら両脚を開き入口を左右の指で広げる葵さん。とてもいやらしかった。葵さんの体液塗れの俺のを口内に押し込む。夢中で根元を握り唇をすぼめ手と頭を動かして俺のを搾り取った。喉を鳴らして飲み込む。とてもいやらしかった。結局葵さんが動かなくなるまで続いた。両脚を開いたまま眠る葵さん、あそこが泡立っていて体液が伝いお尻の穴まで濡らしていた。とてもいやらしかった。彼女が目を覚ます。

 

葵「ん…、ごめんね…また眠っちゃった。……まだまだ元気そうだね。」

 

そう言って俺のをしゃぶってくれた。興奮する。すぐに限界が来た。放った。それでも彼女は動きを止めなかった。彼女の表情は真剣そのものだった。本気で俺を気持ちよくさせてくれようとしている表情だった。気持ちいい。また限界が近い。放った。頭を押さえて固定して奥まで押し込んだ。また飲んでくれた。嬉しかった。葵さんを送って帰った。その勢いのまま走りまくって筋トレしまくった。後始末を終え薬飲んで寝た。葵さんの裸体を思い浮かべた。すぐに眠れた。

 

早朝、目が覚めてさっさと支度して学校へ行った。朝練に励んだ。今日は1時限目が体育なので着替えてマイ楽器は椅子の下に大事に保管した。授業が終わって教室へ戻った。置いてあったはずのマイ楽器がない。教室を見渡す。確かにない。頭に血が昇った。3階へ上がる。3年生の教室棟、わかりやすく1組から乗り込んだ。扉を蹴り倒す。視線が俺に集中する。

 

珂織「おはようございます、俺の396000円したマイ楽器が盗まれて犯人探してるんですけど、どなたか知りませんか?」

 

動揺している3年生の中に見覚えのある女子を見つけた。

 

珂織「おい、そこのてめえ。てめえだよ吹部だろ? てめえが盗んだのか?」

 

「ち、違うわよ…⁉」

 

珂織「じゃあ誰だよ。知ってることがあんなら吐け。」

 

3組の奴が怪しいと聞いた。3組の扉を蹴り倒す。

 

珂織「おはようございます、俺の396000円したマイ楽器が盗まれて犯人探してるんですけど、どなたか知りませんか?」

 

見覚えのある女子を見つけた。

 

珂織「おい、そこのてめえ。てめえだよ吹部だろ? てめえが盗んだのか?」

 

否定も肯定もしない、どういう態度をしたらいいのか分からない様子。直感的にこいつが犯人だと思った。

 

珂織「どこに隠したんだよ。早く言え、今すぐ言え、さっさと言え。」

 

女がノロノロと歩き後ろにあるロッカーを開いた。見覚えのある箱を見つけた。中身を調べた。特に異常は見当たらない。

 

珂織「じゃあクソ親父とクソババア呼べ。」

 

「ふたりとも仕事中なんだけど…。」

 

珂織「知らねえよ馬鹿野郎。早く呼べ馬鹿野郎。殺すぞ馬鹿野郎。」

 

女の髪を掴んだ。

 

珂織「てめえがハゲになるまで髪むしり取られてケジメ取るか?どっちでもいいぞ。」

 

女は観念したようで電話をかけた。何やら揉めているようだ。携帯を奪い取った。

 

珂織「てめえのクソ娘が俺の396000円した楽器盗んで事件になるかもしれねえぞ。さっさと来い。クソ親父。」

 

母親にも電話させて揉めているようなのでクソ親父と同じことを言って電話を切った。

 

珂織「さて…校長室行くか。」

 

「え…どうして…?」

 

珂織「どうしてじゃねえよ馬鹿野郎。立派な窃盗事件だろうが馬鹿野郎。」

 

女の髪を引っ張って校長室まで行った。無言でドアを開けた。

 

珂織「おはようございます、俺の396000円した楽器盗んだ犯人捕まえたんで警察呼んでもらえますか?」

 

「け、警察⁉ 盗んだものは戻ってきたんだろう? だったらもういいんじゃないか?」

 

珂織「いいわけねえだろうが馬鹿野郎。ふざけんじゃねえぞ馬鹿野郎。舐めたこと言ってんじゃねえぞ馬鹿野郎。早く呼べ。」

 

校長を睨みつける。女の髪を掴む手に力が入る。血相を変えてどこかに連絡する。 正門前まで移動する。先にクソ両親がやってきた。

 

珂織「こいつの将来に見合うだけの金を払え。はした金だったら警察に突き出す。」

 

クソ親父の車に乗って銀行まで行った。預金残高を調べた。12000000円程あった。10000000円引き出させて受け取った。学校へ戻った。警察が来ていた。

 

珂織「お疲れ様です。こいつが俺の396000円した楽器盗んだ犯人です。しょっ引いてください。」

 

「話が違うじゃないか⁉」

 

珂織「こいつが無駄に吹奏楽部にへばりついて1年生に迷惑かけたことには変わりねえんだぞ。その分はさっきの金でチャラにしてやる。警察沙汰にしたくないなら残りの金払え。あ、お巡りさん、もう少し待っていただけますか?加害者家族の反応見てから決めます。」

 

クソ親父は急いで車を走らせ、お巡りさんには申し訳ないが待ってもらうことにした。待つこと数十分、クソ親父が戻って来た。封筒を渡された。中身を確認する。200万きっちり入っていた。

 

珂織「お巡りさんすみません。加害者の家族がきちんと反省の態度を見せていただいたのでこの件はなかったことにしていただいてもよろしいでしょうか、お願いします。」

 

頭を下げた。お巡りさんは渋々といった感じで帰っていった。

 

