ハイスクールハックアンドスラッシュIF 偽りのギルドマスター 作:アイウ
また誤字指摘、感想、高評価を頂いた方もありがとうございます。
見返すと誤字が多く、申し訳ないです。
土日で過去の話も見直していこうと思います。
羅生門から帰ってきた俺達は二手に別れた。
一組は換金に。
もう一組は、寮へと帰っていく。
普段なら打ち上げになるところだが、新しく加入した双子姉妹に過剰なレベリングをさせてしまったので、メンタルケアのために叶馬とそのハーレムメンバーは寮へ、残った俺と茜、アイナ、誠一、麻衣の5人で換金へ向かう。
「今日も一杯稼げたね」
「他の生徒がいるんだ。こういう場所でそういうことをいうんじゃねぇ」
麻衣がしみじみと感想を述べると、誠一がそれを嗜める。
「まだダンジョンダイブが解禁されて一週間だからね。稼ぎ過ぎてるところを見られるのも不味いと思うよ。
それにしてもあの双子が入ってくれたことで、役割分担が上手く行きそうだね」
「ああ、そうだな」
「なんだか納得してないようだね」
「...なんつーか上手く行き過ぎてる気がするんだよな」
「そう、それ私も思った。仲間に欲しいと思ってた『
「気持ちはわからなくもないけど、考え過ぎじゃないか?運はバランスが取れるものじゃないだろ?良い事続きの人も要れば、不運が続く人もいるさ」
「いや、わかってはいるんだが...」
「未来が良いものになるか悪いものになるかなんて誰にも分らない。能天気にダラダラ過ごすよりはマシだけど、勝手に不安になってせっかく訪れた幸運を逃すのは不味いだろ?運が良い内に力をつけておいて、もし困難が訪れた時に抗えるよう力を身につけておく。それが理想だ」
ネガティブ思考の誠一と麻衣に対して、そうじゃないと反論をする。
「困難って例えば?」
アイナから問われ、少し考えてから答えた。
「例えば、ダンジョンでめっちゃ強いワンダリングモンスターと遭遇したり、質の悪い先輩や華組の奴らに絡まれたり、レイドが膨張し過ぎて現実世界にモンスターが出てくるとか」
「前半はわからなくもないけど、最後のは本当にそんな事起こるの?」
「起こる。実例としてこの学園に闘技場があるんだが、それがレイドができた時に生まれた副産物って話だ」
「補足ありがとう誠一。例として出したけど、滅多に起こることじゃないよ。だから過度に身構えず、楽しむところは楽しみつつ研鑽して行こう
俺がそう締めくくると皆、頷いてくれた。
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「それで明日なんだが、俺はクラスメイト達の面倒を見ようと思ってる。だから別行動にしたいんだが良いか?」
「ああ、問題ねーよ」
「それならあたしたちは、休みにしようよ」
「そこは叶馬達とも話さないといけねぇが、反対はされないだろうよ。というか反対するのは蓮くらいだ」
揶揄うような口調で誠一にそう言われてしまう。
ここ数日、主に麻衣や誠一に対して危機感を煽るような話をしてストイックにダンジョンダイブをするよう煽っていたため、そう言われるのも仕方ない。
その内、ウザがられて嫌われる可能性があるため注意しないといけないっと反省しつつ意見を言う。
「俺もこのタイミングなら反対しないよ。切り詰め過ぎてもダメだと思うし、適度な休息は大事だと思う」
「真面目だな~。でも蓮君達は休まないんでしょ?」
「いや、まだ相談できてなくてね。茜とアイナは明日どうする。二人はオフにしても良いと思うが」
「私も行くよ。まだ余裕あるから」
「同じく」
「ありがとう。二人とも心強いよ。そういうわけで俺達は明日もダンジョンかな」
俺と一緒に行動したいと思ってくれてるのか、単純に向上心で言ってるのかわからないが本当にありがたい。
「う~、何か蓮君達が頑張ってると休みづらくなるんだけどなぁ」
麻衣が困ったようにそう言うが、生憎要望に答える気はない。
