ジョーカーの招きに応じ、男たちはいっせいにベッドに乗り上がった。
ジョーカーを含めた八人の男たちは、皆同じ格好だ。眼球の部分だけ布がくり抜かれた鉢巻で目元を隠し、グレーのボクサーパンツだけをはいている。鉢巻は互いの素性を隠すためなのだろうが、目元しか隠れていないので、正直あまり秘匿性はない。
格好は同じだが、男たちは年齢も体格もばらばらだった。たっぷりと脂肪がついて、まるで妊婦のような腹をした中年もいれば、腹筋が見事に割れており、肌に一切のたるみがない、まだ二十歳そこそこと思われる青年もいる。
「や、やだ……」
七対の手が、星凪へと伸ばされる。
ある者の手は、やわらかくてマシュマロのようにすべすべな星凪の太ももを行き来し、ある者はブラジャーの上から星凪の胸を揉み上げる。脇腹をさすられた星凪はくすぐったさに身をよじったが、背後にいるジョーカーがすぐに腕に力を込めたため、それ以上の挙動を許してはもらえなかった。
「ピチピチの若い肌を、思う存分さわってくださいね。ただし、彼女が勝手な動きをしないよう、皆さんでできる限り彼女の体を固定してください」
ジョーカーの指示に頷いた男たちが、星凪の手首や足首を掴み、それぞれが固定する。後ろから羽交い絞めをする必要がなくなったので、ジョーカーは意気揚々と星凪のパンティ越しに、秘部に当てていたローターを動かした。
「んっ、や、やだぁっ!」
「まだまだ子供の声ですね、ティナさん。大人のオンナになるには、もっと艶めいた声を出さないといけません。あなたのおっぱいは、しっかりと大人のオンナのサイズになっているというのに」
ジョーカーはワゴンの下段に置いておいた鋏を手に取ると、星凪のブラジャーの肩ひもを切断する。それからホックを外すと、たゆん、と音がしそうなほどしなって、星凪のふくよかな乳房が男たちの前にさらけ出された。
「おお! これは見事なおっぱいだ」
「F……いや、Gか」
「細かいことはどうでもいい。こんな大きくていやらしいおっぱいをしているなんて、こりゃたしかに、体だけは一人前の大人のオンナだな」
「乳首の色が少し濃いですね。もしかして、乳首オナニーをされるのですか」
「はあ……しゃぶりてぇ。なあ、お前も乳首をちゅぱちゅぱされてぇだろ?」
鉢巻をした
ここではジョーカーの指示が絶対なので、勝手にさわりだす者はいなかったが、誰もが星凪の白い果実にむしゃぶり付きたくてたまらなかった。
「ティナさん、あなたにはぜひとも憶えてほしいことがあります。それは、あなたはもはや、普通の世界の人ではないということ。この部屋に来た時点で、あなたは身も心も男たちに奉仕するだけの存在に堕ちたのです。ですから、彼らはあなたにさわりたい、と口にしますが、それは正しい表現ではありません。あなたが、男たちにさわってもらう側なのです。あなたは彼らに懇願しなければなりません。『私のいやらしいおっぱいをさわって、たくさんかわいがってください』とね」
「そ、そんなのっ……」
絶対に嫌だと星凪は思った。
お世辞にも、自分は頭がいいほうではない。学校の成績もそうだが、同級生の友人たちの会話を聞いていても、時々理解が及ばないことがある。それでも異性に――それも大勢の男を相手にそんなはしたないことをねだるのは、何かいけないことだと本能が訴えていた。受け入れることなく、抗わなければならないと。
「皆さん、まずは我慢ですよ。ティナさんがじきじきに懇願してくるまで、紳士たる皆さんが、まずは忍耐を見せてください。では、秘部と乳房周辺以外への手と舌による愛撫、ああ、それから匂いを嗅ぐ行為も許します」
「はあぁぁ、ティナちゃん、ティナちゃん!」
ジョーカーの許可が下りると、最も年嵩の男が星凪の素足の指を口に含んだ。そして、唾液たっぷりの舌でねろねろと
「や、やめてくださいっ」
「はっ、そりゃ無理だね。ここへは高い金を払って参加してるんだ。思う存分楽しませてもらうさ」
また別の男が、パンティラインに舌を這わせる。なめくじのように動くその舌は、星凪の太ももを余すことなく行き交った。
「ティナちゃん、ここが匂うね。オンナの匂いだ。この独特の香りがたまらん。ああ、早くここにむしゃぶり付きたい」
また別の男が、ぐいっと星凪の太ももを左右に開き、星凪の女の園のすぐ間際に顔を近付けて、鼻腔いっぱいに匂いを嗅いだ。
「それ以上ふれると退場にしますよ。わたしの言うことには従ってください」
「ああ、すいませんね、ジョーカー。でも、早く解禁してください」
「それなら、その周りをぺろぺろしたらいいんじゃないでしょうか。そちらも、早くティナちゃんから欲しがってほしいものですね」
若い男からそう唆された男は、星凪の下着のすぐ横、足のまさに付け根と言っていい部分の肌に舌を這わせた。
「や、やだやだっ!」
家族にすらほとんど見られたことのない場所を、知らない男の舌が這いずり回るという恐怖。星凪は必死で首を横に振り、抵抗してみせた。
しかし、ほかの男たちも星凪の手指や二の腕、脇、脇の下、首筋など、おおよそ皮膚という皮膚を手のひらでさすり、なで、そして舌を這わせる。簡素な逆三角形の綿布のパンティしか身に着けていない星凪の若い素肌は、男たちの手と舌でいいように弄ばれる。
しつこく続けられるその行為によって、星凪は自分の体の内側から何かじくじくとしたマグマのような熱が込み上げてくるのを感じた。しかしその熱が怖くて、星凪は力なく首を横に振る。
「やめて……もう、やめてください」
「ティナさん、つらいですか。いいことを教えてあげましょう。いまあなたの体が感じている感覚を、すべて〝良いもの〟だと思えばいいのです。これは気持ちのいい行為です。男の手で愛撫されるというのは、女にとって最上の悦びである。そう思えば、つらいことなどない。やめてほしいなどと、思うはずがない。むしろ、もっとしてほしくてたまらなくなるはずです」
星凪の耳元にこれでもかと唇を近付けて、ジョーカーはささやいた。その声はほかの男たちと違い、どこか機械音的な無機質さがあり、しかし同時にひどくあたたかくて甘くて、星凪の頭はぼうっとしてくる。
「ティナさん、自分でこの胸をいやらしくいじったことがあるのではないですか。このふくらみを揉んで、乳首をつまんで、コリコリと刺激を与えて、そうして膣に女の悦びを感じたことがあるのではないですか」
「なっ……」
まるで見たことがあるかのようなジョーカーの口ぶりに、星凪は絶句した。
胸や秘部をいじると気持ちがいい――そう気付いたのは、いつの頃だったか。そんなに遠い過去ではない。むしろ、つい最近だったと思う。そんなに頻繁にではないが、たしかにジョーカーの言うとおり、自分でふれて快感を得たことが何度かあった。
「それを人にしてもらうのは、自分でするよりも気持ちがいいですよ。想像してみてください。いまあなたの肌を這っている男たちの舌が、あなたのこの美しい乳房を