その日も、マーガレットは娼館で客の相手をしていた。
「あっ♥ あんっ♥」
背面側位というのか、後ろに男を密着させて脚を大きく上げる恥ずかしい恰好で股間を好き放題に弄らせている。
(もう、この人……愛撫がしつこすぎです……♥)
司令官と身体を重ねる回数の数十倍のペースで客と身体を重ねて来たが、マーガレットは未だに「お客さんとのセックスは何かノリきれない」と思い、相手が喜ぶならと普通のプレイであれば特にNGもなく相手をしてきた。
そんな男を舐めた隙だらけの女を見逃すはずはなく、『慣れた客』に補足されるのは時間の問題だったと言える。
いつものように『普通に気持ちよくなるだけ』のセックスの相手をにこやかにこなすマーガレットに、男はじっくりと時間をかけて愛撫を続けた。
「はぁーっ、はぁーっ♥」
マーガレットは素直に股を開いて股間を弄らせるに任せているため、男はやすやすと感じやすい所を探り当て効率的に快楽を叩き込み、それでいて絶頂はさせない。
たった10分で全身を上気させ、20分後には息も絶え絶えでうっとりと愛撫に身を任せていた。
「お姉さん、キスするよ」
「あ……ふぁい♥」
自宅の鍵を開けるような気軽さでマーガレットの女の部分を無防備にさせ、もうろうとする意識にディープキスを重ねてさらに思考力を奪った。
「ぢゅ……れる……♥」
普段のマーガレットは、生セックスさせてはくれるがキスや恋人のような甘い雰囲気を出すことは全くしない。
ただ昼間に聖職者をしている時と同じように、迷える子羊の悩みを聴くだけだった。
しかし、今のマーガレットは明らかに性欲に酔いしれ、情熱的に自分から舌を絡めて涎で口元が汚れていくのも気にせず快楽に震えている。
そんなマーガレットを、男は獲物を観察する目で見つめ、そのマンコから粘つく白い体液が溢れているのを確かめてからついにトドメを刺すことにした。
「じゃ、挿入するからねー」
「ふぁ……ああああぅっ♥♥」
演技でも何でもない、男によって絞り出された善がり声が大きく室内に響く。
グチョグチョに濡れそぼり、絶頂をお預けされていたマーガレットのマンコはヌルヌルとたやすく男を受け入れていた。
「あーーっ♥♥ イクっ、いくぅ♥♥♥」
男のチンポがマーガレットの感じるところを強く擦りながら侵入するだけで、こらえきれない絶頂がマーガレットに叫び声を上げさせていた。
男は絶頂でギュウギュウに締まる膣を味わいながら、すぐに強くピストンを開始する。
ぐぶ、じゅぶ、とマーガレットの本気汁が泡立ち、言い訳の利かない本気セックスが始まった。
「あ゙っ♥♥ だめっ♥♥ い゙ってる♥♥ まだイッてるからぁ♥♥」
もちろん男がそんな頼みを聴くわけはなく、ガンガン腰を使ってマーガレットの慣れてきて油断しきった膣を耕すように開発していく。
「ほらここ、良いっしょ?」
ぐりゅん、と膣の入口近くを押し込まれ、マーガレットの意識がパチパチと弾けて脳みその中に光が満ちる。
「んあぁああーーーっ♥♥♥」
絶頂している最中に、より深い絶頂を叩き込まれ、あられもない絶叫を上げるマーガレット。
「ここね、Gスポって言うんだけど、お姉さんGスポ弱いみたいなのに誰も弄ってないみたいだから、俺が教えてあげるね」
ぞくり、とマーガレットの背筋に悪寒が走る。
愛する人でもない相手とのセックスなんて懺悔を聴くのと同じ、などと高をくくっていた時とは明らかに違う、自分が本当に変えられてしまう予感。
それを、雌の本能に『わからされた』のだった。
「あ、あの、あんまり激しいの、はぁむ、ちゅ、んむぅ……♥」
怯えた子羊のように震えるマーガレットの言葉は、男のキスで続けられなくなってしまう。
(ああ……知りたくない、こんな事したくない、のに……♥)
快楽に押し流され、自分を見失う。
そんな経験もないマーガレットは、まるで司令官への愛と愛のないセックスの快楽が天秤にかけられ、快楽の皿の方にどんどん傾いていくような、底知れない恐怖と背徳感を与えられていた。
「ほら、ここ、ここだよ。分かる? 意識して」
「は、ん゙っ♥♥ んっぐ♥♥ ふぐっ♥♥ うぅぅーーー♥♥」
セックスする時ですらにこやかで穏やかだったマーガレットが、額に汗をダラダラと流し、眉を寄せて苦痛に耐えるかのように歯を食いしばる。