「悪いが、それはどうしようもないから我慢してくれ。それにダンジョン以外でもできることはあると思うから気になるならそっちをやれば良いと思う。スカウトとか装備の更新とか」
「スカウトはともかく装備か~。確かにそろそろ初心者セットじゃきつくなるかもな。そういえば蓮は『
誠一の問いに、首を振ってから答えた。
「できない。作り方とか基礎知識が全くないから俺にはできないよ」
「職業詐欺だね」
「いや、まだ何も作れないと決まったわけじゃない」
「お前は前衛こなせてるんだ問題ないだろ。そうなると『
「そうだね。なんなら誠一達のパーティーで囲っちゃうのはどうかな?」
「気楽に言うなよ。というかむしろ蓮の方で勧誘してくれよ。そっちの方が人数少ないんだから」
「そうだね。悪かった。縁があればそうするよ」
現在、叶馬パーティーが7名で一方俺のパーティーは3名だからもっともな意見だと思う。
断る理由がないので頷いておく。
実際問題、原作に出てこないモブキャラであれば仲間に入れて良いとは思う。
ただ『
だから厳しく選別する必要がある。
内心、叶馬達が原作の『
そんな話を続けて素材の換金を終えると、寄り道をせず寮へ帰ることに。
誠一達は白鶴荘、俺達は海燕荘だからその分かれ道で解散をした。
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寮に戻って一息ついた後、さっそく同じクラスの女子生徒に声をかけて集まってもらう。
「え?蓮君もうクラスチェンジできたの?」
「そうなんだ。それも只のクラスチェンジじゃない。1段目をスキップして2段階目の『
馬鹿正直に『
レベリングの際は俺が前衛に出て戦うつもりなので、クラスメイトには『
「すごーい。戦闘職のスキップクラスチェンジってもう勝ち組確定じゃん」
美咲さんがハイテンションな反応を返してくれる。
他の女子も燥いだり、こちらを期待に満ちた目で見つめてくる。
「そうなると茜の方は?」
「私は『
穂乃果さんの質問に茜が答える。
回答は事前に打ち合わせていて、目立つのを抑えるためにスキップクラスチェンジはしてないことにした。
「それでも十分凄いよ。他の子達が足踏みしてるのに毎日ダンジョンに行ってるんだから」
「私も同じ意見。普通に痛いの嫌だし、魔物殺したりしないといけないってなると躊躇うよね」
「そうそう。怖いよね~」
「話を進めるよ。それで前に俺が言ったレベリングなんだけど早速明日やろうと思ってるんだ。行きたい人いる?」
俺がそう言うと、女子達は『は~い』と気軽に答える。
その反応に不安になったので釘を刺しておく。
「ちょっと事前に確認させてね。レベルを上げるってことはその当人がモンスターを殺さないといけない。俺達が無力化させることはできるが、とどめを刺すのはあくまで当人。だから最低限その覚悟はもって挑んで欲しいんだけど。大丈夫かな?」
そう聞くと、さっきまでの明るい雰囲気が消え去る。
少しの沈黙の後、一人の女子生徒が手を挙げる。
「私はあるよ。覚悟」
そう言ったのは美咲さんだった。
その表情や声色から真剣に考えた上での回答とわかった。
「わ、私も行きたいです」
次の穂乃果さんが声をあげると、他の女の子達も私も声を上げる。
結局その場にいた7人の全員で向かうことになった。
大人数になって守りながらのレベリングは大変になるだろうが、まとめてやった方が効率的なのも間違いないので歓迎するところ。
その後、明日14時からダンジョンに挑むことを伝えて解散になった。
>>>
次の日、アイナのクラスメイトでアイナのフォローをお願いしたグループに同じ話を持っていく。
彼らも了承してくれて、人数がさらに増える。
最終的に合計15人の大人数で挑むことになった。
指定の時刻を目途に羅城門から少し離れたところにある自販機の前で集合する。
羅城門前で待ち合わせをすると目立つのでその対策だ。
気休め程度の効果だがやらないよりは良いと考えている。
14時よりも少し早い時間に全員が揃ったので、さっそく羅城門へ。
