「夏油さん! 私も、私もあなたが好きです!」
「も!? そもそも誰!?」
「またかよ、傑ぅ!」
私の体臭は本日も荒ぶっているらしい。
番が出来ればこういう行き違いはなくなるらしいので、早急に番を決めたい。
そのうち高専を裏切るので、後腐れなくて私に従ってくれる孤児の術師なんかが希望だ。そのこと仲良くなれたらさらにいい。
「というわけで、番募集中なんだ」
「「くぅず!!!」」
悟と硝子に罵倒された。悲しい。
「何を怒っているんだい……?」
「その場しのぎの番って感じがすごいする。すぐ契約破棄しそう」
「そうかな。そんなことしないけど。だって契約破棄されたら死んじゃうんだろ?」
「傑はそんな匂いしてるんだからさ。俺でいいじゃん。俺がいいじゃん」
「また匂いの話してる……。私は匂い語赤点なんだよ」
そんな話をしつつ、悟は抱きついてくる。
実害はないので放っておくが、こんなので私が裏切った時大丈夫なんだろうか。
流石についてこないと思うが……。
大義はあるが、呪詛師は回避するか……。
術師の匂いは良い匂いが多いので、いろんな術師に会うのは最近の楽しみだったりする。
匂いを褒めると大変な事になるので、もうしないが。
準備は進めていたつもりだった。
理子ちゃん護衛依頼は、そもそも来なかった。
でも繁忙期は以前と同じようにボロボロになった。
以前と違うのは、悟が私の変調に気づいた事。
今までにましてくっつき、体調を気遣い、仕事を手伝ってくる。
情けないと思う。
ただ、高専を飛び出そうにも、不安げな顔でフォローしてくる悟を見ると、捨てて大丈夫なのだろうか、というふうにも思うのだ。
それに、最先端の抑制剤は高専所属でないと買えないし……。買いだめが必要だ。
早く番を見つけた方がいいのかもしれない。そうすれば悟も落ち着くだろう。
無理をしすぎた。体調が悪い。グラグラして体が熱い。
そして禁欲しすぎでえっちがしたい。
なんか自分でもわかるほど体臭が凄くなってる。
どうしよう、なんだこれ、怖い。なんとか部屋へ戻った私は、初めての経験に戸惑った。
私は、悟に電話をしていた。
「悟、なんだか苦しい、助けてくれないか……」
『傑! 今どこだ、すぐに行く』
悟は本当にすぐ来てくれた。
「傑……!」
「悟、なんか変なんだ、硝子を呼ぼうにも、なんかえっちな気分が凄くてこんな状態じゃ呼べなくて……!」
扉を開ける。ブワッとすごい良い匂いがした。悟の匂い。
私は、その匂いだけで快楽に出してしまった。
「え? あっ 嘘だろ、なんなんだこれ」
どうしよう、どうしたら良いんだろう。
私の匂いと悟の匂いがどんどん濃くなる。
お尻からジュワッと何か滲んできて液体が垂れる。
「悟……」
途方に暮れて、顔を上げる。
そしてギョッとする。
悟のズボンがテントを作っていた。
そして、悟の顔が餓死寸前のところでご馳走が来ました! モードだった。
赤点の私でも、流石に今の私の匂い言語を察した。
「傑……俺も。俺も好き!」
「もじゃないんだ。ふざけてる場合ではないんだ」
くっそ具合悪いのに悟は抱きついてきた。
首元をしゃぶるな、ちょ、痛い痛い痛い!?
極限まで研ぎ澄まされた快楽と痛みが全身を走り震えると同時に射精する。
「傑っ すぐぅっ」
あっこれ番契約!? 番契約なのか!? アルファだぞ私は!
必死すぎて私の名前が言えてないぞ、悟!悟は私のズボンをずらし、ちんこを突っ込んできた。前戯とか! ローションとか! コンドームとかぁ!
ずるっと悟のでかいちんこが私の中に入る。入ってしまう。何これ!? 普通そんなもんが尻に入る事ある!? 悔しいがめちゃくちゃ気持ちいい。
悟のそれがさらに大きくなる。外れない。そして中でどくどく出しまくられるのがわかる。
お腹が膨れるほど中に出されて、ようやく悟のちんこが通常サイズに戻る。それでも大きいが。
「傑。好き。好き。好き」
腰を振る悟。
「まず、悟っ 私、アルファっ」
「あ? オメガになったんだよお前、アルファからオメガになる事、割とあんの」
「嘘だろ!?」
「今はオメガになったばかりで、赤ちゃん出来ないかもだけど、ちゃんと1、2年で体が変わるから。大丈夫」
「待って、んっ 赤ちゃんっ できる、あうぅっ可能性、もあるわけ?」
「うん、俺と傑の赤ちゃん。早く作ろ。寮、ちょっと広めの部屋に移してもらお」
悟はほえほえと嬉しそうな顔をした。その間も腰は私の尻を叩き続けている。
「ちょっと待とうか……あっあっ動くなって、あっ 今、真面目な話をっ」
だめだ理性が焼き切れる。もう遅いし行くとこまで行ってスッキリしないと私も諭もちゃんと会話できなそうだ……。
それから、私と悟の思考回路がちゃんと仕事をし出したのは三日後だった。
「結婚式なんだけど、俺の家主催でいい? それとも2回やる?」
「そうじゃないだろ、悟」
「えっ あっ 引越しの話?」
「悟……そもそも私達は結婚しないんだ」
「は? だってエッチしたのに?」
私は頭をガリガリと掻いた。
「今回は、お互い本当に不幸だったよ。私は突発的にオメガになっちゃうし、悟はそんな私の発情期に捕まっちゃうし。でもね、悟。君に迷惑はかけたと思うけど、私はこういう事故で婚姻、的なことは恥ずべき事だと思ってる。できちゃった婚はしたくないんだ」
「何言ってるの? もう俺ら、お互いにしか発情できないよ?」
私はあまりにも前世と違いすぎる常識にため息をついた。
「仕方ないよ、悟。今は抑制剤も性能がいいのが出てるし、私は君と恋人付き会うする気はない」
「当たり前だろ、だってもう夫婦だし。恋人じゃないし」
「悟ぅ……」
悟からすごくいい匂いがする。
悟は匂い語で多分、結婚しよと言ってる。多分。でも私にはそれは、いい匂いでしかないんだよ。エッチをしてスッキリしてしまった今、性欲に流される事もない。
「悟。悪いが私は君とセックスするつもりはない」
「なんで?」
心底わからないという顔だった。
子いぬを痛ぶってるような気になってすごく罪悪感がする。
でも。
親友とエッチはなし!
「妊娠してるよ、おめでと夏油」
に“ゃ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“!!!!
夏油が賢者モードになってるのは受精したからです。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。