男が一突きするごとに、マーガレットの『Gスポ』に直撃し、快楽が爆発するようで……それに耐える以外の思考など全くできない状態だった。
「お姉さん、本当に反応が良いね。その様子だと、彼氏は教えてくれなかったんだ?」
「なっ!? ち、ちが、あの人、んっぐ♥♥ おおっ♥♥ んおおおぅ♥♥」
反射的に口答えしようとしたマーガレットが、我慢をしない状態の快楽によってグチャグチャになる。
ぐっちょぐっちょぐっちょ、とさらにリズミカルにGスポをこね回され、マーガレットは2度の絶頂よりも上がある事を知った。
「はっが♥♥ いぎっ♥♥」
もう全身を痙攣させ、体中に汗の川を作り、無我夢中でセックスをする事しか出来ない。
(知らないっ♥♥ 知らないのっ♥♥ こんなの、あの人は……♥)
司令官への愛をひっそりと育て、たまに身体が空いた時にはセックスするようになってから毎回満足しているつもりだった。
司令官の与えてくれる子宮口をグリグリ刺激する幸せいっぱいの絶頂は、マーガレットにとって愛の証であり、自分が司令官を一途に思っているから客相手では燃えないのだ……という幻想は、ドロドロに蕩けて消え去ってしまった。
「ポルチオも良いけどさ、膣イキも良いから。お姉さん、俺が教えた事ちゃんと覚えてね。彼氏にもおねだりしてみたら?」
ニヤニヤと、背後からからかうように声をかけてくる男の声が、するりとマーガレットの頭に染み渡る。
(お客さんに、教えてもらったセックスを、司令官様と……♥)
ゾクゾクゾクっ♥♥♥ っと背筋から快楽が這い上り、マーガレットが前触れもなく絶頂する。
「はいっ♥♥ お、覚えますっ♥♥ 教えてっ、気持ちいいの、教えてぇ♥♥」
こんな、グチャグチャになってしまう事を司令官と。
愛だけがあった純粋な心の領域に、ただ快楽を求めるだけの肉欲が入り交じる恍惚をマーガレットは受け入れてしまった。
ぼそぼそ、と『次にすべきこと』を男に耳元に囁かれ、それだけで気持ちよくなってしまう。
「ふっ、んぐっ……♥♥」
マーガレットはチンポの快楽の言いなりになり、客を悦ばせるために思い切り膣を締めた。
ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅ! と本気汁がたっぷり詰まった蜜壺をかき混ぜ、マーガレットの膣を強く刺激する男。
「んっぐ、い、く、イックゥゥゥゥーーーーーっ♥♥♥」
頭の中が真っ白になるほどの強烈な絶頂は、司令官じゃないから本気になれない、などと言い訳の余地のない最高の快楽をマーガレットの脳裏に焼き付けてしまう。
ぷしゃぁっ! とマーガレットの股間から勢いよく液体が噴出する。
「ほら、見て。女が本気で悦ぶとこうなるんだよ。俺が教えた事、覚えといてね」
「ふぁ……い♥♥」
まるで司令官とのセックスが本気で悦ばせてもらっていないかのような物言いに、普段ならばマーガレットは反発していただろう。
しかし、身も心も蕩かされたマーガレットに選択権などない。
まだ射精すらしていない男に、その後もオモチャのようにGスポ開発されてしまうのだった。
「うう……まだジンジンしてる……♥」
普段は客をとっても1時間そこそこで切り上げて夜のうちに帰宅するマーガレットだが、男の延長に快楽で同意させられ、結局朝帰りになってしまった。
最後のほうは意識がハッキリしているのに自分から腰を振らされ、思い出すのも恥ずかしい事を沢山口走り、やらされた。
「ごくっ……♥」
それなのに、マーガレットの心には嫌悪感どころか満足感しかない。
(これが……セックスなんですね……)
愛のない行為に違和感を覚え、理解できていなかったマーガレットは、ついに快楽だけを求める男女の心を理解してしまう。
「司令官様……♥♥」
マーガレットの脳裏に浮かぶ司令官は、当然のように裸でフル勃起している。
「愛する司令官様の最高のおちんぽなら、きっと私を満足させてくださいますよね……♥」
愛のある行為に満足できなかったとき、自分が一体何を求めてしまうのか。
そのうすら寒い予感にすらゾクゾクと期待を抱いてしまうほど、マーガレットの身体は満開の花を咲かせつつあった。