羅城門の最大同時転送人数は6名だから、15人だと3班に分かれる必要がある。
その3班を確実に同じ場所へ転送してもらうためには『文官オフィサー』が座標情報を入力が必要になる。
茜とアイナとは事前に打ち合わせており、他のメンバーに対しては俺が『
座標は購買部に売っている既知領域のマッピングデータをもとに設定してもらってから順次転送陣に乗ってもらい、最後に俺達の班を最後にしてダンジョンへと潜った。
――穿界迷宮『YGGDRASILL』、接続枝界『黄泉比良坂』――
――第『壱』階層、『既知』領域――
俺がダンジョン内部へ転送されると、皆が目の前に居てほっとした。
「ひとまず問題なく転送されたようで良かったよ」
「うん。こんなに大人数なのは初めてだから、ちょっと心配してたよ」
「俺も。さてとあまり時間がないし、大人数になるから移動速度を上げないと『
そう言って、俺は集団を先導するように歩く。
最後尾をアイナのクラスメイト男子の二人、奏斗と歩に見張ってもらっている。
壱階層の既知領域なので普段挑んでいる場所より格段に敵が弱いだろう。
唯一ネックなのは既知領域だと、新入生狩りを狙った悪質な先輩達がいる。
『
上の階層で鍛え上げた力量を、容赦なく振りかざして襲ってくる可能性がある。
彼らと既知外領域のゴブリン、どちらが厄介かと言えば先輩達だろう。
ダンジョン突入前に念入り周囲を確認したところは大丈夫だったが内部で遭遇する可能性はあるので気を緩めないようにしないといけない。
それを警戒するなら既知外領域の方が良いのだが、難易度が高く初心者を大勢を保護しながら進むのは流石に難しい。
加えて、俺達が既知外領域を探索しているという情報も広めたくないので悩んだ結果、既知領域を探索することにした。
回廊を進むとゴブリンが3体いたので、俺は走りだして1体目の首を切り飛ばす。
残りのゴブリン達は、反撃しようとするが既知外領域での戦闘に慣れた後だとかなり遅い。
返す刃で、ゴブリン2体の四肢を斬りつける。
「良し、問題なくやれるな」
「すごっ!」
「うん。本当に凄い」
等の歓声が聞こえてくるが、戦いに集中だ。
2体の四肢を切り落として、連れてきたメンバーの方に振り返る。
「さぁ、まずは2体。誰がやる?」
「「「...」」」
無言で顔を見合わせるが、少しして奏汰と歩むが手をあげた。
「じゃあ、僕らがやってもいいか」
「ああ、ここは漢気を見せないとな」
顔は緊張で強張っている感じだが、その辺は慣れさせるしかない。
「いいね、どんどん行こう」
そう言って背中を押す。
彼の持ってる武器は片手剣で、それを恐る恐るといった様子で振りかぶってから剣を振り下ろす。
だがその攻撃はゴブリンが持ってる障壁に弾かれてしまった。
「かって~」
反動をもろに受けて武器を手放す奏汰。
だがあまり手間取ると時間を浪費してしまうので、アドバイスをして再度挑んでもらう。
「剣を使うなら、斬るよりも刺すことを意識して。勢いをつける必要はない。刃を当てて向きが問題ないことを確認してから体重をかけて押し込むだけでいい」
俺はそう言って剣を広い、その剣先をゴブリンの口の中に突っ込む。
柄の部分を奏汰の方に向け、そして後は力を込めるだけだっと背中を押す。
「ああ、なるほどな。ふー、それじゃあいくよ!」
そうすると刃はゆっくりとゴブリンの喉へと突き刺さり苦しみ藻掻く。
やがてゴブリンは瘴気に返った。
「おめでとう。でも大勢いるからどんどん進もう」
そう言って、歩むの方も同じようにレクチャーして同じように倒させる。
ひとまず男子の方だ大丈夫そうだ。
さっと魔石を回収させて、次の玄室へと足を進める。
そこにいた4体のゴブリンの四肢を切り飛ばして身動きが封じた。
「さぁ、どんどん行こう!」
そう言って躊躇している子たちを急かす。
こういうのは勢いが大事だと思う。
考えるよりも行動してもらい、無理やりにでも慣れて貰うのだ。
できるだけ気軽になるように明るく振舞い、大した事じゃないと振舞う。