珂織「てめえらガキ1匹の躾くらいしっかりやれよ。部活じゃロクに練習もしねえで1年生の足引っ張るわ楽器盗むわこんなもん生かしといてもしょうがねえだろ。」

 

「「許してください⁉」」

 

クソ両親が揃って土下座する。クソアマに目を向ける。

 

珂織「無能で屑で利用価値もねえてめえのために両親が土下座してるわけだけど、お前って何の価値があんの?死んだ方がマシじゃねえか?生きてるだけで誰かに迷惑かける害獣なんだからよ。」

 

クソアマに唾を吐いて立ち去った。途中から授業に参加した。教師には事の経緯を説明した。教室が静まり返った。無視して座った。ため息をついた。昼休みに入った。香織さんに話しかけられる。

 

香織「先輩たち追い込んだって本当なの…?」

 

珂織「本当ですよ、汗水垂らして働いてようやく手に入れたマイ楽器盗まれて大人しくしていられるほどの聖人でもなんでもないので。何か問題ありますか?」

 

香織「いや…別にないけど…。」

 

珂織「なら俺は行ってきます。」

 

内心では「(くだらねえこと聞くな)」とでも言いたかったが八つ当たりみたいでみっともないので黙っておいた。黙々と筋トレした。怒りは燻ぶったままだった。部活の時間になった。例の如く空き教室で『Still Alive』を吹きまくった。細かいところまでこだわって吹いた。何とか形にはなった…と思う。それでも吹き続けた。他の曲の楽譜がないのも理由のひとつだが、好きな曲を好きなように吹ける達成感は何ものにも変えがたかった。部活の時間が終わっても吹き続けた。もう日が沈もうとしている時間まで吹いた。ひとりで昇降口に向かうと人影があった。見覚えのある姿形、香織さんだった。

 

珂織「どうかしましたか?」

 

香織「一緒に帰りたくて…いいかな?」

 

珂織「いいですよ。」

 

本心を言うと乗り気ではなかった。先輩と喧嘩したくらいで距離を取ろうとする臆病者とは一緒にいたくなかった。だがノートを借りた恩があるので邪険には出来なかった。無言の間が続く。

 

香織「昨日…葵ちゃんと一緒に帰るところ見ちゃったんだ…。葵ちゃんとしたの?」

 

珂織「はい。」

 

香織「気持ちよかった?」

 

珂織「はい。」

 

香織「同じように抱いてって言ったらどうする?」

 

珂織「いいですよ、お望みなら。」

 

部屋に着いた。入るなり俺から舌を絡めた。香織さんの息遣いが荒くなる。壁に手をつかせてお尻を突き出させた。下着をズラして一気に突き入れた。体をのけ反らせる。

 

香織「ああ…凄い…⁉ もうイキそう…⁉ もっとして…⁉」

 

言われずともそのつもりだった。黙々とお尻に向かって突いた。香織さんが絶頂に達する。構わず突いた。無言で突き続けた。2回目の絶頂、香織さんを抱えて俺の上に跨らせた。

 

珂織「好きに動いていいですよ。」

 

激しく腰を振る。一方俺は気持ちいいのかそうでもないのかよくわからなかった。刺激を受ければそれなりに反応はするが、それだけで限界が来そうになかった。埒が明かないので香織さんを仰向けにして正面から突き入れて激しく腰を動かした。少しはマシになった。気持ちいい。香織さんが3度目の絶頂を迎えた。締め付けられる感覚。構わず動いた。もう少し…もう少しというところで限界が来そうにない。四つん這いにさせた。腰を動かした。ひくひく痙攣しているお尻の穴を見る。興奮した。限界が来た。香織さんの口に押し込む。根元を握り手と頭を動かす。舌で先端を刺激される。放った。喉を鳴らして飲み込む。快感の余韻に浸る。それからも行為を続けたが俺が限界に達したのは1度きりだった。とりあえず香織さんが動かなくなるまでした。脚を開いたまま眠る香織さん。葵さんの時は興奮したが不思議と彼女に対してそういう感情は湧かなかった。彼女を放っておいて晩御飯の支度をしてシャワーを浴びた。バスルームを出た。彼女は眠ったままだ。運動用の服に着替えて外に出て汗を流しまくった。部屋に戻る。香織さんはまだいた。何をするでもなくボーっとしている。俺の方を見る。

 

香織「あんまり気持ちよくなかった?」

 

珂織「はい。」

 

香織「そっか…。悔しいな。」

 

珂織「どちらかというと俺の問題だと思いますよ。」

 

香織「それでも悔しいよ。それじゃあ帰るね。」

 

珂織「お気をつけて。」

 

玄関まで行って見送った。またシャワーを浴びて晩飯食って薬飲んで寝た。香織さんの裸体を思い浮かべようとした。思い出せなかった。その内眠りについた。

 

翌日、早朝。歯磨き洗顔を済ませて部屋を出る。走って学校へ向かう。職員室へ行って松本先生に鍵を借りようとした。

 

松本「昨日3年生がひとり退部したぞ。」

 

珂織「そうですか、良かったですね。」

 

松本「お前には罪悪感というものがないのか?」

 

珂織「『罪悪感』? くだらないこと言わないでくださいよ。ロクに練習もしない屑で無能で人が汗水垂らして稼いだ金で買った楽器を盗むような屑に対して抱く感情なんて殺意しかないですよ。何か悪いことしましたか、俺が?」

 

松本「いいや…。」

 

珂織「だったらくだらねえこと言ってねえでさっさと音楽室の鍵渡してもらえます?」

 

無言で鍵を渡された。無言で受け取った。心底くだらなかった。

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