それでも躊躇を辞めれない子がいたが、早いもの順でやれる人から順番に止めを刺してもらう。
皆がやっているなら自分もやる、という心理が働いて抵抗感が薄れるだろうという考え。
効果があるかわからないが、何もしないよりかは良いだろう。
茜とアイナにも協力してもらって、武器の使い方をレクチャーしていく。
だが、それでも筋力が足りずゴブリンに刃をさせない子がいた。
それに関してはどうしようもないので、その子の手を掴み無理やり刃を押し込んで止めを刺した。
これでちゃんと経験値が入るか怪しいが、できないことで時間を取られるのが一番不味い。
もし経験値が全く得られていない場合は、武器を変えて改めて挑戦してもらうしかないだろう。
皆、剣か槍を持ってきているが、重量のある斧や扱いが簡単なメイスの方が楽なのだが今更交換はできないだろうしい仕方ない。
とりあえず今回連れてきた12人全員が、1度は止めを刺すことができた。
その間、幸いにも俺達が対処に困るような敵は現れなかった。
『
その後も移動、モンスターの無力化、止めを譲る行動のサイクルで作業的にレべリングを重ねていく。
次第にレベリング中のメンバーが息遣いが荒くなってきてくるが、できるだけ少ないダイブ回数でクラスを取得して応援して圧をかけていく。
途中でゴブリンの棍棒がドロップしたため、有志で手を挙げた奏汰にその棍棒を使って止めを刺してもらう。
やはり武器性能の違いは大きいようで、ゴブリンの頭を簡単につぶすことができた。
ゴブリン装備とはいえ、初心者セットの武器よりかは幾分マシなようだ。
若干口調が荒っぽくなっていたので、何らかの効果があるようだが理性を保てる程度なので大丈夫だろう。
武器の安全性が証明されたので止め役には、ゴブリンとの棍棒使い回してもらいガンガン倒していってもらう。
倒しても魔石くらいしか拾うものがないので、手早くバックに詰め込み移動してゴブリンを探す。
稀にコボルトが出現するが、ゴブリンより弱いので問題ない。
茜とアイナ以外に見せるわけにはいかないので『
それからもどんどんモンスターを狩っていくが、レベリングしているメンバーの息が荒くなっていく。
一回休憩をとって性欲を発散できれば手っ取り早いが、関係が築けていないし女子比率が高すぎるので提案するのも難しい。
対策として全員がモンスターへ止めを刺してアドレナリンが出てる状態で、こっそり『
現状打てる対策がないので、皆に意思確認してできる範囲で狩りを続けていった。
>>>
ダンジョンから帰還した後、茜とアイナ以外は辛そうだったので解散することに。
俺だけはダンジョン素材の換金に向かい、他のメンバーは寮へと帰る。
『
既知外領域で経験値稼ぎ等、普通の生徒と違う行動をしているとズレるてくるという話だったが、
今回は既知領域の1階層なので誤差がなく、画面に表示されている値と『
さすがにクラスチェンジできるところまでレベ上げはできなかったが、後1~2回行けば全員クラスチェンジできると思う。
まぁ、焦る必要はないのでタイミングを見て実施して行こう。
換金が終わった後、海燕荘へと帰る。
その道すがら、同じクラスの翔がいたので近づいて話かけた。
「翔、何して~んの?」
「おお、これはこれはクラス一のモテ男、蓮君じゃありませんか」
「どうした。僻んでも良い事ないぞ」
「そんなことないよ。鬱憤がなくなるから」
「怖いこと言うなよ。それで何してたの?」
「ダンジョン帰りで、雑談してたところ。というか同じクラスだよ彼らも」
「それはわかってるよ」
そうは返しつつも、顔を覚えているだけで彼らとまともに話たことがない。
入学早々、茜にアプローチをして、そこからクラスの男子とまともに交流を持たなかった弊害だ。
時間もあったし、翔経由で仲良くなれるかもと思ってたから声をかけたが歓迎されてない空気をビシバシ感じる。
「あ...俺、お邪魔だったかな。ごめん」
居たたまれない空気のため退散しようとそう言うが、意外にも引き留められる。
「そんなことはないよ。蓮君」
そう言って止めたのは、スポーツ刈りでガタイの良いスポーツが得そうな見た目をしている男子。
「そうかな。まともに話すのは初めてだよね。寛太君であってる?」
名前を覚えられてるようでドキッとしたが、俺には『
「名前覚えてたのか、意外だった」
「そう思われても仕方ないよな。授業とか結構サボっちゃってるし...仲良くしたいとは思ってるんだけどね」
「俺らも仲良くしたいと思ってるよ。なぁ」
「ああ」
「もちろん」
そう言って続いたのは、小柄で太り気味の男子 祐平と、眼鏡で真面目そうな男子の夏樹。
寛太と同様、一度も話したことがない。
言葉では歓迎してくれているが、態度というか表情からすごく圧力を感じ、歓迎されているようには思えない。
「女子からの噂で聞いたぜ。蓮はもうクラスチェンジしるんだってな。それもスキップクラスチェンジ」
「クラスの女子達に話したのは昨日の夜だったんだけど、広まるの早いな。それで?」
「その反応だと本当なんだな。そうなると今日は女子を大勢連れてレベリングしてたってのも嘘じゃなさそうだな」
「事実だ」
翔の問いかけに対し、誤魔化さず答える。
意図を探るため、言葉を待っていると、彼らはお互いの意思を確認するかのように顔を見合わせた後、
こちらを向いて距離を詰めてくる。
何をするのか身構えていると、急にしゃがみこんできて、その行動にビクッと身構えてしまう。
「「「俺達もダンジョンに連れて行って下さい!」」」
「レベリングお願い」
土下座する3人と、頭を下げる翔。
温度感が違うが、頼まれてることは同じだ。
「分かった。分かったから頭をあげてくれ」
「本当か、本当なんだな」
「やったー」
「これで俺らもリア充に」
「さすが蓮。俺は信じてたよ。そう言ってくれるって」
翔の白々しい言葉に、少しイラっとしたがクラス男子とも良好な関係を築いておきたいので申し出を受けることに。
丁度、男の割合も増やした方が良いと思ってたから
「因みに確認するけど、今日はダンジョン行ってたんだろ?どうだったんだ?」
「ダメダメ。全然だめ。理由はわからないけど気付いたら羅城門前だった」
「というか一昨日、このメンバーにクラスの女子二人加えた人数で挑んだけどその時もダメだったんだ」
「その時、失敗したせいで、女子が怖がっちゃって抜けられたんだよな」
「せっかく翔が釣ってきてくれたのにな」
「わかった。そうだな。少し時間が欲しい」
「いいけど。なんで?俺達も早く強くなりたいんだけど」
「まず今のメンバーに話を通しておく必要があるからね。あと今日レベリングしてて、結構危ない場面があってさ。味方守りながら戦うならもっと強くなっておきたいんだ。それにもっと良い狩場が見つかるかもしれないし」
それらしい理由を返すと、全員納得してくれる。
「わかった。それで頼むよ」
「そもそもレベリングしてくれるだけでありがたいですからね」
「そうそう」
「納得してくれたならよかった」
その後、彼らから色々なことを聞いた。
特に俺への印象と、クラス内で俺がどういう目で見られているかという話を中心に聞いてみたところ、意外とそんなに悪くないらしい。
初日から茜の容姿に惚れこんだ男子達は、ちょっと愚痴を言っていたようだがすぐに意識を変えて他の女の子を狙うように切り替えているらしい。
ただそれは今の段階での話で、時間が進んでこの学園に馴染めなかった男子達は鬱憤を溜めて、上手く行ってる人への僻みが強くなって行くことは想像がつく。
こればっかりはどうしようもないので、彼らが文句を言えない程の実力差とクラス内での地位を得るしかない。
まぁ、そのためにレベリングの手伝いをしているわけだが。
雑談が終わると寮へと帰る。
俺だけが女子寮へ帰るという話になって、それを封じるために男子寮へ連行されそうになったが
少しだけじゃれ合いに付き合った後、彼らから逃げる形で茜達が待つ部屋へと帰っていった。